アイスランドでの火山爆発で、ぎりぎりまで心配だったロンドンへの便。ようやく2日前に予定通りの運航が始まり、参加者の皆さんとも「よかったねー」とひと安心で出発したはずだったのですが・・・何事もスムーズにはいかないものです。ロンドンからリスボンへ向かう便が大幅に遅れ、リスボンで搭乗口にたどりついたときには搭乗口は完全にクローズ。ポルトガル航空のスタッフに「お疲れさま。明日は1日リスボン観光を楽しんでね!」の言葉とともに、全員で予定していなかったリスボンに滞在することとなりました。
ちょっぴり暗い気持ちでリスボン市内のホテルへ送り届けられた私達でしたが、せっかくだからと手配した翌日のリスボン観光で、意外にもリスボンの街の魅力を発見することができました。ポルトガル航海時代を記念する大きな石像を見たり、ガイドから歴史の話を聞くと、カーボ・ヴェルデだけでなくたくさんの島々や大陸を’発見’し、植民地としたポルトガルの当時のことが想像されます。
予定していた便より1日遅れてリスボンを出発。カーボ・ヴェルデで今回訪問する3つの島のうち、1つ目の島であるサル島へ到着しました。カーボ・ヴェルデという国は、比較的大きな10の島と多くの小島からなり、それぞれの島で景観も違います。サル島は、本当に平らな島で、一見荒涼としていますが、美しい海岸線沿いにはリゾートホテルが並び、最近ではリゾート開発も進んでいるそうです。
島の見所は、’ブルーアイ’と呼ばれる、いわゆる青の洞窟。そして島の名前’SAL’の由来にもなっている塩、つまり塩田。現在は、現地で消費されるだけの塩ですが、昔はこの塩を求めてアラブの商人もわざわざ島にやって来たと言われてます。
そしてサル到着の翌日には、国内線で2つ目の島、サンヴィセンテ島へ。行きのサンヴィセンテ島は1泊だけの経由地です。トレッキングをおこなうサント・アンタン島には、現在、空港がないため、サンヴィセンテ島からはフェリーで島に入ることになるのです。
サントアンタン島はフェリーで約1時間。生活の交通手段にもなるため、フェリーは現地の人たちもたくさん乗り込みます。乗船中は、マンウォッチングの格好の場。クレオールと呼ばれる混血の人が多いカーボヴェルデの人は、肌の色も、顔つきも体系も、それぞれなので、その人の出身など想像しながら見ているとなかなか楽しめます。
そしていよいよ3つ目の島、サント・アンタン島へ上陸。
その2へつづく
紙田