2024.09.13発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

8月前半の同ツアーに引き続き、9月も添乗員として同行させていただきました。コロナ禍後通算11回目のボツワナですが、今回も非常に興味深い野生動物たちとの出会いに恵まれました。もう何度もこのツアーにご参加いただいているリピーターのお客様、非常に旅慣れていて行ったことなかったのでボツワナにという方、アフリカは何度か足を運んでいるけどキャンプは初めてという方、とにかくライオンが好きでたくさんのライオンに出会いたいという方などなど、個性的なお客様に多くご参加いただけるのもこちらのツアーの特徴ですが、一点「野生動物とのいい出会いを楽しみたい」という大目標を皆様共有しているからか、毎回和気あいあいと楽しいキャンプツアーになり、今回も同様でした。

モレミ到着の翌朝、モレミではなくクワイ川の対岸のクワイ・コンセッションで出くわしたリカオンの群れ
モレミ到着の翌朝、モレミではなくクワイ川の対岸のクワイ・コンセッションで出くわしたリカオンの群れ
少頭数でカカナカ方面に移動中だったらしく、すぐにブッシュに消えてしまいました
少頭数でカカナカ方面に移動中だったらしく、すぐにブッシュに消えてしまいました
ノースゲート付近の平原で出会ったオスライオン、パトロール空けか単独行動中でした
ノースゲート付近の平原で出会ったオスライオン、パトロール空けか単独行動中でした
周囲が乾いていくのに反比例して水位の上がるデルタの水路。比較的大型のナイルワニも見られます
周囲が乾いていくのに反比例して水位の上がるデルタの水路。比較的大型のナイルワニも見られます
サファリカーで渡渉することができないクワイ川支流の対岸で留守番中のリカオンの子供たちとお目付け役のオス
サファリカーで渡渉することができないクワイ川支流の対岸で留守番中のリカオンの子供たちとお目付け役のオス
オフロードがOKなコンセッション側で運よくゲームドライブをしていたサファリカーとはこの近さです
オフロードがOKなコンセッション側で運よくゲームドライブをしていたサファリカーとはこの近さです
幼獣の群れには必ずお目付け役のオスが同行しています
幼獣の群れには必ずお目付け役のオスが同行しています
同じ湿地帯に早朝から日没まで留まって草を食んでいた老オスゾウ
同じ湿地帯に早朝から日没まで留まって草を食んでいた老オスゾウ
水路から水が染み出てできる湿地帯には、ゾウ、バッファロー、リーチュエ、ウォーターバック、リードバックなどたくさんの草食獣が集まっています
水路から水が染み出てできる湿地帯には、ゾウ、バッファロー、リーチュエ、ウォーターバック、リードバックなどたくさんの草食獣が集まっています
ガイドの視点。どこにライオンが潜んでいるか、この視界からわかりますか?
ガイドの視点。どこにライオンが潜んでいるか、この視界からわかりますか?
クワイ地区を含モレミでは、完全に夜間行動をする個体が多く、意外に遭遇することが少ないブチハイエナ
クワイ地区を含モレミでは、完全に夜間行動をする個体が多く、意外に遭遇することが少ないブチハイエナ
チャガシラニシブッポウソウ、同類のド派手なライラックニシブッポウソウの方が目を引きますが、こちらの上品なカラーリングもなかなか。
チャガシラニシブッポウソウ、同類のド派手なライラックニシブッポウソウの方が目を引きますが、こちらの上品なカラーリングもなかなか。
アップにするとギョロ目がちょっと怖いブロンズトキ
アップにするとギョロ目がちょっと怖いブロンズトキ
またもや子連れのリカオンの群れに出会う、個体数は着実に増えているのかもしれません
またもや子連れのリカオンの群れに出会う、個体数は着実に増えているのかもしれません
早朝開けた平原で出会った、急ぎ足のオスライオン。他のプライドのテリトリーに侵入してしまい、急ぎ逃げているような足取りでした
早朝開けた平原で出会った、急ぎ足のオスライオン。他のプライドのテリトリーに侵入してしまい、急ぎ逃げているような足取りでした
タテガミも伸び始め、もうじき群れから追い払われる年頃のオスライオン
タテガミも伸び始め、もうじき群れから追い払われる年頃のオスライオン
どう考えても簡単にアプローチできない距離にいるシマウマを狙ってハンティングアクションを始めた、ちょっと変わったメスのライオン
どう考えても簡単にアプローチできない距離にいるシマウマを狙ってハンティングアクションを始めた、ちょっと変わったメスのライオン
当然あっという間に気づかれ、狩りは失敗
当然あっという間に気づかれ、狩りは失敗
狩り失敗の後はさっさと木に登って一休み。こういう個性的なキャラクターのメスは将来素晴らしいハンターになることが多いです
狩り失敗の後はさっさと木に登って一休み。こういう個性的なキャラクターのメスは将来素晴らしいハンターになることが多いです
ミナミジサイチョウの成鳥
ミナミジサイチョウの成鳥
成鳥の後をついて歩く幼鳥期のミナミジサイチョウ
成鳥の後をついて歩く幼鳥期のミナミジサイチョウ
前日同じ湿地で見たオスゾウ達はまだ同じ湿地に留まっていました
前日同じ湿地で見たオスゾウ達はまだ同じ湿地に留まっていました
キャンプ地に頻繁にあらわれるハシジロコウギョクチョウのメス
キャンプ地に頻繁にあらわれるハシジロコウギョクチョウのメス
水路の水位が上がり、カバも多少居心地がよさそう
水路の水位が上がり、カバも多少居心地がよさそう
エレファントハイウェイを闊歩するオスゾウ
エレファントハイウェイを闊歩するオスゾウ
またもやお目付け役と子供のリカオンの群れに遭遇
またもやお目付け役と子供のリカオンの群れに遭遇
多少水位が上がって行動範囲が広がりましたが、今年は全体的に水位は低めです
多少水位が上がって行動範囲が広がりましたが、今年は全体的に水位は低めです
この程度距離があれば少しは安心して眺められます
この程度距離があれば少しは安心して眺められます
チョベのリバーフロントから全く水場がないエリアを突っ切ってマバべの水場に向かうバッファローの群れ。なかなか見ない光景です。
チョベのリバーフロントから全く水場がないエリアを突っ切ってマバべの水場に向かうバッファローの群れ。なかなか見ない光景です。
草は残っていますがほぼ土漠といっていい土地を土煙を上げて横切っていきます
草は残っていますがほぼ土漠といっていい土地を土煙を上げて横切っていきます

全体的なサファリの印象として、今回もライオンとの出会いはとにかく多かった気がします。オス、メス、青年期の個体、子供、はては成功しそうにもないハンティングにチャレンジし、ヒョウのように木に登って休んでいた若いメス、ゾウの子供を仕留めた若いオスの3兄弟など、様々なライオンに出会うことができました。その反面、ヒョウは3個体と今回も少々寂しい気はしましたが、観察と撮影がしやすい場所に留まってくれたり、近くを歩いてくれたりしましたので、印象はさほど薄くありません。リカオンもかなりの数と出会いましたが、おそらくチョベ国立公園サブティ地区のリカオンの群れは捕食対象が多いことからしばらくは移動しての暮らしを捨ててしまったかで見られるチャンスが増えたか、あるいは本当に個体数がどんどん回復してきているのかもしれません。昔はここまで比較的簡単に出会えなかった気がします。残念ながら今回もチーターはゼロ。やはりクワイ地区~サブティ~チョベ・リバーフロントでは難しいようです。また、乾季が終わりに近づいた9月後半という時期的なものもあってか、日中の水場に引き寄せられる草食獣も多く、セーブル・アンテロープ、ローン・アンテロープの普段は遭遇率がさほど高くないレイヨウ類も、近くでじっくり観察・撮影させてくれましたし、長年どこに足を伸ばせば見ることができるのだろうと探っていた、広大な土漠を集団で渡って行くゾウやバッファローの群れを今回私自身も初めて見ることができたのは大きな収穫でした。

