ケニアの小学校に通う90歳の小学生

たまたま見つけたニュースですがとってもよかったのでご紹介します。

ケニアの小さな村で小学校に通う90歳の女性の話しです。
65年間助産師として働き続けたプリシラさんは、現在、6人の彼女のやしゃご(ひ孫の孫)とともに、地元の小学校に6年生として通っています。
学校では、おばあさんという意味の「ゴゴ」という愛称で呼ばれ、彼女の周りにはいつもたくさんの子供たちが集まり、彼女の持つ様々な知識を学んでいるそうです。
彼女が子供だった頃はケニアがイギリスの植民地だった時代、そして20~30代の頃はケニアが独立のために戦っていた時代です。
学校に行けない子供たちは多かったことでしょう。
2003年にケニア政府が小学校教育の無料化を実施してから学校に通い始めた大人がいたのですが、彼女もそんな1人でした。
現在ギネスで登録されているのは同じくケニアのキマニ・マルゲさんで、84歳で小学校に入学しています。(残念ながら卒業を前にして亡くなられてます)
彼をモデルにした映画「おじいさんと草原の小学校」は日本でも数年前に上映されたのでご覧になった方もいらっしゃるのでは?(これもいい映画です!)
90歳になるプリシラさんはギネスの記録を更新することになりそうです。
彼女が学校に通う理由のひとつが「学校に行かないでいるたくさんの子供たちがいるのを見て、学校にいくべきだと伝えたいと思った」からだそうです。
学校の壁には「Education has no age limit(教育を受けるには年齢制限などない)」と書かれた紙が貼られていました。
アフリカでは、一人の老人が亡くなるのは、一つの図書館を失うのと同じことである、という話しをよく聞きます。
プリシラさんの話しを読んでそんなことを思い出しました。
by KQ
http://www.bbc.com/news/world-africa-30935874