8月前半の同ツアーに引き続き、9月も添乗員として同行させていただきました。コロナ禍後通算11回目のボツワナですが、今回も非常に興味深い野生動物たちとの出会いに恵まれました。もう何度もこのツアーにご参加いただいているリピーターのお客様、非常に旅慣れていて行ったことなかったのでボツワナにという方、アフリカは何度か足を運んでいるけどキャンプは初めてという方、とにかくライオンが好きでたくさんのライオンに出会いたいという方などなど、個性的なお客様に多くご参加いただけるのもこちらのツアーの特徴ですが、一点「野生動物とのいい出会いを楽しみたい」という大目標を皆様共有しているからか、毎回和気あいあいと楽しいキャンプツアーになり、今回も同様でした。






























全体的なサファリの印象として、今回もライオンとの出会いはとにかく多かった気がします。オス、メス、青年期の個体、子供、はては成功しそうにもないハンティングにチャレンジし、ヒョウのように木に登って休んでいた若いメス、ゾウの子供を仕留めた若いオスの3兄弟など、様々なライオンに出会うことができました。その反面、ヒョウは3個体と今回も少々寂しい気はしましたが、観察と撮影がしやすい場所に留まってくれたり、近くを歩いてくれたりしましたので、印象はさほど薄くありません。リカオンもかなりの数と出会いましたが、おそらくチョベ国立公園サブティ地区のリカオンの群れは捕食対象が多いことからしばらくは移動しての暮らしを捨ててしまったかで見られるチャンスが増えたか、あるいは本当に個体数がどんどん回復してきているのかもしれません。昔はここまで比較的簡単に出会えなかった気がします。残念ながら今回もチーターはゼロ。やはりクワイ地区~サブティ~チョベ・リバーフロントでは難しいようです。また、乾季が終わりに近づいた9月後半という時期的なものもあってか、日中の水場に引き寄せられる草食獣も多く、セーブル・アンテロープ、ローン・アンテロープの普段は遭遇率がさほど高くないレイヨウ類も、近くでじっくり観察・撮影させてくれましたし、長年どこに足を伸ばせば見ることができるのだろうと探っていた、広大な土漠を集団で渡って行くゾウやバッファローの群れを今回私自身も初めて見ることができたのは大きな収穫でした。






























「チーターが見られる確率をより上げたい」「オカバンゴ・デルタのイメージにより近い“蛇行した水路”でのボート・サファリを組み込みたい」という2つの理由で、2025年度企画の9月のツアーはよりオカバンゴのモレミ野生動物保護区に集中する内容にマイナーチェンジしますので、モレミのクワイ地区からチョベ国立公園のリバーフロントに抜ける行程のものは8月前半のツアー、及びツアーの後半に同じ行程を組み込んでいる19日間ツアーのみとなります。2025年の雨季はかなりの降雨量があったため、どの程度その雨の影響が植生や野生動物の動きに影響を与えるのか、その点も興味深く見てみたいと思います。