ナイロビのランチ

週に1度はかならず通っている、オフィス近くにある料理屋。マトゥンボという牛の腸が私のお気に入りで、ケニア人にも人気があり、若干の癖はあるものの、歯ごたえがあっておいしいです。
ちなみにですが、ローカルな地域では心臓、肝臓、腎臓はお年寄りが優先的に食べられるそうですが、胃は誰でも食べれられるそうです。他の部位より人気があり、まずはマトゥンボから食べるという人も多いようです。
旅行中のロッジやホテルではあまり見かけませんが、見かけた際にはぜひ挑戦してもらいたい料理です。

2017.8.5出発 ディスカバー・アンゴラ 9日間

8月に初企画となるアンゴラのツアーへ同行させていただきました。
名前だけは知られていても多くの方にはピンとこない国の一つがアンゴラかもしれません。
‘世界一物価の高い国’にも選ばれているアンゴラ。噂ではミネラルウォーター1本が1,000円、ピザが1枚5,000円などと聞いていたので、私はもちろんツアー参加者の方からもツアー前には「ミネラルウォーターは日本から持って行ったほうがいいですか?」「現金をどれくらい持って行っていいかわからない」といったお金に関するご質問が非常に多かったのでした。そんなわけで、皆さん、実際どれだけ物価の高い国なのか興味津々でした。

アフリカのドバイのような首都ルアンダ。ビーチに並ぶヤシの木はマイアミから船で運ばれてきたと聞きました。
アフリカのドバイのような首都ルアンダ。ビーチに並ぶヤシの木はマイアミから船で運ばれてきたと聞きました。
車を走らせるとバオバブがたくさん。村の人は一本の枝に飛び乗ってスルスルと上のほうまで登ってしまいます。
車を走らせるとバオバブがたくさん。村の人は一本の枝に飛び乗ってスルスルと上のほうまで登ってしまいます。
内戦の後、そのまま捨て去られたままの戦車。ついこの間まで内戦が続いたアンゴラは信じられないほど平和な空気が流れます。
内戦の後、そのまま捨て去られたままの戦車。ついこの間まで内戦が続いたアンゴラは信じられないほど平和な空気が流れます。
子供たちはみんなシャイ。外国人があまり多くないからでしょうか。
子供たちはみんなシャイ。外国人があまり多くないからでしょうか。
アフリカで2番目に大きい滝として知られるカランドゥーラ滝。地元の人も週末には観光に訪れるそうです。
アフリカで2番目に大きい滝として知られるカランドゥーラ滝。地元の人も週末には観光に訪れるそうです。
ホテルの敷地内にあった未完成のジャイアントセーブルの石像。これ以外にもゾウもありました。何ができるんでしょうか。
ホテルの敷地内にあった未完成のジャイアントセーブルの石像。これ以外にもゾウもありました。何ができるんでしょうか。
奇岩地帯ペドラス・ネグラス。奇岩のひとつに登りました。
奇岩地帯ペドラス・ネグラス。奇岩のひとつに登りました。
ボートサファリの途中で何度か漁師さんたちに会いました。
ボートサファリの途中で何度か漁師さんたちに会いました。
ヤシハゲワシのカップル。ボートからも、そして空を飛んでいるのもたくさん見かけました。
ヤシハゲワシのカップル。ボートからも、そして空を飛んでいるのもたくさん見かけました。
キッサマ国立公園のゲート。アンゴラにはいくつか国立公園がありますが設備が整っているのはまだこの公園くらいだそうです。
キッサマ国立公園のゲート。アンゴラにはいくつか国立公園がありますが設備が整っているのはまだこの公園くらいだそうです。
公園に入ってすぐ出迎えてくれたキリン。内戦で動物が激減したキッサマには2000年初頭、隣国から大型草食動物が移入されてきました。
公園に入ってすぐ出迎えてくれたキリン。内戦で動物が激減したキッサマには2000年初頭、隣国から大型草食動物が移入されてきました。
車の屋根まで隠れるほどの高さの草むらを走り、開けたところでエランドとご対面。自然の色にマッチした美しいレイヨウです。
車の屋根まで隠れるほどの高さの草むらを走り、開けたところでエランドとご対面。自然の色にマッチした美しいレイヨウです。
月のビューポイントという意味のミラドゥロ・ダ・ルア。夕陽前の時間帯が特に美しく見られるようです。
月のビューポイントという意味のミラドゥロ・ダ・ルア。夕陽前の時間帯が特に美しく見られるようです。
ミラドゥロ・ダ・ルアの反対側の景色。断崖の先には大西洋が広がります。
ミラドゥロ・ダ・ルアの反対側の景色。断崖の先には大西洋が広がります。

気になる物価ですが、ビールもスーパーマーケットで100円くらい~、ピザもピザハットみたいなお店で1,000円ちょっと~、と意外に普通の値段でした。ただルアンダのちょっとお洒落なレストランで1人8,000円近くしてましたからアフリカにしては高めかもしれません。
今回の旅で印象に残った一つは人のよさ。ホテルのスタッフも、立ち寄った村の人も移動途中で出会った人たちも誰もが優しくて少しシャイでした。そして素朴な自然。キッサマ国立公園は決して動物が多いとはいえませんが、内戦で激減した動物が2000年代になって再び戻り始めてきたばかり。これからは隣国から肉食動物も移入される予定があるそうですし、サバンナ、森、川、湿地帯と多様な自然の中で動物がもっと増えるでしょう。白いバオバブとライオン、なんて絵になりそうですね。
紙田
■アンゴラのツアー一覧はこちら

