早川さんと巡る年越しケニア マサイの村ホームステイ/サバンナサファリ/キベラスラムスタディーツアー 8日間

2019年12月28日出発の手配旅行でケニアに行かれた、天川様からのレポートです。

今回、ケニアに住む人々の生活を知りたい体験したいと思い、3年前から計画していた念願のアフリカ ケニアへ行ってきました。今回の旅ではキベラスラムでマゴソスクールを運営する早川さんにガイドを依頼させて頂き、マサイのおうちに泊まろう企画・サバンナサファリ・キベラスラムスタディーツアーなど様々な刺激的な体験をするが出来ました。

ケニアの人々・食事・気候・大自然すべてがこれまで行ったどの国よりも最高で忘れられない旅となりました!

エミレーツ航空で20時間かけてようやくケニア到着
エミレーツ航空で20時間かけてようやくケニア到着
早川さんと合流し1泊目のホテルでごはん。
早川さんと合流し1泊目のホテルでごはん。
食料自給率が100%のケニアはごはんが最高においしいです。
食料自給率が100%のケニアはごはんが最高においしいです。
翌日、マサイの村に向けて出発。途中でキリンや像と遭遇し自然を感じながら向かいます。
翌日、マサイの村に向けて出発。途中でキリンや像と遭遇し自然を感じながら向かいます。
途中でレンジャーの方と。皆さん非常に陽気で盛り上がります。
途中でレンジャーの方と。皆さん非常に陽気で盛り上がります。
トラブル発生。途中でパンク。運転手のカリユキさんがささっと直してくれています。安心。
トラブル発生。途中でパンク。運転手のカリユキさんがささっと直してくれています。安心。
マサイの村に到着。この日は牛糞と土や藁でできた家に宿泊します。
マサイの村に到着。この日は牛糞と土や藁でできた家に宿泊します。
早速、ヤギの肉を振舞って頂けるとの事。
早速、ヤギの肉を振舞って頂けるとの事。
あっという間に準備が整います。日本では見られないかなり衝撃的な映像ですが、命の大切さを改めて感じます。
あっという間に準備が整います。日本では見られないかなり衝撃的な映像ですが、命の大切さを改めて感じます。
ヤギのBBQ開始です。血も肉も内蔵もどこも無駄にする事なく頂きます。
ヤギのBBQ開始です。血も肉も内蔵もどこも無駄にする事なく頂きます。
村の周りをウォーキング。アップダウンが激しい道のりを2~3時間ほど歩きへとへとです。
村の周りをウォーキング。アップダウンが激しい道のりを2~3時間ほど歩きへとへとです。
今日のベッドです。村の婦人会の方たちがきれいに葉っぱを敷き詰めその上に牛の革をひいてくれており、家の中は想像以上に快適です。
今日のベッドです。村の婦人会の方たちがきれいに葉っぱを敷き詰めその上に牛の革をひいてくれており、家の中は想像以上に快適です。
翌朝の朝食は焚火出パンを焼いてマサイの皆さんと食べます。マサイのごはんは、非常においしく何杯もお替りしてしまいました。。。夜は、村の周りにハイエナが何頭も来ていましたが、レンジャーさんや犬がしっかり守ってくれました。
翌朝の朝食は焚火出パンを焼いてマサイの皆さんと食べます。マサイのごはんは、非常においしく何杯もお替りしてしまいました。。。夜は、村の周りにハイエナが何頭も来ていましたが、レンジャーさんや犬がしっかり守ってくれました。
マサイのお母さん達と。歌やブレスレットをプレゼントしてくれました。
マサイのお母さん達と。歌やブレスレットをプレゼントしてくれました。
個人的に日本で陸上短距離をやっている事もあり、今回、マサイの若い人達とどうしてもやりたかった50m勝負が実現!村の俊足自慢達が集まってくれました。
個人的に日本で陸上短距離をやっている事もあり、今回、マサイの若い人達とどうしてもやりたかった50m勝負が実現!村の俊足自慢達が集まってくれました。
みんな全力で走ります。
みんな全力で走ります。

スワヒリ語は分からないので言葉は通じませんが、勝負を終えてみんなとの距離が縮まります。やはり『スポーツは世界を一つにする。』
スワヒリ語は分からないので言葉は通じませんが、勝負を終えてみんなとの距離が縮まります。やはり『スポーツは世界を一つにする。』
最後は村全員が集まってくれて記念撮影。最高のおもてなしで非常に快適に過ごすことができました。 ありがとう!マサイの戦士たち!
最後は村全員が集まってくれて記念撮影。最高のおもてなしで非常に快適に過ごすことができました。
ありがとう!マサイの戦士たち!
ここからマサイマラに出てサファリ開始です。少し行くだけで様々な動物を見る事ができます。 ここの動物はどの動物達も気持ち良さそうにご飯を食べているように見えます。
ここからマサイマラに出てサファリ開始です。少し行くだけで様々な動物を見る事ができます。
ここの動物はどの動物達も気持ち良さそうにご飯を食べているように見えます。

5頭のオスチーターと遭遇。何百メートルも先の獲物を狙っているようです。
5頭のオスチーターと遭遇。何百メートルも先の獲物を狙っているようです。

ゾウの群れも至近距離で見ることができます。
ゾウの群れも至近距離で見ることができます。
そしてついにサバンナで迎える2020年!!!!
そしてついにサバンナで迎える2020年!!!!
タンザニアとケニアの国境まできました。飛行機でナイロビに戻ります。
タンザニアとケニアの国境まできました。飛行機でナイロビに戻ります。
地元の飲み屋に行きたいと早川さんにわがままを言って、ナイロビのクラブハウスに連れて来てもらいました。道祖神の根本さんと4人で新年会です!
地元の飲み屋に行きたいと早川さんにわがままを言って、ナイロビのクラブハウスに連れて来てもらいました。道祖神の根本さんと4人で新年会です!
ケニアのダワ(ウォッカとライム)というお酒で、かなり酔っぱらっています。この日はレゲェDAY。現地の人達と踊ったりとナイロビの夜を満喫できました。
ケニアのダワ(ウォッカとライム)というお酒で、かなり酔っぱらっています。この日はレゲェDAY。現地の人達と踊ったりとナイロビの夜を満喫できました。

最終日、アフリカ最大級のスラムと言われるキベラスラムを歩きます。推定人口は100万~200万人とも言われているようで、ナイロビの過半数を占めるそう。人々はどんな思いを持ちながらそこで生活しているのか、実際に話を聞きたくて足を運ぶ事にしました。

