アフリカの道を走っていると、色々な道路標識を見かけます。特に動物横断注意の標識は面白いです。日本で動物横断注意標識というと、サル、シカ、タヌキの3種類だと思いますが、アフリカでは随分色々な動物が横切りますので、標識も様々です。
ラクダ、ゾウ、シマウマ、ハイエナ、リカオン、ヒョウ、リクガメ、フンコロガシ等々。カバ、キリン、ダチョウ、イボイノシシ、オリックスの描かれた標識もあります。







ちょっとしたところですが、こういうものに注目していただくと、味気ないかもしれない陸路移動も楽しめるのではないでしょうか?
by 羽鳥
アフリカの動物撮影にお勧めなカメラ SONY RX10M4
10月6日、ソニーからRX10M4というカメラが発売されました。このカメラがアフリカで動物写真を撮りたい人に良さそうだったのでご紹介します。
本気で動物の撮影をしようと思えば、一眼レフに超望遠レンズというのが定番ですが、どうしても大きく重くなります。アフリカでの撮影ともなれば、飛行機の機内持込手荷物にどう収めるか苦労したりします。
一方、小さくても動物をアップで撮れる高倍率コンパクトデジカメという選択もありますが、画質が微妙だったり、オートフォーカスが遅くてシャッターチャンスを逃しやすいという欠点がありました。
SONY RX10M4は、カテゴリーとしては高倍率コンパクトデジカメに含まれますが(ネオ一眼という呼び方もありますね)、1インチの大型イメージセンサー搭載なのでかなり高画質(一眼レフには劣りますが)。しかも高速オートフォーカスや高速連写もでき、シャッターチャンスを逃しにくいカメラになっています。また、高画質4K動画やスーパースローモーション撮影など、動画撮影も得意です。
コンパクトデジカメとしては大型ですが、一眼レフ+超望遠レンズと比べると遥かにコンパクトで、旅行のお供としてとても魅力的なカメラだと思います。
気軽に買える価格ではありませんが、本格的に動物写真や動画を撮りたいけれど機動力も重視したいという人にはお勧めです。

■良い所
・広角~超望遠まで1台でカバーする24mm~600mm相当の画角
・高倍率コンパクトデジカメとしては非常に画質が良い
・高速オートフォーカス、高速連写でシャッターチャンスを逃しにくい
・動画撮影機能も優秀
・旅行中の負担にならないコンパクトさ
■悪い所
・価格が高い
■公式サイト
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX10M4/
※写真は発売前に銀座のソニーショールームで触ってきた時のものです。
by 斎藤
2017.8.18発 コンゴ レイン・フォレスト・サファリ 10日間
8月後半、コンゴ共和国のオザラ・コクア国立公園に滞在するツアーへ同行させていただきました。コンゴの名前がつくのは2カ国ありますが、オザラがあるのは小さいほうのコンゴ共和国。同じコンゴでも国土の大きさ、歴史などが異なりますが、面白いのは2つの国の首都がコンゴ川を隔てて対岸にあること。首都が隣り合っているのは世界でもここだけだそうです。もちろんエリアにもよりますが、ブラザビルの街は夜も歩いて問題ないくらい治安がよく、ホテルからコンゴ川までぶらぶら歩き、夕陽を眺めながら川沿いの散策を楽しみました。



いよいよツアーの目的地であるオザラ・コクア国立公園へ。当初の予定ではフライトで1時間と車で数時間の予定でしたが、ツアー直前にフライトが飛ばないことに。もちろんコンゴでは珍しいことではありません。そこでブラザビルからオザラまで陸路14時間を1日で移動することになりました。ここでも意外だったのは道路がいいことです。公園に入る手前の数十キロのダートロードを除けば、きれいなアスファルトが続きます。


