ウエスタンユニオン

アフリカに行った方々はだいたいの方は、WESTERN UNION(ウエスタンユニオン)の看板を見たことがあると思います。このサービスはアメリカのウエスタンユニオン社が提供している海外送金サービスです。

日本では銀行口座は一部の銀行を除けば、無料で開設できますが、ヨーロッパやアラブ資本の多いアフリカでは、口座の管理手数料が月々かかってきます。そのような理由で、多くの人は銀行口座をもっていません。そうすると、出稼ぎ時の給与の送金や、緊急事態の送金に困ります。そこで、ウエスタンユニオン国際送金サービスを活用します。
送金国の代理店窓口で、現金と身分証明書を持って、窓口で書類を記入して、手続きが完了すると、ものの10分程度で相手国の代理店窓口でお金の受け取りが可能です。その代わり、銀行送金と比べて手数料が割高な場合も出てきます。
日本でも、トラベレックスや金券ショップなどが代理店をしていて送金が可能です。アフリカの場合は、郵便局や銀行が代理店をつとめています。
ウエスタンユニオン社以外にも、同じようなサービスをマネーグラム社が提供しています。
画像1はコートジボワールのアビジャンで見かけたウエスタンユニオンの広告看板
画像2はポスト・コートジボワール(郵便局)の外観、ウエスタンユニオンの看板あり。
by 虎

2017.11.19発 エチオピア・コーヒー 原木の森を訪ねる 8日間

エチオピアの観光と言えば、北部の岩窟教会群、ダナキル砂漠や南部の少数民族を訪ねるツアーでお馴染みですが、今回のツアーはアラビカコーヒー発祥の地ならではのコーヒー文化に触れる旅を企画しました。
ツアーで利用するエチオピア航空の機内ではエチオピアの言語・アムハラ語での機内アナウンスが流れるので、エチオピア旅行がいよいよ始まったなぁ!と感じられます。

エチオピア航空を利用し、首都アディスアベバへ。
エチオピア航空を利用し、首都アディスアベバへ。

アディスアベバ到着後、老舗のコーヒー店トモカでまず一杯!

地元の人々で賑わっている店内
地元の人々で賑わっている店内

そして、ツアーメインとなるカフェの語源となったと言われているカッファ地方へ。

紅海から続く、大地溝帯を横目に見ながらの陸路移動。
紅海から続く、大地溝帯を横目に見ながらの陸路移動。

ダイナミックな景色も見ものです。途中、果物を購入しながらの移動も楽しみ。訪れた時期は路上にはオレンジやバナナなどが売られていました。
カッファ地方に近づくにつれ、緑濃くなり、道路脇にもコーヒーの木々が!コーヒーの森に近くなってきたなっと、期待も高まります。
コーヒーの原木の森が広がるカッファ地方の町・ボンガに4日間滞在。滞在中は、コーヒーの原木のある森へのトレッキング、コーヒー農園訪問、エチオピアの人々にとってコミュニケーションツールとなっているコーヒーセレモニーの体験などをしてきました。
緑豊かな原木の森はコーヒーの実がなるシーズンで、赤く完熟した実が私たちを迎えてくれました!現地の人々がマザーツリーと呼んでいる樹齢500年のコーヒーの原木は今も赤い実を実らせています。収穫以外は人の手が加えられていない大自然ですくすくと育つワイルドコーヒー。私たち人間にとっても心地の良い空間が広がっていました。