揚げパンを販売しているおじさん。キベラの中でもかなりの商売人との事。その秘訣を聞いてみると、、、売上の一割は周囲に還元する事だそう。周囲の人を思いやる気持ちは素晴らしいです。
揚げパンを販売しているおじさん。キベラの中でもかなりの商売人との事。その秘訣を聞いてみると、、、売上の一割は周囲に還元する事だそう。周囲の人を思いやる気持ちは素晴らしいです。
ケニアにいるとどこでも見かける『M-PESA』(モバイル回線を使用した電子マネー送金や決済ができるサービス)ケニアの貧困層は、銀行の金融サービスを受けられない。その為、田舎から出稼ぎに来た人達が故郷に送金できない状態をこのMPESAが解決してくれる。もちろん貧困層だけでなくほとんどのケニア人はこのシステムを利用しているとの事。日本よりもフィンテックが発達しており、ITは貧困を救う事ができると実感しました。
ケニアにいるとどこでも見かける『M-PESA』(モバイル回線を使用した電子マネー送金や決済ができるサービス)ケニアの貧困層は、銀行の金融サービスを受けられない。その為、田舎から出稼ぎに来た人達が故郷に送金できない状態をこのMPESAが解決してくれる。もちろん貧困層だけでなくほとんどのケニア人はこのシステムを利用しているとの事。日本よりもフィンテックが発達しており、ITは貧困を救う事ができると実感しました。
整備されていない道を歩いていきます。やはりゴミが気になりますね。
整備されていない道を歩いていきます。やはりゴミが気になりますね。
キベラではなんでも売り物になっています。こんなものまで?!と思うようなモノの売られています。写真は空き瓶や使い古された靴も売っています。
キベラではなんでも売り物になっています。こんなものまで?!と思うようなモノの売られています。写真は空き瓶や使い古された靴も売っています。
ゴミの山とその奥は国道の建設が進んでいます。スラムは国の土地に勝手に住んでいるという扱いで、開発のために家が強制撤去されることがよくあるとの事。
ゴミの山とその奥は国道の建設が進んでいます。スラムは国の土地に勝手に住んでいるという扱いで、開発のために家が強制撤去されることがよくあるとの事。
人々が生活するすぐそばに鉄道も通っています。線路を歩きながら進んでいきます。
人々が生活するすぐそばに鉄道も通っています。線路を歩きながら進んでいきます。
キベラの拓けた写真スポット。マゴソスクールのオギラ先生と道祖神 根本さんと。後ろに見えるバラックですが、最近は人が増えすぎて平屋ではなく2階建てのバラックが増えてきているとの事。
キベラの拓けた写真スポット。マゴソスクールのオギラ先生と道祖神 根本さんと。後ろに見えるバラックですが、最近は人が増えすぎて平屋ではなく2階建てのバラックが増えてきているとの事。
突然サッカー場が!そこで子供たちにサッカーを教えているコーチ達。みんなすごい楽しそうにサッカーをしていました。パス回しに混ぜてもらいましたがここでもスポーツの役割の重要性を再認識しました。
突然サッカー場が!そこで子供たちにサッカーを教えているコーチ達。みんなすごい楽しそうにサッカーをしていました。パス回しに混ぜてもらいましたがここでもスポーツの役割の重要性を再認識しました。
キベラには子供が非常に多いです。すれ違う子供達はみんな笑顔で挨拶してくれます。思った以上にみんな明るいんですね。
キベラには子供が非常に多いです。すれ違う子供達はみんな笑顔で挨拶してくれます。思った以上にみんな明るいんですね。
オギラ先生宅に訪問。お子様が病気なのに、薬が不足していてなかなか治療が受けられないとの事でした。そんな中でも家族全員がみんなで支えあって暮らしている事を教えてくれました。
オギラ先生宅に訪問。お子様が病気なのに、薬が不足していてなかなか治療が受けられないとの事でした。そんな中でも家族全員がみんなで支えあって暮らしている事を教えてくれました。
ツアーでなければ踏み入れないであろう道もどんどん進んでいきます。ここにも子供達が多く暮らしています。
ツアーでなければ踏み入れないであろう道もどんどん進んでいきます。ここにも子供達が多く暮らしています。
マゴソスクールに到着!みんなで出迎えてくれました!
マゴソスクールに到着!みんなで出迎えてくれました!
校舎は壁にいろんな絵が描かれておりカラフルで楽しそうな雰囲気。
校舎は壁にいろんな絵が描かれておりカラフルで楽しそうな雰囲気。

マゴソスクールには、両親がいない子供達や虐待を受けた子供達、育児放棄、病気など様々な複雑なバックボーンを持つ子供達や大人が暮らしています。そんな子供達がマゴソでは非常に楽しそうにはしゃぎ、笑顔で遊んでいました。マゴソスクール内では、過酷な環境で生きる悲愴感はなく、むしろ生きる希望やエネルギーを多く感じました。常に過酷な生活や死と隣に合わせにある生活だからこそ生きる事の大切さを知っているという事も伺う事ができました。

ここには『必死に生きようとする人々の強さ』が詰まっています。

マゴソの子供達が歌やダンスでもてなしてくれます。みんな少しシャイだけど人懐っこくてかわいいです。
マゴソの子供達が歌やダンスでもてなしてくれます。みんな少しシャイだけど人懐っこくてかわいいです。
仲良く給食を食べている風景。毎日OB・OGの方やお母さん達が全員分を作ってくれています。みんなで支えあって暮らしていますね。
仲良く給食を食べている風景。毎日OB・OGの方やお母さん達が全員分を作ってくれています。みんなで支えあって暮らしていますね。
マゴソスクールの創設者 リリアンさん
マゴソスクールの創設者 リリアンさん

彼女もスラムで育ちご両親がいない中で幼い弟妹を育てながら必死で生き抜いてきたとの事。生きる希望を子供達に与え続けている姿は本当に強く逞しく、リリアンさんが子供達に伝えている事・これまで多くの壁を乗り越えてきた話、一つ一つの言葉やお話に重みを感じました。

最後にみんなで写真撮影。マゴソは生きる希望・子供達の笑顔で溢れています!!!
最後にみんなで写真撮影。マゴソは生きる希望・子供達の笑顔で溢れています!!!
返りに立ち寄った薬草屋さん。なんと、、、惚れ薬を調合してもらいました。笑
返りに立ち寄った薬草屋さん。なんと、、、惚れ薬を調合してもらいました。笑

キベラツアー終了!オギラ先生ありがとうございました!キベラには想像以上の活気があり、行く前の『スラムは悲しく残念な場所』という固定概念がひっくり返りました。人々は生きる希望を求めキベラに集まり、みんなで支えあいながら前を向いて生活しているのだと学ぶ事ができました。

この旅最後。ガイドの早川さん、運転手のカリユキさん。最高の旅をありがとうございました!絶対にまた来ます!!
この旅最後。ガイドの早川さん、運転手のカリユキさん。最高の旅をありがとうございました!絶対にまた来ます!!

2019.12.28発 年末スペシャル カラハリ・トランスフロンティア公園でサファリ 9日間

ここ数年毎年企画・催行されている、南アフリカとボツワナの国境地帯にまたがって設置されているカラハリ・トランスフロンティア・パークのツアーに同行させていただきました。2018-2019年の南部アフリカは記録的な旱魃に見舞われ、特にナミビアでは100年に一度もといわれる大旱魃を経験した年となりましたが、二十数年ぶりに再訪したカラハリは、滞在中少々季節外れの遅めの雨に降られることもあり、砂地に灌木が点在する原野は緑に変わり、花々に彩られて瑞々しさを見せていました。日中は雨雲と空のコントラストや雲が多い空ならではの夕日の照り返しなどの美しい風景も堪能、遠くに煌めく夜の稲光を眺め、遠雷の音を聞く、カラハリらしい夜を過ごすことができました。反面、水が多いということはそれだけ野生動物が散ってしまうこともあり、例年に比較して野生動物の数が少なめで、少し寂しいサファリとなったのは否めません(乾いていれば水場近くに多く集まって見やすくなる)。雨のおかげで通常よりは少し涼しかったですが、それでもサファリ中は暑かったです。

カラハリの空~快晴の青空
カラハリの空~快晴の青空
カラハリの空~夕立ち前の曇天
カラハリの空~夕立ち前の曇天
カラハリの空~黄金のサンセット
カラハリの空~黄金のサンセット
夕立ちの名残の水たまり
夕立ちの名残の水たまり
根に毒があるネリネリリー
根に毒があるネリネリリー

毎日気温が高くなり、熱せられた地面は上昇気流を生んで、午後には空のあちこちに積乱雲ができ、園内のそこかしこで雷雨が降るという毎日でしたが、滞在中半分ずつで宿泊予定だった園内の南北に離れて位置する2カ所のロッジのうち、北側のポレンツァの部屋が強風を伴った雷雨で破壊されてしまい、何とか部屋を用意してもらって1泊はできましたが、その他の滞在は全て南部のルーイポッツへの宿泊に変更となり、どちらかというと南部中心のゲームドライブとなりました。印象としては猛禽類が異常に多く、そのせいかジリスやミーアキャット、マングースなどの小型の哺乳動物をほとんど見かけることはありませんでした。ここでは頻繁に見られるはずのオオミミギツネが少なかったのも、それが理由かもしれません。それでも、立派な体躯とオスの黒いタテガミが有名なカラハリライオンや、チーター、リビアヤマネコ、ブチ&チャイロハイエナ、珍しいところでは夜行性のアードウルフも見ることができ、総合的にみればまずまずのサファリだったのではないかと思います。

