ハネムーン! ケニア 孤児院ホームステイ&サバンナサファリ 10日間

2019年11月8日発の手配旅行でケニアに行かれた、田口様ご夫妻からのレポートです。

ケニア旅行に行ったきっかけ

私にとってははじめての海外旅行・妻も久しぶりだったので、パスポートを取得するところから始まりました!どこに行こうか?と妻がリゾート地のパンフレットをいろいろと取り寄せてくれたりしましたが、なかなか決められませんでした。ある時「動物を見るツアーもあるよ、アフリカとかもいいかもよ」と話し、道祖神さんのHPを見ていたらワクワクが止まらなくなり、五反田の本社に伺いました。
担当の根本さんはアフリカ愛に溢れる方で話が弾みました。妻がアフリカから来日した難民の方々にボランティアで日本語を教えていること等を伝えたところ、「良かったらお勧めしたいところがあるんですが?」と児童養護施設のサイディアフラハさんを紹介してくれ、オーダーメイドプランになりました。
根本さんが出発直前まで手続きのフォローをしてくださり、ナイロビ空港まで迎えに来て頂き、安心しました(*^^*)

1. サイディアフラハ

サイディアフラハはナイロビから約30km南東に位置するキテンゲラ市にあり、1994年にケニア政府によりNGOに認可されました。スワヒリ語で“幸福の手助け”という意味で、日本人とケニア人が対等で一緒に作ってゆく、子どもと女性のためのプロジェクトです。
私達はナイロビ空港からガイドのピーターさんと根本さんに車で連れて行ってもらいました。共同運営者の一人の荒川さんに対する第一印象は穏やかで優しい方、お話する中で意思の強さも感じました。
一日目は夜ご飯を一緒に食べた後に自己紹介をし、アフリカンダンスを踊りました。子ども達の目のキラキラした感じが可愛らしく、日本にとても関心をもってくれたので嬉しかったです。
二日目はボランティアに来た団体の若者たちとみんなでチャパティ(うすくて少し甘いナンのような感じ)を作ったり、子供たちがスワヒリ語で歌を歌ってくれました。荒川さんに施設の説明もして頂き、子ども達の教室等を見学。その後、ストリートチルドレンのリハビリセンターを訪問させて頂き、そちらの子ども達と青空教室のようにお茶をしながらいろいろな話をしました。夜ご飯はなんとサイディアフラハの方で鶏をさばいてくれ、はじめてだったので驚きましたが、とても美味しく貴重な経験でした。数人の子ども達の誕生日パーティーということもあり、アフリカンダンスを夜遅くまで楽しく笑いながら踊り汗だくに(笑)
いつも子どもたちのお世話をしているママさん(寮母さん)やソーシャルワーカーの方、子ども達もしっかりしていて私達はお世話になりっぱなしでした。
三日目の朝、これからマサイ・マラに出発する前に、みんなが一斉に車に乗ってきて「日本にしゅっぱ~つ!」と言ってくれたことが一番の思い出かもしれません。

2.キリマ・キャンプ

見晴らしの良い山の上にあるロッジに2連泊しました。サプライズのハネムーンケーキでお祝いしてくれて嬉しかったです。
到着前にずいぶん高いところにあるなぁと思っていたら、翌朝は日の出を見ることができ、絶景で感動!
サファリドライブにはキリマキャンプのランチボックスを持参。ボリューム満点、お菓子も入っていて大満足。サバンナの木の下で食べたお昼ごはんは格別で、日本では絶対に経験できないことだと思いました。

3.マサイ村訪問

歌での歓迎、一緒にジャンプしたり不思議な体験。
村の中を案内してくれた時は、家の中の見学をし、文化も学びました。マサイ族の方にはキリマキャンプとサンドリバー・ロッジでも、エスコート役として大変お世話になりました!

4.サンドリバー・ロッジ

マサイマラ南側川沿いにあるロッジで3連泊。
とてもラグジュアリーなところでビックリ☆
ロッジ内をスタッフの方に案内して頂いていると、ケニアではよくある突然の雨・・・
雨宿りをしている時、ハネムーンと聞いて特別にハートのカプチーノを作ってくれて嬉しかったです。

5.マサイ・マラ

初めてのサファリだったので、想像もできませんでした。
車を少し走らせると、たくさんの動物たち。それもこんなに近くで見られるなんて、びっくりしました。
襲われないとわかっていても、少しだけ怖かった(笑)
動物にあまり詳しいわけではなかったので、道祖神でもらった動物チェックリストがとても重宝しました。
いろんな写真をたくさん撮ることが出来ました。
中でもお気に入りはライオンと虹が一緒に写っている写真で、なんだか幻想的(≧▽≦)

今回の旅行でずっとお世話になっていた、ドライバーのピーターさん。
英語ができない私は、日本語ができるピーターさんが担当になって本当に心強かったです。
写真も上手で、撮り方を色々と教えてくれました。
こんなにかっこいいヒョウを撮ることができるとは思ってもいませんでした。
人生で初めての気球がバルーンサファリになったので、とても楽しかったです。

最後に・・・

日本に帰ってきてからもサイディアフラハやサファリの話をたまにしたり思い出します。道祖神さんに申込んで本当に良かったです!忘れられないハネムーンになりました。
サイディアフラハの荒川さんは現在もご家族とともにプロジェクト横にあるスラムの中に住み、マスク販売・配布活動等に携わっていらっしゃいます。寄り添い続けるというお姿に対して尊敬しています。施設の子どもたちは親戚のもとにいて休校中とお聞きし、微力ながらサイディア・フラハを支える会に参加しました。いつか、またあの子達と一緒に遊びたいです。
道祖神さんのZOOMサファリ講座で学ばせて頂いたり、妻はアフリカから来た難民の学習者にオンラインで日本語指導を続けることができていて、実際に会えなくても繋がることができる世の中になって凄いなぁと感じています。
海外旅行に行きづらい今はスワヒリ語やアフリカ文化を学び、いつかまたサファリに行き、今回は見られなかったサイも見たい!と思います。私達の好きな言葉は“ハクナ マタタ(大丈夫だよ)”です。
最後にピーターさん、根本さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

