2024.04.26発 ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

2024.04.26発 ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

2024年4月26日出発「ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間」にご参加されたわにおばさん様より、レポートが届きました!

―五月のチョベや 咆哮に星落ちる― 2024.4/26-5/6

美しい写真や文章は、素晴らしいカメラの腕とウイットとユーモアにあふれた、ほかの参加者の方々におまかせして、私は無謀にも、日本でもテントキャンプの経験もないのに、『ただ動物を見たい』という思いだけで参加した、テントキャンプについてレポートしようと思います。
昨年「古稀の誕生日は何が欲しいの?」と夫に聞いたら、「40代50代60代で、ケニアで動物を見たから70代でもアフリカで動物が見たいなあ」との回答に絶句し、もう若くないんだから、それなら早く予約しなきゃと、二人とも主治医のOKと持病の薬を山ほど抱えて参加しました。
旅行案内にはテントキャンプで、電気もなく、シャワーは2日に1回バケツシャワー、トイレは手彫りでキャンプサイトを移す時には埋めて、テントも自分たちで畳む、などとちゃんと書いてあったのに、まるで実感なく参加しました。

『夜は真っ暗』

満天の星に天の川は、毎晩見えて素晴らしいです。でも真っ暗って大変。

・私が用意したのは

①パナソニックのネックライト(以前ケニアで夜、食事の場所のロッジまで暗くて、ネックライトが便利だと思いました)今回、夜中に目覚めた時の真っ暗は、慣れない私たちではさすがにパニックになります。各自、首にかけて就寝し、胸でスイッチを入れると明かりがすぐにつくのは便利でした。ただし旅行終盤には明かりが弱くなってきたので、7日以上の旅行には電池の替えが必要です。

②LEDランタン、単三乾電池3本で使う白色タイプ。懐中電灯にもなるタイプと、ランタンだけのタイプ2つ。一つは暗くなったらテントにS字フックでさげて自分のテントの目印に。一つは持って歩くように。ただし、3日めで電池がなくなり、予備3本では足りませんでした。(食卓にはUSB充電の電球色のランタンが用意されていました。柔らかな色で雰囲気が良かったです)

③予備用にUSB充電タイプのヘッドランプ(使いませんでした)

・ランタンをつけても、テントの中では、荷物は整理してあっても何がどこにあるのか見つからず、毎回探し物。夜目の効かない私たちには、懐中電灯やランタンは超必需品でした。懐中電灯はテント周囲に動物がいないかのチエックにも必要でした。日本では、夜はどれだけ明るい生活をしていたのだろう。

『底の厚いはきなれた靴』

・2人とも、スニーカーで参加。参加者のTさんに「スニーカーはテントに入ったら靴底を必ずチエック。棘のあるタネが刺さっているよ。足を怪我すると大変だ」とアドバイスいただきました。本当に毎回、両靴底に数個刺さっていました。キャンプ用の底の厚い靴が望ましいと思いました。
シャワー用にクロックスも持参しましたが、穴から砂がたくさん入りテントに持ち込んでしまいました。
ボツワナはどこに行っても砂の台地。広いカラハリ砂漠のエリアなんだと帰国後地図を見て、あらためて認識しました。日本では道はどこまでもコンクリートで、どれだけ安全なんだろう。腰痛の夫には砂地のほうが腰痛が出ないと言っていました。

『持って行って良かったもの』

・ウエス代わりの使い古しのタオル手ぬぐいを荷物の端に押し込んできました。これは便利でした。靴についてテントに入った砂やゾウのウンチは、テッシュでは足りず、真っ暗な中ではよく見えず、手ぬぐいで拭って外のテント袋の上において、焚火をしたときに燃やしました。水がないので洗濯も頻繁にできず、木綿の靴下やパンツなど多めに持ってきていたので、焚火で焚き付けにしちゃいました。蛇口からすぐに飲める水が、ジャバジャバ出る日本はどれだけ便利なのだろう。

『他』

・夜中にトイレに行かざるを得ない場合、テントから少し離れているだけで、真っ暗なのでトイレが見つからずウロウロ。泣きたくなりました。羽鳥さんにDAISOなどで売っている反射板をつけて!と要望しました。

・ゲームドライブ中のトイレはブッシュの陰のトイレです。ブッシュは安全かどうか確かめてくれてあります。まず、足の悪い私は、体を支えるブッシュが棘のないアカシアでないものを探し、手で引っ張り、尻もちをつかないで立ち上がれるかを確認します。トイレットペーパーは紐を通して首にかけて両手をあけました。遠くから動物や鳥が私のお尻を見ただろうなあ。ゲートなどもトイレがあってもペーパーはないので必需品です。

・今回はビクトリアフォールズ空港で、行きに、参加者のロストバックがありました。バックが戻ったのは帰りの空港。Tシャツと下着の一式はナップサックに入れておいたほうがよいねと、あらためて確認しました。ロストバックでも、不便をしかたないと、普通に生活されたTさんには本当に頭が下がります。逆に、優しくたくさん気にかけていただいてありがたかったです。

ケニアではロッジやテントロッジに宿泊しての、いまから思えばかなり贅沢な旅行でした。電気はついていたし、温水シャワーやトイレは部屋にありました。今ロッジは、なかなか予約が取れず、円安などで相当高額になっているとききました。
今回、ボツワナでのテント泊は不便がたくさんでしたが、動物との距離がめっちゃ近くて、ライオンの咆哮に寝袋の中でウオーキングストックを握りしめ、ヒョウの鳴き声や、ゾウが樹木をバキバキ折る音、ハイエナがテント周りでウッホウッホと歩き回る音などに、私は眠れませんでした。恐ろしいほどたくさんの動物の気配を近くに感じました。そして毎日、車を走らせ足跡を探して、実際に念願のたくさんの動物達を見せてもらいました。今までにない、絶対に忘れられない旅行になったと感じています。

今回の旅行を無事に過ごせたのは羽鳥さんをはじめ、ドライバーのショーゾーさん、身の回りの手伝いや、おいしい食事の支度をしてくれたスタッフ。そして、旅慣れた優しい参加者の皆さんのおかげです。
羽鳥さんの、動物の習性などの話、日本でも電気のない古民家生活や、馬の話、マタギの熊の狩猟や犬の話は面白くてカルチャーショックでした。参加者の方々のそれぞれのお話など、とても楽しかったです。
チョベの大きな空、ぽっかり浮かぶ雲、でっかい太陽が、なぜか懐かしいです。
本当に、楽しい時間をありがとうございました。

ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間