アフリカオオコノハズク
アフリカオオコノハズク
クロワシミミズク
クロワシミミズク
アフリカワシミミズク
アフリカワシミミズク
メンフクロウ、フクロウ&ミミズクの類はあちこちで見かけました
メンフクロウ、フクロウ&ミミズクの類はあちこちで見かけました
そしてワシタカ類、他の地域ではちょっと珍しい種も、ここではどこにでもいる感覚です。これはゴマバラワシの幼鳥
そしてワシタカ類、他の地域ではちょっと珍しい種も、ここではどこにでもいる感覚です。これはゴマバラワシの幼鳥
ゴマバラワシの成鳥
ゴマバラワシの成鳥
ソウゲンワシ
ソウゲンワシ
ダルマワシのカップル
ダルマワシのカップル
チャイロチュウヒワシ
チャイロチュウヒワシ
ラナーハヤブサ
ラナーハヤブサ
もちろん一般の鳥も。これはナマクア・ダヴ、和名シッポウバト
もちろん一般の鳥も。これはナマクア・ダヴ、和名シッポウバト
ハジロアカハラヤブモズ
ハジロアカハラヤブモズ
アフリカオオノガン
アフリカオオノガン
木陰で休み、口を開けて体温調節するメスのダチョウたち
木陰で休み、口を開けて体温調節するメスのダチョウたち
そして哺乳類、凛々しく佇むオリックス
そして哺乳類、凛々しく佇むオリックス
カラハリではキリンはあまり見かけません
カラハリではキリンはあまり見かけません
ヌーの群れ
ヌーの群れ
南部アフリカに生息するレイヨウ類の中で、トップクラスのスピードを誇るレッド・ハーテビースト
南部アフリカに生息するレイヨウ類の中で、トップクラスのスピードを誇るレッド・ハーテビースト
荒野を一人歩むチーター
荒野を一人歩むチーター
暑い日中は木陰で一休み
暑い日中は木陰で一休み
チャイロハイエナが比較的見やすい公園です
チャイロハイエナが比較的見やすい公園です
顔をアップで見るとなかなか凛々しいセグロジャッカル
顔をアップで見るとなかなか凛々しいセグロジャッカル
ライオンの姉妹?従妹?
ライオンの姉妹?従妹?
立派な体躯に黒いタテガミで知られるカラハリのオスライオン
立派な体躯に黒いタテガミで知られるカラハリのオスライオン
同じくここでは比較的見やすいリビアヤマネコ
同じくここでは比較的見やすいリビアヤマネコ
全身を見ると、明らかにイエネコとは異なることがわかります。深い草の中で活動するため足も胴も長く、しなやかそうな身体
全身を見ると、明らかにイエネコとは異なることがわかります。深い草の中で活動するため足も胴も長く、しなやかそうな身体
巣穴があるため、極めて珍しく日中に見られたアードウルフ。ハイエナの近縁種です。
巣穴があるため、極めて珍しく日中に見られたアードウルフ。ハイエナの近縁種です。
夕日の照り返しで美しく染まるスプリングボックの群れ
夕日の照り返しで美しく染まるスプリングボックの群れ
夕日をバックに絵になるシルエットを浮かび上がらせるスプリングボック
夕日をバックに絵になるシルエットを浮かび上がらせるスプリングボック
最後に爬虫類、金運が上がりそうな黄金色のケープコブラ(のしっぽ、頭を入れて全身を撮るのは難しいです)
最後に爬虫類、金運が上がりそうな黄金色のケープコブラ(のしっぽ、頭を入れて全身を撮るのは難しいです)
乾燥地に好んで生息するクサリヘビの一種、パファダー
乾燥地に好んで生息するクサリヘビの一種、パファダー
ヒョウモンリクガメのオスメス(大きい方がメスです)、一緒にいるのはカップルだからなのか?オスがさかってメスに惹きつけられているだけなのか?よくわからない2匹でした。
ヒョウモンリクガメのオスメス(大きい方がメスです)、一緒にいるのはカップルだからなのか?オスがさかってメスに惹きつけられているだけなのか?よくわからない2匹でした。

カラハリは東アフリカのサバンナのように見渡せばあちらこちらに動物が眺められる、というような場所ではありません。何時間も何も見かけない砂の道を走り続けることもあります。そのため野生動物に、特にお目当ての野生動物に出会えた時の感動は大きく、動物の方も厳しい環境の中で「研ぎ澄まされた生」を生きているからか、どれもこれも美しく見えます。彼らが纏う張り詰めた緊張感のようなものがそう感じさせるのかもしれません。確かに他の地域では見られないような少しユニークな野生動物に出会える場所で、そういった目的で訪問する方が多い公園ではありますが、日々を生き延びることが楽ではない環境に暮らす、野生動物の持つ美しさや輝きのようなものを見るというのも、ここに足を運ぶ大きな理由になるのではないかと思います。今回ご参加いただいた7名様のうち、4回目がお一人、3回目がお一人、2回目が4名様いらっしゃいました。皆さんサファリ目的でアフリカに何度も足を運ばれている方々ですが、そういった方々を惹きつける魅力は、やはりそういった部分なのかもしれません。

■カラハリ・トランスフロンティア公園でサファリ 9日間

羽鳥

2019.8.21発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

ツアー終了から半年が過ぎ、ご報告がかなり遅くなってしまいましたが、昨年の8月に毎年恒例の夏のボツワナキャンプに同行させていただきました。弊社一番人気のツアーの一つで、長年内容を変えず、ほぼ同じ時期に毎年企画・催行しているツアーですが、名物ガイドの腕も確か、快適さと自然の近さのバランスよいキャンプ、コックさんの美味しい食事、そして毎回収穫のある充実したサファリと、手前味噌ですがかなり完成度の高いツアーです。アフリカ到着後はヨハネスブルグからオカバンゴデルタの南の玄関口マウンに飛び、そこから軽飛行機でデルタの東側のクワイ&モレミへ。ここを出発点にチョベ国立公園のサブティ・エリアからチョベ川に面したセロンデラ(リバー・フロント)・エリアへ、数泊ずつしてサファリとキャンプを楽しむという内容です。毎年添乗員として同行するスタッフがレポートを上げており、内容もほぼ変わりませんので、今回は文章を省いて写真のみでご紹介します。

