2025.07.12発 【特別企画】北部ケニア・ブラックパンサー・サファリ 10日間

『クロヒョウ』、遺伝子の異常(欠落?)が原因で生まれる、正常体では黄色の体毛に斑点模様が特徴のヒョウの「黒変種」のことですが、ヒョウが生息している場所であればどこでも、いつでも出現の可能性はあり、有名なのはインドやスリランカで、植生が密で太陽光が遮られることの多い、どちらかというと薄暗い自然環境、いわゆる森林や密林の環境で発生率が高くなると考えられているようで、サバンナや比較的ひらけた疎林帯の多いアフリカでは非常に稀なケースでした。
ケニア中央部のやや北寄りに位置するライキピアで、このクロヒョウの出現が確認されたのが2019年、当時からケニア国内のみならず、野生動物が好きでそちら方面にアンテナを張っている世界中の人々の間では大きなニュースとして取り上げられていました。ただ、色々と調べてみると、当然クロヒョウの生息個体の数は少なく(当時は1頭ないしは2頭といわれていました)、テリトリーを強固に保持するヒョウの生態特性上、チーターやリカオンのようにあちこち縦横無尽に動き回ることはなく、ライキピアの中の限られたエリアに留まっているであろうことは予想できましたが、それでも広大なエリアの中で1~2頭という希少なクロヒョウを探して、観察し、撮影するなんていうことをメインの目的に据えて、果たしてツアー化できるだろうか?という点が大いに疑問で、ツアー化することはなく、しばらく様子見ということで静観していました。
風向きが変わったのは2023年頃、ツアー担当の私のサファリガイド時代の個人的友人や当地のロッジのスタッフ自身からの情報提供により、どうやら同エリアには最低でも6頭、最大で8頭のクロヒョウが生息しており、そのうち1頭は人間やサファリカーにかなり慣れており、サファリカーのエンジン音を聞いて逃げることもなく、人前に姿をさらすことに対してもあまり神経質ではなく、遭遇できる可能性はかなり高いらしいという情報を得て徐々に真剣にツアー化を考えるようになりました。ケニアといえば弊社の創業当時からサファリツアーを手掛け、最も多くのお客様をお送りし、現地事務所を置いているアフリカでの本拠地であることから、パイオニアを自負している身としては、やはりツアー化すべきという考えの元、2025年の特別企画として企画したのがこのツアーです。

ライキピアという場所自体、有名なマサイマラ国立保護区やアンボセリ国立公園と比較して圧倒的に知名度も低く、日本からのお客様が多く訪れる場所ではありませんが、昔から野生動物の生息密度が高いことは知られており、エリア内には個人や自然保護団体が所有する私営保護区が点在し、南アフリカのクルーガ-国立公園周辺の私営保護区やボツワナでと同じようなスタイルの、最低限のオフロード走行やナイトサファリを含むサファリが可能なことは知られていました。今から30年近く前に何度か足を運んだことはありましたが、日本からのパッケージツアーの行き先として選択するという考えは長い間頭に浮かばず、クロヒョウの出現をきっかけとしてこのライキピアに加えて、赤道以北に位置するサンブル国立保護区を組み合わせてツアー化できたのは、弊社としても大きな収穫でした。
さすがにケニアを代表するマサイマラ国立保護区と比較しますと、野生動物の生息数や種類の多さは劣りますが、それでも印象的には僅かなもので、代わりによく知られた野生動物の別種、赤道以北に生息している種の個体がいくつも見られ、サファリカーですごく混雑しているということもなく、比較的ゆっくりと野生動物観察を楽しむことができる地域です。標高が低いため、暑さと乾燥、ホコリっぽさが最大の敵といったところでしょうか。
初めてのツアー企画でしたが、結果的にライキピアではGIZA MUREMBO(スワヒリ語で「美しき黒」という意味)と名付けられたメスのクロヒョウとは何度も遭遇、闇夜のハンティングを複数回目撃し、今年生まれた2頭の子ヒョウたちにも出会えました。それにとどまらず、ケニアでは滅多に遭遇することのなくなったリカオンの群れ、陽の光の元では滅多に遭遇できないシマハイエナ、クロヒョウ以外のオス・メスの普通の色と柄のヒョウ数頭、ライオン、グレービーシマウマ、アミメキリン、長大な牙を持ったゾウとその群れとの遭遇など、非常に大きな収穫でした。せっかく赤道以北に足を伸ばすのであればと組み合わせたサンブル国立保護区では、ライキピアで見ることのなかったチーター、オリックス、ゲレヌク、また両地域を通じて数多くの美しい鳥たちも観察・撮影でき、私自身ケニアを訪問するのは2018年以来7年ぶりでしたが、訪問前の期待をいい意味で思い切り裏切る、非常に実りの多いサファリとなったと思います。

前置きが長くなりましたが、以降はツアー中に撮影した写真をご覧いただいて、添乗員レポートに代えさせていただきたいと思います。
行程はナイロビから軽飛行機でケニア山の西の麓のナニュキへ空路移動、そこから陸路ライキピア(正確にはオルドイニョ・レンボロ)のロッジに移動。ここではクロヒョウ探索をメインに4泊して私営保護区でのサファリを楽しみ、その後再び陸路ナニュキへ移動。ナニュキでナイロビからのサファリカーに乗り換えて北上し、サンブル国立保護区のロッジに移動し2泊、最後は陸路で一気にナイロビへ戻る、という行程です。