2019.10.11発 エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間

『エチオピア』、アフリカ大陸54ケ国の中でも、最も“ミステリアス”という言葉が似合う国ではないでしょうか。まず、この国には他のアフリカ大陸の国々と大きく違う点が1つ、各国が一番お祝いをする独立記念日というものがありません。なぜなら、一度も他の国の植民地となったことがないからです。その歴史の長さはおよそ3,000年と古く、いわゆる古代、紀元前まで遡ります。古アクスム王国が1,000年近く続き、その後中世からはエチオピア帝国が1,974年の最後の皇帝ハイレ・セラシエ時代まで続きます。その祖となるのはイスラエルのソロモン王と現在のイエメンのシェバの女王との間に誕生したメネリク一世の血筋と言われ、殆ど神話の領域です。

ラリベラの聖ギオルギス教会 (Bet Giyorgis)
ラリベラの聖ギオルギス教会 (Bet Giyorgis)
古来より現代へとつながる、人々の祈りの世界
古来より現代へとつながる、人々の祈りの世界
色彩がカラフルなアクスム地方のバスケット
色彩がカラフルなアクスム地方のバスケット
外国人が珍しい?真っすぐ見つめてくる子供たち
外国人が珍しい?真っすぐ見つめてくる子供たち
魅惑のエチオピア料理。インジェラとシロワット
魅惑のエチオピア料理。インジェラとシロワット

今回旅行したのは、そんな神秘の国エチオピアの北部。首都アディスアベバより北の地域は、特に3,000年分のエチオピアの歴史建造物が多く残る地域です。そして、エチオピア北部の歴史とは、すなわち『エチオピア正教』と呼ばれる独自発展したエチオピア・キリスト教の歴史とも言えます。長い歴史と古い信仰が刻まれた数々の建造物は世界遺産のオンパレード。教会や修道院、かつての王の居城など、どれもが非常にユニークで中世の面影を今でも残しています。特に教会の多くは、単なる『観光地としての世界遺産』ではなく、2020年のこの現在でも人々の祈りの場となっています。しっかりと今も息づいている世界遺産を訪問することが、このツアーの大きな魅力のひとつです。

ラリベラの岩窟教会群のひとつ、聖マリア教会 (Bet Maryam)
ラリベラの岩窟教会群のひとつ、聖マリア教会 (Bet Maryam)
教会の守衛さん。クラシックな制服です。
教会の守衛さん。クラシックな制服です。
羊皮紙に描かれた聖ギオルギオス。竜退治の伝説を持つキリスト教の聖人の一人です。
羊皮紙に描かれた聖ギオルギオス。竜退治の伝説を持つキリスト教の聖人の一人です。
一枚岩を十字架の形に彫り込んだ聖ギオルギス教会。天使たちが7日間で造ったと言われています。
一枚岩を十字架の形に彫り込んだ聖ギオルギス教会。天使たちが7日間で造ったと言われています。
十字架の形をした教会を下から眺めるとこんな感じ。
十字架の形をした教会を下から眺めるとこんな感じ。
聖エマニュエル教会 (Bet Amanuel)と修道士
聖エマニュエル教会 (Bet Amanuel)と修道士
聖アバ・リアノス教会 (Bet Abba Libanos)の前で祈りをささげる巡礼者
聖アバ・リアノス教会 (Bet Abba Libanos)の前で祈りをささげる巡礼者
浪々と御詠歌が謳われる中で、立派な佇まいの聖職者
浪々と御詠歌が謳われる中で、立派な佇まいの聖職者
祈りを捧げながら、歌が紡がれていきます
祈りを捧げながら、歌が紡がれていきます
岩窟教会内の壁画も見事です。聖ミカエルと聖ガブリエル
岩窟教会内の壁画も見事です。聖ミカエルと聖ガブリエル
古アクスム王国時代の書物。古代ゲーズ語で記されています。
古アクスム王国時代の書物。古代ゲーズ語で記されています。
地方のふと立ち寄った街にも、何百年も前からある岩窟教会があります。
地方のふと立ち寄った街にも、何百年も前からある岩窟教会があります。
有名観光地以外の教会にも、見事な壁画が残っています。
有名観光地以外の教会にも、見事な壁画が残っています。
アクスムのオベリスク。紀元4世紀から5世紀にかけて造られたと考えられています
アクスムのオベリスク。紀元4世紀から5世紀にかけて造られたと考えられています
建設途中に倒れてしまったと考えられている最大のオベリスク。高さ約33mもあります。
建設途中に倒れてしまったと考えられている最大のオベリスク。高さ約33mもあります。
古代の建築技法が垣間見れる遺物。石切り場のメジャー(測定器)です。
古代の建築技法が垣間見れる遺物。石切り場のメジャー(測定器)です。
聖櫃(アーク)が収められている修道院
聖櫃(アーク)が収められている修道院
旧・聖マリア教会の羊皮紙の書物。600年ころのものとされています。
旧・聖マリア教会の羊皮紙の書物。600年ころのものとされています。
16~17世紀頃のファジルゲビ王宮。インド、アラブ建築にバロック建築の影響を受けた「ゴンダール様式」の建物です。
16~17世紀頃のファジルゲビ王宮。インド、アラブ建築にバロック建築の影響を受けた「ゴンダール様式」の建物です。
17世紀に建設された「デブレ・ブラハン・セラシエ教会」“光の山”という意味があります。
17世紀に建設された「デブレ・ブラハン・セラシエ教会」“光の山”という意味があります。
天井に描かれた天使の壁画。全ての天使と目が合うと言われています。
天井に描かれた天使の壁画。全ての天使と目が合うと言われています。
正面に描かれた、三位一体を表す壁画
正面に描かれた、三位一体を表す壁画
歴代のファシリダス皇帝たちの水浴び場。ティムカット祭礼の時は巡礼者が集結します。
歴代のファシリダス皇帝たちの水浴び場。ティムカット祭礼の時は巡礼者が集結します。
エチオピア正教会の御詠歌を歌う際の太鼓
エチオピア正教会の御詠歌を歌う際の太鼓
道中の旧い教会にも壁画が残ります。十字架を象った出窓
道中の旧い教会にも壁画が残ります。十字架を象った出窓
ユネスコの世界遺産にも登録されているシミエン国立公園。初代管理人のC.W.ニコルさんと固有生物のワリア・アイベックスの剥製
ユネスコの世界遺産にも登録されているシミエン国立公園。初代管理人のC.W.ニコルさんと固有生物のワリア・アイベックスの剥製
「アフリカの屋根」と呼ばれるシミエン国立公園。
「アフリカの屋根」と呼ばれるシミエン国立公園。
固有種のゲラダヒヒ。現生の猿では、唯一、草を主食とする草原のサルです。
固有種のゲラダヒヒ。現生の猿では、唯一、草を主食とする草原のサルです。
顔立ちは厳めしいのですが、表情は愛らしいです。
顔立ちは厳めしいのですが、表情は愛らしいです。
歯茎をむき出しにして鋭い歯を見せます。実は求愛のサインでもあります。
歯茎をむき出しにして鋭い歯を見せます。実は求愛のサインでもあります。
「ブルーナイルの滝」と呼ばれるティシサットの滝
「ブルーナイルの滝」と呼ばれるティシサットの滝