マウンから空路クワイ地区の滑走路へ
マウンから空路クワイ地区の滑走路へ
川沿いの狩場を見下ろして佇むサンショクウミワシ
川沿いの狩場を見下ろして佇むサンショクウミワシ
見事な角を持ったオスのレッドリーチェ
見事な角を持ったオスのレッドリーチェ
百戦錬磨のつわもの感を漂わせる老バッファローのオス
百戦錬磨のつわもの感を漂わせる老バッファローのオス
ボツワナのライオンの体毛の色は、この時期の草の中でカモフラージュするためかもしれません
ボツワナのライオンの体毛の色は、この時期の草の中でカモフラージュするためかもしれません
まだ生後数カ月の子供を連れたキリン
まだ生後数カ月の子供を連れたキリン
牙は短いものの立派な体躯のオスゾウ
牙は短いものの立派な体躯のオスゾウ
気弱そうな穏やかな表情をした若いメスライオン
気弱そうな穏やかな表情をした若いメスライオン
地味に感じる草食獣も、味方によっては力強く、美しく見えます
地味に感じる草食獣も、味方によっては力強く、美しく見えます
モレミのキャンプ。隣のサイトとはかなり離れており、自然の中でのプライベート感が味わえます
モレミのキャンプ。隣のサイトとはかなり離れており、自然の中でのプライベート感が味わえます
こちらも立派な角を持ったウォーターバックのオス
こちらも立派な角を持ったウォーターバックのオス
のんびり日光浴するカバと、のんびり草を食むゾウ
のんびり日光浴するカバと、のんびり草を食むゾウ
こちらの3頭は全てオス。牙も立派です。
こちらの3頭は全てオス。牙も立派です。
蟻塚にもたれて氾濫原を見渡すメスライオン。今晩の狩りの獲物を物色中か?
蟻塚にもたれて氾濫原を見渡すメスライオン。今晩の狩りの獲物を物色中か?
川で隔てられたモレミとクワイの間を、ライオンたちは川を飛び越え、獲物を求めて行き来します
川で隔てられたモレミとクワイの間を、ライオンたちは川を飛び越え、獲物を求めて行き来します
安全とエサ、2つの理由で水の近くに留まるリードバック
安全とエサ、2つの理由で水の近くに留まるリードバック
シマウマは注視していると、様々な不思議な振る舞いが目に付きます。
シマウマは注視していると、様々な不思議な振る舞いが目に付きます。
同一方向を向いて佇む3頭のシマウマ。陽の光が関係していると思われます。
同一方向を向いて佇む3頭のシマウマ。陽の光が関係していると思われます。
クワイ川でモコロクルーズ。水量が少なく、水鳥もゾウやカバも残念ながら少なかったです
クワイ川でモコロクルーズ。水量が少なく、水鳥もゾウやカバも残念ながら少なかったです
巣穴近くでくつろぐ、子供の世話当番のオスのハイエナたち
巣穴近くでくつろぐ、子供の世話当番のオスのハイエナたち
子供は警戒してかなかなか巣穴から出て来てくれません。
子供は警戒してかなかなか巣穴から出て来てくれません。
よーく見ないと目視もできないくらい小さなヒョウの赤ちゃん
よーく見ないと目視もできないくらい小さなヒョウの赤ちゃん
巨体を誇るオスゾウが多く集まるサブティの水場、マラブー・パン
巨体を誇るオスゾウが多く集まるサブティの水場、マラブー・パン
サブティのオスライオン
サブティのオスライオン
日陰でくつろぐサブティのオスライオン
日陰でくつろぐサブティのオスライオン
ちょっとみすぼらしい毛並みのライオンの子供
ちょっとみすぼらしい毛並みのライオンの子供
南部のキリンは色も模様も薄めでハッキリしないのが特徴です
南部のキリンは色も模様も薄めでハッキリしないのが特徴です
ライオンから獲物を一口かすめ取ろうと忍び寄るセグロジャッカル
ライオンから獲物を一口かすめ取ろうと忍び寄るセグロジャッカル
サブティのキャンプサイトの夕暮れ。長いサファリの1日が終わります
サブティのキャンプサイトの夕暮れ。長いサファリの1日が終わります
暮れなずむ空を眺めながら、焚火の傍でくつろぐ至福の時間
暮れなずむ空を眺めながら、焚火の傍でくつろぐ至福の時間
雄大なサンセット
雄大なサンセット
珍しく、明るい中で見かけたラーテル。活発に食べ物を探索中
珍しく、明るい中で見かけたラーテル。活発に食べ物を探索中
静かに歩を進める若いオスのヒョウ
静かに歩を進める若いオスのヒョウ
視線の先には何が見えているのでしょうか?
視線の先には何が見えているのでしょうか?
鋭い一瞥を投げかけて、ブッシュの中に消えていきました
鋭い一瞥を投げかけて、ブッシュの中に消えていきました
ユーモラスなしぐさで草を食むインパラ
ユーモラスなしぐさで草を食むインパラ
両手で包めるほどの小ささのアフリカスズメフクロ
両手で包めるほどの小ささのアフリカスズメフクロ
よく見かけるライラックニシブッポウソウですが、何回見ても美しい体色をしています
よく見かけるライラックニシブッポウソウですが、何回見ても美しい体色をしています
日中は滅多に見ることができないアードウルフ
日中は滅多に見ることができないアードウルフ
40頭を超える構成員を誇る、サブティ・プライド「エレファント・ハンター」のボスライオン
40頭を超える構成員を誇る、サブティ・プライド「エレファント・ハンター」のボスライオン
タテガミが少しだけ伸びてきた若いオスライオン
タテガミが少しだけ伸びてきた若いオスライオン
黒い体毛と弓張りの角が美しいセーブル・アンテロープ
黒い体毛と弓張りの角が美しいセーブル・アンテロープ
足先に向かって縞模様がなくなるチャップマンシマウマの群れ
足先に向かって縞模様がなくなるチャップマンシマウマの群れ
川岸の土を舐め、ミネラル分を補給するケープキリン
川岸の土を舐め、ミネラル分を補給するケープキリン
冠毛が美しいムジハイイロエボシドリ
冠毛が美しいムジハイイロエボシドリ
砂浴びするシマウマ
砂浴びするシマウマ
様々なゾウ~小さいながらも威嚇行為をする子ゾウ
様々なゾウ~小さいながらも威嚇行為をする子ゾウ
様々なゾウ~隊列を組んで移動中の群れ
様々なゾウ~隊列を組んで移動中の群れ
様々なゾウ~水浴びの後&跡
様々なゾウ~水浴びの後&跡
様々なゾウ~単独でチョベ川を渡るオスゾウ
様々なゾウ~単独でチョベ川を渡るオスゾウ
様々なゾウ~河岸の泥を身体に塗りたくるオスゾウ
様々なゾウ~河岸の泥を身体に塗りたくるオスゾウ
様々なゾウ~子供を真ん中に挟んで渡渉中の群れ
様々なゾウ~子供を真ん中に挟んで渡渉中の群れ
様々なゾウ~神経を使う箇所を過ぎると、水の中で遊び始める子ゾウ達
様々なゾウ~神経を使う箇所を過ぎると、水の中で遊び始める子ゾウ達
ウシツキを背に乗せたまま草を食むローン・アンテロープ
ウシツキを背に乗せたまま草を食むローン・アンテロープ
見事にねじれた角をもつクドゥー
見事にねじれた角をもつクドゥー
膝を折って草を食むイボイノシシ
膝を折って草を食むイボイノシシ
チャクマヒヒ、交代で毛づくろい中
チャクマヒヒ、交代で毛づくろい中
日なたで体温調整中のナイルワニ
日なたで体温調整中のナイルワニ
爬虫類らしい、感情の読めない冷徹な眼差し
爬虫類らしい、感情の読めない冷徹な眼差し
ミズオオトカゲ、同じく爬虫類らしい眼差しですが、ワニとは異なります
ミズオオトカゲ、同じく爬虫類らしい眼差しですが、ワニとは異なります
ボートを警戒して顔を出したカバ
ボートを警戒して顔を出したカバ
アオサギを背に乗せたままくつろぐカバ
アオサギを背に乗せたままくつろぐカバ
コシベニペリカン、モモイロペリカン、アフリカハゲコウ、アフリカトキコウからなる集団
コシベニペリカン、モモイロペリカン、アフリカハゲコウ、アフリカトキコウからなる集団
別名「ジーザス・バード」とも呼ばれるアフリカレンカク
別名「ジーザス・バード」とも呼ばれるアフリカレンカク
青とピンクのコントラストが美しいミナミベニハチクイ
青とピンクのコントラストが美しいミナミベニハチクイ
空飛ぶ宝石のようなカンムリカワセミ
空飛ぶ宝石のようなカンムリカワセミ
サイチョウの中でもちょっと地味な、ニシカンムリコサイチョウ
サイチョウの中でもちょっと地味な、ニシカンムリコサイチョウ
地味でも地味なりに美しいカミナガシャコ
地味でも地味なりに美しいカミナガシャコ
ライオンの足跡。新しいものはこれを辿ってトラッキングします
ライオンの足跡。新しいものはこれを辿ってトラッキングします
朝の路上でくつろぐライオンのオスメス
朝の路上でくつろぐライオンのオスメス
生後12ヶ月頃から生え始め3歳までに生え揃う、オスライオンのタテガミ
生後12ヶ月頃から生え始め3歳までに生え揃う、オスライオンのタテガミ
名物ガイドのMR.サミュエル・ショーゾー・ルング、ボツワナでお待ちしています!
名物ガイドのMR.サミュエル・ショーゾー・ルング、ボツワナでお待ちしています!