南側のマバべの水場の最北端。主にオスのゾウたちが泥浴びを楽しんでいます
南側のマバべの水場の最北端。主にオスのゾウたちが泥浴びを楽しんでいます
マバべの水場でたっぷり補給し、ディプレッションの土漠縦断を決行するゾウの群れ
マバべの水場でたっぷり補給し、ディプレッションの土漠縦断を決行するゾウの群れ
群れは“マトリアーチ”と呼ばれる経験知識記憶ともに豊富で老練なメスに率いられ、こういう時にマトリアーチは実力を発揮します
群れは“マトリアーチ”と呼ばれる経験知識記憶ともに豊富で老練なメスに率いられ、こういう時にマトリアーチは実力を発揮します
こちらもおそらく水を求めて南下するセーブルアンテロープの群れ
こちらもおそらく水を求めて南下するセーブルアンテロープの群れ
ディプレッションを縦断すると、サブティの南に位置するマラブー・パンの水場に到達できます
ディプレッションを縦断すると、サブティの南に位置するマラブー・パンの水場に到達できます
サブティ到着後すぐに出会ったリカオンの群れ、こちらも子連れ
サブティ到着後すぐに出会ったリカオンの群れ、こちらも子連れ
もう少しで狩りに参加できる年齢に達するかというところでしょうか。
もう少しで狩りに参加できる年齢に達するかというところでしょうか。
こちらも同じく給水中のメスのインパラたち
こちらも同じく給水中のメスのインパラたち
こちらも同じく給水中のキハシトビ、嘴で掬い上げるように水を飲んでいます
こちらも同じく給水中のキハシトビ、嘴で掬い上げるように水を飲んでいます
片方は周囲を警戒し、交替で給水していたキリン
片方は周囲を警戒し、交替で給水していたキリン
草食獣が多く集まる水場の近くには、当然彼らも張り付いています
草食獣が多く集まる水場の近くには、当然彼らも張り付いています
サファリカーに向かって咆えかけてきた、珍しくアグレッシブなヒョウ
サファリカーに向かって咆えかけてきた、珍しくアグレッシブなヒョウ
地面に降りた後はさっさとブッシュの中に消えてしまいました
地面に降りた後はさっさとブッシュの中に消えてしまいました
今回も夜になったらキャンプサイトにやってきたアフリカン・シベット。前回と全く同じ個体です。
今回も夜になったらキャンプサイトにやってきたアフリカン・シベット。前回と全く同じ個体です。
チョベのリバーフロント地区に到達。リバーフロントといえば、バッファローとゾウの群れ
チョベのリバーフロント地区に到達。リバーフロントといえば、バッファローとゾウの群れ
夜間はナミビア側の草地に滞在し、午後にはボツワナ側に戻ってきます
夜間はナミビア側の草地に滞在し、午後にはボツワナ側に戻ってきます
成獣にとっては日常的な行動でも、幼獣にとっては消耗が激しく、捕食者に狙われることが多いのが上陸後のタイミングです
成獣にとっては日常的な行動でも、幼獣にとっては消耗が激しく、捕食者に狙われることが多いのが上陸後のタイミングです
チョベではごくごく一般的な留鳥のチャガシラショウビン
チョベではごくごく一般的な留鳥のチャガシラショウビン
同じくごく一般的な留鳥のシロビタイハチクイ
同じくごく一般的な留鳥のシロビタイハチクイ
おそらく川が干上がって死んでしまったティラピアを捕食するサンショクウミワシ
おそらく川が干上がって死んでしまったティラピアを捕食するサンショクウミワシ
繁殖に適した環境が減ってしまい、少しずつ数を減らしているアフリカハサミアジサシですが、このカップルは抱卵準備をしているようでした
繁殖に適した環境が減ってしまい、少しずつ数を減らしているアフリカハサミアジサシですが、このカップルは抱卵準備をしているようでした
自分で捕らえたのか、ヨロイナマズらしきものを食べていたチャイロチュウヒワシ
自分で捕らえたのか、ヨロイナマズらしきものを食べていたチャイロチュウヒワシ
若干羽がピンク色がかってきて、もうすぐ繁殖期のアフリカトキコウ
若干羽がピンク色がかってきて、もうすぐ繁殖期のアフリカトキコウ
岸辺で忙しなく動き回るケープイシチドリ
岸辺で忙しなく動き回るケープイシチドリ
今回も前回と全く同じポイントで見かけたカンムリカワセミ
今回も前回と全く同じポイントで見かけたカンムリカワセミ
おそらくまだ生後数か月のナイルワニの幼生
おそらくまだ生後数か月のナイルワニの幼生
チョベ川では体長最大4.5mほどまで成長します
チョベ川では体長最大4.5mほどまで成長します
珍しく多くの車に囲まれていたメスのヒョウ
珍しく多くの車に囲まれていたメスのヒョウ
私たちのキャンプの近くで夜通し咆え続け、朝になったら三兄弟で協力しでコゾウを仕留めていたライオン
私たちのキャンプの近くで夜通し咆え続け、朝になったら三兄弟で協力しでコゾウを仕留めていたライオン
どれだけ乾燥してもチョベ川の水位が極端に下がることはありません
どれだけ乾燥してもチョベ川の水位が極端に下がることはありません

「チーターが見られる確率をより上げたい」「オカバンゴ・デルタのイメージにより近い“蛇行した水路”でのボート・サファリを組み込みたい」という2つの理由で、2025年度企画の9月のツアーはよりオカバンゴのモレミ野生動物保護区に集中する内容にマイナーチェンジしますので、モレミのクワイ地区からチョベ国立公園のリバーフロントに抜ける行程のものは8月前半のツアー、及びツアーの後半に同じ行程を組み込んでいる19日間ツアーのみとなります。2025年の雨季はかなりの降雨量があったため、どの程度その雨の影響が植生や野生動物の動きに影響を与えるのか、その点も興味深く見てみたいと思います。

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

2024.08.21発 ボツワナ周遊キャンピングサファリ 19日間

2020年のコロナ禍前に特別企画として発表し、2022年にコロナ禍を乗り越えて実施できたこのツアーですが、特別企画から毎年企画の定番ツアーとなり、19日間という長丁場ながら2024年で実施されるのは3回目となりました。
大まかな部分は変わっていないものの、道路状況や移動距離を考慮して、より効率よくスケジュールや宿泊するキャンプ地を調整することにより、同じ内容としてはかなり完成に近づいてきたのではないかと思います。お客様をサファリカー1台に乗車いただける6名様の極少人数に限定してはいますが、今年もご参加いただいた皆様にはボツワナの自然とサファリをたっぷり楽しんでいただけたのではないかと思います。