いわゆる正統派の『歴史・遺跡・文科系ツアー』なのですが、そこには私たち道祖神なりのこだわりもあります。ツアータイトルにもある通り、見どころは『世界遺産』だけではありません。エチオピアの『大自然と民俗』、それらをたっぷりと味わう為のこだわりが、何よりも“陸路の旅”であるという事です。前述した各地に散らばる歴史遺産の各都市を、飛行機で飛んで渡ってしまえば楽なのですが、あえて地を這うように1台の車で旅します。観光地と観光地の間の、古来より巡礼の人々が歩いたであろう山岳地帯や、美しい緑に彩られた農村風景では中世より変わらない人々の暮らしぶりを垣間見る事が出来ます。人と家畜がともに暮らしている姿、ふらりと立ち寄った食堂で地元の人々と共に土地の料理を食べる、茶屋の軒先でじっくり淹れてくれた一杯のコーヒーを味わう、観光地をポイントで訪問するだけでは見えてこない、その国の「リアル」は、興味を持たなければ見過ごしてしまうような『移動』の行間にこそあります。旅の合間に見える風景や体験こそが、この国の『大自然と民俗』を感じさせてくれます。

街から街へ。訪問地へは山間部を走り旅をします。
街から街へ。訪問地へは山間部を走り旅をします。
道中にふと立ち寄った村で出迎えてくれた村のご家族。
道中にふと立ち寄った村で出迎えてくれた村のご家族。
覚醒植物カート売りのおじさん
覚醒植物カート売りのおじさん
エチオピアはどこに行っても家畜が人々共にいます。
エチオピアはどこに行っても家畜が人々共にいます。
街角で談笑していた放牧のお兄さんたち
街角で談笑していた放牧のお兄さんたち
家畜のヤギと少年
家畜のヤギと少年
バティの月曜市の一コマ。家畜市場でのラクダの群れ
バティの月曜市の一コマ。家畜市場でのラクダの群れ
家畜の売り買いに集まる人々
家畜の売り買いに集まる人々
立派に育てあげた雄牛。売り手のオジサンも名残惜しそうです。
立派に育てあげた雄牛。売り手のオジサンも名残惜しそうです。
売られていきます。
売られていきます。
ラクダを売る人は、アフロ頭が特徴的なアファールの人々が多い
ラクダを売る人は、アフロ頭が特徴的なアファールの人々が多い
家畜の皮も売り物です
家畜の皮も売り物です
色鮮やかな野菜市場
色鮮やかな野菜市場
コーヒーを淹れる際の素焼きのポット
コーヒーを淹れる際の素焼きのポット
布屋さん。ここでも仕立ては男の仕事だ
布屋さん。ここでも仕立ては男の仕事だ
ラフィア(ヤシ科の葉っぱ)を編むおばさんたち
ラフィア(ヤシ科の葉っぱ)を編むおばさんたち
すべて手編みで立派なバスケットに生まれ変わります。
すべて手編みで立派なバスケットに生まれ変わります。
市場の片隅に佇んでいたオロモの女性。胸のコイン飾りはイタリア進駐軍が残していったものだそうです。
市場の片隅に佇んでいたオロモの女性。胸のコイン飾りはイタリア進駐軍が残していったものだそうです。
市が立つ日は、地元の人々にとっての交流の場所でもあります。
市が立つ日は、地元の人々にとっての交流の場所でもあります。
中国製のサンダルを売る兄ちゃんたち。日常生活品は中国製のものが増えています。
中国製のサンダルを売る兄ちゃんたち。日常生活品は中国製のものが増えています。
市場の片隅でコーヒーを淹れてくれました。
市場の片隅でコーヒーを淹れてくれました。
エチオピア名物のチマキ。絶品のフルーツシェイクです。
エチオピア名物のチマキ。絶品のフルーツシェイクです。
こちらもエチオピア名物。生肉のたたき。「クトゥフォ」ご注意を!
こちらもエチオピア名物。生肉のたたき。「クトゥフォ」ご注意を!
道中立ち寄った村で家庭料理をご馳走になります。
道中立ち寄った村で家庭料理をご馳走になります。
この円形のかまどは、インジェラを焼くためのものです。
この円形のかまどは、インジェラを焼くためのものです。
インジェラと豆のソース、シロです。クセになる味わいです。
インジェラと豆のソース、シロです。クセになる味わいです。
豪華版。インジェラはテフと呼ばれる極小の穀物から作られます。
豪華版。インジェラはテフと呼ばれる極小の穀物から作られます。
エチオピアはビール天国。10種類以上もの銘柄があります。私のお勧めは右端のハラール・ビール
エチオピアはビール天国。10種類以上もの銘柄があります。私のお勧めは右端のハラール・ビール
すれ違いざまのトラック。荷台に人がぎっしりです。
すれ違いざまのトラック。荷台に人がぎっしりです。
どこへ行っても子供は可愛いですね。
どこへ行っても子供は可愛いですね。
人懐っこい子供が多くて楽しくなります。
人懐っこい子供が多くて楽しくなります。

全部で15日間という、長丁場のツアーではありますが、何年も続けている、道祖神のこだわりが詰まった『エチオピアの旅』です。同じ場所に行って、同じ建築物を見に行くのでも、『観光地を訪問する』事と『その国を旅する』事には大きな違いがあります。是非その違いを感じて欲しいと思います。目に映る景色、聞こえてくる生活の音、漂う人々の匂い、そして自分の舌の味わい、全身で『エチオピア』を感じることの出来る旅です。是非、ご参加お待ちしております。

旅の楽しみのひとつが、何度となく立ち寄るお茶屋さん。
旅の楽しみのひとつが、何度となく立ち寄るお茶屋さん。
一杯のコーヒーが、旅のさなかにホッと一息をつかせてくれます。
一杯のコーヒーが、旅のさなかにホッと一息をつかせてくれます。

■エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間

by 生野

2019.12.28発 レソト・ホース・セモンコン 9日間

2019年の年末からレソトツアーに同行させていただきました。南アフリカに囲まれたレソトは国の全土がドラケンスバーグ山脈のため、平地がほとんどありません。町に行けば車も走っていますが、レソト人の移動手段は基本的に馬かロバ。そんな今回のレソトのツアーでの醍醐味は、馬に乗ってレソトの村々を巡るホーストレッキングです。

空港到着後、首都マセルから車で約2時間移動をし、セモンコンという小さな町に移動をします。ホーストレッキングはセモンコンからスタート!馬に乗りながらのんびりゆったり2泊3日で2つの村に宿泊し、トレッキング中は基本的に最初に乗った馬に乗り続けます。

2泊3日お世話になる馬のポロレ。遊ぶの大好き元気な子でした。
2泊3日お世話になる馬のポロレ。遊ぶの大好き元気な子でした。
さっそく、大自然の中を進んでいきます。
さっそく、大自然の中を進んでいきます。
花畑を進んだり
川を渡ったり
川を渡ったり
時にはかなり急な崖を上ったり。高さが苦手な人は少し怖いかもしれません。
時にはかなり急な崖を上ったり。高さが苦手な人は少し怖いかもしれません。
途中で出会う、レソトの象徴とんがりハットをかぶった村人
途中で出会う、レソトの象徴とんがりハットをかぶった村人

レソトに広がる大自然の中をのんびりゆったり。何も邪魔のない空間を馬とともに進んでいくのは何とも言えない感動があります。

村につくと家族がお出迎え。村人との交流もこのツアーの楽しみの一つ
村につくと家族がお出迎え。村人との交流もこのツアーの楽しみの一つ
村についたら夕立が。でも大自然からこんなご褒美も。
村についたら夕立が。でも大自然からこんなご褒美も。
こんなに小さくても馬のお世話のお手伝いをします。
こんなに小さくても馬のお世話のお手伝いをします。
彼らの馬の乗りこなしは抜群。
彼らの馬の乗りこなしは抜群。
夕食はその場でガイドがローカル料理を作ってくれます。チキンのトマト煮込み。絶品です。
夕食はその場でガイドがローカル料理を作ってくれます。チキンのトマト煮込み。絶品です。

トレッキング中に参加者のみなさんで年越しです。大みそかはロッジが用意してくれたシャンパンで乾杯!そして、朝はレソトで初日の出を拝みました。

レソトでの初日の出
レソトでの初日の出
朝食も朝早くから準備してくれます。
朝食も朝早くから準備してくれます。
朝食後、また馬に乗って移動を続けます。
朝食後、また馬に乗って移動を続けます。
小さい村をいくつも通り過ぎ行きます。
小さい村をいくつも通り過ぎ行きます。
そして、旅の締めにはレソトの中で最も有名な滝、マレツニャネの滝を鑑賞。
そして、旅の締めにはレソトの中で最も有名な滝、マレツニャネの滝を鑑賞。

正直、私自身も馬に乗るのが人生で初めてで、馬と仲良くなって乗りこなすことができるのか不安でしたが、レソトの馬たちはとても落ち着いていて穏やか。そして、よく調教されており優秀ですので、嫌がって振り落とされるということはありませんでした。最初は乗るので精一杯ですが、少しずつ慣れていくと馬の癖や性格がなんとなくわかってきたり、馬も私たちの感情を読み取ってくれてちょっと通じ合ってる感覚。少しずつ信頼関係を築けているかもと思うととっても愛着がわいてきます。

よく、乗馬経験がなくても参加ができるのかお問い合わせをいただきます。レソトは山岳地帯でもあるので崖が多く、急な崖を上ったり下ったりということもあるので、多少の体力は必要ですし、高いところが苦手な方は少し怖い思いをしてしまうかもしれません。ただ、レソトの馬は本当におとなしく、馬を信頼して身を任せれば、どんな道でも進んでくれ、旅行日程自体もそこまでハードな工程ではないので初心者の方でも大変楽しめるツアーになっています。

こちらのツアーは添乗員付きのものもありますが、毎週土曜日2名様から催行可能ですので、みなさま是非、アフリカで乗馬に挑戦してみてはいかがでしょうか?

ご参加お待ちしております!!

佐藤

■レソト ホース・トレッキング・セモンコン 9日間

ハネムーン・レポート『ケニア・サファリ・ハイライト 10日間』

2019年12月6日発の『ケニア・サファリ・ハイライト 10日間』に同行されたハネムーナーの平阪様ご夫妻からのレポートです。

【出発まで】

海外旅行が趣味の友人のMさんに今までの旅先でどこが一番良かったか尋ねたところ、「ケニア!2回行ったけどまた行きたい!」と即答。その瞬間、ケニア行きが決まった。

Mさんから道祖神という旅行会社を教えてもらった。アフリカを中心に様々なツアーを企画しており、どれも楽しそう。ケニア以外のツアーもいいんじゃないか、ケニア+ザンジバルビーチ(タンザニア)でゆっくりするのもいいんじゃないか、などと気の迷いも起きかけたが、Mさんのお勧めだったサファリツアーガッツリのコースに申し込むことにした。道祖神さんが自信をもって勧めるベストセラーのツアーらしいので間違いないだろう。

【12月6日(金)】

エミレーツ航空でドバイの空港へ。 エミレーツ航空のフライトアテンダントは中東を意識したコスチュームだった。ヨーロッパとは違う、異国に行く感が出てきた。

【12月7日(土)】

ドバイ空港を離陸してから5時間、上空からケニアの大地を見たら、一面緑の陸地が広がっていた。初のアフリカ!ちょっと感動。空港内にある銀行で両替を頼んだところ、かなり細かくしてくれた。銀行のお姉さんありがとう。これは、最後まで支払いやチップを渡す際に助かった。

空港を出たところで他の参加者3名と道祖神の現地スタッフの方と合流。その後、ランクルに乗ったケニア人ドライバーのジョンさんが到着し、ホテルに向けて出発。最近雨が多く道路がぬかるむことがあるので、ランクルを用意したとのこと。ランクルに乗れるとはラッキーだ。

この日の宿はパナリホテルで、なかなか立派で快適なホテルだった。セキュリティもしっかりしていた。

ホテルの夕食
ホテルの夕食

【12月8日(日)】

雨の中時間通りにホテルを出発。ジョンさんは時間に正確だった。一つ目の国立公園であるアンボセリまでは車で4時間くらい。ケニア第二の都市で港町であるモンバサからナイロビを通り、タンザニアまで続いているという日本で言う国道1号を行く。ナイロビを出るとすぐに田舎となり、国道1号とは思えない片道1車線の道が延々と続いている。