残念ながら2020年夏に企画した2本のツアーは既に満席、キャンセル待ちとなっていますので、ご参加希望の方は2021年夏の企画をお待ちください。例年GWあたりには翌年の出発日と予価を発表しますので、HPをこまめにチェックしていただけますと幸いです。

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

羽鳥

2019.12.27発 タンザニア・キャンプ・セレンゲティ 10日間

2019年末、タンザニア北部にキャンピング・ツアーに行ってきました!

キャンピング・ツアーこそ、まさに『サファリ』の原点。自然の環境の中でテントを張って寝泊まりしながら、野生動物を観察する旅です。快適なロッジに滞在するのも魅力的ですが、サファリの醍醐味を味わうにはキャンプの旅が一番です。キャンプの一番の魅力は、なんといってもアフリカの大自然を身近に感じることが出来るという事。これに尽きます。

風の音、草の匂い、動物の声、満天の星空、野生動物が生きている地平と、今自分が居る場所が地続きで同じ世界であることが、まざまざと体感できます。

なかなか、写真と文章だけでは、そのキャンプの魅力のすべてを伝えるのは難しいかもしれませんが、少しでも感じて頂けたらありがたく思います。

まずは日本からの長距離フライト。エチオピア航空にて、タンザニア北部のキリマンジャロ空港に到着!
まずは日本からの長距離フライト。エチオピア航空にて、タンザニア北部のキリマンジャロ空港に到着!
その後、アフリカ大陸で5番目に高いメルー山の麓のロッジに宿泊。長旅の疲れを癒します。
その後、アフリカ大陸で5番目に高いメルー山の麓のロッジに宿泊。長旅の疲れを癒します。
翌朝にははっきりとメルー山を見る事が出来ました。高さ4,562メートル。なかなかの迫力です。
翌朝にははっきりとメルー山を見る事が出来ました。高さ4,562メートル。なかなかの迫力です。

サファリの初日、まずはタンザニア北部の要所アルーシャの街にて、キャンプに必要な食料や飲み物などを買い出し。その後、ケニアから続く大地溝帯(グレートリフトバレー)の麓を目指します。まず到着したのは、大地溝帯の断崖の下に位置するムトワンブという小さな街。北のナトロン湖と南のマニャラ湖と2つの湖に挟まれていることから、水源が豊富にあり、農作物の栽培に適した街です。本日はこの街の外れのキャンプ場にテントを張ります。

ムトワンブの街の風景。小さな町ですが、ここはバナナの一大産地として名を馳せています。
ムトワンブの街の風景。小さな町ですが、ここはバナナの一大産地として名を馳せています。
名物の赤バナナ。ムトワンブで清算されるバナナには、赤バナナ、黄バナナ、緑バナナと3種類があります。
名物の赤バナナ。ムトワンブで清算されるバナナには、赤バナナ、黄バナナ、緑バナナと3種類があります。
道端にも、バナナのたたき売り?のおばちゃんたちがズラリと並びます。
道端にも、バナナのたたき売り?のおばちゃんたちがズラリと並びます。
せっかくなのでバナナ農園を見学させてもらいました。
せっかくなのでバナナ農園を見学させてもらいました。
みんなでバナナ農園の中を散策。甘い果物用バナナと。甘くない野菜用バナナが栽培されています。
みんなでバナナ農園の中を散策。甘い果物用バナナと。甘くない野菜用バナナが栽培されています。
農家のお兄ちゃんがバナナの育て方を解説してくれました。バナナの樹は一生に1回!しか実を付けないそうです。そんなに貴重だったなんて。
農家のお兄ちゃんがバナナの育て方を解説してくれました。バナナの樹は一生に1回!しか実を付けないそうです。そんなに貴重だったなんて。
隠れた名産品がこちら。MBEGEと呼ばれるバナナ・ビールです。ミレットのポリッジとバナナジュースを混ぜて造るお酒です。味はぼちぼち。
隠れた名産品がこちら。MBEGEと呼ばれるバナナ・ビールです。ミレットのポリッジとバナナジュースを混ぜて造るお酒です。味はぼちぼち。

午後は街の南側、マニャラ湖国立公園へと向かいます。大きな湖を中心に周囲に森林が広がります。公園内は湧水が豊富で、森林、草地、湿原などの自然環境も豊かで、隠れた名公園です。木登りライオンが最初に発見されたのは、このマニャラ湖とも言われています。会えるかな…。

まずは公園入口の広場で腹ごしらえ。キャンプツアーの楽しみは何と言っても食事。同行してくれるコックさんたちが、毎回腕によりをかけて、私達の為だけに料理してくれます。
まずは公園入口の広場で腹ごしらえ。キャンプツアーの楽しみは何と言っても食事。同行してくれるコックさんたちが、毎回腕によりをかけて、私達の為だけに料理してくれます。
夕暮れ時に臨む雄大なマニャラ湖。合計で400種類を超える鳥類が生息していると言われています。
夕暮れ時に臨む雄大なマニャラ湖。合計で400種類を超える鳥類が生息していると言われています。
インパラの家族。ハレムと呼ばれ、立派な角を持つ一匹の雄が多くの雌や子供たちを率います。
インパラの家族。ハレムと呼ばれ、立派な角を持つ一匹の雄が多くの雌や子供たちを率います。
バブーンの家族。なごむ風景です。
バブーンの家族。なごむ風景です。
ムトワンブの街に戻り、テントに荷物を運びます。サファリドライブ中にコックさんが設営してくれていました。
ムトワンブの街に戻り、テントに荷物を運びます。サファリドライブ中にコックさんが設営してくれていました。
大きなキャンバス地のテントです。中は、大人の男性が経っても十分に余裕のある高さがあります。
大きなキャンバス地のテントです。中は、大人の男性が経っても十分に余裕のある高さがあります。
テント設営に、毎度の食事にと大活躍してくれるコックさんのコンビ。2人組体制でばっちり旅をサポートしてくれました。
テント設営に、毎度の食事にと大活躍してくれるコックさんのコンビ。2人組体制でばっちり旅をサポートしてくれました。

残念ながら、マニャラ湖では木登りライオンには会えませんでしたが、気を取り直して次へと向かいます。大地溝帯の崖を登り、ンゴロンゴロ自然保護区へ。世界で6番目に大きいと言われるカルデラ(火口原)でのクレーター・サファリが有名ですが、それ以外の外輪部にも広大な大地が広がります。『人類発祥の地』と言われるオルドバイ峡谷があるのもここです。この日の目的地はこのンゴロンゴロ自然保護区を抜けたもっと先にある「セレンゲティ国立公園」長い移動の1日です。