クブ・アイランドへ向かうすごい悪路の途中で見かけた、Hoodiaのような変わった植物
クブ・アイランドへ向かうすごい悪路の途中で見かけた、Hoodiaのような変わった植物
パンに囲まれ、岩盤が島のように盛り上がるクブ・アイランド
パンに囲まれ、岩盤が島のように盛り上がるクブ・アイランド
危険な動物はいないため、バオバブを眺めながら岩山を散策
危険な動物はいないため、バオバブを眺めながら岩山を散策
潮が浮きた白い干湖が広がる
潮が浮きた白い干湖が広がる
クブ・アイランドを出発、マカディカディ・パンを横切り、ントウェトウェ・パンへ。
クブ・アイランドを出発、マカディカディ・パンを横切り、ントウェトウェ・パンへ。
悪路を走り続けた休憩も兼ねてランチタイムを長めにとり、日が陰ってからントウェトウェ・パンのど真中へ進みます
悪路を走り続けた休憩も兼ねてランチタイムを長めにとり、日が陰ってからントウェトウェ・パンのど真中へ進みます
パンのほとりに暮らす人々の持ち馬か、パンに迷い込んで力尽きたであろう馬の骨が転がっていました
パンのほとりに暮らす人々の持ち馬か、パンに迷い込んで力尽きたであろう馬の骨が転がっていました
ントウェトウェ・パンではテントを張らずに野営します
ントウェトウェ・パンではテントを張らずに野営します
ントウェトウェ・パンを含め、ツアーの前半は素晴らしい星空観察スポットが続きます。
ントウェトウェ・パンを含め、ツアーの前半は素晴らしい星空観察スポットが続きます。
ナイパン国立公園のランドマーク、ベインズ・バオバブの下でランチタイム
ナイパン国立公園のランドマーク、ベインズ・バオバブの下でランチタイム
ナイパンの北部には乾季でも枯れない水場が点在しています
ナイパンの北部には乾季でも枯れない水場が点在しています
寄生虫よけのため、泥浴びをするダチョウ。熱せられた泥砂がいいようです
寄生虫よけのため、泥浴びをするダチョウ。熱せられた泥砂がいいようです
ナイパンのキャンプサイトの周りはライオンの足跡だらけ
ナイパンのキャンプサイトの周りはライオンの足跡だらけ
水場に集まる獲物を狙って偵察中のメスライオン現る
水場に集まる獲物を狙って偵察中のメスライオン現る
暑い日中は寝転がって全く動かないオスライオン
暑い日中は寝転がって全く動かないオスライオン
朝には食べ物を探すラーテルにも出くわしました
朝には食べ物を探すラーテルにも出くわしました
セントラルカラハリ野生動物保護区に来ると、乾燥に強い種類の動物たちが増えます
セントラルカラハリ野生動物保護区に来ると、乾燥に強い種類の動物たちが増えます
セントラル・カラハリは開けた平原が多いため、猛禽を見る機会も増えます
セントラル・カラハリは開けた平原が多いため、猛禽を見る機会も増えます
繁殖期のディスプレイを行うアフリカオオノガン
繁殖期のディスプレイを行うアフリカオオノガン

このツアー、どちらかといいますと前半は自然景観の見どころがメイン、後半はサファリがメインという形で見どころの対象が変わっていきますが、後半のサファリはなぜか同じ個体を毎日、場合によっては午前午後と、何度も何度も見かけるちょっと変わった出会いのあるサファリでした。8月前半のキャンプツアーはとにかくライオンをよく見ましたが、今回はおそらくリカオン中心のサファリだったのでしょう、8月前半のツアーでも見かけたのと同じ群れに何度も出くわしました。それもそのはず、おそらく群れの構成員が多いからか、早朝と午後2回もハンティングを行い、いずれも成功して獲物を得ており、それを片付けるために移動していませんでしたし、狩りの対象となるインパラなどの生息個体数が多いためだと思いますが、通常は獲物を探して1日になん十キロも移動するリカオンの群れがサブティの南側のエリアに完全に留まっているようでした。しかも上手いことヒョウとライオンのテリトリーを避けて、回廊のように延びたエリアを南北に往来しているようでした。おそらく彼らが昼夜問わず動き回っているためでしょうか、ヒョウをこの回廊エリアで見かけることはなく、私たちのキャンプもその通り道にあったため、夜はヒョウという天敵がいないと知ってかアフリカン・シベットが2夜連続でキャンプを訪れました。