道中、牛が放牧されているのを良く見たので、ジョンさんに尋ねたところ、マサイ族の牛とのこと。ケニアの牛は自然に生える草を食べて育つので、ビーフの方が(飼料で育てる)チキンより安いとのこと。日本ではビーフは高いので、チキンとポークをよく食べるという話をした。

アンボセリ国立公園入口
アンボセリ国立公園入口

この日の宿はオルトカイ・ロッジで、ここに2泊する。ロッジに着いたらまず昼食。ケニア料理というよりは、ヨーロッパ風の料理が多く、何でもイケる感じ。ときどきケニアの料理もあるが、それはそれで美味しい。牛肉は安いだけあって大味な感じの味付けが多かった。あまり出なかったが、豚肉の方が丁寧な味付けだった。

昼食後はサファリツアー。サファリカーは屋根が持ち上がるようになっており、屋根を上げると人が立っても頭が当たらないくらい高くなる。ジョンさんが上げるのを見て、2人ともテンションが上がった。

サファリカーには3mくらいの長いアンテナがついており、ケニアはラジオの電波が弱いのかと思っていたが、どうやら他のサファリカーのドライバーと動物の情報を無線でやりとりしているようで、ジョンさん何か情報をつかんだようだ。

少し飛ばして走った先には象の大群がいた。しかも、道路を横断しているところで、すぐ目の前を30頭くらいの群れが歩いていく。象の群れと言っても10頭以下で行動しているものだと思い込んでいたので、まさかこんな大群を見られるとは大感激。大人に混ざって小象も結構いた。みんなゆったり歩いているが、身体が大きいので歩いていても速い。あれよあれよという間に遠ざかっていった。

アンボセリ国立公園は象で有名なところらしいが、こうも上手く見えるとはついている。全体的に草食動物は結構どこにでもいて、行く前に想像していたよりも多かった。

ロッジに戻ってからは夕食。シェフが目の前でパスタを調理して出してくれるサービスがあり、麺だけで普段のパスタの量を食べ、更にビュッフェでいろいろ美味しそうなものを盛ってしまい、デザートも食べと食べすぎてしまった。

【12月9日(月)】

夜中、目が覚めるくらいの豪雨が降っていた。雨季が終わっていないのでこんな感じなのかと思う。サファリツアーに影響ないか心配だったが、夜明けごろには雨が止み一安心。この日は朝6時からサファリツアーがあり集合場所に行ったところ、キリマンジャロが見えるとジョンさんが教えてくれた。キリマンジャロはケニアとの国境近くにあり、このロッジからは良く見える。雲に覆われている日も多いようで、山頂までくっきり綺麗に見えたのはラッキーだった。

朝のサファリツアーに出発、すぐ異変に気付いた。昨日は道だったところが夜中の豪雨で冠水しており、道が全部池みたいになっている。道の両側は土が少し盛り上がっており、そこだけ水面に出ているので、土のガードレールの真ん中を走れば進めるようだ。ただ、かなり注意して走らなければならない。

少し行くと、巨大な池のようになっている水たまりの端、遠くにフラミンゴが見えた。この旅ではフラミンゴは見えないと思っていたのでラッキー。ここにはピンクの小フラミンゴと白い大フラミンゴがいた。

朝食後は夕方のサファリツアーまで昼食以外の予定がなかったが、ジョンさんの提案でマサイ族の村を訪問することになった。訪問の最初は村人たちのお出迎え。10名ほどの女性が横一列になって歓迎の唄を歌ってくれた。その後は男性陣が祈り?のジャンプ。なんと私たち2人も参加させてもらうことができた。跳んでいるうちに楽しくなり、跳びまくっていたら相手も喜んでくれて、マサイ族と一体感を感じながら跳びまくる。マサイ族の方がジャンプが高く、跳び方もキレイだった。気に入られたのか、マサイの人が持っている杖を渡された。

ジャンプジャンプジャンプ!
ジャンプジャンプジャンプ!

実際に住んでいる人の家の中にも案内してもらった。部屋の中は暗く、リビングが2m四方くらいか。天井はかがんで立つくらいの高さ。真ん中の囲炉裏的な場所で生木を焚いていたため、部屋の中は暑くて煙っぽかった。また、明かり取り兼排気口の窓が小さいため、室内はかなり薄暗かった。

建物探訪の後はマサイ族の火おこし実演。用意されたのは火起こし用の木の棒セットと乾燥したロバの糞。触ってみたら乾燥した細かい藁のようでサラサラだった。牛や羊の糞ではダメなのかと尋ねたとところ、ロバの糞だけだと言っていた。

火起こし体験の後はマサイマーケット。小さいレジャーシートくらいの敷物に手作りの雑貨を並べたフリーマーケット的な店が10軒ほど、それが向かい合うようにして計20軒ほど並んでおり、端から順に案内される。気に入ったのを指差すと案内役の人が手に取って次の店に進むというスタイル。

マサイ村到着から2時間くらいしてお別れ、お別れの前に最後のジャンプがあった。ここでも夢中で跳んだところ、左膝を軽く痛めてしまった。跳び疲れてしまったのもあり、脚が動かなかった。マサイ族の案内人にもっと練習が必要だなと言われてしまった。

16時、夕方のサファリツアーに向けて出発。夜中に降った大雨で、ロッジを出たところの湖のように巨大な水たまりが午前中より広がっていた。水が近いおかげで水鳥をいくつか見ることができた。キリマンジャロが上までくっきり見えており、キリマンジャロを背景に動物を撮ったりできてよかった。

キリマンジャロとカバ
キリマンジャロとカバ
雨で水没した草原に夕日が反射して美しい
雨で水没した草原に夕日が反射して美しい

【12月10日(火)】

この日は2つ目の国立公園、ナクル湖国立公園に向かう。ロッジを出てアンボセリ国立公園のゲートに到着。すると、手に数々のアクセサリーを持った女性や、お土産をもった男性が車を囲む。このとき男性から買ったのが手づくり感のある木彫りの象で、それがまた良さを出している。結局、マサイ族の人から買った、ほしくもないアクセサリーなどの方が帰ってから考えるといい買い物に感じてくる。

