今回の旅の主役はキリマンジャロ。タンザニアが誇る世界的に有名な山ですが、実際にその全景を拝むことができるのは、東アフリカを旅行する人々の中でもごく一部の方だけです。というのも、ケニアでもタンザニアでも、キリマンジャロを綺麗に見られる場所は限られてしまうのです。
今回は、そんなキリマンジャロを堪能したいというお客様のご要望に合わせ、オーダーメイドでツアーをお作りしました。ケニアとタンザニア両国を旅し、ケニア側からはサバンナに住む野生動物とキリマンジャロを、そしてタンザニア側からは日帰りのハイキングで、最高峰キボを狙います。
ナイロビ到着後、まずはキリマンジャロの北側に位置するアンボセリ国立公園に向かいます。約200㎞の道中、ナイロビの町を離れるにつれ、ちらほらと野生動物の姿が。そして、何ヵ所かの休憩を挟み、ナイロビを出発し3時間が経過したころ、サファリカーのフロントガラス越しに、キリマンジャロの姿が。雲にかかっていたこともあり、最初はぼんやりと映っていただけですが、進むにつれて、だんだんはっきりと姿を現し始めました。
ロッジに到着すると、すぐに野生のベルベットモンキーがお出迎え。たくさんのベルベットモンキーがロッジ内外をうろちょろしています。なかには、ほんの小さな赤ちゃんモンキーを抱えたお母さんも。また。ロッジの周囲はサバンナが広がり、シマウマがすぐ近くで草を食んでいます。さらに、遠くには象の姿も。ロッジからは、天気次第ですが、キリマンジャロが綺麗に見られます。
サファリでは、キリマンジャロを綺麗に見ることができました。夕刻、気温が下がってくると、日中は沼に浸かって体を冷ませていたゾウ達も、ノソノソと陸に上がってきます。今日は、生後数週間でしょうか、本当に小さな赤ちゃんゾウも見ることができました。雄大なキリマンジャロを背景に、こういった動物たちが見られるのがアンボセリの醍醐味です。その他、肉食動物はライオンやハイエナを見ることができました。また、サバンナに住むマサイの村も訪問しました。
通常のサファリだと、キリマンジャロとはここでお別れですが、今回は陸路でタンザニア側に渡り、南側からもキリマンジャロにアプローチしました。タンザニア側では、アンボセリとは打って変わり、森の奥に佇むキリマンジャロを見ることができます。さらに、キリマンジャロ登山は難しいという場合、日帰りのトレッキングも可能です。天気が良ければキボ峰が、さらに、運が良ければ、クロシロコロブスなどの動物を見ることもできるかもしれません。
ケニアでのサファリ、タンザニア北部でのキリマンジャロ・ハイキングを終え、旅の終着地はザンジバル島です。タンザニアが世界に誇るリゾートアイランドだけあり、やはりいつ行っても、青々と輝いた海が、真っ白なビーチと共に迎えてくれます。時間があれば、昔ながらのダウ船クルーズも良いかもしれません。お客さんを乗せ、ゆっくりと海面を進んで行きます。ザンジバル島はこの様に、ビーチでも、プールでも、旅の疲れを癒してくれます。