コロナ禍のアフリカは今 ~セネガル編その①~

コロナ禍のアフリカは今 ~セネガル編その①~

新型コロナウィルスの影響により、アフリカが遠くなってしまい早2年。引き続き、気軽に海外旅行へ出かけられない状況が続いていますが、この度、アフリカへの渡航機会に恵まれましたので、簡単ではございますがレポートします。

コロナ禍前に比べると遥かに飛行機の数も少ない成田空港
コロナ禍前に比べると遥かに飛行機の数も少ない成田空港

現在、アフリカの多くの国が既に国境をオープン。ケニアやタンザニア、南アフリカやボツワナなど、私たちにとって馴染のある国々は観光客を受け入れており、ヨーロッパや北米からはコロナ前に比べればまだまだ少ないものの観光客が動いています。

今回アフリカ渡航の第1弾として、西アフリカのセネガルを訪問してきました。今の海外渡航において帰国後、日本の水際対策がひとつの課題ではありますが、南部アフリカや東部アフリカは帰国後6日ないし3日の強制隔離とその後の自主隔離があるものの、セネガルは帰国後7日間の自主隔離となっており、渡航しやすいとはいえませんが、比較的行きやすい国のひとつです(2022年1月31日よりセネガルも3日間の強制隔離対象国となっています)。国により入国の制限、必要書類は様々ですし、頻繁に変更もありますので、事前に入念なチェックも必要です。

出発便の掲示板も寂しい限り
出発便の掲示板も寂しい限り

セネガル渡航には到着5日前のPCR検査陰性証明書のみが必要となります。今回は出発日前日に横浜のクリニックにて検査を受け、陰性証明書は90分ほどで発行されました。陰性証明書の発行も含め、料金は20,000円~35,000円程度が一般的です。

パスポートと陰性証明書を携えて
パスポートと陰性証明書を携えて

アフリカへの航路は、コロナ禍前同様、エミレーツ航空やカタール航空、エールフランスなど欧州の各社、そして、アフリカのフラッグシップキャリアともいえるエチオピア航空がフライトを続けています。しかし、減便は続いており、フライトキャンセルも目立ちます。今回はその中でも、比較的安定し乗り継ぎも便利なエチオピア航空を利用しました。

チェックインカウンターにて。事前のオンラインチェックインが必須となります
チェックインカウンターにて。事前のオンラインチェックインが必須となります

コロナ禍、初めてとなった成田空港。フライトのある夜間は非常に閑散としており、どこか別の国に来てしまったような印象を受けました。チェックイン自体はコロナ禍前と手続きは変わりません。特別に必要なものはPCR検査陰性証明書の提示と、チェックイン手続き簡素化のため、事前のオンラインチェックインが必須となります。アディスアベバでの乗り継ぎにPCR検査陰性証明書をQRコード化するためにオンラインでの手続きが必要とされていましたが、成田空港でもアディスアベバでもチェックはありませんでした。

出国審査を終えると、その先の免税店はすべて閉まっており、自販機しか稼働していませんでした。夜間帯のフライトの場合、必要なものは事前に準備が必要です。

出国審査を抜けると、廃墟のような免税エリアでした
出国審査を抜けると、廃墟のような免税エリアでした
当然ながら搭乗ゲートも閑散としていました
当然ながら搭乗ゲートも閑散としていました

アフリカ旅行でエチオピア航空を利用された方は多いかと思います。ご存知のとおり通常は韓国の仁川を経由しアディスアベバへ向かいますが、世界的なオミクロン株の流行以降、成田空港とアディスアベバを14時間で結ぶ真の直行便となっています。

エチオピア航空は期間限定?成田とアディスアベバを結ぶ真の直行便
エチオピア航空は期間限定?成田とアディスアベバを結ぶ真の直行便

フライトは約20%程度の搭乗率、人数にして40名ほどと空席ばかり。期待と緊張感を伴いながら、ET673便はアディスアベバへ向けて、無事出発したのでした。

空席ばかりの機内
空席ばかりの機内
搭乗時にはアルコールティッシュの配布
搭乗時にはアルコールティッシュの配布
機内はもちろんマスク着用
機内はもちろんマスク着用
食事の際に配られるお手拭きにも食事の時以外はマスクを着用するようメッセージが
食事の際に配られるお手拭きにも食事の時以外はマスクを着用するようメッセージが

日本のコロナを取り巻く状況から考えると、アディスアベバ到着後は世界が変わりました。それはまた次回のレポートにて。

道祖神 佐藤