夕方頃にナクル湖国立公園の入口に到着。

ナクル湖国立公園内
ナクル湖国立公園内

ナクル湖では、木の上でリラックスして寝ているヒョウを観察。少し距離があったが、ヒョウを見られたのはラッキーとのこと。遠くのサイも見ることができた。暗くなる頃にこの日の宿のライオン・ヒル・ロッジに到着。ここのロッジは内装がオシャレだった。

【12月11日(水)】

この日はマサイマラ国立公園に向かう移動日。ナクル湖のロッジを出発。道の脇には大きい鹿のような動物がおり、ジョンさんがウォーターバックだと教えてくれた。なぜ名前にウォーターが付いているのか尋ねたところ、他の動物より身体の水分量が多いとのこと。なるほど、身体に水を蓄えることで干ばつなどに対応する生態なのかと想像する。しかし、ジョンさん曰く、ウォーターバックは水がないところでは生きていけず、干ばつ時には真っ先に死んでいくとのこと。ガゼルなどは2~3日水がなくても耐えられるけど、ウォーターバックは1日水がないと死んでしまうくらい水が重要らしい。あれ?思ってたのと違う。ウォーターバックの生態の生存戦略上のメリットが何かジョンさんに尋ねたが、上手く伝わらなかった。ただ、雑談の中で、ウォーターバックの肉は不味く、ライオンも食べないと言っていたので、ウォーターバックが生き残ってこられたのは、『肉が不味いから』だと自分では理解した。

車はナクル湖国立公園内を走る。と、エランドという牛くらい大きい鹿的な動物を発見。本来2本ある角が1本なくなっていた。かなり迫力ある大きさだが、ジョンさんによると、マサイ族がハントする動物はエランドのみとのこと。なぜエランドのみなのか、聞いておけばよかった。

草食動物の楽園
草食動物の楽園
サイの親子
サイの親子

森を抜け開けた土地に出ると、道の左右に草食動物の群れ、群れ。シマウマ、水牛、グランドガゼル、鳥、それだけでも興奮なのに、水牛の群れに混じってサイの夫婦と子ども1頭、計3頭もいた。シャッターチャンス、倍率を上げて撮りまくる。この旅行のためにカメラを買ってよかった。

これまで、ビッグファイブと呼ばれる、見ておきたい動物のうち、象、水牛、ヒョウ、サイを見ることができた。あとはライオンのみ。更にはチーターが見られれば言うことなし。ちなみに、そこら中にいて特段珍しくもない水牛だが、これが結構好きで、あの重厚で無骨なフォルムがザクのような実用性重視感があっていいと思う。

水牛
水牛

マサイマラ国立公園のゲート到着。マサイマラ国立公園に入ってすぐ、ジョンさんが車を止めた。国立公園内は未舗装路で、大きい凸凹を避けて走るだけでも注意が必要なのに、それをしながら動物を探しているので、本当にすごい。何がいるかと思いきや、チーター親子!まさかこんなにすぐチーターが見えるとは!母と子らしく、まだ幼い子どもがたくさんいた。木の裏に隠れたりして何頭いるか分からなかったが、よく数えたら子ども7頭!すごい子だくさん、元気に育ってくれよ。ここでは100枚近く写真を撮った。

マサイマラ国立公園は見渡す限りの草原が広がり雄大の一言。ここでのロッジはテント風ロッジで、これまでのロッジよりも一段豪華で、旅の終わりに向けて盛り上げていく道祖神さんのスタイル、やるなと思った。明日はロングドライブで割りとゆっくりできるのが助かる。夜中になると、周囲を動物の気配や鳴き声が包み込み中々迫力があった。

【12月12日(木)】

少し走ったところでライオンの群れが寝ているところに到着。オス1頭に雌2~3頭、子どもが5頭くらいいた。大人は寝ているだけだったが、子どもはじゃれ合ったりして可愛かった。子どもは猫より一回り大きいくらいのサイズ感で、遊んでいる様子はまるで猫だったが、身体の割りに手足がしっかりした大きさで、さすがライオンという感じだった。

昼休憩の場所はサバンナに生える1本の木の下。お昼はカリフラワーのサラダ、ライス、チキンのカレー煮で、どれも美味しく、ボリュームがあって大満足。ケニアのライスは細長くてパラパラで少し塩気がする。これはこれで美味しいので、別にジャポニカ米じゃなくても大丈夫だなと思った。

ランチの後はマラ川という川に向かって出発。マラ川ではクロコダイルが見られるとのこと。ライフルをかついだレンジャー的なお姉さんの説明を受けながら川沿いを歩くのが今回の見学ツアー。まず、スタートした橋から遠くに小ワニがいるのをお姉さんが発見。自分も視力には結構自信があるが、ジョンさんやお姉さんは目もいいし、見つけるのが早い。場所を教えてもらって発見。他の参加者4人に場所を説明。

レンジャーのお姉さんと記念撮影
レンジャーのお姉さんと記念撮影

ロッジの近くには小さい集落があり、飼われている牛の群れが道路にいた。ジョンさんにケニアでは牛の鳴き声はどう表現するか尋ねたところ、モウ~という感じの日本と似た鳴き声だった。犬や猫も同じ(ちなみに、ケニアでは犬は番犬、猫はネズミ捕りとして役割付きで飼われている)で、そこに国の違いは感じなかった。しかし、象やライオンは、パオーンやガオーなどではなく、リアル志向の表現で、さすがケニアと言う感じで面白かった。

【12月13日(金)】

ついにサファリ最終日がやってきた。サファリツアーに出発。朝食の時、レストランのお姉さんが、昨夜は雨がすごくて目が覚めたと言っていた。前はこんな土砂降りはなかったし、今は小雨季が終わる頃で、本来なら大した雨は降らないはずなのに、大雨季のような雨が降るので最近は気候がおかしくなっているとジョンさんが言っていた。

昼頃チーター5頭を観察。チーターが陸上最速というのは子どもの頃から聞いてきたが、じゃあアフリカで2番目に速い動物は何なのか疑問に思いジョンさんに尋ねたところ、トムソンガゼルという答え。故に、トムソンガゼルを狩れるのはチーターのみとのこと。なるほど。

チーターとは数十m離れていてあまりいいポジションではなかったが、常に道の近くにいるとは限らないので仕方がない。見れただけでも良かったと思って納得していたが、ジョンさんは別の考えがあったらしく、少し移動したところで停車した。と、遠くから先ほどのチーター5頭がこっちに向かって歩いてくる。どうやら、さっきは獲物を探していたようで、今は獲物に向かって歩いているようだ。