モレミ野生動物保護区のクワイ地区に到着してすぐに遭遇したオスライオン
モレミ野生動物保護区のクワイ地区に到着してすぐに遭遇したオスライオン
クワイでは日中見つけにくいハイエナ
クワイでは日中見つけにくいハイエナ
ライオンがほぼ片付けた死肉に集まっていたミミヒダ、コシジロの両ハゲワシ
ライオンがほぼ片付けた死肉に集まっていたミミヒダ、コシジロの両ハゲワシ
クワイ地区滞在中、何度も見かけたメスのヒョウ、お腹が空いているのか繰り返しリードバックやリーチュエにアプローチしていました
クワイ地区滞在中、何度も見かけたメスのヒョウ、お腹が空いているのか繰り返しリードバックやリーチュエにアプローチしていました
ほとんど人と車に注意を払わず、恐れず近くを徘徊するメスヒョウ
ほとんど人と車に注意を払わず、恐れず近くを徘徊するメスヒョウ
立ち止まったり、歩き去ったり、戻ってきたり、長時間楽しませてもらいました
立ち止まったり、歩き去ったり、戻ってきたり、長時間楽しませてもらいました
よく見るとまだ若いのか、少し幼さの残る顔立ちをしています
よく見るとまだ若いのか、少し幼さの残る顔立ちをしています
どうやら左後ろ足の踵を怪我しているようでしたが、この程度の怪我であれば大型ネコ科はほとんど気にしません
どうやら左後ろ足の踵を怪我しているようでしたが、この程度の怪我であれば大型ネコ科はほとんど気にしません
比較的オスよりメスの方が神経が太く、車も人もに気しないケースが多いです
比較的オスよりメスの方が神経が太く、車も人もに気しないケースが多いです
20~30分行ったり来たりしていましたが、狩りを諦めたのか最後はブッシュに消えていきました
20~30分行ったり来たりしていましたが、狩りを諦めたのか最後はブッシュに消えていきました
ヒョウが狙っていたのはこのリードバックの子供だったようですが、オスも近くにいたので先に気付かれてしまったようです
ヒョウが狙っていたのはこのリードバックの子供だったようですが、オスも近くにいたので先に気付かれてしまったようです
日没も近くなり、それぞれの群れが夜に備えて移動していきます
日没も近くなり、それぞれの群れが夜に備えて移動していきます
インパラもいくつかの群れが固まり、平原の中心に出て「アンチ・プレデター・ディスプレイ」と呼ばれる防衛態勢に入ります
インパラもいくつかの群れが固まり、平原の中心に出て「アンチ・プレデター・ディスプレイ」と呼ばれる防衛態勢に入ります
翌朝、またもや出会った同じヒョウのメス。夜の間も獲物は得られなかったようです
翌朝、またもや出会った同じヒョウのメス。夜の間も獲物は得られなかったようです
何かを探すようにいったり来たり
何かを探すようにいったり来たり
毛皮がはがれた左後ろ足の怪我が痛々しく見えます
毛皮がはがれた左後ろ足の怪我が痛々しく見えます
ヒョウが狙っていたのはリードバッグのオスの別個体のようでした
ヒョウが狙っていたのはリードバッグのオスの別個体のようでした
リードバックもこのリーチュエもいざとなったら水に逃げ込めるので、川や湿地の近くでは安心したように見えます
リードバックもこのリーチュエもいざとなったら水に逃げ込めるので、川や湿地の近くでは安心したように見えます
川沿いの湿地近くでは野鳥も多く目にします。長い足指のため沈まずに歩き回るレンカクゲリ
川沿いの湿地近くでは野鳥も多く目にします。長い足指のため沈まずに歩き回るレンカクゲリ
白~グレーのグラデーションが美しいホオカザリヅル
白~グレーのグラデーションが美しいホオカザリヅル
それなりに水位のある場所ではカバも生息しています
それなりに水位のある場所ではカバも生息しています
今回もモコロに乗りましたが、8月初旬よりはずいぶん水位が上がっていました
今回もモコロに乗りましたが、8月初旬よりはずいぶん水位が上がっていました
ほぼ川面と同じ高さから見上げるオスゾウは迫力があります
ほぼ川面と同じ高さから見上げるオスゾウは迫力があります
川沿いにあったカバの死体に群がるアフリカハゲコウ
川沿いにあったカバの死体に群がるアフリカハゲコウ
水路の浅瀬の湿地を食べ物を探しながら行き来するアフリカレンカク
水路の浅瀬の湿地を食べ物を探しながら行き来するアフリカレンカク
よく見ると結構怖い目つきをしたクロスキハシコウ
よく見ると結構怖い目つきをしたクロスキハシコウ
近くで見ると大きさに驚くオニアオサギ
近くで見ると大きさに驚くオニアオサギ
クワイ地区には4~5つのプライドがあり、これはその際有力の群れのボス
クワイ地区には4~5つのプライドがあり、これはその際有力の群れのボス
珍しく日中起きているオスライオンの近くでくつろぐメスライオン
珍しく日中起きているオスライオンの近くでくつろぐメスライオン
夜通し動き回ったのか、頻繁にあくびをしていた別のメス
夜通し動き回ったのか、頻繁にあくびをしていた別のメス
クワイに来て始めてじっくりシマウマをみました
クワイに来て始めてじっくりシマウマをみました
クワイのキャンプサイト、下草は払ってありますがほぼ自然のままです
クワイのキャンプサイト、下草は払ってありますがほぼ自然のままです
ニシキスズメ、キャンプ滞在の楽しみの一つは、周囲の木立での鳥探し
ニシキスズメ、キャンプ滞在の楽しみの一つは、周囲の木立での鳥探し
ミドリマダラバト
ミドリマダラバト
ムラクモインコ
ムラクモインコ
モレミから小部国立公園のサブティ地区へ移動、ゾウが増えてきます
モレミから小部国立公園のサブティ地区へ移動、ゾウが増えてきます
繁殖期シーズンなのか、メスを呼んでいたオスのクロワシミミズク
繁殖期シーズンなのか、メスを呼んでいたオスのクロワシミミズク
8月前半に滞在した際、私たちのキャンプサイト裏でインパラを食べていたリカオンの痕跡がまだ残っていました
8月前半に滞在した際、私たちのキャンプサイト裏でインパラを食べていたリカオンの痕跡がまだ残っていました
片付ける小型の食肉動物もいないのか、肉片もまだ残っています
片付ける小型の食肉動物もいないのか、肉片もまだ残っています
インパラを仕留めた当人たちはまだ同じエリアに留まっていたようです
インパラを仕留めた当人たちはまだ同じエリアに留まっていたようです
この日の朝もインパラを仕留めたようで、頭部は乾きかけの血で染まっている個体も
この日の朝もインパラを仕留めたようで、頭部は乾きかけの血で染まっている個体も
ごく若い成獣と子供を合わせて30頭を超える大きいパックです
ごく若い成獣と子供を合わせて30頭を超える大きいパックです
ちょうど狩りと食事を終えた成獣たちが返ってきたタイミングのようでした
ちょうど狩りと食事を終えた成獣たちが返ってきたタイミングのようでした
止まることなく忙しなく動き回る子供たち
止まることなく忙しなく動き回る子供たち
人間の指紋のようにそれぞれの個体で体毛のカラーパターンが異なります
人間の指紋のようにそれぞれの個体で体毛のカラーパターンが異なります
メスが吐き戻した肉に群がる子供たち
メスが吐き戻した肉に群がる子供たち
日没間際、別のエリアで遭遇したオスライオン。何頭かいるサブティの王様のうちの一頭です
日没間際、別のエリアで遭遇したオスライオン。何頭かいるサブティの王様のうちの一頭です
夜、キャンプサイトに現れたシベット。リカオンの群れが動き回っているおかげで天敵のヒョウが留守にしているのか、リラックスした様子で食べ物を探していました
夜、キャンプサイトに現れたシベット。リカオンの群れが動き回っているおかげで天敵のヒョウが留守にしているのか、リラックスした様子で食べ物を探していました
久々に出会うことができたセーブル・アンテロープの群れ
久々に出会うことができたセーブル・アンテロープの群れ
サブティの中心やや北寄りにあるハーヴェイズ・パンの水場には多くの草食獣や鳥が集まります
サブティの中心やや北寄りにあるハーヴェイズ・パンの水場には多くの草食獣や鳥が集まります
水場周りは開けており、樹上にはそこを狩場にするソウゲンワシも
水場周りは開けており、樹上にはそこを狩場にするソウゲンワシも
水場は重要な狩場のため、特に9月終わりの乾燥した時期は近くでライオンをよく目にします
水場は重要な狩場のため、特に9月終わりの乾燥した時期は近くでライオンをよく目にします
かつてのサブティの王様スコティ。衰え痩せて腰骨も浮き出し、寿命が尽きるまであとわずかといったところでしょうか?
かつてのサブティの王様スコティ。衰え痩せて腰骨も浮き出し、寿命が尽きるまであとわずかといったところでしょうか?
クロワシミミズクが前日と全く同じ木の上で獲物を食していました
クロワシミミズクが前日と全く同じ木の上で獲物を食していました
午後、中心部南のライノフレイの水場で前日見た同じ群れに遭遇
午後、中心部南のライノフレイの水場で前日見た同じ群れに遭遇
この日もインパラを捕らえ、食べきる一歩手前のタイミングだったようです
この日もインパラを捕らえ、食べきる一歩手前のタイミングだったようです
狩りの主導役のメスたちが先に食べ終え、次にオスたちが口をつけます
狩りの主導役のメスたちが先に食べ終え、次にオスたちが口をつけます
無尽蔵のスタミナを誇るプレデターとは思えない非常に華奢な体つき
無尽蔵のスタミナを誇るプレデターとは思えない非常に華奢な体つき
大人達が食べ終えると、次は子供たちの番です
大人達が食べ終えると、次は子供たちの番です
肉を取り合う動きもまるで狩りのトレーニングのように思えます
肉を取り合う動きもまるで狩りのトレーニングのように思えます
そしてこの日の夜おそらく同じ個体のシベットがキャンプを訪ねてきました
そしてこの日の夜おそらく同じ個体のシベットがキャンプを訪ねてきました
最終滞在地、チョベ側に面したリバーフロント地区へ移動
最終滞在地、チョベ側に面したリバーフロント地区へ移動
乾燥地を走り抜けてきたため、水のある風景が目に優しく感じます
乾燥地を走り抜けてきたため、水のある風景が目に優しく感じます
見られないときは全く見ることができないローンアンテロープも今年はよく出会いました
見られないときは全く見ることができないローンアンテロープも今年はよく出会いました
リバーフロント到着翌日の午前はいつものボートサファリです
リバーフロント到着翌日の午前はいつものボートサファリです
カバやワニ、ゾウが目玉ですが、水際の鳥たちも種類が多く楽しめます
カバやワニ、ゾウが目玉ですが、水際の鳥たちも種類が多く楽しめます
一見単色で地味ですが、よく見るとメタリックで美しいブロンズトキ
一見単色で地味ですが、よく見るとメタリックで美しいブロンズトキ
こちらもよく見かけるエジプトガン
こちらもよく見かけるエジプトガン
赤い目が特徴的なアフリカコビトウ
赤い目が特徴的なアフリカコビトウ
今回もほぼ同じスポットで見られたカンムリカワセミ
今回もほぼ同じスポットで見られたカンムリカワセミ
最後に川岸のくつろぐライオンに出会えました
最後に川岸のくつろぐライオンに出会えました
子供連れのメスの集団でしたが、日が沈めば狩りに出かける雰囲気でした
子供連れのメスの集団でしたが、日が沈めば狩りに出かける雰囲気でした
最後の本格的なサファリで出会ったヒョウですが、ブッシュの向こうでうまく写真に収められず
最後の本格的なサファリで出会ったヒョウですが、ブッシュの向こうでうまく写真に収められず
川の向こうに落ちてゆく夕日を眺めてサファリ終了です
川の向こうに落ちてゆく夕日を眺めてサファリ終了です
空港への移動途中、川沿いの高台からチョベらしい風景が望めました
空港への移動途中、川沿いの高台からチョベらしい風景が望めました

