2025.04.26発 ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 10日間

ゴールデンウィークはアフリカを代表する観光大国ナミビアへ同行させていただきました!各地での観光がたっぷりのキャンプツアーです。ナミブ砂漠に南大西洋沿岸の海の街、そしてエトーシャ国立公園や道中での動物たちとの出会いなどなど、魅力たっぷりのナミビアを縦横無尽にめぐる旅の様子をお届けします。

日本からアフリカ大陸のナミビアへは長い空の旅となります。羽田空港から香港へ行き、南アフリカのヨハネスブルグまで13時間のフライト。そして最後は小さい飛行機に乗ってナミビアのウィントフック到着です。窓から望む荒涼とした大地に、アフリカに来たのだと実感させられます。何も無いように見える荒野でも目を凝らすと、ポツンと小屋が建っていたり、どこまで続くのかわからない細い道路が続いていたりと非常に興味深いです。

軽飛行機に乗り込みます
軽飛行機に乗り込みます
窓の外はまさに別世界
窓の外はまさに別世界
ウィントフック到着!
ウィントフック到着!

ウィントフックからセスリエムへ

ウィントフック空港到着後は現地ガイドと合流し、街中観光。建物はドイツ植民地時代のおもかげを残すものが多く、ルーテル教会はその美しさからも代表的です。その目の前に建つ、独立記念博物館も印象的です。そしてこの日は長い空の旅でお疲れなのもありますので、ウィントフック市街地にあるゲストハウスに宿泊です。

荘厳なルーテル教会
荘厳なルーテル教会
その立ち姿からコーヒーマシンの別名も
その立ち姿からコーヒーマシンの別名も
ゲストハウスではナミビアの猫と初遭遇
ゲストハウスではナミビアの猫と初遭遇

セスリエムでのキャンプ

朝から街のショッピングモールでBBQの食材を調達し、キャンプ地のセスリエムへ。道中では早速動物たちとの出会いも!オアシスであるソリテイルのアップルパイも頂いたり、道中も楽しみがいっぱいです。

夕方にセスリエムに到着すると、皆さんで協力しながらテント設営と夕食のBBQ。そうしていると、辺りは夕日に赤く燃え、マジックアワーの美しいナミビアの空を眺めながらの初キャンプとなりました。ナミビアで有名なウィントフックドラフトビールで乾杯!

キャンプ旅の相棒となるランドクルーザー
キャンプ旅の相棒となるランドクルーザー
ナミビアではまずはこの一本!
ナミビアではまずはこの一本!
ゆっくりと夜の帳が下りていきます
ゆっくりと夜の帳が下りていきます

世界最古の砂漠

早朝から、今回の旅のハイライトの一つであるナミブ砂漠へ。昨夜用意したサンドイッチを持ってDUNE45を登っていると、ちょうど頂上に着いたタイミングでの朝焼け…。言葉にできない程の絶景でした。帰りは靴を脱いで裸足で下山。ヒンヤリした砂が気持ちがいいです。その後は有名なデッドフライなどを散策し、全身で世界最古の砂漠を体験する一日となりました。

広大な大地と砂丘が一瞬のうちに赤く染まります
広大な大地と砂丘が一瞬のうちに赤く染まります
白と赤、そして真っ青な空のコントラストが美しい
白と赤、そして真っ青な空のコントラストが美しい
足元には可愛い花々も
足元には可愛い花々も

南大西洋へ

5日目は2泊キャンプしたセスリエムを出発し、海の街スワコプムント方面へ向かいます。大西洋と海岸にそびえる巨大な砂丘を4WDで跳んで跳ねてのアクティビティを全身で楽しみました。内陸部の砂丘と違い、海側の砂丘は水分を多く含んでいるため車でも急斜面を駆け上がれるのです。ビーチで乾杯したあとは海岸線を北上し、スワコプムントにて久々のホテル泊。名産である生ガキをいただきます!このあたりでは年間を通して寒流の通り道のため、いつでも生ガキが楽しめます。

海と砂丘にハイラックスが似合う!
海と砂丘にハイラックスが似合う!
ふらっと現れた2頭のジャッカル
ふらっと現れた2頭のジャッカル
ナミビアは海産物もおすすめ
ナミビアは海産物もおすすめ

再び内陸部へ

6日目はケープクロスにてミナミアフリカオットセイのコロニーを訪問。途中の海岸線では座礁船の姿も。その後はウイスにあるヒンバの村を訪問し、ひと時の異文化交流となりました。ヒンバの女性が肌に塗る成分は、土とバターを練り合わせて作られるそう。日焼け防止や防虫など様々な効能があると言われています。それにしても、どこの国でも子供は可愛いですね!夜は野生動物の訪問もあるという自然豊かなキャンプ場で宿泊でした。一日中動いた後のBBQは最高です!

獣臭もすごいんです
獣臭もすごいんです
お土産も渡しました
お土産も渡しました
今日も一日お疲れ様でした
今日も一日お疲れ様でした

ナミビアの〆はサファリで

ナミビア最後のお楽しみは、待ちに待ったサファリ!7日目と8日目はエトーシャ国立公園にてサファリを楽しみました。これまで道中でも動物の姿は見かけていましたが、その圧倒的な数と種類に一同感動の連続でした。特に、ナミビア最後の日の8日目の朝にキリンを目の前でじっくり観察できたのは幸運でした。皆さんシャッターが止まらなかったですね。他にもアフリカゾウやジャッカル、インパラ、シマウマなどなど、たくさんの動物たちと出会うことができ、最高のラストを飾ることができたかと思います。最後はウィントフックに戻り、現地ガイドとお別れし帰路へ。

このようにたくさんの魅力が詰まったナミビア。初めてのアフリカ大陸旅行としてもおすすめです!

悠然と横切るキリン
悠然と横切るキリン
仲良さそうに寄り添うインパラ
仲良さそうに寄り添うインパラ
のんびり過ごすゾウの家族
のんびり過ごすゾウの家族
また来るよ!ナミビア!
また来るよ!ナミビア!

■ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 10日間

2025.04.26発 ケニア マサイ・マラ・ダイジェスト 8日間

4月、マサイ・マラの大地に恵みの雨が降り注ぎます。一般に雨季と呼ばれる時期で、サファリ旅行者には敬遠されがちですが、1日中降り続くことは少なく、基本的にサファリも十二分に楽しめます。むしろ、緑豊かな美しい時期と言えるでしょう。今回は、そんな4月にマサイ・マラでの4連泊。どんな光景が待っているのでしょうか?