ンゴロンゴロの公園入口には50台以上のサファリカーが連なっていました。クリスマス休暇でたくさんの観光客が訪れています。
ンゴロンゴロの公園入口には50台以上のサファリカーが連なっていました。クリスマス休暇でたくさんの観光客が訪れています。
ゲートをくぐって、いよいよンゴロンゴロへ。
ゲートをくぐって、いよいよンゴロンゴロへ。
カルデラ(火口原)を見下ろすクレーターも人でいっぱい。また数日後にここに戻ってきます。
カルデラ(火口原)を見下ろすクレーターも人でいっぱい。また数日後にここに戻ってきます。
本日は移動日。『セレンゲティ国立公園』を目指します。
本日は移動日。『セレンゲティ国立公園』を目指します。
途中でオルドバイ峡谷を見学。アウストラロピテクス・ボイセイとホモ・ハビリスの化石が発見された場所で『人類発祥の地』とされています。
途中でオルドバイ峡谷を見学。アウストラロピテクス・ボイセイとホモ・ハビリスの化石が発見された場所で『人類発祥の地』とされています。
そして、再び楽しみなのは昼食。味気ないランチボックスとは一味違います。
そして、再び楽しみなのは昼食。味気ないランチボックスとは一味違います。
いただきます!コックが同行するキャンプツアーならではの贅沢な時間です。
いただきます!コックが同行するキャンプツアーならではの贅沢な時間です。
走りに走って、ようやくセレンゲティに到着。Serengeti shall never die, 『セレンゲティは滅びず』です。
走りに走って、ようやくセレンゲティに到着。Serengeti shall never die, 『セレンゲティは滅びず』です。
ンゴロンゴロとセレンゲティの境界線エリアは『ンドゥトゥ』と呼ばれ、背の低い草原と花が咲き乱れます。
ンゴロンゴロとセレンゲティの境界線エリアは『ンドゥトゥ』と呼ばれ、背の低い草原と花が咲き乱れます。
雨季の始まりにヌーやシマウマの群れがケニアからやって来ました。これから始まる『大移動』を予感させます。
雨季の始まりにヌーやシマウマの群れがケニアからやって来ました。これから始まる『大移動』を予感させます。
雨季は草食動物がとても活動的です。嬉しそうなグラントガゼル。
雨季は草食動物がとても活動的です。嬉しそうなグラントガゼル。
セレンゲティの中央部に着くころには、もはや夕暮れ時。大きなアカシアの樹に何かが居るのを発見。
セレンゲティの中央部に着くころには、もはや夕暮れ時。大きなアカシアの樹に何かが居るのを発見。
おお、こんなところに木登りライオン。さっそくマニャラ湖の借り(?)を返しました!
おお、こんなところに木登りライオン。さっそくマニャラ湖の借り(?)を返しました!
ようやくセレンゲティ国立公園のキャンプサイトに到着しました。キャンプ場とフィールドに境はありません。夜は動物がやってくることも!
ようやくセレンゲティ国立公園のキャンプサイトに到着しました。キャンプ場とフィールドに境はありません。夜は動物がやってくることも!

セレンゲティ国立公園はタンザニアで、いやアフリカ大陸で最も有名な国立公園と言ってもいいでしょう。マサイの人の言葉で『果てしない平原』という意味の名を持ちます。まさに草の海。四国ぐらいの広さがある国立公園ですが、サファリドライバーに言わせると、そのすべてを見て回るには2ケ月以上かかるそうです。今回キャンピングするのはその中心地のセロネラ・エリア。このセロネラから南の方にかけて大きく広がる大平原地帯を中心に3日間のサファリです。野生動物の生息する大草原の真っ只中に位置する場所にテントを張るという、なんとも言えない贅沢な時間。夜、真っ暗なテントの中で耳を澄ませていると、様々な野生動物の声が聞こえてきます。キャッキャッと甲高いジャッカルの遠吠え、ウヒヒと聞こえるハイエナの高笑いのような声、そしてテントがびりびり震えるようなライオンの咆哮。薄いテントの布の外が、まごう事の無い野生の世界である事を実感します。全身を耳にして野生の声に耳を傾けながら眠りにつく、本当に贅沢で特別な時間です。

雨季は草の背が高いのがちょっと難点。チーターも草の海に隠れてしまいます。
雨季は草の背が高いのがちょっと難点。チーターも草の海に隠れてしまいます。
しかし、草食動物たちは活動的。ハーテビーストの家族。
しかし、草食動物たちは活動的。ハーテビーストの家族。
インパラの家族。瑞々しい緑一面の平原の中で、やっぱり嬉しそうです。
インパラの家族。瑞々しい緑一面の平原の中で、やっぱり嬉しそうです。
草食動物の中のアイドル、ディクディクも飛び跳ねていました。
草食動物の中のアイドル、ディクディクも飛び跳ねていました。
緑の中でたたずむ若い雄ライオン。年齢を見分けるには、鼻に注目です。まだ鼻先がピンク色だと、ボーイです。
緑の中でたたずむ若い雄ライオン。年齢を見分けるには、鼻に注目です。まだ鼻先がピンク色だと、ボーイです。
サファリに夢中になっていると、ゾウの家族に囲まれました。
サファリに夢中になっていると、ゾウの家族に囲まれました。
カバものんびり浮かんでいます。
カバものんびり浮かんでいます。
サファリの合間の食事も楽しみ。贅沢なブッシュランチです。
サファリの合間の食事も楽しみ。贅沢なブッシュランチです。
昼間はライオンンものんびりしたもんです。
昼間はライオンンものんびりしたもんです。
大自然の営み。静かにこっそり観察していたのですが、見つかってしまいました。
大自然の営み。静かにこっそり観察していたのですが、見つかってしまいました。
昼過ぎ、キャンプサイトに戻ってきました。テントもすっかりホームです。
昼過ぎ、キャンプサイトに戻ってきました。テントもすっかりホームです。
落ち着いてキャンプサイトでの囲む食事も楽しみな時間。
落ち着いてキャンプサイトでの囲む食事も楽しみな時間。
晴れた日の午後は、テントにこもって昼寝するのもオツなもんです。
晴れた日の午後は、テントにこもって昼寝するのもオツなもんです。
カラっと腫れた午後には、サファリのホコリも洗濯しましょう。
カラっと腫れた午後には、サファリのホコリも洗濯しましょう。
キャンピングの風景。空と大地とテントと…。
キャンピングの風景。空と大地とテントと…。
なんとコックさんが魚も焼いてくれました。ティラピアの炭火焼き
なんとコックさんが魚も焼いてくれました。ティラピアの炭火焼き
セレンゲティでお正月を迎えました。大草原の初日の出。
セレンゲティでお正月を迎えました。大草原の初日の出。
お正月はいつもより気球の数が多かった気がします。
お正月はいつもより気球の数が多かった気がします。
ハネムーン用のハート形気球。ちょっとシュールです。
ハネムーン用のハート形気球。ちょっとシュールです。
2020年最初に出会った動物は雄ライオン。金色のタテガミがセレンゲティらしい若獅子です。
2020年最初に出会った動物は雄ライオン。金色のタテガミがセレンゲティらしい若獅子です。
朝の新鮮な草を食べるマサイキリン
朝の新鮮な草を食べるマサイキリン
背中にはウシツツキが止まって、虫をついばんでいました。
背中にはウシツツキが止まって、虫をついばんでいました。
セレンゲティでは鳥類もたくさん。ウシハタオリの姿はよく見かけます。
セレンゲティでは鳥類もたくさん。ウシハタオリの姿はよく見かけます。
ちょっと遠かったですが、キエリボタンインコ。カラフルで可愛い鳥です。
ちょっと遠かったですが、キエリボタンインコ。カラフルで可愛い鳥です。
サバンナを優雅に歩くヘビクイワシ。
サバンナを優雅に歩くヘビクイワシ。
こちらも良く見かける鳥ですが、やっぱりきれいです。ライラックニシブッポウソウ。
こちらも良く見かける鳥ですが、やっぱりきれいです。ライラックニシブッポウソウ。
もちろん、この人も鳥の仲間です。首を長くしてこっちを見ています。ダチョウ。
もちろん、この人も鳥の仲間です。首を長くしてこっちを見ています。ダチョウ。
セレンゲティを後にして、来た道を戻ります。草の海に点在するコピエ(岩山)。セレンゲティらしい景色です。
セレンゲティを後にして、来た道を戻ります。草の海に点在するコピエ(岩山)。セレンゲティらしい景色です。
丸3日間、本当にたくさんのシーンに出会えました。さようならセレンゲティ。
丸3日間、本当にたくさんのシーンに出会えました。さようならセレンゲティ。

さて、セレンゲティを後にして、最後の訪問地ンゴロンゴロへ自然保護区と再び戻ります。ですが、その前にちょっとだけ“特別な場所”へ寄り道します。雨季のこの時機だけの楽園があります。それはセレンゲティとンゴロンゴロの境界線に広がるエリア『ンドゥトゥ』です。実は今回のセレンゲティでは2種類の動物にだけ全く出会いませんでした。それは、ヌーとシマウマです。はたして、彼らはどこにいるのか?

