サファリ王国ケニアの三大公園を巡る、ケニア・サファリ・ハイライト10日間(アンボセリ、ナクル湖、マサイ・マラ周遊) に同行させていただきました。マサイ・マラ国立保護区、アンボセリ国立公園、そして世界自然遺産にも指定されるナクル湖国立公園はそれぞれ異なる特徴を持つ、一度は訪れてみたい野生動物の宝庫です。
ロッジ
サファリを楽しむための拠点となるのがロッジです。施設によって「ロッジ」や「テント」、「キャンプ」と様々な呼び方があります。大自然の中に溶け込むように建てられた施設内のレストランやバー、プールでは優雅なひとときを過ごすことができます。ロッジスタッフも明るい笑顔で元気に「ジャンボ!」と挨拶してくれ、ホスピタリティいっぱいにもてなしてくれます。
アンセボリ国立公園は、ナイロビから車で約4時間。小説家ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』を執筆した場所として知られています。朝焼けに染まったキリマンジャロを見ながら、オープンデッキで贅沢な朝食を楽しむことができました。ロッジの敷地内には可愛らしい野生動物の訪問もありました。
ナクル湖のロッジは到着したのが夕方になってしまいましたが、素敵でリゾート感あふれるところでした。部屋はテントスタイル。開放的なロビーやレストランには、フラミンゴのモニュメントが随所に置かれ、可愛らしさ満点です。
マサイ・マラのロッジでは、3連泊をテントタイプの部屋で過ごしました。天井や屋根、家具に木をふんだんに使用した室内となっており、マラ川の支流であるタレク川を見下ろせる場所にあります。敷地内には鳥や蝶たちも訪れる美しいお庭が広がっていました。部屋はリバービューで、運が良ければカバやワニに会えるかもしれません。
サファリ
4WDのサファリカーに乗って、サバンナや草むらを駆け巡ります。
アンボセリはゾウの群れが見られることで有名です。キリマンジャロをバックに象の群れは残念ながら叶いませんでしたが、代わりにキリンが登場してくれました。いたる所で発生する竜巻といったダイナミックな自然現象もまた、この公園の見どころです。また、アンボセリでは、オプションで近くのマサイの人々が住む村を訪問することができます。マサイの人々との交流や、彼らの伝統的なダンスや手工芸を間近で見られる機会は、まるで別世界のようです。
ナクル湖はかつてフラミンゴの生息地として有名でしたが、今はシロサイとクロサイの両方が生息する貴重な場所です。サイを探そうとして出発すると、すぐに出会うことが出来ました。シロサイの親子の姿は愛らしく、子はお母さんの足下にゴロンと転がって動きません。シャッターチャンスこそ許してくれませんでしたが、肉眼でしっかりと観察させてもらいました。他にも湖の周りにはヘビクイワシ、アフリカオオノガン、カンムリヅルなどたくさんの鳥類を見ることができます。
マサイ・マラは、緑の地平線にぽつりぽつりとアカシアの木が生え、誰もがイメージする「アフリカ」の風景で、ヌーの大移動で世界的にも知られています。大移動ではないものの、もちろんヌーに出会うことが出来ました。隊列をなして、タンザニアの方に向かって移動しています。サファリ中には度々ライオン、トピ、ブチハイエナ、インパラなどの集団に出会いました。今回の旅のハイライトは目の前でチーターの狩りを目撃できたことです。サファリドライバーは動物の動きを見ながら、先回りしてサファリカーを停めます。すると、私たちの車の前でチーターが獲物を狙ってピタリと止まったのです。チーターは我々が近くにいるにも関わらず、まるで無音の世界に居るかのように脇目も触れず獲物を狙います。
今回のツアーでは、3か所の保護区でサファリをする贅沢な旅で、大盛況のうちに終了しました。至近距離で、きれいな写真を撮ることができなかった動物もいますが、沢山の動物達に出会うことができました。