ナイロビ滞在とマサイ・マラへの空の旅

今回の旅では、ナイロビ滞在中、ナイロビ国立公園に面したホテルに宿泊します。客室から双眼鏡を使ってキリンも見えたそうで、とてもラッキーな滑り出しです。また、ナイロビからマサイ・マラへの移動も、今回はサファリカーではなく、軽飛行機を使って行います。果てしなく広がるサバンナを眼下に移動し、さらに経由する飛行場ではシマウマやヌーを見ることができ、参加者の皆さんの期待は高まるばかりです。

目の前にはナイロビ国立公園
目の前にはナイロビ国立公園
いざ、軽飛行機に乗り込みます
いざ、軽飛行機に乗り込みます
そして、マサイマラへ
そして、マサイ・マラへ

マサイ・マラへ到着

マサイ・マラの飛行場に到着すると、サファリカーがお出迎え。サファリロッジに向かうまで、ゲームドライブをしながらの移動です。昨日ライオンがいたというエリアを通りますが、何も見つからず。さすがにそう簡単には行かないよな、と思っていた矢先、なんとチーターを発見。しかも食事中で、イボイノシシの頭にかぶりついていました。暫く目と鼻の先でチーターを観察し、その場を離れます。

原っぱの様な飛行場
原っぱの様な飛行場
飛行場のすぐそばには、シマウマの姿も
飛行場のすぐそばには、シマウマの姿も
隠れる様に食事中のチーター。顔はあまり見られず。次に期待です
隠れる様に食事中のチーター。顔はあまり見られず。次に期待です

初日の午後のサファリ

午後のサファリを始めて間もなく、シママングースやコビトマングースを発見。その後、インパラ等の草食動物が続き、シャッターチャンスに事欠きません。すると、なんと今度は先程とは別の3頭のチーターと遭遇。ブッシュの中に一度は消えて行ってしまいましたが、方角を読んで先回りすることで待ち伏せに成功し、至近距離で撮影ができました。さらに、極めつけはライオンです。10頭以上のライオンの群れを、近くから見ることができました。終盤にはオスライオンも登場し、初日から大成功です。

待ち伏せに成功し、正面から捉えたチーター
待ち伏せに成功し、正面から捉えたチーター
移動中のライオンのファミリー
移動中のライオンのファミリー
まさに百獣の王の風格。オスのライオン
まさに百獣の王の風格。オスのライオン

サファリロッジ

サファリの楽しみの一つがサファリロッジです。ロッジのタイプ、立地、環境等で、滞在中の景色や体験は随分変わったものになります。今回は、川に面したテント型ロッジでの宿泊です。フェンスで囲まれている訳ではないので、野生動物の訪問もあります。大自然の中でリラックスしつつ、ワクワクするようなロッジ滞在となりました。

ロッジの訪問客、エランド。危険なので近づいてはダメ
ロッジの訪問客、エランド。危険なので近づいてはダメ
椅子に座って、川に集まる動物を待つのも楽しみの一つ
椅子に座って、川に集まる動物を待つのも楽しみの一つ
綺麗でとても快適なお部屋でした
綺麗でとても快適なお部屋でした

壮絶な命のドラマ

この日は早朝から、現地オプションのバルーンサファリと通常のゲームドライブに分かれてサファリに出発。どちらも、朝日と共にサファリに出発です。そして、この日は朝から、サバンナで起こっている過酷な現実を目の当たりにすることになります。待ち受けていたのは、傷付き動けなくなってしまったバッファローと、そのバッファローを巡って争う1頭のオスのライオンとハイエナの集団でした。先にバッファローを襲ったのはハイエナの様ですが、オスのライオンがそれを奪う形で、食事を始めました。すると、そこにメスライオンを中心とした、数十頭からなるライオンの群れがやってきました。まず、メス数頭でハイエナを蹴散らします。ハイエナが退散した所で、今度はオスのライオンに襲いかかります。大きなオスでも、複数のメスが相手では太刀打ちできないのか、オスは反撃をしながらも退散しました。そして、最終的に、メスライオンのグループがバッファローを手にしました。

バッファローに襲い掛かるオスのライオン
バッファローに襲い掛かるオスのライオン
ハイエナを蹴散らすメスライオン達
ハイエナを蹴散らすメスライオン達
メスライオンの追撃を受け、囲まれるオス
メスライオンの追撃を受け、囲まれるオス

マラ川への遠征

サファリ3日目はサファリカーに昼食を積み込んでのロングサファリ。動物を求めて遠くのエリアを目指します。道中、そそくさとサバンナを駆けていくオオミミギツネを発見。さらにとても見るのが難しいサーバルと遭遇。ネズミのハンティングに夢中だったのか、こちらを気にする様子もなく、目と鼻の先で観察することができました。その他、キリンの子供もすぐ近くから観察。また、途中で立ち寄ったマラ川橋では、カバやクロコダイルを徒歩で見学。サファリカーでのゲームドライブとは一味違った体験を楽しみました。残念ながら、お目当てのヒョウやサイとの遭遇は叶いませんでしたが、まだまだ、明日に期待です。

ネズミ(?)狩りに夢中なサーバル
ネズミ(?)狩りに夢中なサーバル
有名なマラ川での一コマ
有名なマラ川での一コマ
マサイの村も訪問しました
マサイの村も訪問しました

最終日、午前

今日はサファリ最終日。朝食用にお弁当を持って、早朝からサファリに出発です。狙いは何と言ってもヒョウとサイ。他のサファリカーと協力しながら、サバンナを四方八方探して回ります。途中、サイの足跡を発見して追跡しますが、サファリカーでは入り込めないブッシュの奥深くに消えてしまい、あえなく終了。小腹も空いてきたところで、サバンナでのブッシュ朝食です。周囲ではトピが走り回っていました。朝食後は、サバンナを歩くチーターと遭遇。獲物を探して歩き回っている様子でしたが、アプローチできる個体がおらず、諦めてしまいました。

