2026年9月18日出発「ボツワナ・キャンプ オカバンゴ徹底 12日間」にご参加された、Marlin様からのレポートです。
来週から人生初のキャンプ、それもボツワナ!と、準備に勤しんでいた出発1週間前のこと、道祖神から電話が、、、。「アンゴラ大降雨の影響で、オカバンゴが水没しているので、ツアー内容を変更することになりました。アクティビティのボート乗り場に陸路で入れないため返金手続きを行います」と。
そのそも初のボツワナなので、変更の影響がよくわからないものの、水辺が好きなので「モコロと水辺のボートサファリ」に惹かれて9月ツアーを選択していたので出鼻をくじかれるスタートとなりました。モコロがあるのでまあいいかなぁ。
関西からは私だけとのことで、ドキドキしながら経由地の香港で東京チームと合流。6名参加のうち4名は道祖神歴20年やオカバンゴキャンプも複数回といった強者ぞろいのメンバー構成。頼もしい。
ヨハネスブルグを経由してボツワナ マウン空港に迎えに来てくれたモーガンのサファリカーに乗って、マバベのキャンプ地へ向かいます。到着後、ティモシーのキャンプ料理をいただきます。
キャンプの朝は早く、6時に朝食、6時半にはサファリカーで出発です。3日目は鳥の日。。。
でも、4―5日目はライオンDAYでした。
4日目正午に、水辺を縄張りしている5頭のオスと6頭のメスの群れに遭遇。バッファローを仕留めて、順番に食事をしています。このあたりはバッファローなど大型獣が主食のため、狩り優先でメスが成人したオスを追い出さないとのこと。
おこぼれに預かろうとハイエナやジャッカルがまわりで待機しているものの、11頭ものプラウドなので、半日たっても食事は終わりません。満腹で寝そべるライオンもいれば、オスに求愛アピールするメスも。ただメスが誘ってもオスはその気にならない様子。そのオスは推定10歳以上で野生寿命としてかなりのご老人。
夕方再度プラウドを訪れると、ほぼ食べつくされて頭だけになったバッファローの皮をその老オスが食べていました。食事の順番からかなり地位も危うい様子。
老オスが食事が終わり立ち上がって草原を歩き出した時に事件が起きました。
3頭の若オスが、老オスを猛スピードで追い、吠えて追い出しにかかったのです。昼間メスの発情の誘いにも乗れない老オスの様子を見ていた若オス達(息子)が親父の老オスの追い出しを図ったとのこと。
ライオンで狩りをするのはメスなので、プラウドを追い出されたオスは餓死するしかないのかと心配すると、愛されていたオスは、1頭か2頭のメスが老オスにつきそってプラウドを出て、インパラなどを狩ってオスを養ってくれるとのこと! メスは老オスを看取ったのち、また元のプラウドに戻るそうです。NHK「ダーウィンが来た!」の愛聴者ですが知りませんでした!!
ちなみに今回追い出された老オスは、夕方メス1頭と一緒に歩いていく姿をキャンプに居たティモシーが目撃。安心しました。
5日目の朝、再度プラウドを訪問すると、またしてもバッファローを仕留めてお食事中。一番若いオスが食事の場にそろりそろりと入ろうとすると、食事中の先輩オスに嚙みつかれ食事にありつけない様子。厳しい世界です。
早朝マバベを出発し、お昼すぎにクワイ地区に到着。クワイ地区のキャンプはモコロの船着き場のそばなので、ウォーターリリーの咲く川辺です。午後のサファリまで木陰で読書していると、ウォーターリリーを食べながら象が上流へ移動しています。
15時半から午後のゲームサファリのスタートです。
幸先よく、ヒョウの親子が狩りで捕まえたイボイノシシを木の上のお食事中に遭遇。
前衛芸術のようにイノシシを木の上にぶら下げ、内臓から食べています。
翌日の朝も同じ場所に訪れると、首の皮だけで上手にぶらさげられたイノシシを、内臓だけでなくお腹の骨までも食べているのにびっくり。ヒョウの子供が木の上で残っているイノシシの頭部分を食事中。木の下にはオスヒョウが寝そべっており、母親はオスヒョウに求愛行動中。メスヒョウは長いしっぽをくゆらせながらオスに匂いを嗅がせています。雨季が近づいているので、動物たちの求愛シーズンなのでしょうか。
朝のゲームドライブ開始です。昨日のヒョウの餌場を確認後、ハイエナの巣を目指します。
ハイエナは野ブタやイボイノシシが作った穴を再利用して住処にするとのこと。いました!リーダーのメスがライオンからかすめ取ったウォータバックの足を地面に置いて子供を呼んでいます。