今回も色々と見どころの多い、いいシーンに出会えたツアーとなりましたが、マウンでのホテル泊という中休みはあるものの、とにかく長丁場のツアーでしたので、体調を崩す方が出ることなく楽しくツアーを終えることができたのが何よりでした。非常に人気のあるツアーで2025年版は既に満席となっていますが、もちろん2026年以降も年1回のペースで企画は続けます。長期間ですが、じっくりサファリをし、キャンプを楽しめるツアーですので、ご参加が可能な方は是非ご検討ください。2026年度の出発日はGW明けに発表、料金はまだお出しできませんが募集は開始となります。

■ボツワナ周遊キャンピングサファリ 19日間

2024.08.02発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

毎年夏に企画している弊社の定番、かつ人気のこのツアーですが、2024年も早々に催行が決まり、現地ガイドやスタッフも慣れたものですので、サファリの成果の良し悪し(悪いことはないのですが)はあっても、ツアー自体のクオリティーは保ちつつ、今回も充実したサファリとキャンプの旅となりました。コロナ禍明けの2022年から3年連続で添乗員として同行させていただき、かつその間にも別のボツワナ・キャンプツアーで断続的に何度も足を運びましたので、個体識別が比較的簡単にできる種類の野生動物、ライオンやヒョウ、リカオンなどについては、各個体の成長具合(もちろん年老いていくものもいますが)やテリトリーの配置換えなども見て取れ、添乗員としても非常に興味深くサファリを楽しませていただきました。

到着後すぐに出会った子ライオンのきょうだい
到着後すぐに出会った子ライオンのきょうだい
近くにゾウの死体があり、その肉目当てで留まっていたようです
近くにゾウの死体があり、その肉目当てで留まっていたようです
早朝のブッシュで獲物を探すメス2頭
早朝のブッシュで獲物を探すメス2頭
サブティを支配するプライドの次期ボス候補
サブティを支配するプライドの次期ボス候補
まだ若いメスにアプローチされているようでしたが、興味はなさそうでした
まだ若いメスにアプローチされているようでしたが、興味はなさそうでした
滑走路のど真ん中でじゃれ合う子ライオン
滑走路のど真ん中でじゃれ合う子ライオン
じゃれ合いつつも、獲物を抑え込む動作の練習になっているのが見て取れます
じゃれ合いつつも、獲物を抑え込む動作の練習になっているのが見て取れます
まだ斑点も消えてないオス2頭でした
まだ斑点も消えてないオス2頭でした
将来はこのまま群れを乗っ取る兄弟に成長するのか、もしくは追い払われるか
将来はこのまま群れを乗っ取る兄弟に成長するのか、もしくは追い払われるか
日中はかなり気温が上がり、暑さをしのぐのも大変そうです
日中はかなり気温が上がり、暑さをしのぐのも大変そうです
チョベ川の岸でハネムーン中のカップル
チョベ川の岸でハネムーン中のカップル
チョベのリバーフロント地区に4~5つあるプライドのボスの1頭でした
チョベのリバーフロント地区に4~5つあるプライドのボスの1頭でした
2日間を費やしたバッファロー狩りの初日、布石を置くアクションを繰り返すメス2頭
2日間を費やしたバッファロー狩りの初日、布石を置くアクションを繰り返すメス2頭
朝を迎え、浅瀬を渡って川岸に戻ろうとするバッファローの群れ
朝を迎え、浅瀬を渡って川岸に戻ろうとするバッファローの群れ
狙いすましたかのように、疲労して群れから遅れた子供のバッファローを仕留めたメスライオンたち
狙いすましたかのように、疲労して群れから遅れた子供のバッファローを仕留めたメスライオンたち
サブティの王様「スコティ」
サブティの王様「スコティ」
まだ元気そうですが、最盛期と比較するとかなり痩せ、歩くスピードも遅く安定感も欠いていました
まだ元気そうですが、最盛期と比較するとかなり痩せ、歩くスピードも遅く安定感も欠いていました

ボツワナに限らず、サファリには当たり動物ともいうべき、その時に特によく見ることのできた種類がサファリ毎に異なるのですが、今回はライオンでした。もちろん、リカオンやハイエナ、ヒョウなどにも遭遇することはできたのですが、ボツワナに生息する大型ネコ科動物の中で、ツアーで訪問するエリアでは最も見づらいチーターは残念ながら見ることはできず、ヒョウも見られたのは2個体と、珍しくライオン以外は少々寂しい印象でした。その分、ライオンについては様々な異なる年齢・性別の個体に遭遇、加えてハンティングシーン(結果は大成功)も見ることができました。このツアーで訪問するメインの場所の一つ、チョベ国立公園のサブティ地区には30年近く前、サブティの王様ともいうべき2頭の兄弟ライオン、ントワドゥメラ(「炎に挨拶をするもの=戦」の意味)とマンデブ(「髭」の意味。地面に着きそうなほど黒く長いタテガミを持っていたため)に支配されていました。彼らが群れを追われた後、長い間スコティ(戦いによって尾の先が失われているのが特徴)というマンデブの息子が王様として5頭の息子を引き連れて支配してきましたが、ここ3年でかなり陰りが見え始め、彼の雄姿が見られるのは今回が最後かもしれません。こういった変化を実感できるのも、定期的に通っているからこそといえるかもしれません。

ブッシュの中の開けた場所でくつろぐリカオンのパック
ブッシュの中の開けた場所でくつろぐリカオンのパック
パックの構成員の何割かは狩りに出ている様子でした
パックの構成員の何割かは狩りに出ている様子でした
子守役の若いオスが見守る中、枝などの取り合いをして遊ぶ子供たち
子守役の若いオスが見守る中、枝などの取り合いをして遊ぶ子供たち
この遊びは、意識的ではないにしても集団での狩りのトレーニングにつながります
この遊びは、意識的ではないにしても集団での狩りのトレーニングにつながります
乳離れして、吐き戻しの肉を食べ始めたころでしょうか?
乳離れして、吐き戻しの肉を食べ始めたころでしょうか?
リカオンの成獣が纏う精悍さはまだ影を潜めています
リカオンの成獣が纏う精悍さはまだ影を潜めています
身の回りの色々なものが遊びの道具として気になるようです
身の回りの色々なものが遊びの道具として気になるようです
かなりの至近距離に近寄ってきましたが、人や車を怖がりもしません
かなりの至近距離に近寄ってきましたが、人や車を怖がりもしません