ブッシュでの朝食。サバンナでの食事も楽しみの一つ
ブッシュでの朝食。サバンナでの食事も楽しみの一つ
獲物を探して歩くチーター
獲物を探して歩くチーター

そしてクライマックスへ

今回のサファリでまだ見られていない動物、サイとヒョウ。あと1回のサファリで2つは難しくても、何とか1つは見せてあげたい。そう思って、サファリまでの時間にガイド達は情報収集に努めます。結果、午前中の目撃情報を元に、ターゲットをヒョウに絞ることにしました。ロッジを出発し、ゲームドライブをしながら目的のエリアに到着します。しかし、ブッシュの中に消えてしまった様で、もうヒョウの姿はありません。ブッシュも広く、どこか遠くに行ってしまった可能性もあります。しかし、そう簡単には諦めません。他のサファリカーと協力し、1頭のヒョウを探します。そして、探索を始めて暫く時間が経ち、もう帰ろうかとサファリカーを進めたその瞬間、一緒に探していた1台から、ヒョウが出たとの無線が入りました。大至急向かうと、本当にヒョウがブッシュを出て歩いているではありませんか。幸運なことに、車の轍に沿う様に歩いていたので、暫く並走しながら、至近距離で観察することができました。実は半ば諦めていたところもあり、本当に驚きでした。ヒョウとの遭遇を満喫した後は、美しい夕日を前に、飲み物を片手にサンダウナーでお祝いです。オレンジ色の太陽が、サバンナに静かに沈んでいきます。今回も本当に素晴らしい体験をすることができました。ありがとう、マサイ・マラ。

ヒョウを探すサファリカー
ヒョウを探すサファリカー
ついに現れた、待ち望んだヒョウ
ついに現れた、待ち望んだヒョウ
サンダウナーでお祝い。楽しいひと時でした
サンダウナーでお祝い。楽しいひと時でした
美しい夕日。最高の瞬間です
美しい夕日。最高の瞬間です

■ケニア マサイ・マラ・ダイジェスト 8日間

2025.04.25発 ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

昨年から現在の日程に固定され、ゴールデンウィーク時期に企画された、国立公園としては1か所のみの訪問ですが、広大な領域の3カ所に数泊ずつ分けて訪問する、チョベ国立公園のみのボツワナ・キャンプ・ツアーに今年も同行させていただきました。行程は昨年と全く変わりませんが、大きく異なっていたのは2024年後半から2025年初めの雨季が長引き、雨量が多かったことによる影響です。ここ数年は南部アフリカ全体が雨季の降雨量が少なく、オカバンゴ・デルタが干上がったり、ザンベジ川の水が落ちるビクトリアの滝の水量が異常に少なかったりし、農業や牧畜業に加え、野生動物の生息エリアや数にも大きな影響が出ておりましたが、今期の雨季は数年ぶりに各地で大雨となり、季節的にできる河川が氾濫したりしたこともあり、雨季の例年より長く続いたため、一面がグリーンで天然の水場もまだあちこちに残っているという環境下での野生動物探索となりました。1回だけですが滞在中に降雨を経験することもあり、草丈が高くて野生動物がなかなか見つけにくい中でのサファリではありましたが、期待を大きく裏切ることはなく、それなりのクオリティーをキープして多くの野生動物たちとの出会いを楽しんできました。

到着早々出会ったまだ若いオスライオン、日差しを避けて休憩中
到着早々出会ったまだ若いオスライオン、日差しを避けて休憩中
幼獣を連れて移動中のメスライオン、獲物を探している雰囲気あり
幼獣を連れて移動中のメスライオン、獲物を探している雰囲気あり
母親と思しきメスは別の場所にいて、おそらく叔母さんか年の離れた姉が面倒を見ている様子でした
母親と思しきメスは別の場所にいて、おそらく叔母さんか年の離れた姉が面倒を見ている様子でした
今回出会うことが少なかったゾウの群れ
今回出会うことが少なかったゾウの群れ
同じく数えるほどの個体としか出会えなかったバッファロー
同じく数えるほどの個体としか出会えなかったバッファロー
和風っぽい色味が渋いフタオビサケイ
和風っぽい色味が渋いフタオビサケイ
緑が多く、食べ物が多いのか、路上でゆったりくつろぐチャクマヒヒ
緑が多く、食べ物が多いのか、路上でゆったりくつろぐチャクマヒヒ
お互いあまり干渉せずのチャクマヒヒとシママングースの群れ
お互いあまり干渉せずのチャクマヒヒとシママングースの群れ
おあおらく獲物となるものが多いのでしょう、精力的に徘徊するミズオオトカゲ
おあおらく獲物となるものが多いのでしょう、精力的に徘徊するミズオオトカゲ
もうちょっと保護色を利かせてもいいのに、という感じの目立ちすぎのディレピスカメレオン
もうちょっと保護色を利かせてもいいのに、という感じの目立ちすぎのディレピスカメレオン
渡りが終わる時期であまり出会いを期待していなかったミナミベニハチクイ
渡りが終わる時期であまり出会いを期待していなかったミナミベニハチクイ
樹上に吊るされたオスのインパラの死体。まだ食べかけで持ち主は近くにいるようでした
樹上に吊るされたオスのインパラの死体。まだ食べかけで持ち主は近くにいるようでした
夕刻、子供たちの面倒見はそろそろ終わり、狩りの時間が始まります
夕刻、子供たちの面倒見はそろそろ終わり、狩りの時間が始まります

空路ジンバブエのビクトリアフォールズに到着した後、国境を越えてチョベ国立公園への玄関口カサネに移動します。その後、ゲートでサファリカーに乗り換え、チョベ国立公園のメインエリア、“リバーフロント地区”へ。まずはここの高台のチークの森の中にあるキャンプサイトに2連泊し、川沿いをメインにサファリをします。昨年の同時期とも比較にならないほど水量は多く、川幅は広がり、水深がありすぎるからか、通常であればリバーフロント地区で頻繁に見ることができるゾウの群れ、バッファローの群れ、水中のカバの群れ、中州で草を食むリーチュエ、ウォーターバックなどは見られず、わずかに小規模なゾウの群れとカバ、群れから離れた老齢のオスのバッファロー達が見られた程度と、7~9月とは大きくかけ離れた光景と出会えました。加えてどこもかしこも緑一色で草の丈も高く、地面近くを移動する生きもの、背の低い野生動物はなかなか目視するのが難しい。ただ、川沿いをテリトリーとして陣取るライオンたちと出会うことはできましたし、ヒョウがちゃんと生息しているという痕跡もあり(ここでは遭遇はできず)、そのあたりは変化がないようでした。珍しい出会いでは道を横切るカメレオンや通常であればもう渡ってしまって見られないミナミベニハチクイなど。