まずは、まだあまり日本からの観光客に走られていないライキピアのオルドイニョ・レンボロから。

ナイロビから空路ナニュキへ45分、ナニュキから陸路3時間で到着するライキピア北部のオルドイニョ・レンボロ
ナイロビから空路ナニュキへ45分、ナニュキから陸路3時間で到着するライキピア北部のオルドイニョ・レンボロ
域内は概ね疎林帯で、丘陵あり岩山あり、加えて2本の川が流れ、野生動物にとっては素晴らしい生息環境が広がっています
域内は概ね疎林帯で、丘陵あり岩山あり、加えて2本の川が流れ、野生動物にとっては素晴らしい生息環境が広がっています
岩山を背にその麓に位置するメイン・キャンプ、大型テントが6張りのテント式ロッジです
岩山を背にその麓に位置するメイン・キャンプ、大型テントが6張りのテント式ロッジです
サファリはオープンカー、ドライバーを兼任するガイドと運転席の屋根上に座って動物を探すスポッターのコンビでゲームドライブを主導します
サファリはオープンカー、ドライバーを兼任するガイドと運転席の屋根上に座って動物を探すスポッターのコンビでゲームドライブを主導します
朝の軽食はキャンプでですが、ランチ、ディナーは域内の指定場所でもとることができます
朝の軽食はキャンプでですが、ランチ、ディナーは域内の指定場所でもとることができます
この日は域内にいくつかあるダム(貯水池兼水場)を見下ろすハイドでランチ
この日は域内にいくつかあるダム(貯水池兼水場)を見下ろすハイドでランチ
なんと到着後1回目のサファリでクロヒョウに遭遇、メスで名前はGIZA
なんと到着後1回目のサファリでクロヒョウに遭遇、メスで名前はGIZA
今年生まれたという2頭の子供を連れていた
今年生まれたという2頭の子供を連れていた
親はクロヒョウ、子供は普通のヒョウという、ちょっと神秘的な光景
親はクロヒョウ、子供は普通のヒョウという、ちょっと神秘的な光景
その後、発信機を取り付けてある個体のいるリカオンのパックにも遭遇
その後、発信機を取り付けてある個体のいるリカオンのパックにも遭遇
6頭で動いているが、夕方気温が下がってくると盛んに動き、なかなか1か所にはとどまってくれない
6頭で動いているが、夕方気温が下がってくると盛んに動き、なかなか1か所にはとどまってくれない
もちろんブチハイエナも生息しているが、若干おとなしく控えめな印象、数も多くはなさそう
もちろんブチハイエナも生息しているが、若干おとなしく控えめな印象、数も多くはなさそう
保護区内にいくつもあるダムの一つでくつろぐゾウの群れ、ランチをとったハイドから見える景観
保護区内にいくつもあるダムの一つでくつろぐゾウの群れ、ランチをとったハイドから見える景観
キャンプのエサ台に現れたセグロコサイチョウのメス
キャンプのエサ台に現れたセグロコサイチョウのメス
ミナミメンガタハタオリ
ミナミメンガタハタオリ
羽のグラデーションが美しい、シロハラミドリカッコー
羽のグラデーションが美しい、シロハラミドリカッコー
アフリカサンコウチョウのメス
アフリカサンコウチョウのメス
数多く見かけた、アフリカオナシアゲハ
数多く見かけた、アフリカオナシアゲハ
赤道以北に生息するフサホロホロチョウ
赤道以北に生息するフサホロホロチョウ
アカハシコサイチョウのオス
アカハシコサイチョウのオス
ダイニングの花瓶に飛来したヒガシニシキタイヨウチョウ
ダイニングの花瓶に飛来したヒガシニシキタイヨウチョウ
ヒョウの捕食対象となるインパラも群れで生息しています
ヒョウの捕食対象となるインパラも群れで生息しています
チャガシラニシブッポウソウ
チャガシラニシブッポウソウ
アフリカワシミミズク
アフリカワシミミズク
午前のサファリの休憩場所近くにいたライオンのメスが夜は活発に動いていました
午前のサファリの休憩場所近くにいたライオンのメスが夜は活発に動いていました
短時間のナイトサファリで出会ったGIZA、1頭目はスクラブ・ヘアーを仕留める
短時間のナイトサファリで出会ったGIZA、1頭目はスクラブ・ヘアーを仕留める
2頭目の獲物は目の前でディクディクをゲット
2頭目の獲物は目の前でディクディクをゲット
距離にして約5~7mまで近づいてくれてやっとブレずに撮影できました
距離にして約5~7mまで近づいてくれてやっとブレずに撮影できました
メスの割になかなか凄みのきいた表情
メスの割になかなか凄みのきいた表情
15分間程度で仕留めた3つ目の獲物、このディクディクは自分用らしく、樹上に運んですぐに食べ始めました
15分間程度で仕留めた3つ目の獲物、このディクディクは自分用らしく、樹上に運んですぐに食べ始めました
珍しく真昼間にコールしながら歩き回っていた大きなオスのヒョウ、KISIWA(川の中州でよく見られていたので、「島」という意味の名前)
珍しく真昼間にコールしながら歩き回っていた大きなオスのヒョウ、KISIWA(川の中州でよく見られていたので、「島」という意味の名前)
オスのヒョウはシャイの個体が多いのですが、堂々とゆったりと歩くKISIWA
オスのヒョウはシャイの個体が多いのですが、堂々とゆったりと歩くKISIWA
結局20~30分撮影させてくれ、川床に消えていきました
結局20~30分撮影させてくれ、川床に消えていきました
群れで、比較的キャンプの近くに留まってくれていたおかげで何度も見かけたリカオン
群れで、比較的キャンプの近くに留まってくれていたおかげで何度も見かけたリカオン
クロヒゲゲラ
クロヒゲゲラ
セグロコサイチョウのオス
セグロコサイチョウのオス
キタカンムリショウノガン
キタカンムリショウノガン
ゴマフオナガゴシキドリ
ゴマフオナガゴシキドリ
クロワシミミズク
クロワシミミズク
何度か見かけたのですが、結局正面から顔を撮影できなかったシマハイエナ
何度か見かけたのですが、結局正面から顔を撮影できなかったシマハイエナ
おそらく父親のKISIWAが獲って木の上に置いた獲物の残りを食す、KISIWAの息子のKINYU
おそらく父親のKISIWAが獲って木の上に置いた獲物の残りを食す、KISIWAの息子のKINYU
三夜連続、この日もハンティングモードのGIZA
三夜連続、この日もハンティングモードのGIZA
ストレスを与えず、仮の邪魔にはならないように、最低限の明かりでスポットします
ストレスを与えず、仮の邪魔にはならないように、最低限の明かりでスポットします
目の前にいたメスのジャッカルを一撃で捕らえて放置
目の前にいたメスのジャッカルを一撃で捕らえて放置
即死状態かと思われたジャッカルですが、この後フラフラと立ち上がってよろめきながらブッシュに消えていきました
即死状態かと思われたジャッカルですが、この後フラフラと立ち上がってよろめきながらブッシュに消えていきました
赤道以北に生息するグレービーゼブラ
赤道以北に生息するグレービーゼブラ
ヒガシコシジロウタオオタカ
ヒガシコシジロウタオオタカ
遠目で見て、珍しいコシジロイヌワシかと思い狂喜したのですが、脚や尾羽の色をよく確認すると、さらに珍しいヨゲンノスリの黒変種でした
遠目で見て、珍しいコシジロイヌワシかと思い狂喜したのですが、脚や尾羽の色をよく確認すると、さらに珍しいヨゲンノスリの黒変種でした
ケニアの中~北部では珍しい、長大な牙を持ったオスのゾウ
ケニアの中~北部では珍しい、長大な牙を持ったオスのゾウ
全体的に大きな体、細かい縞、白いお腹、大きな耳と茶色いマズルが特徴のグレービーゼブラ
全体的に大きな体、細かい縞、白いお腹、大きな耳と茶色いマズルが特徴のグレービーゼブラ
サバンナシマウマと異なり、オスは自らのテリトリーを持ち、そこに入ってくるメスと交配します
サバンナシマウマと異なり、オスは自らのテリトリーを持ち、そこに入ってくるメスと交配します
あちこちにある岩場で見られたロックハイラックス
あちこちにある岩場で見られたロックハイラックス
こちらは遺伝子異常のない正規の色のヨゲンノスリ
こちらは遺伝子異常のない正規の色のヨゲンノスリ
滞在最終日についに夕立につかまり、サファリは中断。雨上がりにはヒョウモンリクガメがあちこちに
滞在最終日についに夕立につかまり、サファリは中断。雨上がりにはヒョウモンリクガメがあちこちに
最後の夜のサファリでGIZAの代わりに彼女のテリトリーに現れたオスヒョウのKOVU(スワヒリ語で「傷」の意味、顔面に大きな傷跡がある)
最後の夜のサファリでGIZAの代わりに彼女のテリトリーに現れたオスヒョウのKOVU(スワヒリ語で「傷」の意味、顔面に大きな傷跡がある)
約5時間の陸路移動を経てサンブル国立保護区へ
約5時間の陸路移動を経てサンブル国立保護区へ