ハイエナは女権家族。リーダーのメスが生んだ最後のメスが次のリーダーになるルールとのことで、一番若いメスが群れのお姫様。リーダーの呼び声でオスとメスの子供がやってきますが、オスは食べさせてもらえません。でも観察しているとハイエナの巣には、ウォータバックの足を食べている子供のメスより、さらに小さい生まれたばかりのメスが顔を出しています。彼女が成長すると、今のお姫様も序列も下がり、餌も一番には食べれなくなるそう。オスの子供はというと、群れから追い出されないものの、餌は自分で探す必要があるといった厳しい世界です。
今日は早朝ゲームドライブからキャンプに戻り、丸木舟(現在はグラスファイバー)のモコロに乗って川下りに出発。ウォーターリリーの咲く川をゆっくり進みます。静かな川辺なのですが、頻繁にヘリコプターが上空を飛んでいます。なんでも今年オカバンゴが水没してしまったので、陸路で高地のロッジに行けなくなった欧米人をヘリコプターがロッジへ輸送しているとのこと。すごいなぁ。
モコロが進むと、オス象に遭遇。昨晩、キャンプ傍の川辺をカバが移動していたそうなのですが、カバには出会えず。代わりにアンゴラから水と一緒に旅をしてくるアンゴラ・ペインテッド・リード・フロッグに出会えました。この日の午後のゲームドライブの帰りには、スタックしたキャンプカーに遭遇。サファリカーやキャンプカーはマフラーが上部に出ているので、スタックを抜けさえすれば止まることなく動くことに感心。
今年のオカバンゴの水没を身近に感じる一日でした。今年はオカバンゴの水没で、動物も移動が制限されているそうですが、いろいろな動物の生態に接することができて興味深いキャンプです。
今日はモレミ野生動物保護区ツィニ・ラグーンへ移動の日。通学途中の小学生に手を振りながら、保護区を目指します。ゲートを抜けてキャンプを目指す途中で木の下で昼寝をするリカオンの群れに出会えました。
日が高い時間帯なので、木陰が移動するごとに12頭のリカオンも順番に影を求めて移動しています。
私たちはいったんキャンプに戻り、午後のゲームサファリに再訪することにしました。
夕方、ゲームサファリに出発し、リカオンの活動を待ちます。
が、リカオンを待つ私たちを後目に、彼らのエンジンはなかなか掛かりません。リカオンには儀式があって「そろそろ起きる?」と一匹づつ「くしゃみ」をするのですが、反応がなければまた寝ころびます。「くしゃみ」に対して、仲間全員が同調して起き上がって初めて狩りに出発となるそう。
ただ、今日は「くしゃみ」に同意の前に、一匹のインパラがリカオンの群れのそばを駆け抜けました。
あわててインパラを追いかけるリカオン。ただ準備不足のため逃げられてしまい、リカオンの狩りは目撃することはできませんでした。
ツィニ・ラグーンでは、そのほかいろいろな動物に出会いました。角と縞が美しいクドゥ。アンテロープ系のクドゥのお肉はおいしいとの声も。
夕方には、ジャッカルのペアにも遭遇。片方の呼び声に応ずるようにでてきたペアに、首であいさつをすると連れ添って夕闇に消えていきました。
早朝のドライブではモレミ野生動物保護区の看板にも描かれいるオオミミキツネのペアにも遭遇。こちらもツガイであたまでお互いをいたわりながら朝露を眺めていました。
その後に出会ったキリンの群れでは、若いオスが自分の体よりも大きいオスに激しいネッキングを仕掛けていました。離れている私たちにも「ゴツンゴツン」というネッキングの音が聞こえてきます。大オスに押されながらもメスへ求愛する権利を獲得するため、負けじと頭突きを続ける若オスのファイトに見入りました。
水没のためプラン変更となったオカバンゴキャンプでしたが、普段なかなか見ることができない動物たちの行動をまじかで観察でき、またその生態のくわしい説明を聞くことができ、何倍もの思い出深いオカバンゴとなりました。今度はぜひ水辺のチョベやジンバブエなどを訪問したいです。
12日間のオカバンゴキャンプを堪能して帰路についたのですが、初めてのキャンプとのことで、情報も少なく準備にかなり苦労しました。以下備忘録が、今後参加される方への一助になれば幸いです。
・ボツワナサファリカーは窓がないオープンカーのため、朝夜の体感温度対策として、かなり防寒具をもっていきました。8月は長袖+フリーズ+ライトダウン+ゴアテックスが必要だったそうですが、9月末のオカバンゴは長袖+ライトダウンで大丈夫でした。プラスするならマフラーは重宝しました。ボトムは毛布を貸してもらえるので暖かかったです。
・テントでの就寝時も、寝袋+分厚い毛布が用意されており、9月は寝袋には入らず毛布だけで大丈夫でした
ぜひ、オカバンゴキャンプを多くの方に体験いただければ幸いです。