水量が増え、水面も広くなり、見ごたえのあるサンセット
水量が増え、水面も広くなり、見ごたえのあるサンセット
水平に見通すとシマウマの首から上しか見えないほど草丈はまだ高い
水平に見通すとシマウマの首から上しか見えないほど草丈はまだ高い
草丈が高く、地面近くを移動する小さな生き物は見つけるのが難しい状況でした
草丈が高く、地面近くを移動する小さな生き物は見つけるのが難しい状況でした
サブティでも見かけた、同じく幼獣を連れたライオンのプライド
サブティでも見かけた、同じく幼獣を連れたライオンのプライド
昨年6月にはまだ小さかった個体もかなり成長していました
昨年6月にはまだ小さかった個体もかなり成長していました
まだ体も軽く、樹上にも難なく登れる若い個体
まだ体も軽く、樹上にも難なく登れる若い個体
メス、子供たちとともに過ごすプライドのボス
メス、子供たちとともに過ごすプライドのボス
8~9月であれば水場で楽に見られるローン・アンテロープも少し探すのに苦労しました
8~9月であれば水場で楽に見られるローン・アンテロープも少し探すのに苦労しました
こちらもチビッ子連れのシママングース
こちらもチビッ子連れのシママングース
水気が多いからか、今回の夜のキャンプへの訪問者はアフリカウシガエルでした
水気が多いからか、今回の夜のキャンプへの訪問者はアフリカウシガエルでした
雛鳥を連れたサザナミシャコ
雛鳥を連れたサザナミシャコ
日没近く、防衛のために樹上に登るクロアシアカノドシャコの亜成鳥
日没近く、防衛のために樹上に登るクロアシアカノドシャコの亜成鳥
モモジロクマタカ
モモジロクマタカ
ソウゲンワシ(TAWNY EAGLE)
ソウゲンワシ(TAWNY EAGLE)
こちらもあまり見かけないチュウヒダカ
こちらもあまり見かけないチュウヒダカ
ダルマワシのカップル
ダルマワシのカップル
小型でも精悍な顔つきのアフリカツミ
小型でも精悍な顔つきのアフリカツミ
精悍な顔をこちらに向けたゴマバラワシ
精悍な顔をこちらに向けたゴマバラワシ
延べでおそらく10羽近くの個体と出会ったクロワシミミズク
延べでおそらく10羽近くの個体と出会ったクロワシミミズク
優雅に草原を歩いて獲物を探していたヘビクイワシ
優雅に草原を歩いて獲物を探していたヘビクイワシ
おそらく狙っている獲物は猛禽と共通でしょう、ノドジロオオトカゲ
おそらく狙っている獲物は猛禽と共通でしょう、ノドジロオオトカゲ
長い尾が目を引くシロクロオナガモズ
長い尾が目を引くシロクロオナガモズ
サブティでは久々に遭遇したミカドスズメ
サブティでは久々に遭遇したミカドスズメ
まだ幼い個体ですが、7回のゲームドライブを通じて探しまくったヒョウにやっと出会えました
まだ幼い個体ですが、7回のゲームドライブを通じて探しまくったヒョウにやっと出会えました
1日の終わりの日没間際に出会ったオスのヒョウ
1日の終わりの日没間際に出会ったオスのヒョウ
緑が深く見通しが聞かないために岩絵のある場所への訪問は断念し、代わりにバオバブギャラリーを訪問
緑が深く見通しが聞かないために岩絵のある場所への訪問は断念し、代わりにバオバブギャラリーを訪問

リバーフロント地区に2泊した後は、内陸を目指して南下、チョベ国立公園で最もネコ科の野生動物との遭遇が期待できる“サブティ地区”へ移動。ここに4連泊と、じっくり腰を据えてサファリを行います。サブティで長期のサファリをするため、結果的にこのスケジュールとなったといってもいいエリアですので、期待は大きかったのですが・・・。まず、ライオンはかなり多かったです。4泊と丸3日間の滞在でおそらく延べ40頭を超える数のライオンに出会いました。昼はあっちこっちで寝転がり、子ライオンたちと戯れるメスのグループとそれに随行する三兄弟の成獣オス、それと距離を置くように2頭だけで行動するこちらも成獣のオスが、昼はダラダラ、夜は私たちのキャンプサイト近くを通過して毎晩パトロールする咆え声が聞けました。強力でかつ構成する個体数の多いプライドが昼夜問わず徘徊しているからか、いつもであればそう難しくないヒョウとは一向に出会えず、チーターやリカオンに至っては足跡も見ませんでした。ハイエナも足跡はあるものの、日中の行動を自粛しているようで、かろうじて夜間にうっすらと声が聞こえるのみという状況で、添乗員もガイドもかなりプレッシャーを感じつつ毎日のサファリをこなしていましたが、明日にはサブティから移動、これがサブティでの最後のサファリというタイミングでやっと別々の2頭のヒョウ(若いメスと比較的若めのオス)に遭遇できました。逆に、おそらくシャコやホロホロチョウ、サケイなどの地面を主な行動エリアとする野鳥たちが一様に雛鳥を引き連れているから、猛禽類だけはやたらと多く、普段はあまり見かけない種にも出会えました。どちらかといいますと、以前からうすうす感じてはいましたが、この時期は野鳥との方に面白い出会いが多い気がします。

手焼きパン、サラダ、チキンにコールドかぼちゃスープのランチ
手焼きパン、サラダ、チキンにコールドかぼちゃスープのランチ
ランチ一例
ランチ一例
この日のランチはビーフ煮込みとコールスローサラダに手焼きパン
この日のランチはビーフ煮込みとコールスローサラダに手焼きパン
野外用オーブンはピザも焼ける優れもの
野外用オーブンはピザも焼ける優れもの

今回はいつもの現地スタッフメンバーに若干入れ替わりがあり、まだ若いものの経験豊富なガイドの案内と、こちらも経験は豊富なものの最近現地手配会社に加入したニューカマーのコック&アシスタントチームに同行してもらい、それを現地手配会社の名物社長がスーパーバイズする、というスタッフ構成でしたが、特に新加入のコックのMR.ボンゴはローカルメイドの野外用オーブンを持参し、毎食毎食美味しい手焼きのパンを用意してくれました。スーパーで購入したパンをビニール袋に入れたまま食材ボックスで運ぶと、外気温と袋の中の空気の温度差で結露ができてしまい、どうしても長期保存がきかなかったり、黒カビが発生して廃棄せざるをえなかったりするのですが、今回はランチやディナー用に毎回フレッシュなパンを焼き、残ったら朝トーストとして提供するというスタイルで、全く無駄にするところがありませんでした。長年付き合いのある現地手配会社ですが、今でも少しずつベターチェンジをし、進化していることに驚きです。

砂の地面に残された、ラーテルの足跡
砂の地面に残された、ラーテルの足跡
川沿いでは野鳥を狙っていたため、今回のボートサファリは屋根なしで臨みます
川沿いでは野鳥を狙っていたため、今回のボートサファリは屋根なしで臨みます
ミナミキンランチョウ、この時期のチョベ川沿いならではの出会い
ミナミキンランチョウ、この時期のチョベ川沿いならではの出会い
美しいサンセットを眺めて全てのサファリは終了
美しいサンセットを眺めて全てのサファリは終了