オルドイニョ・レンボロの絵私営保護区でたっぷりサファリを楽しんだ後は、サンブル国立保護区へ移動。ここでの目当てはオルドイニョ・レンボロではほぼ見られないチーターです。

カラーリングが美しいノドジロハチクイ
カラーリングが美しいノドジロハチクイ
探していたホオアカオナガゴシキドリをやっと目視しました
探していたホオアカオナガゴシキドリをやっと目視しました
ベイサオリックスもサンブルならではの大型哺乳動物
ベイサオリックスもサンブルならではの大型哺乳動物
首や脚など露出している部分の肌がブルーグレーのソマリダチョウ
首や脚など露出している部分の肌がブルーグレーのソマリダチョウ
常に水のあるエワソニイロ川が保護区の南を流れているので、水辺を好むウォーターバック(こちらはコモン)も生息しています
常に水のあるエワソニイロ川が保護区の南を流れているので、水辺を好むウォーターバック(こちらはコモン)も生息しています
ハイガシラショウビン
ハイガシラショウビン
ブッシュの枝の高い位置に留まり、けたたましくアラームコールを響かせるハゲノドシャコ
ブッシュの枝の高い位置に留まり、けたたましくアラームコールを響かせるハゲノドシャコ
気温の上がる午後、水を求めて川へ向かうゾウの群れ
気温の上がる午後、水を求めて川へ向かうゾウの群れ
ちょっと遠いですが、サンブルではポピュラーなレイヨウ、ゲレヌク
ちょっと遠いですが、サンブルではポピュラーなレイヨウ、ゲレヌク
赤&青のド派手なオスに対して地味で渋い色合いのヒガシアフリカアガマトカゲ
赤&青のド派手なオスに対して地味で渋い色合いのヒガシアフリカアガマトカゲ
トロピカルハウスヤモリ
トロピカルハウスヤモリ
African Striped Skink、和名はないのかもしれませんが、名づけるならアフリカシマトカゲ
African Striped Skink、和名はないのかもしれませんが、名づけるならアフリカシマトカゲ
先日より少しはっきり見ることができたゲレヌク。後ろ足で器用に立ち上がって高い位置の草を食みます
先日より少しはっきり見ることができたゲレヌク。後ろ足で器用に立ち上がって高い位置の草を食みます
立派な体格のゴマバラワシ
立派な体格のゴマバラワシ
ここまで写真を1枚も挙げていませんでしたが、ライキピアでもサンブルでも見られたアミメキリン
ここまで写真を1枚も挙げていませんでしたが、ライキピアでもサンブルでも見られたアミメキリン
サンブルでもライオンは見られましたが、ここでもメスのみでした
サンブルでもライオンは見られましたが、ここでもメスのみでした
ハネムーン中のチーターカップル。サンブル2泊、滞在1日で3個体を見ました
ハネムーン中のチーターカップル。サンブル2泊、滞在1日で3個体を見ました
夜、ロッジの部屋の前に現れた、エサを探すジネット
夜、ロッジの部屋の前に現れた、エサを探すジネット
最後の日の朝はヘビクイワシを近距離で
最後の日の朝はヘビクイワシを近距離で

弊社が長年手掛けているケニアを目的地にしたものでは、珍しく初めての試みとなったツアーでしたが、結果的にサファリの内容としては大成功となったのではないかと思います。ライキピアのキャンプ(テント式ロッジ)はクロヒョウを一目見ようと世界中から訪問客が殺到している状況で、かつ雨季はクローズしますので比較的狭き門となっています。来年も同時期にツアーを企画しており、既にキャンプのお部屋は押さえていますが、現段階で残室1となっています。
2027年の予定はまだありませんので、クロヒョウに限らずケニアでボツワナのようなサファリがしてみたかった、赤道以北のちょっと珍しい亜種も見てみたい、という方はぜひこちらのツアーへのご参加をご検討ください。

道祖神 羽鳥

■【特別企画】北部ケニア・ブラックパンサー・サファリ 10日間

2025.06.09発 マダガスカル ツリビヒナ川の船旅とツィンギー 13日間

昨年に続き、6月催行となった本ツアー。乾季で過ごしやすく、旅をするにはとても良い時期と言えるかと思います。さらに、独立記念日が間もなくという事もあってか、町では催し物等も行われており、いつも以上に活気が感じられます。ツリビヒナ川での船旅、世界遺産ツィンギー、バオバブの並木道、キツネザル等々…。マダガスカルが誇る見所満載のツアーです。

到着初日:アンタナナリボからアンチラベへ

マダガスカルの首都、アンタナナリボに到着すると、すぐにマダガスカル第三の都市、アンチラベへの移動を開始します。アンタナナリボの街中は渋滞もあり賑やかですが、少し離れれば田園風景が続きます。途中でトイレ休憩に数回止まりますが、掘っ立て小屋で売っていたコーヒーがまさに絶品。日が暮れると、辺りは閑散としていきますが、道路脇には食堂が立ち並ぶエリアもあり、観光客を温かく迎えてくれます。時間がないので飲んだり食べたりはできませんでしたが、地元民に混ざってローカル食堂で夕食を取るのも一興かもしれません。

アンタナナリボ郊外。のんびりした景色が広がります。
アンタナナリボ郊外。のんびりした景色が広がります。
この小屋のコーヒーはまさに絶品。見た目に惑わされることなかれ。
この小屋のコーヒーはまさに絶品。見た目に惑わされることなかれ。
こんなローカル食堂での夕食も良さそう。
こんなローカル食堂での夕食も良さそう。