どんどん近づいてくる。これまで肉食獣を何回か見たが、どれも休憩中で、動く姿は見ていないのでそれだけで感動もの。歩いているが割とペースが速く、カメラで撮っているうちに目の前まで来ていた。チーター達は車の前後を歩いて通過、こっちには目もくれず数百m離れたところにいるトピに向かって歩き~小走りくらいの感じで近づいていく。これまで、チーターもライオンも同じ肉食獣という認識だったが、ライオンは近くで見ると蚤みたいな虫がそこら中についていたのに対し、チーターはしなやかで身体も美しく、チーターいいなという感想に変わった。

数百m離れた場所からカメラの望遠機能で撮影しながら観察。チーターが数十mまで近づいてもトピは気づいておらず座っていたが、チーター1頭が仕掛けた音で気づいたのか、トピもダッシュで逃げに入る。しかし、加速しているチーターが追いつき、トピの尻にくらいつく。トピも必死に逃げようとしていたが、追ってきた2頭目が襲いかかって上手く仕留めた。遠くから見ても迫力は十分。まさか、この旅でチーターのハンティングを見られるとは思っておらず、それを動画で撮影できたので超ラッキーだった。

これで旅がいよいよ終わると思うと寂しくなる。奥さんと、また来たいなという話をしていた。雨季の青々とした草原もきれいで良かったが、乾季のサバンナやヌーの群れなども気になるところ。

【12月14日(土)】

ナイロビに向かってひた走る。行きで見た景色が通り過ぎていく。道端で焼きトウモロコシを売っている人が結構いた。しょう油を塗って焼いた美味しさをケニアの人にも知ってもらいたいと思った。

ナイロビ空港に行く前に土産物屋に寄ってくれるとのこと。お店は品数豊富&最初から値札ありで普通に買い物できる。マサイ族から買ったお土産の方が、クオリティは低くても味があってよかったりする。マサイマーケットで買ったビーズでできた水牛の人形は、思っていたより大分安いことをこの店で知った。ただ、マサイマーケットの水牛の方が、店のよりデザインが良かったので、それもよしとする。買いたい物がたくさんあったので、後ろ髪を引かれつつ退店。

ナイロビ空港から行きと同じエミレーツ航空の飛行機でケニアを飛び立った。

【12月15日(日)】

ドバイ空港では久しぶりに日本人を見て日本語が聞こえてきた。日本語を話しているのを見ると少しほっとするが、旅の終わりも感じた。復路は往路より搭乗時間が短いので、寝たりしていたらいつの間にか着いていたと言う感じだった。日本に無事に帰ってこれたので良かった。非常に楽しいケニア旅となった。

今回の旅を通しての感想

事前に思っていた以上に旅の間楽しく過ごすことができた。ケニアに行くまでは不安もあったが、旅の中で出会う現地の人々(運転手のジョンさん、ホテルのスタッフやマサイ族の人など)もフレンドリーで親切な人が多く、私たちも楽しい気分になれた。

今回は異常気象のために大雨に降られてしまったことが想定外で、そのために通常のサファリができなかったりトラブルが発生する場面も多々あったが、雨でサファリが水没しているおかげで見れた美しい光景もあった。またトラブルに見舞われたときも現地の人々同士で助け合い、ポジティブに対応している姿があったので、それも良い意味で印象的な記憶になっている。

帰国した直後にもかかわらず、またサファリに行きたいなと思っている自分がいる。次は行く時期を変えたら違う動物が見られるかもしれないし、野生動物に出会えたときのうれしさは毎回違うものになるだろう。そんなことを考えている。

■アフリカでハネムーン&ウェディング

■ケニア・サファリ・ハイライト 10日間

2020.2.7発 チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間

チュニジアのツアーへと行ってきました。目的は6日間で約100キロ、ラクダと共に砂漠を歩く事です。来る日も来る日も、砂と風と星の世界。夜はテントで毛布にくるまりながら、毎日無心で歩き続けます。ふと、「こんなところで、いったい何をしているんだろう?」という気にさせられますが、何も考えずに砂漠の世界にどっぷりと浸かっていると、いつの間にか1日が終わりを迎えている、そんな毎日でした。そして、途中何度かラクダの背に乗るなど助けを借りながらも、ご参加者全員が無事に歩き切る事が出来ました。

日本からの長いフライトを経て、首都チュニスのカルタゴ空港へ到着!
日本からの長いフライトを経て、首都チュニスのカルタゴ空港へ到着!
その日のうちに国内線チュニスエアーにて、南部のジェルバ島へ。
その日のうちに国内線チュニスエアーにて、南部のジェルバ島へ。
ジェルバ島のフームスークへ。迷路のような石造りの街並みが広がります。
ジェルバ島のフームスークへ。迷路のような石造りの街並みが広がります。
これから6日間の砂漠の旅へ出かける前に皆さんで1枚「WE ♡ DJERBA」
これから6日間の砂漠の旅へ出かける前に皆さんで1枚「WE ♡ DJERBA」
ジェルバ島は地中海に浮かぶ島。本土へは車ごと積み込むフェリーで渡ります。
ジェルバ島は地中海に浮かぶ島。本土へは車ごと積み込むフェリーで渡ります。
峠道を超え、砂漠の街ドゥーズへとひた走ります。
峠道を超え、砂漠の街ドゥーズへとひた走ります。
ドゥーズ郊外の砂丘に向かうと、ラクダたちがお出迎え!
ドゥーズ郊外の砂丘に向かうと、ラクダたちがお出迎え!
ラクダの背に自分たちの荷物を載せて運んでもらいます。
ラクダの背に自分たちの荷物を載せて運んでもらいます。
いざ出発!
いざ出発!