フランスにおける航空政策-アフリカにおいて-

1978年のアメリカで始まった航空自由化は、オープンスカイ政策の導入、中東系航空会社やLCCの全世界的運航、運賃設定の届出制、パンナム、トランスワールド、スイス航空、サベナ航空の倒産など、ありとあらゆることの引き金になったといっても過言ではありません。
それ以前の航空業界は国家による保護が大きく、フランスにおいては、航空会社の消耗を避けるべく、長距離便においては独占的な運航範囲が定められました。
フランスのナショナルフラッグキャリアのエールフランスは、アジア、中東、北米、南米、東アフリカ、北アフリカ、セネガルのダカールなどへ運航しました。

それ以外の地域を運航したのは、UTAフランス航空(Union de Transport Aerien)で、南アジア、東南アジア、中東、北米の一部、オセアニア、西アフリカ、中部アフリカ、南部アフリカでは、その濃紺の垂直尾翼が独占をしていました。日本では、東京-ヌーメア(ニューカレドニア)間を運航していたので、南太平洋への架け橋のイメージが強いと思いますが、UTAのドル箱は何と言ってもアフリカでした。

アフリカの就航地点数は、エールフランスをしのぎ、パリ線の主要なライバルはAir Afriqueのみで、そのライバルとはカルテルを結び、収益をしっかりと確保していました。
しかしながら、ヨーロッパでの航空自由化の影響に伴い、UTAの筆頭株主であったシャルジューウール・レユニ(Chargeurs Reunis)は、UTAの株式をエールフランスに売却をして、1992年末にエールフランスと吸収合併されました。
画像は、パリにあったUTA本社所在地だったビルに、UTAのDC-10、B747-400です。DC-10は東京-ヌーメア線の主要機材でした。
by 虎

おすすめのコンパス

コンパスといっても、針がついて片方が鉛筆のコンパスではありません。方位磁針のベースプレートコンパスです。そもそも登山やオリエンテーリングなどアウトドア用として販売していますが、地図を見るのが好きな方は、一度使ってみることをオススメします!
日本では高精度な地図が普通に書店で手に入りますが、外国の地図はいわゆる大雑把というか「道路の距離」を優先に書かれていますので、山の名前もそんなに記されていませんし、等高線もまずありません。それでもある程度の方角と方位で、より詳しく理解ができます。(磁北線の向きは海外に行く前にネットなどでチェックが必要です!)
日本では「SILVA・シルバ」「SUUNTO・スント」「東京磁石工業」が有名ですね。アウトドアショップに行きますと色々な種類がたくさん並んでいますが、初めて使ってみようという方は、シルバ・レンジャー3やスント・A10が使いやすいと思います。
高校生の頃、実家の狛江市多摩川土手から見える山々を国土地理院5万分の1地形図を近所の周り数枚を張り合わせて山座同定を楽しみました。思いがけない山が見えたりするものです。
by 久世

WILD AFRICA 35 動物写真とソーシャルメディア

アフリカの動物の中でもヒョウは個人的に好きな被写体で、これまでも頻繁に撮影してきたが、子供や親子の姿を写真に収めるのは中々難易度が高く、あまりいいものは撮れていなかった。ヒョウは警戒心が強く、人目に触れる場所に子を連れ出すことがあまりないし、子供の成長が早いので撮影できる期間も限られているからだ。
そんな中、数年来頻繁に訪れているボツワナのマシャトゥ動物保護区で、3頭のメスのヒョウにほぼ同時に子供が生まれ、それらが元気に育っているという情報が入ってきた。この春くらいから、現地でいつも世話になっているガイドや、南アフリカ人の写真家仲間らのフェイスブック投稿が、子ヒョウの画像だらけになったのだ。私は居ても立っても居られなくなった。何しろ母親3頭のうち2頭は、とても車慣れしていることでよく知られており、サファリカーが近づいても逃げ隠れしないので、3〜4日あれば親子の姿が撮れる公算が極めて高かった。そこで7月中旬、南アフリカ経由でボツワナに入りマシャトゥで4泊した。結果は予想どおりで、首尾よく撮影に成功した。写真はそのうちの一枚だ。
インターネットとスマートフォン、そしてソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の発展/普及は、世の中に実に多くの変化をもたらしている。それは自然写真の現場も例外ではない。様々な撮影地の情報が、場合によってはほぼリアルタイムで手元に届くようになったのだ。これまでは文献や口づてが頼りだったため、情報の“鮮度”や“精度”に問題があり、実際に現地に行ってみるまで分からないという不確定要素の部分が大きかったが、それらがかなり解消された感がある。
一方、あまりにも多くの情報がネット上に溢れ、ゴミと有益なものとを取捨選択するための、ある種のリテラシーが要求されるようになったのも確かだし、自分が日本から出られない状況にある時に、友人知人がアフリカのフィールドで楽しくやっているのを目にするのは、悔しさとフラストレーションの元にもなる。また、様々なサービスが次々登場するので、いちいちついていくのも楽ではない。現在のところ、私もフェイスブックとインスタグラムを使っているが、正直手一杯だ。
ちなみに、マシャトゥへは来年2月にツアーを予定している。ヒョウは生後1歳半ほどで独り立ちするので、生き残ってくれていれば、まだ母親と共にいる大きくなった子供たちの姿を見られるだろう。
撮影データ:ニコンD500、AF-S Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6G VR、1/160秒 f/6.3 ISO800
文・写真 山形 豪さん

やまがた ごう 1974年、群馬県生まれ。少年時代を西アフリカのブルキナファソ、トーゴで過ごす。高校卒業後、タンザニアで2年半を過ごし、野生動物や風景の写真を撮り始める。2000年以降は、南部アフリカを主なフィールドとして活躍。サファリツアーの撮影ガイドとしても活動している。写真集「From The Land of Good Hope(風景写真出版)」、著書に「ライオンはとてつもなく不味い(集英社新書ヴィジュアル版)」がある。www.goyamagata.com