GWのツアーの際は探し当てるのにかなり苦労したリカオンですが、今回は子連れの群れをすごく楽に見つけることができ、サファリカーのすぐ近くで観察、撮影できるという幸運に恵まれました。中には車の下に入り込む子供もいたほどリラックスした様子を観察できました。前々回も子供を5~6頭連れているのを見かけましたが、その子らが成獣一歩手前まで成長し、さらに下の子供をまたもや5~6頭引き連れた大きなパックとなっていました。

例年と変わらない、自然の中のキャンプ
例年と変わらない、自然の中のキャンプ
今回のサファリカーはまだ新車のランドクルーザー
今回のサファリカーはまだ新車のランドクルーザー
いつも通り、夜はダイニングの横に焚火を起こします
いつも通り、夜はダイニングの横に焚火を起こします
ライオンと同様ゾウの死体に引き寄せられて現れたブチハイエナ
ライオンと同様ゾウの死体に引き寄せられて現れたブチハイエナ
ウォーターバック
ウォーターバック
群れから離れた「ダガー・ボーイズ」、壮年のオスの集団
群れから離れた「ダガー・ボーイズ」、壮年のオスの集団
リーチュエ
リーチュエ
ここ数年はローン・アンテロープをサブティ地区でよく見かけます
ここ数年はローン・アンテロープをサブティ地区でよく見かけます
シマウマ
シマウマ
群れから一頭離れてサファリカーを警戒するメスゾウ
群れから一頭離れてサファリカーを警戒するメスゾウ
羽毛の色合いが美しいコズアカコシアカツバメ
羽毛の色合いが美しいコズアカコシアカツバメ
川沿いの湿地でハンティング中のカンムリサギ
川沿いの湿地でハンティング中のカンムリサギ
ミドリモリヤツガシラ
ミドリモリヤツガシラ
今年もデルタの水路の水位は低く、モコロでの行動範囲は狭められていました
今年もデルタの水路の水位は低く、モコロでの行動範囲は狭められていました
川面から見るゾウの給水は迫力があります
川面から見るゾウの給水は迫力があります
一応、モコロと乗る人間を警戒して水には入ってきません
一応、モコロと乗る人間を警戒して水には入ってきません
モコロに驚いたのか、一斉に水に飛び込むカバの群れ
モコロに驚いたのか、一斉に水に飛び込むカバの群れ
チョベ最南部、マバべの平原を行くオスのキリン
チョベ最南部、マバべの平原を行くオスのキリン
ミネラル分が足りないのか、細くもろい牙を持ったゾウ
ミネラル分が足りないのか、細くもろい牙を持ったゾウ
テリトリー内のいつもの場所、レオパードロックで遭遇したオスのヒョウ
テリトリー内のいつもの場所、レオパードロックで遭遇したオスのヒョウ
ボツワナの国鳥でもあるアフリカオオノガン
ボツワナの国鳥でもあるアフリカオオノガン
夕日を浴びるダルマワシのカップル
夕日を浴びるダルマワシのカップル
クドゥ、特にオスのクドゥは警戒心が強く、簡単に写真を撮らせてくれません
クドゥ、特にオスのクドゥは警戒心が強く、簡単に写真を撮らせてくれません
水を待ちきれない様子で川岸に急ぐゾウの群れ
水を待ちきれない様子で川岸に急ぐゾウの群れ
遅い午後は多くのゾウが川沿いに現れ給水を行います
遅い午後は多くのゾウが川沿いに現れ給水を行います
1年前はまだ小さかったメスのヒョウもすっかり成長して親離れしていました
1年前はまだ小さかったメスのヒョウもすっかり成長して親離れしていました
川の水位がどの程度か、中州から渡ってきたゾウを見ると一目瞭然です
川の水位がどの程度か、中州から渡ってきたゾウを見ると一目瞭然です
木の根元から砂が舞い上がっている様子が目に留まりました
木の根元から砂が舞い上がっている様子が目に留まりました
穴を掘って食べ物を探していたのはラーテルでした
穴を掘って食べ物を探していたのはラーテルでした
たっぷりとした水を眺めながらのボートサファリはキャンプツアー最後の癒しの時間です
たっぷりとした水を眺めながらのボートサファリはキャンプツアー最後の癒しの時間です
水音もたてず滑るように水面を泳いでゆくナイルワニ
水音もたてず滑るように水面を泳いでゆくナイルワニ
川の水量が下がってできた水たまりで集団で獲物をあさるペリカン
川の水量が下がってできた水たまりで集団で獲物をあさるペリカン
バッファローが動くことによって出てくる魚や虫、貝などを啄む鳥たち
バッファローが動くことによって出てくる魚や虫、貝などを啄む鳥たち
川岸に集まってどうやら対岸に渡りたい様子。
川岸に集まってどうやら対岸に渡りたい様子。
年かさのメスを先頭に渡河開始です
年かさのメスを先頭に渡河開始です
まだ若い個体もいますが、サポートしあって渡って行きます
まだ若い個体もいますが、サポートしあって渡って行きます
リーダーは浅瀬に到着、もう少しで渡河完了です
リーダーは浅瀬に到着、もう少しで渡河完了です
オスは1頭でも力強くどんどん渡って行きます
オスは1頭でも力強くどんどん渡って行きます
泥浴び中戯れるゾウ達
泥浴び中戯れるゾウ達
寝転がっていた1頭をまねてゴロンと
寝転がっていた1頭をまねてゴロンと
泥に足を取られて立ち上がるのに苦労しているようでした
泥に足を取られて立ち上がるのに苦労しているようでした
3匹でトライアングルを作ってグルーミング中のチャクマヒヒ
3匹でトライアングルを作ってグルーミング中のチャクマヒヒ
夜な夜なキャンプサイトを荒らしに来る年老いて賢くなったラーテル
夜な夜なキャンプサイトを荒らしに来る年老いて賢くなったラーテル

今回のツアーもクオリティーは変わらず、今回ならではのシーンを目の当たりにすることができました。さて、雨期の雨が例年になく多かった2025年はどんな野生動物との出会いが待っているのでしょうか?

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

2025.02.21発 ベスト・シーズンのタンザニア 10日間

ケニアとタンザニアで大移動を繰り広げるヌーの大群が、出産の為にセレンゲティの一部エリアに滞留する時期。いわゆるタンザニアのサファリのベストシーズンとも言える時期にツアーを催行しました。一体どんな景色や動物たちと出会えるのでしょうか?