アンチラベからミアンドリバゾ

この日はアンチラベの市内観光から1日がスタート。名物のプスプスに乗って市内を回ります。その後、今度は徒歩に切り替え、歩いてローカル市場を散策します。お腹が空いてきた所で、レストランにて昼食。ゆっくり腹ごしらえをした後は、船旅の拠点となるミアンドリバゾまで、一気に車で移動します。そして道中、一日の終わりに、美しい夕日を見ることができました。真っ赤に燃える太陽が、丘の向こうへ消えていきます。

庶民の足、プスプスで市内観光
庶民の足、プスプスで市内観光
立派な教会を訪問
立派な教会を訪問
賑やかなマーケットを散策します
賑やかなマーケットを散策します
美しい夕日。しばし、一日の疲れを忘れさせてくれます
美しい夕日。しばし、一日の疲れを忘れさせてくれます

そして、船旅開始

いよいよ、今回のツアーの前半の目玉である、船旅が始まります。川岸にはお見送りに(遊びに?)沢山の子供達が来てくれました。船はゆっくりと時間をかけながら、ツリビヒナ川を下っていきます。途中、砂金採掘場に立ち寄ったり、木で休むクロコダイルを観察したり…。船が導くかがまま、観光を続けます。食事は船上で、マダガスカルの大自然がもたらす恵みを美味しくいただきます。宿泊は川岸にキャンプを設営します。

お見送りの子供達
お見送りの子供達
ツリビヒナ川をゆっくりと下っていきます
ツリビヒナ川をゆっくりと下っていきます
砂金の採掘場を訪問
砂金の採掘場を訪問
獲れたての魚を召し上がれ
獲れたての魚を召し上がれ
川岸にキャンプを設営
川岸にキャンプを設営

船旅2日目

昨日に引き続き、船はゆっくりとツリビヒナ川を下っていきます。偶然通りかかった漁師から、獲れたてのエビを購入。また、木が生い茂る場所を見つけたので、船員が川岸に上がり、薪を調達します。そして、この日の午前中のメインイベントは、滝の訪問です。滝壺は澄んだ青色の水を湛え、水浴びには最適です。午後は川岸の町を訪問し、商店や市場、学校を見学しました。夜は満天の星空の下、テント泊。南十字星が綺麗に見えました。

漁師からエビを購入中
漁師からエビを購入中
川岸に停泊中の船
川岸に停泊中の船
船員は休憩中
船員は休憩中
お風呂代わりに水浴びを楽しみます
お風呂代わりに水浴びを楽しみます
市場を訪問中
市場を訪問中
いいね!をしてくれた生徒さん。邪魔してごめんなさい
いいね!をしてくれた生徒さん。邪魔してごめんなさい
星空の下で行う焚き火。毎日の楽しみに
星空の下で行う焚き火。毎日の楽しみに

船旅3日目

朝、近くの村に買い出しに行くというので、希望者はついて行くことに。操舵士ベナが普段暮らす村ということで、お母さんや娘さんが挨拶に来てくれました。ついでにマダガスカルのライスケーキ、ムカリを食べさせてもらったり、ラム酒を購入したり…。旅程表にはない訪問でしたが、良い経験をすることができました。午前中はまた別の村に寄り、日本人シスター2名が建立したという学校を訪問しました。かなりの僻地ですが、ここで何十年間も継続して支援活動を行っていらっしゃったそうです。本当に感服です。その他にも、この日は市場にカニを買いに行ったり、川でクロコダイルを見たり、バオバブがたくさん立つエリアに上陸し、バオバブ見学を行ったりと、盛り沢山な一日でした。

船員ベナとご家族
船員ベナとご家族
村の子供達。元気いっぱい
村の子供達。元気いっぱい
ムカリの試食中
ムカリの試食中
クロコダイルを発見。大きいです
クロコダイルを発見。大きいです
カニを仕入れ中の船長(写真左)
カニを仕入れ中の船長(写真左)
この村では立派なバオバブがお出迎え
この村では立派なバオバブがお出迎え

船旅4日目

3泊4日の船旅もこの日が最終日。名残惜しいですが、船の乗組員やシェフ達ともお別れです。我々は車に乗り換え、ツィンギーへの玄関口とも言うべきベコパカに向かいます。途中、ぬかるみにタイヤを取られスタックしてしまうという事態も…。しかし、地元の人々の協力を得て、何とか脱出。無事、ロッジに到着です。

船旅のゴールに向かって走ります
船旅のゴールに向かって走ります
船の2階でくつろぐ参加者とガイド
船の2階でくつろぐ参加者とガイド
台所のママ達。おいしい食事をありがとう
台所のママ達。おいしい食事をありがとう
村人達に助けてもらって、泥沼を脱出
村人達に助けてもらって、泥沼を脱出

ツィンギー

遂に、マダガスカルが誇る世界遺産ツィンギーに到着です。まずは森でのハイキングからスタートですが、早速アカビタイキツネザルとデッケンシファカを見つけました。その後、洞窟を抜け、切り立った崖を越え、吊り橋を渡って、ツィンギーの景色を堪能します。体力に不安があったり、高所が苦手だったり、ツィンギー訪問を心配していた方々もいらっしゃいましたが、参加された方は全員無事、踏破することができました。

鋭い眼つきのアカビタイキツネザル
鋭い眼つきのアカビタイキツネザル
デッケンシファカ。かわいい
デッケンシファカ。かわいい
ヘッドライトをつけて、洞穴を進んでいきます
ヘッドライトをつけて、洞穴を進んでいきます
崖登り。距離はそうないので、ご安心ください
崖登り。距離はそうないので、ご安心ください
最後のつり橋。高所が苦手な方も、下を見ない様にして渡っていました
最後のつり橋。高所が苦手な方も、下を見ない様にして渡っていました
展望台からの景色。まさに自然の驚異
展望台からの景色。まさに自然の驚異

キリンディでのナイトウォーク

この日は一気にキリンディまで車両で移動します。一昨日スタックした所を再度通過しますが、この日も何台もの車両が立ち往生していました。しかし、前回の経験もあり、こちらは大きくスタックすることはなく、無事切り抜けました。夕方はキリンディでのナイトウォークです。夜行性のネズミキツネザルとアカオイタチキツネザル、それからフォッサとカメレオンを発見し、写真撮影を行いました。

またスタック。でも、今度は最初から牽引して突破
またスタック。でも、今度は最初から牽引して突破
カメレオン。なかなか見つからない
カメレオン。なかなか見つからない
ネズミキツネザル。動きが早く、写真に収めるのは難しい
ネズミキツネザル。動きが早く、写真に収めるのは難しい
少々不気味なアカオイタチキツネザル。昼間見るとかわいいのですが…
少々不気味なアカオイタチキツネザル。昼間見るとかわいいのですが…