オザラでのハイライトはローランドゴリラのトレッキング。ローランドゴリラはアフリカ中央部・西部にかけて生息していて、全体で10万頭くらいといわれていますが、そのうちなんとオザラ周辺には22000頭くらいが生息しているそうです。マルミミゾウも9000頭以上といわれ、非常に豊かな自然が残っているという証拠です。実際、滞在中も熱帯雨林、サバンナ、河川、バイ(森の中の開けた湿地帯)と、同じ公園内で様々な顔を見せてくれました。
ゴリラは、ロッジ周辺で人付けされている2つのグループをトレッキングしました。前日にはガイドから2つのグループの説明があり、ますます期待が高まります。私自身、マウンテンゴリラは何度も見たことがありましたが、ローランドゴリラは初めて。マウンテンと違い、体が少し小さい分、動きが早く、木の上を動き回る様子はチンパンジーを見ているようでした。マウンテンゴリラより小さいとはいえメスでも体重60キロ以上にはなります。さすがに木の枝を飛び移るまではいきませんが、それでもマウンテンゴリラのゆったりとした動きとは違います。2グループとも子どもが多く、好奇心旺盛にこちらを眺めたり、私たちを遊びに誘うように木からぶるさがったり、手足をぶらぶらさせたりしてみせる子供ゴリラもいました。





ゴリラ・トレッキングのほかにオザラらしいのが、バイのウォーキング。バイはゾウたちが作り出した湿地帯で、開けた場所なので動物観察にはぴったりです。バイが見渡せるテラスに到着したときにもゾウ、バッファロー、シタトゥンガが見えました。そして私たちもバイに入り、膝までつかって水の中を歩き始めました。水は澄んでいます。バッファローの群れは私たちを見て一度離れましたが私たちが歩き始めるとまたバイへ戻ってきました。膝まで水につかってのウォーキングは慣れると気持ちのいいもので、動物や鳥を探しながらたっぷり2時間半歩きました。




ボートサファリでは、川の中を歩くゾウ達も見ることができました。マルミミゾウはサバンナのゾウより少しシャイで、川の中でもあまり近づくと嫌がり逃げてしまいます。ボートを停めて静かに観察させてもらいました。ゾウ3頭が、川辺の草を食べたり、鼻を上げたり、しばらくのんびりした後、ゆっくり川を渡っていきました。もちろんマルミミゾウの特徴である丸い耳、少し赤みがかった象牙も観察できました。








今回のツアーに参加された方の一番の目的はやはりゴリラのトレッキングでした。とはいっても野生のローランドゴリラ。確実に会えるのかどうか心配でしたが、2グループを観察することができました。マウンテンゴリラと比べると森も深く、高い木の上のゴリラを観察するのは少し疲れますが、ローランドゴリラの棲む環境を歩き、マウンテンゴリラとのたくさんの違いを見つけることができたのは大きな収穫でした。ローランドゴリラが安心して棲むには広大な熱帯雨林が必要です。オザラにもゴリラの棲む森に接するように、数千人が住むという村がありました。人間と野生動物が隣り合って棲むというのは簡単ではないと思いますが、この貴重な森がいつまでもゴリラやゾウが安心してくらせる場所であってほしいと願っています。
ブラザビルに帰る日、オザラの森を出る手前で、車の前を大きなオスのゴリラが道を横切っていきました。突然のことで写真も撮る間がありませんでしたが、大きなシルバーバッグの背中が今でも目に焼き付いています。
紙田
2017.9.16発 ボツワナ・カラハリ・トランスフロンティア公園でキャンプ 9日間
ボツワナのカラハリ・トランスフロンティア公園のキャンプツアーに同行させていただきました。ボツワナは、言わずとしれた、オカバンゴやチョベ国立公園を抱えた、動物大国です。今回訪問したカラハリ・トランスフロンティアは、ボツワナと南アフリカが管理している、アフリカ初の越境保護区として、2000年に開園しました(それ以前、南アフリカ側は、1931年にゲムズボック国立公園として設立)。保護区は、カラハリ砂漠の南部に位置しているため、極度に乾燥したエリアで、水が潤沢なオカバンゴやチョベ川周辺とは、全く環境が異なります。


そのため、ここに生息する動植物は、乾燥に適応したもののみ。ゾウやカバ、キリンなどは生息していません(厳密に言うと、キリンについては、今回訪問したエリアには生息していません)。代わりに、ミーアキャット、オオミミギツネ、ケープギツネ、ワイルドキャット、ラーテルやヤマアラシなどの小型の食肉類が多く生息しています。