サファリ拠点のアルーシャへ

タンザニア北部の玄関口、キリマンジャロ空港からタンザニアに入国です。着陸前、窓からは美しいキリマンジャロの姿が。幸先の良いスタートで、たくさん動物が見られそうな予感もしてきます。この日は時間があったので、希望者の方とお土産物屋街やスーパーマーケット、そしてローカル市場を巡りました。普段のサファリ旅行では寄ることも少ない場所なので、お楽しみいただけたかと思います。また、ホテルにはベルベット・モンキーとアフリカ・マイマイの姿も。

窓から見えたキリマンジャロ
窓から見えたキリマンジャロ
スーパーマーケットでお買い物
スーパーマーケットでお買い物
今回はローカルマーケットにも立ち寄りました
今回はローカルマーケットにも立ち寄りました

サファリへ出発

別名スクランブル・エッグとも呼ばれるカッシアの花が綺麗に咲く中、ンドゥトゥに向かいます。途中では、道路を横断するカメレオンを発見。よく枝に止まっている姿を見ますが、道路を歩いているのは珍しいかもしれません。ヘンテコな歩き方を観察できました。通過するムトワンブの町では、赤バナナを購入。おいしそうです。その後、バオバブの木やンゴロンゴロ・クレーターを写真に収めつつ、希望者の方々はマサイ村を訪問しました。そして、オルドバイ峡谷を経由し、ついにンドゥトゥへ。

咲き乱れるカッシアの花
咲き乱れるカッシアの花
いつ見ても壮大なクレーターの景色
いつ見ても壮大なクレーターの景色
歓迎のダンスでおもてなししてくれたマサイの方々
歓迎のダンスでおもてなししてくれたマサイの方々

ンドゥトゥ地区

ンドゥトゥでは、初日からチーターの親子を目と鼻の先で観察することができました。以降も連日の様に、昼寝を楽しむチーターや獲物を探すように歩き回るチーターを見ることができました。ライオンは沢山の子供達を抱えるプライドと遭遇。メスだけではなく、オスや子供達を至近距離から撮影しました。そして、今回のメインのターゲットであるヌー。水を求めて池にやって来た数百頭の群れが、一気に目の前を駆け抜けていきました。ヒョウもンドゥトゥで見ることができました。ネコ科の大型獣は制覇したので、次はビッグファイブの制覇に期待です。

初日から出会えたチーターの子ども
初日から出会えたチーターの子ども
ライオンの親子。全体として、子供が多く見られた気がします
ライオンの親子。全体として、子供が多く見られた気がします
ヌーの群れにも子供の姿がちらほら
ヌーの群れにも子供の姿がちらほら

セレンゲティ

セレンゲティでは、保護区南東部や中部東側をメインにサファリをしました。ここでも、ライオンやチーターとの遭遇が何回もありました。また、ゾウのファミリーを間近で撮影することができましたし、100頭以上になろうかというバッファローの集団もしっかり観察しました。ビッグファイブという意味では、残すところサイだけです。その他、ジャッカルやハイエナ等も見つける事ができました。

ゾウのファミリー。奥では木陰で休むゾウ達の姿も
ゾウのファミリー。奥では木陰で休むゾウ達の姿も
道を横断する大きなバッファロー。何十頭と通過していきました
道を横断する大きなバッファロー。何十頭と通過していきました
果てしなく続くセレンゲティとジャッカル
果てしなく続くセレンゲティとジャッカル

ンゴロンゴロ

クレーターでは、マガディ湖でフラミンゴを見ることができました。フラミンゴと言えばピンクですが、まだ色づき始めていない、若いフラミンゴの個体の姿もちらほら観察されました。また、道沿いで休むライオンのオスとも遭遇。かなり至近距離から観察できました。そして、午前中にずっと探していましたが、見つからなかったサイ。しかし、午後ついに発見することができました。かなり遠かったですが、ツノも確認でき、最後の最後でビッグファイブ達成です。さらに、帰りがけには、こちらもかなり遠かったのですが、木の上で休むヒョウも観察できました。これで今回のサファリは終わりを迎えますが、総じて、ベストシーズンのタンザニアの名に恥じないくらい、ネコ科の大型肉食獣を中心に、沢山の動物を見ることができました。

フラミンゴっぽくない、若干グレイなフラミンゴ
フラミンゴっぽくない、若干グレイなフラミンゴ
車が近づいても、動じることなく休んでいます
車が近づいても、動じることなく休んでいます
エランドとヌーに挟まれているのがクロサイ。まるで石の塊
エランドとヌーに挟まれているのがクロサイ。まるで石の塊

サファリ・ロッジ/テント・キャンプ

保護区滞在中、サファリ・ロッジから見える景色や動物たちも楽しみの一つです。セレンゲティもンゴロンゴロも、共に保護区が一望でき、素晴らしい景観を持つコテージ型ロッジでの宿泊です。さらに、セレンゲティでは可愛らしいディクディクの訪問が、ンゴロンゴロではブッシュバックの訪問がありました。一方、ンドゥトゥでは、ヌーの移動に合わせロケーションを変える、移動式テント型ロッジでの宿泊です。大自然の中で、よりワイルドな滞在が楽しめました。さらに、帰路、保護区からアルーシャへ向かう途中、国道沿いに大きなゾウの姿が。思いがけないところで野生動物との遭遇があるのも、アフリカ旅行の魅力の一つです。

ヌーの群れを追って移動する、移動式テントロッジ
ヌーの群れを追って移動する、移動式テントロッジ
この日のロッジのゲスト、ディクディク
この日のロッジのゲスト、ディクディク
国道沿いにもゾウの姿。さすが野生の王国
国道沿いにもゾウの姿。さすが野生の王国

■ベスト・シーズンのタンザニア 10日間

2024.04.26発 ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

そろそろ1年近くが経ってしまいましたが、2025年版の同ツアーへの出発を間近に控え、ツアーの細部の確認作業を行っており、昨年の同ツアーについても再検討していましたので、遅ればせながら改めてレポート的なものを書かせていただきました。
ツアーの進行・詳細については、ありがたいことに6名様のご参加者のうち3名様と一組の方々がレポートを書いてくださったため、そちらをご参考いただくとして、今回は企画担当者兼添乗員の目線でこのツアーの内容をご案内するとともに振り返ってみたいと思います。

朝イチでライオンの兄弟に遭遇、幸先の良いスタート
朝イチでライオンの兄弟に遭遇、幸先の良いスタート
じゃれ合うジャッカルの兄弟
じゃれ合うジャッカルの兄弟
夜通し活動していたのかお疲れの様子のハイエナ
夜通し活動していたのかお疲れの様子のハイエナ
夜は安全な中州で草をはみつつ過ごし、朝を迎えて岸に戻るバッファローの群れ
夜は安全な中州で草をはみつつ過ごし、朝を迎えて岸に戻るバッファローの群れ
何やら小さな獲物を捕らえた様子のシママングース
何やら小さな獲物を捕らえた様子のシママングース

現在の弊社のボツワナキャンプツアーシリーズは、①ゴールデンウィークのチョベ国立公園のみを(といっても広大な公園ですので、異なる3つのエリアでサファリを行います)訪問するもの、②夏の定番としてオカバンゴ・デルタ東部のモレミ野生動物保護区クワイ地区からチョベ国立公園を南北に縦断するように北上しつつ3か所に滞在してサファリをするもの、③北東端のカサネを起点に、ントウェトウェ・パン、クブ・アイランド、ナイ・パン国立公園、セントラル・カラハリ野生動物保護区、モレミ野生動物保護区クワイ地区、チョベ国立公園南部のサブティ地区、そしてチョベ川に面したリバーフロント地区と、時計回りの円を描くように周遊するサファリ+αの内容で長期のもの、④9月のモレミ野生動物保護区のみに滞在(同じくモレミ内で3カ所の異なるエリアを訪問&サファリ)するもの、そして⑤年末年始のボツワナ南西部カラハリ・トランスフロンティア公園を横断し、南アフリカに抜けるルートをたどりながらサファリをするもの、の計5種類を年間計画として企画・実施していますが、やっとこの形に整ったのは今年2025年でして、2024年に企画・催行したこのツアーはまだ実験段階に近い(といっても質の高いサファリが可能なのはわかっていましたが)ものでした。