そしてバオバブの並木道へ

午前中は、昨日ナイトウォークをしたキリンディを再訪します。この時は、睡眠中のアカオイタチキツネザルや、アカビタイキツネザルとヴェローシファカの群れを観察することができました。また、この辺りは立派なバオバブが見られるエリアとして有名です。まずは、地元の人々からも崇められているという、聖なるバオバブを見学します。次に、南下して、愛し合うバオバブの訪問です。そして最後は、旅のクライマックスである、バオバブの並木道です。まるで異世界にいる様な、不思議な光景を目の当たりにすると同時に、我々の旅も終わりに向かいます。

思い起こせば、ツリビヒナ川の船旅から始まり、世界遺産ツィンギーの訪問や、可愛らしいキツネザルとの遭遇、人懐っこいマダガスカルの人々との出会いなど、沢山の経験が詰まった旅だったかと思います。アフリカの中でも、大陸諸国とはまた違った魅力を持つマダガスカル。その良さを十二分に感じることができる旅になりました。参加者の皆様も、きっと多くの方がマダガスカルファンになられたかと思います。

かなり近くから観察できた、アカビタイキツネザル
かなり近くから観察できた、アカビタイキツネザル
土足での訪問が禁止されている、聖なるバオバブ
土足での訪問が禁止されている、聖なるバオバブ
愛し合うバオバブ。コブラツイストにも見える気が…。
愛し合うバオバブ。コブラツイストにも見える気が…。
憧れのバオバブの並木道へ到着。まさに異世界です
憧れのバオバブの並木道へ到着。まさに異世界です
夕日に照らされたバオバブが、一日の終わりを告げます
夕日に照らされたバオバブが、一日の終わりを告げます

■マダガスカル ツリビヒナ川の船旅とツィンギー 13日間

2025.04.25発 ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

2025年4月25日出発「ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底11日間」にご参加された、T様からのレポートです。

チョベ国立公園のキャンプに行ってきました。ジンバブエのビクトリアフォールズ空港から直接チョベ国立公園のセドゥドゥ・ゲートまで行き、そこでサファリカーに乗り換えて夕方の公園をキャンプ場までゲームドライブしながら行きました。今回、いつもガイドをしているショウゾウさんは裏方に徹して若いガイドがハンドルを任されました。遅くなり辺りは暗くなってきたので周りはほとんど見られませんが、空の夕焼けの色だけは鮮やかでした。翌日の朝からリバーフロント地区を中心にゲームドライブです。川の近くに縄張りを持っているプライドを狙っています。川沿いに車が止まっているのが見えたので行くとライオンのファミリーが歩いてきました。早朝6時には出発していたのですが、残念ながらすぐにブッシュの中に入っていきました。後でわかったのですが、かなり大きなプライドでした。川の水が多いので普通は川岸に道があるのですが、道が水に沈んだりギリギリのところまできていたりと今回のチョベ川の水の多さには驚かされました。

サファリカーのそばを歩いていくライオンファミリー
サファリカーのそばを歩いていくライオンファミリー
チョベといえばゾウが欠かせません
チョベといえばゾウが欠かせません
キリンの群れが思っている以上に見られました
キリンの群れが思っている以上に見られました
夕方、道に出てきたライオンファミリー 本当はもう辺りは真っ暗です
夕方、道に出てきたライオンファミリー 本当はもう辺りは真っ暗です
撮れるか撮れないか、シャッターを切りました
撮れるか撮れないか、シャッターを切りました
鳥を見るのならチョベ川周辺です ダイサギとアフリカクロトキ
鳥を見るのならチョベ川周辺です ダイサギとアフリカクロトキ
GREY GO-AWAY BIRD ムジハイイロエボシドリ
GREY GO-AWAY BIRD ムジハイイロエボシドリ
LONG-TOED LAPWING レンカクゲリ
LONG-TOED LAPWING レンカクゲリ
BLACKSMITH LAPWINGシロクロケリ
BLACKSMITH LAPWINGシロクロケリ
LILAC-BREASTED ROLLER ライラックニシブッポウソウ
LILAC-BREASTED ROLLER ライラックニシブッポウソウ
PIED KINGFISHER ヒメヤマセミ
PIED KINGFISHER ヒメヤマセミ
パンをこんなような形にして焼いてくれました クロコダイルです
パンをこんなような形にして焼いてくれました クロコダイルです
必ずボンゴの掛け声で食事が始まります 今回のパンはジャパンでした
必ずボンゴの掛け声で食事が始まります 今回のパンはジャパンでした
午後のゲームドライブに行く前の軽食 これだけでおなかいっぱいになりました
午後のゲームドライブに行く前の軽食 これだけでおなかいっぱいになりました
彼のオーブンです これがあるから料理の幅が広くなります
彼のオーブンです これがあるから料理の幅が広くなります

サブティに着いて昼食を食べていると雷がしてシャワーがやってきました。一時サブティの公園管理事務所の軒先で雨宿りをしました。サブティには動物が多いのですが、雨が多かったので草丈が高く、動物がいても思うように写真が撮れません。鳥好きな方がおられたのでたくさん見ることができ、レアな鳥も現れてくれました。

雷鳴とともにシャワーがやってきました
雷鳴とともにシャワーがやってきました
スティンボックがブッシュの中から顔を見せてくれました
スティンボックがブッシュの中から顔を見せてくれました
木の上にいるので撮りやすい
木の上にいるので撮りやすい
小さすぎて撮りにくいアフリカスズメフクロウ
小さすぎて撮りにくいアフリカスズメフクロウ
一瞬鮮やかな胸が見えたので ハジロアカハラヤブモズ
一瞬鮮やかな胸が見えたので ハジロアカハラヤブモズ
角が素晴らしいクドゥ
角が素晴らしいクドゥ
タマムシのような・・・
タマムシのような・・・
食事中に現れたチョウ 幾何学模様が鮮やかです
食事中に現れたチョウ 幾何学模様が鮮やかです
SOUTHERN PIED BABBLER シロクロヤブチメドリ
SOUTHERN PIED BABBLER シロクロヤブチメドリ
朝のウォーターホールに群れでいました ニシツバメチドリ
朝のウォーターホールに群れでいました ニシツバメチドリ
なぜかこんなところにヘラサギ
なぜかこんなところにヘラサギ
エジプトガン
エジプトガン
木の上の巣にソウゲンワシ
木の上の巣にソウゲンワシ
明日も晴れを約束する空
明日も晴れを約束する空

