HAWKER

HAWKER

ナイロビ市内の渋滞はとてもひどく、通常であれば20分の距離でも2時間かかったりと、信じられないほどの渋滞が発生します。そんな車の隙間を縫って登場するのがHAWKERです。
HAWKERというのは渋滞時にいろいろな物をドライバーに売りに来る人たちのことで、水やジュース、スナック類はまだ理解ができますが、サッカーボールや凧、小さいメタルラックまで売っていたりします。渋滞中に需要があるのかどうか疑問ですが、女性用の大きな帽子が売れているのを見たことがあるので、どんな需要があるのかわかりません。
少しでも売っているものを見ようとすると、長時間車についてくるので注意が必要ですが、理解できないような物まで売っているから面白いです。
HAWKERが売っている物の中には危険な薬品を染み込ませてあるものがあり、ドライバーが眠ってしまった間に金品を盗んでいく、という泥棒の手口もあるようなので、HAWKERから物を買うのはお勧めしませんが、渋滞時の暇な時間にボーっと眺めているのはなかなか楽しいものです。
ナイロビ駐在所・菊地 佑介