チーターやリカオンとは出会えなかったものの、かなり至近でヒョウを見ることができたためか、ご参加者の皆様にはある程度満足していただき、最後のキャンプ地の“ノガツァ地区”へ移動。道が水没している箇所もあり、なかなかの悪路移動でしたが、動物目当てというよりはより人の手が加わっていない自然と、頭上が開けたキャンプ地ならではの星空を堪能するための1泊のトランジット的な宿泊です。そのつもりでいたのですが、夜間ライオンがキャンプからブッシュを一つ隔てた近さまでやってくるというスリリングな最後のキャンプを楽しみました。その後は再びカサネに戻り、最後の仕上げとしてチョベ川でのボートサファリを行い終了です。今回は水位が高く、中州も島も水没していて多くの哺乳類は期待できないため、キャプテンに頼んでとにかく野鳥探しメインでいつもとちょっと違うボートサファリを楽しみました。狙いはオニヤマセミだったのですが、今回も残念ながら遭遇できず、最後のサファリを終えカサネのゲストハウスに宿泊、汗を流してベッドでゆっくり休み、翌日のフライトでビクトリアフォールズ空港からアフリカを後にしました。

雨季の期間の長短や降雨量の多寡は年によって推移しますので、その影響をダイレクトに受けて、毎年同じ時期に企画したとしても大きな違いが味わえるのがゴールデンウィーク時期のこのボツワナ・キャンプかと思います。来年も引き続き企画しますし、例年早めに満席となってしまうツアーですので、ご興味がおありの方は是非お早めにご参加お申込みください!

■ボツワナ・キャンプ チョベ国立公園徹底 11日間

2024.12.27発 ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 10日間

およそ8,000万年前に誕生し、世界最古の砂漠とも言われるナミブ砂漠。最深部のソーサスフライでは、高さ300mを超える巨大な砂丘が観光客を待ち構えます。ナミビアのキャンピングツアーでは、そういったナミブ砂漠訪問を皮切りに、でこぼこの悪路をバンとトレーラーで駆け抜け、オットセイのコロニーや世界遺産の岩絵の見学、ヒンバの人々の訪問、そして最後はナミビアが誇るエトーシャ国立公園を目指します。

ウィントフック

ナミビア到着は、首都ウィントフック。早速、かつては平和の教会として知られ、現在は街のシンボル的な存在となっているクリストゥス教会へ。帝国主義時代に地元の人々が受けた悲惨な出来事は、ナミビアが決して忘れることのない過去なのでしょう。美しい教会の背後に、悲しい歴史を見た気がします。その後、隕石のモニュメントへ。数万年前、時には数百万年前とも言われる時代に宇宙より飛来した隕石の一部が展示されています。嘘か本当か、鉄器が使われるより以前、地元の人々はこれらの破片を道具や武器に利用していたとのこと。興味深いです。

かつては平和の教会として知られていたという、クリストゥス教会。
かつては平和の教会として知られていたという、クリストゥス教会。
触ってみると、ずしりと重い質感が伝わってきます。
触ってみると、ずしりと重い質感が伝わってきます。

いざ、ナミブ砂漠へ

ホテル近くのスーパーで買い出しを行い、いよいよナミブ砂漠へ出発です。地元の人も利用するスーパーで買い物をしたりするのも、キャンピングツアーならではの楽しみです。ウィントフックのあるホマス高原を離れ、途中、南部アフリカ大断崖を超え、いよいよナミブ砂漠へ。到着すると、すぐにキャンプの設営です。参加者の皆さんで協力しながら、テントを建てて行きます。そして、夕方、夕日を求めてキャンプサイト近くの砂丘へ。砂丘を一目散に登る人、夕日に向かって一直線に歩く人、皆さん思い思いの方角に向かって行きました。なお、夕食時にはジャッカルの来訪もありました。

買い出しの様子。トレーラーに積み込みます。
買い出しの様子。トレーラーに積み込みます。
スプリートシュート峠から見える景色。
スプリートシュート峠から見える景色。
ナミブ砂漠のキャンプサイト。動物の訪問も楽しみです。
ナミブ砂漠のキャンプサイト。動物の訪問も楽しみです。
砂丘を登るのも自由。
砂丘を登るのも自由。
砂漠を延々と歩くのも自由。
砂漠を延々と歩くのも自由。
うまく撮影できませんでしたが、今夜のお客さん、ジャッカル。
うまく撮影できませんでしたが、今夜のお客さん、ジャッカル。

ナミブ砂漠での1日

早朝、まだ暗いうちにキャンプサイトを出発します。今回はまず、デューン45へ。皆さんどんどんと砂丘を登っていきます。結構高さがあるので、高所が苦手な方は少し怖いかもしれません。デューン45を満喫した後は、ついにナミブ砂漠の主人公とも言うべき、デッドフライへ。600年~700年前に枯れた木々が、そのままの姿で立ち尽くしています。また、奥にあるビッグダディは300m超の高さを誇る砂丘で、かなり大変かと思いますが、登る価値はありそう。

そして、午後はセスリエム渓谷へ。数百年かけて水の流れで削られたという渓谷を歩きます。こういった所を歩いていると、目の前に広がる景色に注意が行きがちですが、足元にも目を向けると、興味深いものも…。砂漠に暮らすゴミムシダマシを発見。背中のデコボコで霧に含まれる細かい水滴を集めるのだとか。なお、この日は、砂漠観光の際に、軽い熱中症にかかってしまった方がいらっしゃいました。ナミブ砂漠訪問をご検討中の方は、是非熱中症対策をしていただけたらと思います。そして、無理は禁物です。

デューン45を登ります。
デューン45を登ります。
砂丘の降り方も人それぞれ。
砂丘の降り方も人それぞれ。
いつ見ても美しい、デッドフライの景色。
いつ見ても美しい、デッドフライの景色。
ビッグ・ダディを目指す人々の姿。
ビッグ・ダディを目指す人々の姿。
セスリエム渓谷の景色。
セスリエム渓谷の景色。
ガイドが虫の解説もしてくれました。
ガイドが虫の解説もしてくれました。

砂漠と海が出会う町、スワコプムントへ

早朝、キャンプを撤収し、セスリエムを後にします。この日は、砂漠でのアクティビティで有名なスワコプムントまでの移動日で、350㎞程度の距離をひた走ります。途中、アップルパイで有名なソリテイルでの休憩や、南回帰線とキュイセップ渓谷での記念撮影等を間に挟みつつ、進んで行きます。しかし、今回の旅全体で言えることですが、未舗装路の道路整備が通常よりできておらず、ガイドもびっくりするくらいの悪路が続いていました。そして、車へのダメージが蓄積され、遂に道中でトレーラーが故障してしまうというトラブルがありました。何とか修理をすることはできましたが、悪路は続くので、不安は残ります。