今回のキャンプ場はライオンの遠吠えが毎夜聞こえてきました。遠くで聞こえていた声が初日から日を追うごとに近くなり反対側から聞こえるようになりました。朝キャンプを出てすぐのところにライオンのプライドが道でくつろいでいました。

オスライオンにかまってと・・・
オスライオンにかまってと・・・
朝の猫パンチ
朝の猫パンチ
夜中に吠えていたのは? 3頭のオスがいました
夜中に吠えていたのは? 3頭のオスがいました
ピンクのアイシャドウがかわいい クロワシミミズク
ピンクのアイシャドウがかわいい クロワシミミズク
よく見てみるとまつげが長~いミナミジサイチョウ
よく見てみるとまつげが長~いミナミジサイチョウ
猛禽類は飛び方がかっこいい チョウヒダカ
猛禽類は飛び方がかっこいい チョウヒダカ
色鮮やかなLITTLE BEE EATER ヒメハチクイ
色鮮やかなLITTLE BEE EATER ヒメハチクイ
星が空いっぱいに
星が空いっぱいに

サブティ最後の午後のサファリでやっと見つけたヒョウ。何度も見て回っていたのですが、木の陰で分からなかったようです。まだ幼さが残るメスのヒョウでした。夕方遅くキャンプへ帰る時に会ったオスのヒョウ。道を横切って岩山のほうに消えていきました。

にぎやかなシママングース
にぎやかなシママングース
見つけたときは木の下にいたのですが、木に登ってくれました
見つけたときは木の下にいたのですが、木に登ってくれました
まだ幼さが残るヒョウ
まだ幼さが残るヒョウ
車が集まって来たので木の下へ
車が集まって来たので木の下へ
帰り道に偶然出くわしたオスのヒョウ
帰り道に偶然出くわしたオスのヒョウ

次の日はノガツァへ。真直ぐなオフロードをひたすら走りました。水場でゾウに会ったのですが、ノガツァのゾウは警戒深く、威嚇して立ち去っていきました。ウォーターホールに行くとエジプトガンが飛び去って行きました。しばらくすると帰って来て、木に順序良く止まってくれました。夜、焚火を囲んで話していると集めて来た太い木の皮の中に小さなヘビがいました。気を付けて薪を集めないといけません。何気なくしている行動に危険があることを再確認です。ノガツェでもライオンの遠吠えがしました。声が近くに聞こえたので焚火は解散になりました。次の朝、昨夜のライオンのことを聞いたところ、近いところまで来ていたようでした。今回のサファリはライオンの遠吠えを聞きながら夜を過ごすことになりました。ボツワナのサファリは尽きません。

威嚇するゾウ
威嚇するゾウ
エジプトガン
エジプトガン
木の皮の中にいたヘビ
木の皮の中にいたヘビ
チョベ川に沈む夕日
チョベ川に沈む夕日

■ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

2024.12.22発 ボツワナ・キャンプ 南部カラハリ横断サファリ 15日間

2024年12月22日出発「ボツワナ・キャンプ 南部カラハリ横断サファリ 15日間」にご参加された、T様からのレポートです。

12月22日から1月5日までボツワナ南部カラハリへ行ってきました。出発の日ハボローネは雨模様で最初の宿泊地のキャメルパークへ着くまでには雨は止みました。翌日、カラハリ・トランスフロンティア公園のボツワナ側マブアシューベ地区へ。昼間は暑く天気も良いのですが、夕方になると遠雷の光が遠くの雲に輝いていました。他のキャンパーからはヒョウを見たという情報が。しかし残念ながら今回は見えませんでした。来る前に雨が降ったために草丈も高く、動物が散ってしまい、まだ車慣れをしていないので距離を置かれたりして動物を見つけるのが大変でした。一見動物が少ないように感じるのですが、本当は多くの動物が我々をブッシュの中や遠くから密かに窺っているのでしょう。

マブアシューベの公園ゲート
マブアシューベの公園ゲート
テントを設営してゲームドライブへ
テントを設営してゲームドライブへ
コシジロウタオオタカ
コシジロウタオオタカ
よく見かけたハジロクロエリショウノガン
よく見かけたハジロクロエリショウノガン
かわいいスティンボックが顔を出してくれました
かわいいスティンボックが顔を出してくれました
水場に動物は見当たらず、鳥の群れ(アフリカジュズカケバト)だけでした
水場に動物は見当たらず、鳥の群れ(アフリカジュズカケバト)だけでした
雨が降ったので花がきれいに咲いていました
雨が降ったので花がきれいに咲いていました
動物たちはパンの真ん中に レッドハーティービースト
動物たちはパンの真ん中に レッドハーティービースト
夕方になると雨雲が広がってきます
夕方になると雨雲が広がってきます
コックのティモシーの楽しみの料理が今日から始まります
コックのティモシーの楽しみの料理が今日から始まります

27日の朝に移動。テント撤収の時にクワガタが、そしていつものサソリがテントの下にいました。雨がいつ降るかわからない状況でモトピへ出発。途中雨雲に追いつかれましたが、モトピに行くまでには天気も回復し、1泊してノッソブを経てポレンツァへ。途中の坂道で何回かトライをしたのですが、トレーラーを引っ張っていたため、重さで登り切れず。荷物を降ろして辛うじて越えました。降ろした荷物を車に運び上げるのが大変でしたが、その後は順調でした。

テント撤収時に見つけたクワガタ
テント撤収時に見つけたクワガタ
いつものサソリ テントの脇に溝を掘って隠れていました 気を付けて!
いつものサソリ テントの脇に溝を掘って隠れていました 気を付けて!
ゲムズボック 本当は遠くにいます
ゲムズボック 本当は遠くにいます
スプリングボック こちらを窺って離れていきました
スプリングボック こちらを窺って離れていきました
ヤツガシラ
ヤツガシラ
いつ見ても仕草がかわいいジリス
いつ見ても仕草がかわいいジリス
炎天下、走るティモシーなぜ?
炎天下、走るティモシーなぜ?
坂に挑戦 しかし・・・
坂に挑戦 しかし・・・

ノッソブ川がボツワナと南アフリカの国境線になっています。そこを越えて北上し、ボツワナ側のポレンツァのキャンプ場へ。前にパンがあり、開けた見晴らしのいいキャンプ場です