コーヒーの森でトレッキング
コーヒーの森でトレッキング
所々に赤い実が!
所々に赤い実が!
森の中には完熟した実が足元に落ちています
森の中には完熟した実が足元に落ちています
お!
お!
ジブリの世界にきたような!?空間が広がっていました
ジブリの世界にきたような!?空間が広がっていました
マザーツリーの周りには今年芽がでたばかりというかわいいコーヒーの木が!
マザーツリーの周りには今年芽がでたばかりというかわいいコーヒーの木が!
コーヒー農園では、収穫作業中!
コーヒー農園では、収穫作業中!
ラッキーなことにコーヒーの花も見られました。
ラッキーなことにコーヒーの花も見られました。
コーヒーの木の周りにはスパイスも!こちらはブラックペッパー
コーヒーの木の周りにはスパイスも!こちらはブラックペッパー
エチオピアで使われているアムハラ語で蟻はグンダン
エチオピアで使われているアムハラ語で蟻はグンダン
農園内では、収穫したコーヒーの実を約1週間かけて天日干し
農園内では、収穫したコーヒーの実を約1週間かけて天日干し
農園内で収穫体験!まずは収穫の仕方の説明を受けます
農園内で収穫体験!まずは収穫の仕方の説明を受けます
チームに分かれて収穫
チームに分かれて収穫
コーヒーの実を食べた動物の糞を発見!こうしてコーヒーの実が旅に出て、森が広がっていくそうです
コーヒーの実を食べた動物の糞を発見!こうしてコーヒーの実が旅に出て、森が広がっていくそうです
牛たちに遭遇!近っ!
牛たちに遭遇!近っ!
ある日のランチは、はちみつ農園で購入したはちみつとエチオピアのパン、路上で購入したシュガーアップルと呼ばれる甘い果実!
ある日のランチは、はちみつ農園で購入したはちみつとエチオピアのパン、路上で購入したシュガーアップルと呼ばれる甘い果実!
コーヒーセレモニー体験!まずは天日干しされたコーヒーの実を脱穀していきます
コーヒーセレモニー体験!まずは天日干しされたコーヒーの実を脱穀していきます
コーヒーセレモニー体験その1「脱穀」
コーヒーセレモニー体験その1「脱穀」
コーヒーセレモニー体験その2「脱穀した豆を洗う」
コーヒーセレモニー体験その2「脱穀した豆を洗う」
コーヒーセレモニー体験その3「焙煎」
コーヒーセレモニー体験その3「焙煎」
コーヒーセレモニー体験その4「パウダー状に砕く」
コーヒーセレモニー体験その4「パウダー状に砕く」
コーヒーセレモニー体験その5「陶器のポットで煮出した後にカップへ注ぐ」
コーヒーセレモニー体験その5「陶器のポットで煮出した後にカップへ注ぐ」
カッファ地域では伝統的にコーヒーカップに竹が利用されいます
カッファ地域では伝統的にコーヒーカップに竹が利用されいます
ツアー中、立ち寄ったボンガのコーヒー屋さん
ツアー中、立ち寄ったボンガのコーヒー屋さん
マーケットにはコーヒーセレモニーで使う道具が売られています
マーケットにはコーヒーセレモニーで使う道具が売られています
コーヒーセレモニー内で使われる乳香も売られていました
コーヒーセレモニー内で使われる乳香も売られていました
ツアー中の食事はエチオピアの国民食インジェラ!
ツアー中の食事はエチオピアの国民食インジェラ!
ツアー中にはカフェにも立ち寄ります
ツアー中にはカフェにも立ち寄ります
アディスアベバ市内で立ち寄った工房付きのお土産屋さん
アディスアベバ市内で立ち寄った工房付きのお土産屋さん

エチオピアの人々にとってはコーヒーを飲むひと時は、味を楽しむだけでなく、家族や親戚の人と近況を報告し合ったり、地域の人々と話し合い問題を解決したり仲を深める大切な時間。人々の生活を豊かにするコーヒーができる自然の森を今後も残し続けてほしいと願ってやみません。
この地からはじまったコーヒーストーリー、普段飲んでいるコーヒーの味もより深みがましたのでは。
ツアー企画、そしてツアー中、本当にたくさんの方たちの協力のお陰で実施できた当ツアー。エチオピア・ボンガで活動されていた青年海外協力隊員の方々にも協力していただきました!
ご参加者の皆さま、そして、ご協力していただいた多くの方々…
バタムアムセグナッローー!!!

コーヒー原木の森にて
コーヒー原木の森にて

※ツアーご参加いただいた栗原様より一部写真をご提供いただきました!
■エチオピア・コーヒー 原木の森を訪ねる 8日間

ナイロビ国立公園

日本からの観光では訪れることの少ないナイロビ国立公園。ナイロビの市街の隣にあり、面積も広くないことから見落としがちですが、実際にはかなりの動物が生息しています。特にサイの保護には力をいれていますので、非常にサイを見つけやすいです。
ナイロビのビルをバックに写真が撮れるのもここの公園の魅力です。都心のすぐ近くに野生動物がこんなにも暮らしていると、なんだか不思議な感じです。

国際線の空港へ着陸する寸前にナイロビ国立公園の真上を通りますので、運がいいと飛行機からキリンなんかが見られることも。
時間がある場合にはナイロビ国立公園を旅程に組み込んでもいいかもしれません。