荷物をまとめて出発します。
荷物をまとめて出発します。
道中に出会ったダチョウ。
道中に出会ったダチョウ。
キュイセップ渓谷の壮大な景色。
キュイセップ渓谷の壮大な景色。
トラブルが発生し、対応中。
トラブルが発生し、対応中。
なんとか辿り着いたウォルビスベイ。フラミンゴが海辺でリラックスしています。
なんとか辿り着いたウォルビスベイ。フラミンゴが海辺でリラックスしています。

座礁船、ケープクロス、そしてヒンバの人々を訪問

朝、スワコプムントを出発。ガイドが簡単に市内ツアーをしてくれました。公園では、日本でいえば鳩の様な感じでしょうか、ホロホロチョウがちょこちょこと歩いていました。海沿いを走り、スケルトン・コーストでは、異様な雰囲気で佇む座礁船を見学。そのまま北上し、ケープ・オットセイの一大生息地として名高いケープクロスへ。皆さん野生のオットセイの観察を楽しみにしていましたが、11月~12月が繁殖期ということもあり、オットセイの赤ちゃんの死骸が多く目につきました。自然の過酷さを痛感する訪問でした。

午後はヒンバの人々の暮らすカルチュラル・ビレッジへ。女性や子供たちの歓迎を受けつつ、ガイドがヒンバの人々の文化や伝統、暮らしを説明してくれました。ダンスの披露や家の内部に入ったりすることもできます。

そして、近くのキャンプサイトへ。ナミビア滞在中、殆ど毎晩、綺麗な星を見ながら過ごしていましたが、ここの空が一番澄んでいた気がします。写真だと伝わり辛いかもしれませんが、まさに、降り注ぐような星空でした。

ホロホロチョウが普通にいる場所に住んでみたいものです。
ホロホロチョウが普通にいる場所に住んでみたいものです。
海賊が出てきそうな座礁船。
海賊が出てきそうな座礁船。
ミナミアフリカオットセイのコロニー。
ミナミアフリカオットセイのコロニー。
ヒンバの人々も訪問します。
ヒンバの人々も訪問します。
満点の星空。一晩中見ていられそうです。
満点の星空。一晩中見ていられそうです。

世界遺産トゥウェイフルフォンテーン

この日は朝キャンプを撤収し、サン人が残したとされる岩石線画群、トゥウェイフルフォンテーンに向かいました。前日の悪路で後輪がパンクしていたので、修理をしてからの出発です。しかし、トゥウェイフルフォンテーンまで間もなくというところで、ガタンという鋭い衝撃が車体から伝わってきました。ガイドが確認すると、タイヤの方向を制御するアームが分断してしまっているとのこと。そして、もうこの車は走れない、ということが分かりました。

キャンプの撤収作業をするガイド。
キャンプの撤収作業をするガイド。
分断してしまったというパーツ。
分断してしまったというパーツ。

参加者の皆さんには、予定通りトゥウェイフルフォンテーンに向かっていただきました。サイやゾウ、キリンといった動物の線画に始まり、水源を表す地図として機能していたという線画、そして、サン人が遠くに行った時に見てきた動物を描いたというアザラシやペンギン。ですが、ハイライトはやはり、ライオンに化身した呪術医を描いたとするライオンマンでしょう。いつも見ても、ひとつ不思議な魅力を解き放っています。

ガイドが線画の説明をしてくれます。
ガイドが線画の説明をしてくれます。
いよいよライオンマンへ。
いよいよライオンマンへ。

この日、本当はエトーシャ国立公園まで移動し、夕方サファリをする予定となっていました。しかし、車両の故障により代車を待つこととなり、最終的にエトーシャへは翌未明に出発し、午前中のみサファリをすることとなりました。参加者の皆様にはご迷惑をおかけし、またご期待に沿うことができず、大変申し訳ございませんでした。この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。

前半は大活躍でしたが、ついにブレイク・ダウンしてしまった車両。
前半は大活躍でしたが、ついにブレイク・ダウンしてしまった車両。

エトーシャ国立公園

午前3時に起床し、キャンプサイトを出発。エトーシャに向かいます。エトーシャでは最近雨が続いていると事前に言われていた通り、保護区のあちこちで雨の形跡が見られました。しかしそれでも、オリックス、スプリングボック、インパラ、レッドハーテビースト、キリン、シマウマ、ヌー等の哺乳類、そしてアフリカオオノガン、ダルマワシ、シロクロゲリ等の鳥類を見ることができました。さらに、少し遠かったのですが、数百メートル先にシロサイを見つけることもできました。ただ、望遠鏡を使っても見るのがぎりぎりで、写真に収められた方は殆どいらっしゃらなかったと思います。また、残念ながら、ライオンやヒョウといった肉食獣を目にする機会はありませんでした。そして、最後の最後にキャンプサイトのウォーター・ホールを訪問しましたが、水場がポツンと残るのみで、動物の姿はありません。少し寂しい景色ですが、「また来なよ」、とまるでエトーシャが語っている様に感じられました。

ついにエトーシャ国立公園に到着です。
ついにエトーシャ国立公園に到着です。
前を行くシマウマのグループ。
前を行くシマウマのグループ。
草を食むスプリングボック。
草を食むスプリングボック。

こうして、『ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプの旅 10日間』も終わりを告げることとなります。ハプニングが続きましたが、一方で、アフリカらしい旅だったと言えるのかもしれません。上でお伝えした様に、参加者の方々には多大なご迷惑をおかけしてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。担当者、現地エージェント、添乗員、すべての関係者がこの教訓を生かし、今後より良いツアー造りに誠心誠意努力して参ります。

■ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 10日間

2024.09.13発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

8月前半の同ツアーに引き続き、9月も添乗員として同行させていただきました。コロナ禍後通算11回目のボツワナですが、今回も非常に興味深い野生動物たちとの出会いに恵まれました。もう何度もこのツアーにご参加いただいているリピーターのお客様、非常に旅慣れていて行ったことなかったのでボツワナにという方、アフリカは何度か足を運んでいるけどキャンプは初めてという方、とにかくライオンが好きでたくさんのライオンに出会いたいという方などなど、個性的なお客様に多くご参加いただけるのもこちらのツアーの特徴ですが、一点「野生動物とのいい出会いを楽しみたい」という大目標を皆様共有しているからか、毎回和気あいあいと楽しいキャンプツアーになり、今回も同様でした。