設営を終えてゲームドライブに行くとソウゲンワシがいました
設営を終えてゲームドライブに行くとソウゲンワシがいました
パンの水場に行くとここでも喉を潤すためにジュズカケバトが来ていました
パンの水場に行くとここでも喉を潤すためにジュズカケバトが来ていました
休憩所のブッシュの中にヨスジクサマウス
休憩所のブッシュの中にヨスジクサマウス
この辺りを縄張りにしているオスのライオンです
この辺りを縄張りにしているオスのライオンです
メスライオンが夕日を浴びながらブッシュの中に去っていきました
メスライオンが夕日を浴びながらブッシュの中に去っていきました
午後のゲームドライブで砂嵐の後、シャワーが来ました 止むと虹が出ました
午後のゲームドライブで砂嵐の後、シャワーが来ました 止むと虹が出ました
帰ってみると先ほどのシャワーで私と添乗員さんのテントだけ水浸しになっていました
帰ってみると先ほどのシャワーで私と添乗員さんのテントだけ水浸しになっていました
きれいな夕日が見られました
きれいな夕日が見られました
以前使われていた水場の風車 今はソーラーバッテリーでモーターを動かしています
以前使われていた水場の風車 今はソーラーバッテリーでモーターを動かしています
水場に群がるヌーの群れ
水場に群がるヌーの群れ
水場で狩りの練習をするラナーハヤブサ
水場で狩りの練習をするラナーハヤブサ
ラナーハヤブサ
ラナーハヤブサ
ポレンツァの水場で昼寝中のライオン
ポレンツァの水場で昼寝中のライオン
暑いのでのども乾きます
暑いのでのども乾きます
ハイエナも水場で涼をとっていました
ハイエナも水場で涼をとっていました

31日ノッソブ川を南下してルーイポッツのキャンプ場へ。道路は素晴らしく管理されているので走りやすいし途中に休憩所もあり快適です。キャンプ場も水が出るのでシャワー設備も整っています。ただ近くにライオンがいるので夜中に遠吠えがします。どういう訳かトイレへ行くときは遠吠えが聞こえないのですが、帰る時に遠吠えがするのでどうしてもテントへは小走りになります。

花畑のヌー
花畑のヌー
ノッソブには公園事務所やスパーマーケットがありアイスクリームも買えます
ノッソブには公園事務所やスパーマーケットがありアイスクリームも買えます
オオミミギツネ
オオミミギツネ
ハジロアカハラヤブモズ
ハジロアカハラヤブモズ
チーターに出会いました。すぐに丘の向こうに去っていきました
チーターに出会いました。すぐに丘の向こうに去っていきました
きっと毎夜吠えているライオン?
きっと毎夜吠えているライオン?
花の中に去っていきました
花の中に去っていきました
ケープフォックスの子供たち
ケープフォックスの子供たち
元気に駆け回っていました
元気に駆け回っていました
やっと会えたミーヤキャット
やっと会えたミーヤキャット
水を飲むヘビクイワシ
水を飲むヘビクイワシ
ダチョウの親子
ダチョウの親子
ヒョウモンリクガメに興味津々なセグロジャッカル
ヒョウモンリクガメに興味津々なセグロジャッカル
トゥイー・リヴィーレンの国境管理事務所 ここまで来たら旅は終わりです
トゥイー・リヴィーレンの国境管理事務所 ここまで来たら旅は終わりです

カラハリと聞くと砂漠を想像してしまうのですが、カラハリフロンティアは豊かな環境を持ち色々な顔を見せてくれるところです。毎日新しい出会いがあり、次はという期待がわいてくるサファリになりました。

■ボツワナ・キャンプ 南部カラハリ横断サファリ 15日間

2025.05.24発 緑の季節のタンザニア 8日間

タンザニアは3月半ばから5月一杯まで、大雨季と呼ばれる季節を迎えます。サファリには不向きと思われがちですが、実は緑豊かな美しい時期でもあります。一方、大移動するヌーの大群も、セレンゲティを移動している頃。そんな時期を狙って、サファリを企画しました。セレンゲティはどんな表情を見せてくれるのでしょうか?狙い通りヌーの大群を見ることはできるのでしょうか?

サファリ初日、セレンゲティへ

早朝、頑張って早起きをして、アルーシャを出発します。やはり天気は少し心配でしたが、遠くに雲は見えるものの、アルーシャは晴れで、メルー山が見られました。そういえば、昨日キリマンジャロ空港からアルーシャに向かう途中も、日中にも関わらず、珍しくキリマンジャロが顔を出しており、幸運にもアフリカ最高峰を拝むことができました。今回のサファリ、まず天気は期待できそうです。

窓からメルー山を望みます
窓からメルー山を望みます
かなりうっすらですが、中央にキリマンジャロの姿が…
かなりうっすらですが、中央にキリマンジャロの姿が…

ンゴロンゴロではクレーターの絶景を楽しみ、その後オルドバイ渓谷へ。人類発祥の地と呼ばれるこの場所で、人類の進化を学びます。そして昼食を終え、セレンゲティへと歩みを進めると、少しずつ動物たちが見え始めます。まずはトムソンガゼル。かなりの数を見ることができました。

いつ来ても美しい、ンゴロンゴロクレーター
いつ来ても美しい、ンゴロンゴロクレーター
オルドバイ渓谷の景色
オルドバイ渓谷の景色

セレンゲティに入ると、ずっと動物相が豊かになります。ゾウやグラントガゼルを横目に走ります。暫くすると、ヌーの群れと遭遇。数千頭はいるでしょうか、大きなヌーの群れです。ケニアに向かって移動中の様で、付近には、旅の友であるシマウマも見ることができました。

今回のサファリのメインターゲットの一つ、ヌーの群れ
今回のサファリのメインターゲットの一つ、ヌーの群れ
ヌーの大移動の相棒であるシマウマ。旅を通して、たくさん見ることができました
ヌーの大移動の相棒であるシマウマ。旅を通して、たくさん見ることができました

そして、夕方ロッジに向かって走っていると、なんと早速ヒョウと遭遇することができました。仕留めたヌーを木に上げ、食事をしているヒョウの親子でした。少し距離があり、また辺りはすでに薄暗くなっていたので、残念ながら写真には上手に収められませんでした。しかし、初日から良いサファリをすることができました。そして、セレンゲティの大地にまん丸の夕日が沈んでいきます。

初日からヒョウと遭遇。かなり距離はありますが、幸先の良いスタートです
初日からヒョウと遭遇。かなり距離はありますが、幸先の良いスタートです
本当に真ん丸の夕日が沈んでいきます
本当に真ん丸の夕日が沈んでいきます

セレンゲティでのゲームドライブ 2日目

翌朝、セレンゲティには綺麗な朝日が昇ります。ロッジで朝食後、サファリに出発します。まずは昨日観察したヒョウの所へ。やはり子供の姿はなく、母親が食事を続けていました。残念ながら、今度は逆光でやはり写真撮影に苦戦します。これがサファリの難しい所です。