12~3月の雨期の時期、ヌーとシマウマの大群は、遠く北のケニアからこのンドトゥに向けて長い旅をして戻ってきます。それは、出産そして子育てのために戻ってくるのです。はるか昔、ンゴロンゴロの火山の爆発により大地にミネラルが多く堆積したため、そこに育つ栄養価が高く柔らかい草を食するために戻ってくると言われています。多くの雨が降ったあとの緑鮮やかな大地へ、ヌーとシマウマの群れに出会えるかどうか期待大です。

いました!一面の緑の中に、セレンゲティでは出会わなかったヌーとシマウマがたくさんいます。
いました!一面の緑の中に、セレンゲティでは出会わなかったヌーとシマウマがたくさんいます。
あれだけ居なかったシマウマにもたくさん出会います。
あれだけ居なかったシマウマにもたくさん出会います。
せっかくなので、スピードを落としてゆっくりと観察するようにドライブ。
せっかくなので、スピードを落としてゆっくりと観察するようにドライブ。
砂地で背中を掻くシマウマ。気持ちよさそうですね。
砂地で背中を掻くシマウマ。気持ちよさそうですね。
ヌー渋滞。
ヌー渋滞。
ヌーは1km以上先に降っている雨の匂いを嗅ぎつけて移動します。本当にたくさん出会いました。
ヌーは1km以上先に降っている雨の匂いを嗅ぎつけて移動します。本当にたくさん出会いました。
草原の合間の泥地にまみれて気持ちよさそうなハイエナ。
草原の合間の泥地にまみれて気持ちよさそうなハイエナ。
産まれたばかりの子も元気そうに飛び回っています。
産まれたばかりの子も元気そうに飛び回っています。
ンゴロンゴロ方面に向かうにつれ、また花がきれいに咲いていました。
ンゴロンゴロ方面に向かうにつれ、また花がきれいに咲いていました。
相変わらず無表情なヌーですが、どことなく心地よさそうにしています。
相変わらず無表情なヌーですが、どことなく心地よさそうにしています。
ンドゥトゥで大満足のサファリ中もやっぱり道中の食事が楽しみです。
ンドゥトゥで大満足のサファリ中もやっぱり道中の食事が楽しみです。
ドライバーさんたちもお疲れ様です!
ドライバーさんたちもお疲れ様です!

思わぬサプライズでしたが、狙い通りばっちりンドゥトゥ・エリアでヌーとシマウマの群れを見る事が出来ました。実はお客さんには内緒にしていたのですが、数日前からドライバーさんたちが熱心に情報収集をしてくれていました。「今ンドゥトゥにヌーが来ているぞ。」「いや、それは3日前の情報だ。」「シマウマの群れがナービヒルの丘の上から確認出来た。」「ンドゥトゥ湖付近に2日前から大雨が降り続いているぞ。」「シンバヒルのあたりをチーターの家族が南に移動していった。」「既にンゴロンゴロの北部には第3の群れが来ている。」すれ違う車のドライバーさん同士、色々な情報が飛び交います。私は助手席に座って黙って聞いているだけなのですが、プロの職人の仕事ぶりを見ているようで、こんな時が一番「サファリをしているなあ」とワクワクします。

最後のンゴロンゴロのキャンプ場に到着。サファリカーも随分と走ってきました。
最後のンゴロンゴロのキャンプ場に到着。サファリカーも随分と走ってきました。
キャンピング泊もいよいよ最後の夜かと思うと名残惜しいです。
キャンピング泊もいよいよ最後の夜かと思うと名残惜しいです。
最後の夜の宴の後。
最後の夜の宴の後。
この度をサポートしてくれたコックさん、ドライバーさん、皆さんで記念写真。パチリ。
この度をサポートしてくれたコックさん、ドライバーさん、皆さんで記念写真。パチリ。
さて、カルデラ(火口原)に500mの崖を降りて最後のクレーター・サファリです。
さて、カルデラ(火口原)に500mの崖を降りて最後のクレーター・サファリです。
クレーターの中に様々な野生動物が一緒に生きている。世界でもここだけの特別な場所です。
クレーターの中に様々な野生動物が一緒に生きている。世界でもここだけの特別な場所です。
そして、ンゴロンゴロは野生動物への距離が近いのが特徴です。
そして、ンゴロンゴロは野生動物への距離が近いのが特徴です。
飛ぶ鳥の中では最も大きいなアフリカオオノガン。
飛ぶ鳥の中では最も大きいなアフリカオオノガン。
躍動的なトムソンガゼル。ンゴロンゴロも草が豊富で嬉しそうでした。
躍動的なトムソンガゼル。ンゴロンゴロも草が豊富で嬉しそうでした。
食事中は面白い顔です。下あごを左右に動かしてすり潰すようにして食べます。
食事中は面白い顔です。下あごを左右に動かしてすり潰すようにして食べます。
ゾウの親子。クレーター内のレライの森はゾウ達の家です。
ゾウの親子。クレーター内のレライの森はゾウ達の家です。
ドライバーもスタッフもお客さんも、皆のチームワークで作り上げるのがキャンピング・サファリ!
ドライバーもスタッフもお客さんも、皆のチームワークで作り上げるのがキャンピング・サファリ!

雨季の始まりを迎える北部タンザニアの大自然をたっぷりと満喫できた旅でした。キャンピングのいいところは、昼間のサファリと夜のテント生活との間に、境目がない事です。夜にテント越しに聞くライオンの声は、昼間に出会ったあのライオンの声かもしれない。そんな風に、自分もこの野生の世界の一部であることを実感させてくれる、この体験こそがキャンピングの一番の魅力です。次回は、乾季の8月にまた北部タンザニアのキャンピング・ツアーを企画しています。『サファリ』を全身で体感できるチャンスはそうそうありません。是非お待ちしています。

■タンザニア・キャンプ・セレンゲティ 10日間

生野

密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間

2019年9月9日出発の「密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間」に参加された綾部様からのレポートです。

「密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間」に参加しました。
最近の秘境ツアーは高齢化が進んでいるので、ココを見ている方の中にも、1977年頃のTBSの朝番組「おはよう720」を覚えている方もいるかもしれない。その中の10分間くらいのプログラムで「キャラバンⅡ」というのがあった。世界中をトヨタのクルマで走る、ってやつだったが、その中でも圧倒的な迫力だったのが「ザイール編」だった。
道無き道をランドクルーザーで行く。コンゴ川やと原住民・丸木舟も登場して「イン・ザイール」のBGMと共に青年(私のこと)の脳みそに強烈なインパクトを与え、それは現在までずっと続いていた。1997年、ザイールは「コンゴ民主共和国」に国名が変更されたが、いずれにしても、そう簡単に旅行出来る国ではないのは今でも同じだろう。
2019年に入って道祖神のHPで「密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間」というのを発見! 「マジか~?」と驚いた。まぁ、やれるなら道祖神しかないとは思っていたけどね。タイミング良く「年金受給初心者」になった私には、このチャンスを逃したら一生コンゴ川を見られないだろう。
例の「台風15号直撃、成田は陸の孤島」の日が出発日だったが、まさかの「その陸の孤島にたどり着けない」事態から旅は始まった。添乗員佐藤氏の「全員そろって、レンタカーで成田に行きましょう」という努力は報われず、エチオピア航空機が離陸した時間に、我々は「諦めて」筑波でラーメンを食べていた。
コンゴ国内の交通事情が良くないのは想像が着くので、どうなっちゃうんだろう・・?と思ったが、結果的にはキサンガニ出港が1日遅れただけ、と最小限のダメージで済んだのは幸い。
この旅は、16日間の「コンゴ川舟下り」がメインで、付け合わせは無いに等しい。その一点豪華主義的な舟下りだが、日々の内容はほぼ「毎日同じ」、日本にいるときの何倍も規則正しい生活。景色も緑のジャングルと茶色の川、時々集落が見える・・・・の繰り返し。なのに「毎日が楽しい」、あっという間の16日間だった。