モレミ到着の翌朝、モレミではなくクワイ川の対岸のクワイ・コンセッションで出くわしたリカオンの群れ
モレミ到着の翌朝、モレミではなくクワイ川の対岸のクワイ・コンセッションで出くわしたリカオンの群れ
少頭数でカカナカ方面に移動中だったらしく、すぐにブッシュに消えてしまいました
少頭数でカカナカ方面に移動中だったらしく、すぐにブッシュに消えてしまいました
ノースゲート付近の平原で出会ったオスライオン、パトロール空けか単独行動中でした
ノースゲート付近の平原で出会ったオスライオン、パトロール空けか単独行動中でした
周囲が乾いていくのに反比例して水位の上がるデルタの水路。比較的大型のナイルワニも見られます
周囲が乾いていくのに反比例して水位の上がるデルタの水路。比較的大型のナイルワニも見られます
サファリカーで渡渉することができないクワイ川支流の対岸で留守番中のリカオンの子供たちとお目付け役のオス
サファリカーで渡渉することができないクワイ川支流の対岸で留守番中のリカオンの子供たちとお目付け役のオス
オフロードがOKなコンセッション側で運よくゲームドライブをしていたサファリカーとはこの近さです
オフロードがOKなコンセッション側で運よくゲームドライブをしていたサファリカーとはこの近さです
幼獣の群れには必ずお目付け役のオスが同行しています
幼獣の群れには必ずお目付け役のオスが同行しています
同じ湿地帯に早朝から日没まで留まって草を食んでいた老オスゾウ
同じ湿地帯に早朝から日没まで留まって草を食んでいた老オスゾウ
水路から水が染み出てできる湿地帯には、ゾウ、バッファロー、リーチュエ、ウォーターバック、リードバックなどたくさんの草食獣が集まっています
水路から水が染み出てできる湿地帯には、ゾウ、バッファロー、リーチュエ、ウォーターバック、リードバックなどたくさんの草食獣が集まっています
ガイドの視点。どこにライオンが潜んでいるか、この視界からわかりますか?
ガイドの視点。どこにライオンが潜んでいるか、この視界からわかりますか?
クワイ地区を含モレミでは、完全に夜間行動をする個体が多く、意外に遭遇することが少ないブチハイエナ
クワイ地区を含モレミでは、完全に夜間行動をする個体が多く、意外に遭遇することが少ないブチハイエナ
チャガシラニシブッポウソウ、同類のド派手なライラックニシブッポウソウの方が目を引きますが、こちらの上品なカラーリングもなかなか。
チャガシラニシブッポウソウ、同類のド派手なライラックニシブッポウソウの方が目を引きますが、こちらの上品なカラーリングもなかなか。
アップにするとギョロ目がちょっと怖いブロンズトキ
アップにするとギョロ目がちょっと怖いブロンズトキ
またもや子連れのリカオンの群れに出会う、個体数は着実に増えているのかもしれません
またもや子連れのリカオンの群れに出会う、個体数は着実に増えているのかもしれません
早朝開けた平原で出会った、急ぎ足のオスライオン。他のプライドのテリトリーに侵入してしまい、急ぎ逃げているような足取りでした
早朝開けた平原で出会った、急ぎ足のオスライオン。他のプライドのテリトリーに侵入してしまい、急ぎ逃げているような足取りでした
タテガミも伸び始め、もうじき群れから追い払われる年頃のオスライオン
タテガミも伸び始め、もうじき群れから追い払われる年頃のオスライオン
どう考えても簡単にアプローチできない距離にいるシマウマを狙ってハンティングアクションを始めた、ちょっと変わったメスのライオン
どう考えても簡単にアプローチできない距離にいるシマウマを狙ってハンティングアクションを始めた、ちょっと変わったメスのライオン
当然あっという間に気づかれ、狩りは失敗
当然あっという間に気づかれ、狩りは失敗
狩り失敗の後はさっさと木に登って一休み。こういう個性的なキャラクターのメスは将来素晴らしいハンターになることが多いです
狩り失敗の後はさっさと木に登って一休み。こういう個性的なキャラクターのメスは将来素晴らしいハンターになることが多いです
ミナミジサイチョウの成鳥
ミナミジサイチョウの成鳥
成鳥の後をついて歩く幼鳥期のミナミジサイチョウ
成鳥の後をついて歩く幼鳥期のミナミジサイチョウ
前日同じ湿地で見たオスゾウ達はまだ同じ湿地に留まっていました
前日同じ湿地で見たオスゾウ達はまだ同じ湿地に留まっていました
キャンプ地に頻繁にあらわれるハシジロコウギョクチョウのメス
キャンプ地に頻繁にあらわれるハシジロコウギョクチョウのメス
水路の水位が上がり、カバも多少居心地がよさそう
水路の水位が上がり、カバも多少居心地がよさそう
エレファントハイウェイを闊歩するオスゾウ
エレファントハイウェイを闊歩するオスゾウ
またもやお目付け役と子供のリカオンの群れに遭遇
またもやお目付け役と子供のリカオンの群れに遭遇
多少水位が上がって行動範囲が広がりましたが、今年は全体的に水位は低めです
多少水位が上がって行動範囲が広がりましたが、今年は全体的に水位は低めです
この程度距離があれば少しは安心して眺められます
この程度距離があれば少しは安心して眺められます
チョベのリバーフロントから全く水場がないエリアを突っ切ってマバべの水場に向かうバッファローの群れ。なかなか見ない光景です。
チョベのリバーフロントから全く水場がないエリアを突っ切ってマバべの水場に向かうバッファローの群れ。なかなか見ない光景です。
草は残っていますがほぼ土漠といっていい土地を土煙を上げて横切っていきます
草は残っていますがほぼ土漠といっていい土地を土煙を上げて横切っていきます

全体的なサファリの印象として、今回もライオンとの出会いはとにかく多かった気がします。オス、メス、青年期の個体、子供、はては成功しそうにもないハンティングにチャレンジし、ヒョウのように木に登って休んでいた若いメス、ゾウの子供を仕留めた若いオスの3兄弟など、様々なライオンに出会うことができました。その反面、ヒョウは3個体と今回も少々寂しい気はしましたが、観察と撮影がしやすい場所に留まってくれたり、近くを歩いてくれたりしましたので、印象はさほど薄くありません。リカオンもかなりの数と出会いましたが、おそらくチョベ国立公園サブティ地区のリカオンの群れは捕食対象が多いことからしばらくは移動しての暮らしを捨ててしまったかで見られるチャンスが増えたか、あるいは本当に個体数がどんどん回復してきているのかもしれません。昔はここまで比較的簡単に出会えなかった気がします。残念ながら今回もチーターはゼロ。やはりクワイ地区~サブティ~チョベ・リバーフロントでは難しいようです。また、乾季が終わりに近づいた9月後半という時期的なものもあってか、日中の水場に引き寄せられる草食獣も多く、セーブル・アンテロープ、ローン・アンテロープの普段は遭遇率がさほど高くないレイヨウ類も、近くでじっくり観察・撮影させてくれましたし、長年どこに足を伸ばせば見ることができるのだろうと探っていた、広大な土漠を集団で渡って行くゾウやバッファローの群れを今回私自身も初めて見ることができたのは大きな収穫でした。