旅の相棒は、全部で9頭集まってくれた(?)ラクダたち。約200kgもの重い荷物を背負いながらも、静かに私達と一緒に歩いてくれます。6日間一緒にいると、何となくそれぞれの性格のようなものも分かってくるのが面白く、荷物を背負っても平気な顔をしているラクダもいれば、大暴れで明らかに文句を言っているラクダもいて、個性がありとても楽しい旅の仲間でした。そして、ラクダたちを家族のように扱うのが3名のラクダ使い達。砂漠に生きる彼らなしには、この「砂漠歩きの旅」は成立しません。全員の荷物をラクダに載せて運び、キャンプ地では手の込んだ砂漠の料理をふるまってくれ、毎夜のように焚火を囲んで歌を歌う。素晴らしい活躍ぶりを見せてくれた、3名の砂漠の男たちでした。

頼れる砂漠の男たち。彼らとラクダたちなしでは、この旅は実現できません。
頼れる砂漠の男たち。彼らとラクダたちなしでは、この旅は実現できません。
どっさりと荷物を背負ったラクダたち
どっさりと荷物を背負ったラクダたち
1時間半~2時間ほど歩いては休憩。ラクダたちもお休み。
1時間半~2時間ほど歩いては休憩。ラクダたちもお休み。
お昼ご飯は絶品のチュニジアサラダ。レモンを絞って、オリーブ油を掛けただけなのに美味!
お昼ご飯は絶品のチュニジアサラダ。レモンを絞って、オリーブ油を掛けただけなのに美味!
夕暮れ時には砂漠の見晴らしのいい場所を探してテント設営。
夕暮れ時には砂漠の見晴らしのいい場所を探してテント設営。
日が暮れるとすぐに寒くなってしまうので、夕食の調理がてらに焚火を燃やします。炎の暖かさが嬉しい。
日が暮れるとすぐに寒くなってしまうので、夕食の調理がてらに焚火を燃やします。炎の暖かさが嬉しい。
旅の最中の砂漠の料理も楽しみです。一押しなのが、「砂漠のパン」と呼ばれるホブズ・メッラ。
旅の最中の砂漠の料理も楽しみです。一押しなのが、「砂漠のパン」と呼ばれるホブズ・メッラ。
パン生地をコネコネ。お手伝い。
パン生地をコネコネ。お手伝い。
丸く、平べったく、形を整えていきます。
丸く、平べったく、形を整えていきます。
そして焚火をした後の砂地の上に直接置き、焚火の灰を上から被せていきます。
そして焚火をした後の砂地の上に直接置き、焚火の灰を上から被せていきます。
20分ほど蒸らして出来上がり。じゃりじゃりと砂が混じることもなく、ふんわりと焼きあがった砂漠のパン。絶品!オリーブ油と一緒にどうぞ。
20分ほど蒸らして出来上がり。じゃりじゃりと砂が混じることもなく、ふんわりと焼きあがった砂漠のパン。絶品!オリーブ油と一緒にどうぞ。
夕食はしっかりと食べ答えのあるものを作ってくれます。マグレブ地域の料理といえばこちら、タジン鍋。
夕食はしっかりと食べ答えのあるものを作ってくれます。マグレブ地域の料理といえばこちら、タジン鍋。
しっかり食べてたっぷり眠る。夜が明けたら、また歩き出します。
しっかり食べてたっぷり眠る。夜が明けたら、また歩き出します。
砂漠の景色も色々です。荒涼とした土獏地帯もあれば、風紋の美しい柔らかな砂丘も歩きます。
砂漠の景色も色々です。荒涼とした土獏地帯もあれば、風紋の美しい柔らかな砂丘も歩きます。

砂漠の夜はとても寒く、寝袋の中に入っていても、さらに上から毛布にくるまっていないと眠れないほどでした。昼間のギラつく太陽、夜の凍てつく寒さ、砂漠の前では、つくづく人間一人の生命力の小ささを痛感させられます。ですが、その砂漠を僅かの距離でも自分の足で歩く。約100キロを歩き抜いた後には、何とも言えない達成感で満たされます。なかなか便利な日本の日常生活の中では味わう事の出来ない達成感。これを感じる事が、このツアーの一番の魅力と言えるのではないでしょうか。

「砂漠を歩く」。目的はただそれだけです。
「砂漠を歩く」。目的はただそれだけです。
歩いている最中は無心になってただ歩を進めます。
歩いている最中は無心になってただ歩を進めます。
そして、1日の終わりには再び砂漠に包まれ眠ります。
そして、1日の終わりには再び砂漠に包まれ眠ります。
テントはワンタッチ式。ちょっとコツが要りますが、慣れればどなたでも設営・撤収は簡単です。
テントはワンタッチ式。ちょっとコツが要りますが、慣れればどなたでも設営・撤収は簡単です。
日が昇れば、再び青とベージュの世界へ。
日が昇れば、再び青とベージュの世界へ。
時にはラクダの力も借ります。ラクダの背に揺られながら歩く。
時にはラクダの力も借ります。ラクダの背に揺られながら歩く。
この広大な砂の海の向こうに、目指すゴールのオアシス「クサールギレン」が近づいてきます。
この広大な砂の海の向こうに、目指すゴールのオアシス「クサールギレン」が近づいてきます。
砂漠歩きの旅も最終日。あと一息です!
砂漠歩きの旅も最終日。あと一息です!
砂漠の最後の夜の夕焼け。
砂漠の最後の夜の夕焼け。
6日間、一緒に歩き通してくれたラクダたちにも愛着が湧いてくる頃です。
6日間、一緒に歩き通してくれたラクダたちにも愛着が湧いてくる頃です。
ラクダ使いの男たちはいつでも陽気。
ラクダ使いの男たちはいつでも陽気。
ゴール!6日間歩き通し、目的地クサ―ル・ギレン・オアシスの泉に辿り着きました。
ゴール!6日間歩き通し、目的地クサ―ル・ギレン・オアシスの泉に辿り着きました。
この湧き出る泉は温泉。砂漠の汗を洗い流して泳ぐことも可能です。(水着着用)
この湧き出る泉は温泉。砂漠の汗を洗い流して泳ぐことも可能です。(水着着用)

「砂漠を歩く」ちょっと聞いただけでは、何が面白いの?と思われてしまうかもしれません。ですが、そこには毎日のように新たな驚きと発見があり、歩き切った人だけが味わうことのできる達成感と喜びがあります。たった5泊6日間の短い時間ですが、自分と対話しながら過ごす毎日は、観光バスに揺られるだけの旅とは比べ物にならないほど濃厚な6日間です。多少は体と心の準備は必要ですが、特殊な装備や難しい技術は何も要りません。「歩く」気持ちさえあれば、どんな方でもご参加いただけます。既に来年の2021年の3月まで、このツアーの出発日を設定しています。是非、「一歩」踏み出してみてください。お待ちしています。

頼りになる砂漠の相棒。「ラクダ」たちがお待ちしています。
頼りになる砂漠の相棒。「ラクダ」たちがお待ちしています。

生野

■チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間