なかなか写真に収めるのは難しいですが、今回は多くの種類に出会う事が出来ました。また、その小型のほ乳類を狙う猛禽類も多く生息しています。
特筆すべき動物として、この地域にしか生息していないカラハリライオンがいます。通常のライオンと比べて平均的に個体が大きく、またオスのライオンは黒いタテガミを持ちます。今回のツアーの目的の一つでしたが、何とか達成する事が出来ました(少し距離がありましたが)。

また、キャンプサイトの軒下で、将来立派なオスになるであろう2~3歳の兄弟ライオンや、メスのプライドを間近でじっくりと観察する事が出来ました。








決して動物の数は多くはないものの、金色の草原に立つ動物達は、格別の美しさを持っていました。








ボツワナは、実は、スイカの起源になりますが、公園内には、野生のスイカ(現地では、TSAMMA MELONと呼ばれています)が自生していました。
紀元前からこの地に暮らす、サン(ブッシュマン)の人達は、古くから、貴重な水がめとして利用してきましたが、これは、この地に暮らす動物達にとっても同じで、オリックスなどの草食動物や、鳥達も喉を潤していました(ライオンは食べないそうです)。


今回はキャンプツアーでしたので、公園内のキャンプサイトにテントを張って滞在しました。
ボツワナは動物との距離が近い事も特徴の一つですが、夜には、我々の食事の匂いにつられて、ブラウンハイエナがサイトにやってきました。ブラウンハイエナは南部のカラハリ砂漠周辺のみに生息する希少種です。
また、別の日には、メスライオンが私のテント横5mの所で寝ていたようです(私は気が付きませんでしたが、明け方ガイドが教えてくれました)。








よくそんなに近い距離で危険はないのですが?というご質問をいただきますが、動物の生態を知り尽くしたガイドが説明してくれる基本的なルールを守っていただければ、過度に心配いただく必要はありません。
多くの動物事故は、人間が彼らの領域に踏み込みすぎたり、基本的なルールを守れない人達によって、引き起こされています。
もちろん、野生動物を相手に絶対はありませんが、彼らのフィールドにお邪魔して、少し観察をさせて貰うという謙虚な気持ちを持っていただければ、きっとより充実したサファリを満喫していただけるものと思います。
より身近に大自然を感じられたい方には、キャンプツアーはお勧めです!
荒木
■ボツワナのツアー一覧はこちら
バッタを倒しにアフリカへ
前野ウルド浩太郎/著
光文社新書/2017年5月17日発行

弊社の季刊誌(DO DO WORLD NEWS)5月号でもご紹介させて頂いた1冊です。
すでに9万部以上発行されていて、なかなか強烈なインパクトがある表紙のため、書店で見かけられた方も多いのではないでしょうか。
著者は新進気鋭の若手昆虫学者の前野氏。
内容としては、バッタをこよなく愛する(ただし、極度のバッタアレルギー)研究者の前野氏が、ポスドクとして研究を続けている自身の将来の先行きに不安を覚えて、誰も研究をしていない、サバクトビバッタで大きな成果を挙げて一発逆転を狙うため、そして子どもの頃から長年抱き続けてきた「バッタに食べられる」という夢を叶えるためにアフリカのモーリタニアに旅立ち、現地での研究や生活、そして自身の置かれた状況がありのままに書かれた一冊です。
恐らく研究書にカテゴリーされるこちらの本ですが、
語り口は非常に軽快で読みやすく、ただ、今なおアフリカで大きな問題になっている蝗害(こうがい)の実態も知る事が出来る一冊になっています。
若い研究者の懸命ながらも、現地で度々起こる失敗劇や奮闘劇の有様もとても面白く、同じ様にアフリカでフィールドワークなどで滞在をされた方は共感を覚える方も多いのではないかと思いますし、モーリタニア?サバクトビバッタ?という方でも、楽しく読んで頂けると思います。
by 荒木