ルイボスティの化粧水&石けん

現地の言葉で「赤い茂み(Red Bush)」という意味をお持つ南アフリカのお茶・ルイボスティー。健康、美容のため、飲んでいる方も多いかと思いますが、私は、お肌につけて愛用しております。
<化粧水>
濃いめに煮だしたルイボスティを冷やし、グリセリンなどの保湿剤とお好みのエッセンシャルオイル(精油)を加えて出来上がり!
私は保水が必須なので、お気に入りのバオバブオイルをチョイス。保存剤無しだと1週間程度で使い切ったほうが良いため、無水エタノールやアップルビネガーを加えて2週間程度で使い切ります。
<石けん>
溶かすだけの石けん生地を使います。生地を湯煎で溶かし、濃いめに煮だしたルイボスティ、粉末状のルイボスパウダーも加えて出来上がり。スクラブ効果も期待!?
豊富な鉱物資源を持つ土壌で育つルイボスティーは、ミネラルたっぷり。抗酸化作用の成分が活性酸素の発生を抑えるともいわれ、紫外線が強くなるこれからの時期、アフターローションにも大活躍。
歳の変わり目?なのか、ひどい肌荒れに悩まされていた1年。高い化粧品を買うよりも、自らの手で作る、手作り品が一番自分に合っていると実感しております。
素直な肌なので、ルイボス化粧水を使っても、ぐんぐん焼けていきますので美白に関しては公言できませんが。。。
南アフリカでは、市販のルイボス化粧品もあるので、旅行に行った際は探してみてはいかがでしょうか。
もちろん、煮だして冷やして、パックするだけのローションパックもお勧めです~
by 根本

フェミ・クティ&シェウン・クティ

先月、私にとっては事件がありました。
ナイジェリアのアフロビートの二大巨頭『フェミ・クティ』と『シェウン・クティ』の2人が相次いで新作を発表したのです。
*フェミ・クティ『One People One World』

*シェウン・クティ『Black Times』

アフリカ音楽ファンには説明不要ですが、この2名はナイジェリア発アフロビートの創始者『フェラ・クティ』の息子たちです。
2人はそれぞれフェラ・クティの血を引く兄弟ですが、フェラ・クティの長男であるフェミは既に55歳の円熟期のベテラン。
末弟のシェウンは1982年生まれの35歳と20年の年齢差があります。長男フェミは早くからフェラ・クティのもとを離れ、父親のアフロビートのスタイルを受け継ぎつつも自身のバンドを率いて活動し、既に芸歴30年以上の大ベテランです。
対するシェウンも、幼少の頃から父親と同じステージに立ち、10代でフェラ・クティ自身のバンド『エジプト80』を引き継いだアフロビートの正統後継者です。

アフロビートは、故フェラ・クティが、元々のローカル音楽である「ハイライフ音楽」にジェイムス・ブラウンのファンクからの影響を受けて確立した独自のスタイルの音楽です。大らかでグルーヴィかと思えば、複雑な展開から過激なビート音が疾走するアフロ・ファンク・サウンド。今では、日本を含め世界中に波及している音楽です。
またそのメッサージ性にも特徴があり、故フェラ・クティは「闘う音楽家」として、政権に対して過激なメッセージで攻撃し続け、時の軍事政権下で抑圧され、度重なる不当な逮捕・投獄や軍・警察の暴力にも屈せず、民衆の代弁者であり続けました。かつて所有・出演していたラゴスのイケジャ地区のライブハウス「シュライン」は有名でしたが、軍部の襲撃を受け破壊されてしまいましたが、現在は替わって長男のフェミ・クティが建てた「ニュー・アフリカ・シュライン」が新たな名所となっています。
今回の新作は、どちらも聞きどころが満載。シェウン・クティの作品がポリティカルなメッセージ性に富んだ、まさに直接的なアフロビート作品なのに対し、年齢を重ねたフェミ・クティの作品が新しいスタイルも取り入れ、広がりのあるものになっているのが興味深かったです。
ラブソングまで歌っているのは必聴です。
個人的な感想ですが、アフリカのポップミュージックには、伝統的な音楽やリズム性を下敷きにしつつも、そこに必ず『今』の音楽性、『今』のメッセージが載るのが魅力ではないかと感じています。
2018年の『今』にしか生まれないレベルミュージックが立て続けに2枚。暫くは通勤中にもイヤフォンを手放せない日が続きそうです。
by 生野