朝日を浴びてリラックスの様子のチャクマヒヒ
朝日を浴びてリラックスの様子のチャクマヒヒ
サファリのメインエリアから遠く離れた水場で遭遇したライオンのプライド
サファリのメインエリアから遠く離れた水場で遭遇したライオンのプライド
朝はハゲワシたちものんびりしたご様子
朝はハゲワシたちものんびりしたご様子
群れの中まで連れ立って給水中のゾウたち
群れの中まで連れ立って給水中のゾウたち
夕日がホコリでかすむ中移動するバッファロー、チョベの川沿いらしい光景です
夕日がホコリでかすむ中移動するバッファロー、チョベの川沿いらしい光景です

オカバンゴやチョベの南部は、ロッジの宿泊費が全般的に高価なうえ、主要空港とロッジ間、及びロッジ間の移動は、基本的にはコストがかさみがちなセミチャーターのようなセスナ機を使っての空路が主となるため、ここを訪問先としたサファリツアーをロッジ泊の内容で企画しますとかなり高価なものとなり、添乗員同行であれば添乗員の宿泊費等の経費も相当なものとなります。加えて各ロッジの部屋数がどこも少なく、団体のツアーを行うには事前に部屋をツアー用に押さえておく必要がありますが、予約の段階で必要となる予約金は多くの場合、キャンセルしても返金されませんので、旅行会社としてはリスクが大きく、今では完全に個人手配向きとなってしまっています。変わらずグループでのツアーという形を維持しつつ、コストを抑えるため、というだけの理由ではありませんが(もちろん、ボツワナの手つかずの自然の中でのキャンプ自体がかなり素晴らしい体験だという面もあります)、弊社の場合ボツワナでキャンプツアーを企画する際は、移動式のテント泊(いわゆるモバイル・キャンプ)スタイルのものを昔から企画・販売してきました。

体を横たえて水浴び中だったゾウ
体を横たえて水浴び中だったゾウ
サブティに移動すると、チョベの川沿いではあまり見かけない種との遭遇も増えてきます
サブティに移動すると、チョベの川沿いではあまり見かけない種との遭遇も増えてきます
サブティエリアの王のうちの1頭、迫力があります
サブティエリアの王のうちの1頭、迫力があります
周囲ににらみを利かせつつ給水中
周囲ににらみを利かせつつ給水中
あちこち走り回ってやっと見つけたチーター
あちこち走り回ってやっと見つけたチーター
体を横たえていた樹上から降り、堂々とゆったりと歩いてゆくヒョウ
体を横たえていた樹上から降り、堂々とゆったりと歩いてゆくヒョウ
捕食者の気配を感じないのか、リラックスモードのシマウマの群れ
捕食者の気配を感じないのか、リラックスモードのシマウマの群れ
アフリカに生息する猛禽中最大級の大きさを誇るゴマバラワシ
アフリカに生息する猛禽中最大級の大きさを誇るゴマバラワシ
クドゥの良く動く大きな耳からは警戒心の強さがうかがえます
クドゥの良く動く大きな耳からは警戒心の強さがうかがえます
親子を中心とした群れで移動中のキリン
親子を中心とした群れで移動中のキリン

ロッジ泊、テント泊、それぞれに短所・長所はありますが、テント泊は全体的に不便だということは間違いありません。サファリ中に誇りを浴びたからといってお湯をジャバジャバ出して1日に2回も3回もシャワーを浴びることはできませんし、衣類も汚れやすいうえに水が貴重なためそうそう洗濯もできません。トイレやシャワーの設備もありませんので、自ら持ち込んで設置する必要があります。もちろんプライベートではなく共同です。プライベート空間はロッジの広い部屋内とは比較にならない狭いテント内ですし、寝床はふかふかのベッドではなく、簡易ベッド(コット)に寝袋を広げただけのシンプルなものです。お荷物もキャンプサイトは土の地面ですので、転がしにくいキャスター付きのバッグは不便ですし、移動の際は荷物をサファリカーの屋根上に収納しますので、ハードケースは破損しやすくご遠慮いただいているほか、荷物が大きいと積み下ろしやテントまでの運搬も大変ですので、できるだけコンパクトにまとめていただくようお願いしています。料理もコックさん一人で調理していますので、品数は多くなく、盛り付けや彩にこだわる余裕はありません。こう挙げますと、やはりキャンプでテント泊は不便です。
ですが、キャンプサイトは野生動物たちが暮らすフィールドのど真ん中、いつでも、どこでも野生動物や野鳥に遭遇するチャンスがあり、24時間常にサファリをしている状態といっても過言ではありません。「五感すべてでボツワナの自然を体感できる」とでも言いましょうか。夕食時にダイニングテーブルの上に枝を伸ばす木の上にフクロウがやってくることもありますし、皆さんがテントに入って寝静まった夜間には、昼間は滅多に見る音ができない夜行性の動物たちも頻繁にキャンプにやってきます。音の情報量が減る真夜中には、響き渡るオスライオンの咆哮、オスヒョウの咆え声や足音もよく聞きますし(ガイドはこの声が聞こえてくる方向・エリアを覚えておいて、残された足跡の情報と合わせて動きを読み、朝一のサファリはそちら方面から探しはじめます)、リカオンの群れが獲物を追いかけるバタバタという足音を聞くこともあるでしょう。加えて、毎回焚火の炎を巧みに使って調理するコックさんの料理は、安定しにくい焚火を使っているとは思えないほど手際よく、味もよく、そして常に温かい料理が食べられます。また、調理場がどこから見ても丸見えのため、屋外ですが実は衛生管理がしやすいということもあります。
今回のツアーも今まで同様に、未明のキャンプサイトで近くに聞こえたバタバタという狩りをイメージさせる足音を聞き、それを追跡してリカオンの群れにも出会えましたし、キャンプの夜には珍しくヤマアラシもサイトを訪れました。

こちらも探しまくってやっと見つけたリカオンのパック(群れ)
こちらも探しまくってやっと見つけたリカオンのパック(群れ)
未明にとらえた獲物で食事中でした
未明にとらえた獲物で食事中でした
21時頃サブティのキャンプに訪れたヤマアラシ
21時頃サブティのキャンプに訪れたヤマアラシ
ノガツァへの移動中、遭遇する動物は多くありませんが水場には多くのゾウが
ノガツァへの移動中、遭遇する動物は多くありませんが水場には多くのゾウが
夜の焚火はキャンプの必須アイテムです
夜の焚火はキャンプの必須アイテムです
サファリの最後を締めくくるチョベ川でのボートサファリ。水に目が癒されます。
サファリの最後を締めくくるチョベ川でのボートサファリ。水に目が癒されます。
小魚を捕らえて食事中のアフリカヘビウ
小魚を捕らえて食事中のアフリカヘビウ
モノトーンの渋い色合いですが、冠羽が美しいヒメヤマセミ
モノトーンの渋い色合いですが、冠羽が美しいヒメヤマセミ
陸上で草をはむカバには、おこぼれにあずかろうと常に数種の鳥がついて回ります
陸上で草をはむカバには、おこぼれにあずかろうと常に数種の鳥がついて回ります
母親が先導して渡渉中のゾウ
母親が先導して渡渉中のゾウ
今日もいつもと変わらず、チョベ川の向こうに夕日が沈んでいきます
今日もいつもと変わらず、チョベ川の向こうに夕日が沈んでいきます

キャンプに全く抵抗のない方、キャンプはどうしても嫌だという方、などなど感覚やお考え・お好みは人それぞれだと思いますが、「やったことないけど挑戦してみたい」というお気持ちがある方で、「意外と神経は太い方」、「自然や野生動物が大好き」という方は、こちらのゴールデンウィークのツアーだけ留まらず、ボツワナのキャンプツアーへのご参加を是非思い切ってチャレンジしてみていただきたいと思います。

■ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間