コンゴ川での食事は全て船内でコックが作ってくれた。食材が限定されるので「豪華」ってことは有り得ないが、それでもコンゴではご馳走レベルなんだろうことは分かった。コンゴ川の魚がメインだったが「え・・これが淡水魚?」っていう食感で毎回美味しかった。野生のパイナップルやバナナも提供されて、これはとても興味深かった。
16時ころにキャンプのために集落へ上陸するのだが、この瞬間が1日の中で一番楽しい。どういう仕組みになっているのか、キャンプした集落ではどこでも安全に歩けるし、写真撮影も問題なかった。キンシャサ・キサンガニでは9割の確率で「写真を撮ると怒られる」のに。船に乗ってる時間はもちろん楽しかったが、集落に上陸してキャンプ、それから朝出港するまでの時間が一番面白かった。

以前から憧れていた「コンゴ川下り」に連れて行って貰った。もちろん、丸木舟ではなく「ちゃんとした」屋形船で。この「のんびり」としてエキサイティングな経験を、僅か20枚の写真と拙い文章で伝えるのは難しい。コンゴ河で私が見たかったのは、人間や資材を満載した平底船を数隻繋いだ大型船が、ジャングルの大河を行く雄姿だ。
以前から憧れていた「コンゴ川下り」に連れて行って貰った。もちろん、丸木舟ではなく「ちゃんとした」屋形船で。この「のんびり」としてエキサイティングな経験を、僅か20枚の写真と拙い文章で伝えるのは難しい。コンゴ河で私が見たかったのは、人間や資材を満載した平底船を数隻繋いだ大型船が、ジャングルの大河を行く雄姿だ。
これね。
これね。
ちょっと引いて見る。
ちょっと引いて見る。
これが全体像だ!
これが全体像だ!
彼らと比べたら、我々の屋形船「GO☆CON号」はヤマハ製の2機の船外機(なぜか船内にある)と発電機・木炭オーブンを装備して、豪華・華麗・快速・快適な船旅をお約束します。「合コン号」とお間違えの無い様に。トイレ・シャワー、レストラン、ランドリー付き・・・ニワトリだって飼っている。そりゃもう毎日が楽しくって、あっという間の16日間だった。何が楽しかったって? まぁ、そこは深く追及されると困る・・・日本にいるときより規則正しい生活も新鮮だった。
彼らと比べたら、我々の屋形船「GO☆CON号」はヤマハ製の2機の船外機(なぜか船内にある)と発電機・木炭オーブンを装備して、豪華・華麗・快速・快適な船旅をお約束します。「合コン号」とお間違えの無い様に。トイレ・シャワー、レストラン、ランドリー付き・・・ニワトリだって飼っている。そりゃもう毎日が楽しくって、あっという間の16日間だった。何が楽しかったって? まぁ、そこは深く追及されると困る・・・日本にいるときより規則正しい生活も新鮮だった。
川沿いの小さな集落は友好的。
川沿いの小さな集落は友好的。
写真撮影が楽しい・・・場合が多い!?
写真撮影が楽しい・・・場合が多い!?
食事は「コンゴであることを思えば・・・」美味しい。16日間、全食事を船内でコックが作ってくれた・・・(道祖)神レベル。食材はコンゴ川漁師が、丸木舟で売りに来る。
食事は「コンゴであることを思えば・・・」美味しい。16日間、全食事を船内でコックが作ってくれた・・・(道祖)神レベル。食材はコンゴ川漁師が、丸木舟で売りに来る。
当然、淡水魚だが見たことがないヤツばかり。こんなのとか・・・
当然、淡水魚だが見たことがないヤツばかり。こんなのとか・・・
こんなのとか。
こんなのとか。
ビールは船に満載していて心配はなかった。ただし冷え具合はコンゴレベル・・・気温よりは冷たいからご安心を。
ビールは船に満載していて心配はなかった。ただし冷え具合はコンゴレベル・・・気温よりは冷たいからご安心を。
1日1回、正確には0.8回、大きな村に上陸して、バザールを見学、食料を仕入れる。野菜類が少ないので、野菜嫌いな方には都合がいい。果物は、野生のバナナやパイナップル他、初めて見た(食べた)モノも多かった。
1日1回、正確には0.8回、大きな村に上陸して、バザールを見学、食料を仕入れる。野菜類が少ないので、野菜嫌いな方には都合がいい。果物は、野生のバナナやパイナップル他、初めて見た(食べた)モノも多かった。
イモムシ系は豊富。船内の食事にも提供されたが、無理に食べなくてもいいよ・・・っていう雰囲気は感じられた。
イモムシ系は豊富。船内の食事にも提供されたが、無理に食べなくてもいいよ・・・っていう雰囲気は感じられた。
村々は被写体に溢れていた。もちろん、レンズを向けただけで「アフリカ流」に怒られることは多い。
村々は被写体に溢れていた。もちろん、レンズを向けただけで「アフリカ流」に怒られることは多い。
16時頃になったら、キャンプをするのに快適な場所を探す様だ。もちろん、そういうところを選んでるんだろうけど、何処の村も人々は、とってもフレンドリー。
16時頃になったら、キャンプをするのに快適な場所を探す様だ。もちろん、そういうところを選んでるんだろうけど、何処の村も人々は、とってもフレンドリー。
釣り道具を持って行った。大モノ狙いはボーズの危険性が高いので、謙虚に小物狙いに絞ったが、釣れたのは「極小モノ」ばかり。
釣り道具を持って行った。大モノ狙いはボーズの危険性が高いので、謙虚に小物狙いに絞ったが、釣れたのは「極小モノ」ばかり。
虫は意外と少なかったかも…白いのはLEDランタン。
虫は意外と少なかったかも…白いのはLEDランタン。
人工の明りが「ほぼ無い」ので、星空が美しかった。黄色の光跡はホタルだ。
人工の明りが「ほぼ無い」ので、星空が美しかった。黄色の光跡はホタルだ。
何の写真か分かるかな?
何の写真か分かるかな?
船の屋根に積んだビールが尽きる頃、「GO☆CON号」は首都キンシャサがあるスタンレー湖に入った。
船の屋根に積んだビールが尽きる頃、「GO☆CON号」は首都キンシャサがあるスタンレー湖に入った。
都会の女性が出迎えてくれた。
都会の女性が出迎えてくれた。
キンシャサでは、ボノボが保護されている「ローラ・ヤ・ボノボ」を見学。ボノボよりも「一緒に見学したコンゴ人」の方が興味深かった。
キンシャサでは、ボノボが保護されている「ローラ・ヤ・ボノボ」を見学。ボノボよりも「一緒に見学したコンゴ人」の方が興味深かった。

アフリカの旅のイメージは、野生動物・サバンナ・ジャングル・砂漠・個性的な民族や美術品などだろうが、それらが一切ない16日間だったのに、過去一番アフリカを感じたのはなぜだろう。
このツアーの参加者は4人。添乗員を含め全員が「ほどほどの変人」であって、メンバーにも恵まれた。7-8人いた現地スタッフは全員が礼儀正しくフレンドリーで、一般的なコンゴ人もこうであるかどうかは最後まで分からなかった。
絶対に面白い動画はここ・・・