南側のマバべの水場の最北端。主にオスのゾウたちが泥浴びを楽しんでいます
南側のマバべの水場の最北端。主にオスのゾウたちが泥浴びを楽しんでいます
マバべの水場でたっぷり補給し、ディプレッションの土漠縦断を決行するゾウの群れ
マバべの水場でたっぷり補給し、ディプレッションの土漠縦断を決行するゾウの群れ
群れは“マトリアーチ”と呼ばれる経験知識記憶ともに豊富で老練なメスに率いられ、こういう時にマトリアーチは実力を発揮します
群れは“マトリアーチ”と呼ばれる経験知識記憶ともに豊富で老練なメスに率いられ、こういう時にマトリアーチは実力を発揮します
こちらもおそらく水を求めて南下するセーブルアンテロープの群れ
こちらもおそらく水を求めて南下するセーブルアンテロープの群れ
ディプレッションを縦断すると、サブティの南に位置するマラブー・パンの水場に到達できます
ディプレッションを縦断すると、サブティの南に位置するマラブー・パンの水場に到達できます
サブティ到着後すぐに出会ったリカオンの群れ、こちらも子連れ
サブティ到着後すぐに出会ったリカオンの群れ、こちらも子連れ
もう少しで狩りに参加できる年齢に達するかというところでしょうか。
もう少しで狩りに参加できる年齢に達するかというところでしょうか。
こちらも同じく給水中のメスのインパラたち
こちらも同じく給水中のメスのインパラたち
こちらも同じく給水中のキハシトビ、嘴で掬い上げるように水を飲んでいます
こちらも同じく給水中のキハシトビ、嘴で掬い上げるように水を飲んでいます
片方は周囲を警戒し、交替で給水していたキリン
片方は周囲を警戒し、交替で給水していたキリン
草食獣が多く集まる水場の近くには、当然彼らも張り付いています
草食獣が多く集まる水場の近くには、当然彼らも張り付いています
サファリカーに向かって咆えかけてきた、珍しくアグレッシブなヒョウ
サファリカーに向かって咆えかけてきた、珍しくアグレッシブなヒョウ
地面に降りた後はさっさとブッシュの中に消えてしまいました
地面に降りた後はさっさとブッシュの中に消えてしまいました
今回も夜になったらキャンプサイトにやってきたアフリカン・シベット。前回と全く同じ個体です。
今回も夜になったらキャンプサイトにやってきたアフリカン・シベット。前回と全く同じ個体です。
チョベのリバーフロント地区に到達。リバーフロントといえば、バッファローとゾウの群れ
チョベのリバーフロント地区に到達。リバーフロントといえば、バッファローとゾウの群れ
夜間はナミビア側の草地に滞在し、午後にはボツワナ側に戻ってきます
夜間はナミビア側の草地に滞在し、午後にはボツワナ側に戻ってきます
成獣にとっては日常的な行動でも、幼獣にとっては消耗が激しく、捕食者に狙われることが多いのが上陸後のタイミングです
成獣にとっては日常的な行動でも、幼獣にとっては消耗が激しく、捕食者に狙われることが多いのが上陸後のタイミングです
チョベではごくごく一般的な留鳥のチャガシラショウビン
チョベではごくごく一般的な留鳥のチャガシラショウビン
同じくごく一般的な留鳥のシロビタイハチクイ
同じくごく一般的な留鳥のシロビタイハチクイ
おそらく川が干上がって死んでしまったティラピアを捕食するサンショクウミワシ
おそらく川が干上がって死んでしまったティラピアを捕食するサンショクウミワシ
繁殖に適した環境が減ってしまい、少しずつ数を減らしているアフリカハサミアジサシですが、このカップルは抱卵準備をしているようでした
繁殖に適した環境が減ってしまい、少しずつ数を減らしているアフリカハサミアジサシですが、このカップルは抱卵準備をしているようでした
自分で捕らえたのか、ヨロイナマズらしきものを食べていたチャイロチュウヒワシ
自分で捕らえたのか、ヨロイナマズらしきものを食べていたチャイロチュウヒワシ
若干羽がピンク色がかってきて、もうすぐ繁殖期のアフリカトキコウ
若干羽がピンク色がかってきて、もうすぐ繁殖期のアフリカトキコウ
岸辺で忙しなく動き回るケープイシチドリ
岸辺で忙しなく動き回るケープイシチドリ
今回も前回と全く同じポイントで見かけたカンムリカワセミ
今回も前回と全く同じポイントで見かけたカンムリカワセミ
おそらくまだ生後数か月のナイルワニの幼生
おそらくまだ生後数か月のナイルワニの幼生
チョベ川では体長最大4.5mほどまで成長します
チョベ川では体長最大4.5mほどまで成長します
珍しく多くの車に囲まれていたメスのヒョウ
珍しく多くの車に囲まれていたメスのヒョウ
私たちのキャンプの近くで夜通し咆え続け、朝になったら三兄弟で協力しでコゾウを仕留めていたライオン
私たちのキャンプの近くで夜通し咆え続け、朝になったら三兄弟で協力しでコゾウを仕留めていたライオン
どれだけ乾燥してもチョベ川の水位が極端に下がることはありません
どれだけ乾燥してもチョベ川の水位が極端に下がることはありません

「チーターが見られる確率をより上げたい」「オカバンゴ・デルタのイメージにより近い“蛇行した水路”でのボート・サファリを組み込みたい」という2つの理由で、2025年度企画の9月のツアーはよりオカバンゴのモレミ野生動物保護区に集中する内容にマイナーチェンジしますので、モレミのクワイ地区からチョベ国立公園のリバーフロントに抜ける行程のものは8月前半のツアー、及びツアーの後半に同じ行程を組み込んでいる19日間ツアーのみとなります。2025年の雨季はかなりの降雨量があったため、どの程度その雨の影響が植生や野生動物の動きに影響を与えるのか、その点も興味深く見てみたいと思います。

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間