アフリカの水

特に水に詳しいわけではないが、興味はある。
アフリカで池や川を見るとまず“飲めるだろうか”と考えてしまう。
日本では山の湧水や川の源流部の水を思い浮かべるが、地表に長時間さらされている水となるとなにかしらの汚れを想像し躊躇する。

アフリカの川はご存じの通り日本のように無数にある訳ではなく、川というより河なのだが、湧水や源流部は限られている。ではどんな時に“飲めるだろうか”と考えるかと言うと、人が生活していない緑の豊かな水域を訪れた時だ。
例えば、東京ドーム3,800個分くらいの広がりをもつ湿地帯のオカバンゴであったり、コンゴの熱帯雨林に流れる支流であったり、山岳地帯の池塘群などになるが、いずれも長く地表で大気に接しているものだ。これらは現地の人が飲めるという通りに飲める。
共通して黄色、茶色がかった透明で、これは植物のタンニンが溶けだしている為だ。つまりお茶みたいなもので、甘みがあって美味しい。
人的な汚れがなく、動植物の有機物が微生物に分解される環境のバランスがある。
人が生活し、水道や井戸のインフラがないエリアでは、現地の人が飲んでいても慎重を要する。酸性土壌のたまり水などを常飲しているサバンナの放牧民などを見ると、到底真似できないと思う。
ウソかホントか、我々がこれらの水を飲むとお腹を下すことに反して、彼らはミネラルウォーターを飲むとお腹を下すという話がある。
我々のお腹が、良いか悪いかではなく、慣れたものか不慣れなものかを判別しているのだとしたら、例え現地でお腹を壊してもそれが悪いものだとは限らないのかもしれない。
by 有冨