美しい朝日が、彼方より浮かび上がります
美しい朝日が、彼方より浮かび上がります
ヒョウと獲物。簡単には写真に収まってはくれません
ヒョウと獲物。簡単には写真に収まってはくれません

この日もまた、ヌーとシマウマの大群を見ることができました。まさに、どこまでも続くヌーの群れです。たくましいインパラのオスを見つつ、大物を探してサファリを続けます。すると、サバンナの草陰にサーバルを発見。なんと、ジャンプするサーバルをお客様が見つけてくれました。ガイドも驚く大手柄です。ただ、こちらも距離があり、写真には綺麗に収まりませんでした。

ヌーとシマウマの群れ。この旅を通して、何度も大群と遭遇しました
ヌーとシマウマの群れ。この旅を通して、何度も大群と遭遇しました
インパラのアッカンベー
インパラのアッカンベー

サファリを続けると、ようやくライオンのグループと遭遇。メス数頭と子供を見た後、ハンサムなオスも見ることができました。そして、足を進めると、今度は水浴び中のハイエナや岩場で休むハイエナの群れを発見。さらには、草陰で隠れる様に休む1頭のチーターまで。

ようやく見つけたライオン。待ってました!
ようやく見つけたライオン。待ってました!
綺麗な顔とたてがみをしたオスライオン
綺麗な顔とたてがみをしたオスライオン
この岩山で何十頭ものハイエナを観察
この岩山で何十頭ものハイエナを観察
チーターも観察。隠れる様に草むらで休んでいました
チーターも観察。隠れる様に草むらで休んでいました

そして、この日の夕方、セレンゲティの過酷な現実を目の当たりにすることとなりました。ロッジに帰る途中、木の上で休むヒョウと遭遇しました。しかし、傍らには無残にもヒョウに殺されてしまったチーターの子供の姿。そして、その50m程先には、もう1つチーターの子供の死骸があり、その隣には、我が子2頭を同時に失ってしまったであろうメスのチーターの姿がありました。残酷なサバンナでの生活を垣間見た瞬間です。

木の上に1頭のヒョウ。鋭い目つきです
木の上に1頭のヒョウ。鋭い目つきです
チーターの子供の亡骸。ヒョウの傍らに置かれていました
チーターの子供の亡骸。ヒョウの傍らに置かれていました
わが子を失くしたチーター。厳しく悲しい現実です
わが子を失くしたチーター。厳しく悲しい現実です

セレンゲティでのゲームドライブ 3日目

この日はまだ暗い内に朝食のお弁当を持ってサファリに出発します。動物たちが活発に活動する時間を狙ってのサファリです。キリンやインパラを見ながら進み、サバンナでの日の出を眺めます。そして、辺りが完全に明るくなった頃、なんと行く手には1頭のメスライオンと6頭の子供のライオンの姿がありました。本当に早起きした甲斐があったというものです。

日の出前に出発です
日の出前に出発です
まだ薄暗い中、シマウマを横目にゲームドライブ
まだ薄暗い中、シマウマを横目にゲームドライブ
サバンナが明るくなる頃、バルーンが浮かび上がります
サバンナが明るくなる頃、バルーンが浮かび上がります
早朝に出会ったメスライオンと子供達
早朝に出会ったメスライオンと子供達

その後も、数千頭にもなろうかというヌーとシマウマの大群を掻き分けながらサファリを続けます。カバやゾウのファミリーを至近距離で撮影することもでき、良いモーニングサファリとなりました。そして、近くのピクニックエリアに向かいます。セレンゲティの果てしないサバンナを前に朝食です。

カバ。なかなか顔を上げてくれません
カバ。なかなか顔を上げてくれません
子ゾウの砂かけ
子ゾウの砂かけ
朝食はサバンナのピクニックエリアで
朝食はサバンナのピクニックエリアで

朝食後もサファリを続けます。残念ながらヒョウ探しは不発でした。しかし、1列になって走るヌーに向かって狩りを仕掛ける1頭のメスライオンを目撃しました。さらに、轍に沿って歩く2頭のメスライオンも発見。暫く並走して一緒に進み、その後ロッジに帰還しました。

1列になって走るヌー。中央辺りにライオンが隠れています
1列になって走るヌー。中央辺りにライオンが隠れています
参加者の方々の乗るサファリカーに向かっていく2頭のメスライオン
参加者の方々の乗るサファリカーに向かっていく2頭のメスライオン

この日の午後は、サファリロッジで少し休憩。お部屋で休むのも自由、見晴らしのいい展望スペースから、外を行く野生動物を眺めるのも自由。リラックスした贅沢な時間を過ごすことができました。

ロッジの周りにはシマウマやヌーが集まっていました
ロッジの周りにはシマウマやヌーが集まっていました

夕方は、気温が下がり、動物たちの活気が再び上がってくるタイミングでサファリに出発します。ロッジから北上すると、まもなくチーター親子の姿が。子供は1頭だけで、こちらを気にしているのか、足早に走り去ってしまいました。昨日、チーターの悲しい姿を見たので、少しだけ気分が晴れた気がします。元気に育ってほしいものです。

母親チーター。周りを気にしている様子でした
母親チーター。周りを気にしている様子でした
子供のチーター。元気に育ってね!
子供のチーター。元気に育ってね!

セレンゲティからンゴロンゴロへ

早朝、セレンゲティを出発します。天蓋は閉め、サファリではなく、基本的にはンゴロンゴロへの移動となります。セレンゲティのサファリも終わってしまったなぁ、等と考えていると向こうからオスのライオン2頭が歩いてくるではありませんか。こちらが停車すると車の真横を通っていきました。まさに迫力満点の一瞬です。ライオン達が「また来いよ」とお見送りしてくれているかの様でした。

正面から向かってくるオスライオン達。かなり迫力があります
正面から向かってくるオスライオン達。かなり迫力があります

ンゴロンゴロでの主役は何と言ってもサイ。クレーターでのゲームドライブ中、なんと合計9頭のサイを見ることができました。いずれも距離は遠かったのですが、人慣れしておらず、保護区の管理がしっかりできていることの証と言えるのかもしれません。その他、バッファローを近くで見ることができましたし、セレンゲティでは一切出会えなかったフラミンゴも観察することができました。ビッグ5を達成し、ヌーの大移動も間近に観察することができ、大成功のサファリだったのではないでしょうか。タンザニアの動物保護区は奥が深いので、今後もサファリの時期や場所を吟味した上で、テーマのあるツアーを企画していきたいと考えています。

遠くを歩くサイ。これでビック5達成です
遠くを歩くサイ。これでビック5達成です
美しいフラミンゴ達。オオフラミンゴとコフラミンゴがいます
美しいフラミンゴ達。オオフラミンゴとコフラミンゴがいます

■緑の季節のタンザニア 8日間