ハネムーン・レポート『レソト・ホース・トレッキング 9日間』

ハネムーン・レポート『レソト・ホース・トレッキング 9日間』

2017年11月18日出発の手配旅行でレソトに行かれた、鈴木様ご夫妻からのレポートです。



まずレソトという国は山と渓谷に囲まれた高原の国です。サバンナやサファリといったものがなく、日本で考えるアフリカのイメージとは違った世界が広がっています。
首都マセルこそ賑やかですが、首都から離れれば伝統のブランケットと帽子を身に纏い、農業と牧畜を営む牧歌的な風景の広がる世界です。どこか時間の流れが違うかのような感じになりました。

【セモンコンからホース・トレッキング】

観光の拠点となるセモンコンからホース・トレッキングをスタート。日帰りのプランもありますが、自分たちがやったのは、山をいくつも越えて村の家に泊まって帰ってくるというオーバーナイト・トレッキング。馬に食べ物と燃料を載せて出発です。
馬はとても大人しく、操作も「右・左・ストップ・スタート」この4つだけ覚えれば道中は大丈夫(実は乗馬経験者です)。セモンコンの街を離れるとそこからはもう電線も車道もなく、レソト伝統の石積みの丸い住居が点在し、人と馬の踏み歩いた道が草原に伸び、遥か先の山の稜線で底抜けに青い空と繋がっていました。





ロバに荷物を載せた人が通り過ぎて行く。『ルメーラ!!』と挨拶をすると向こうも気さくに返事してくれるところに、レソトという国の人柄を感じました。
レソトは岩山も多いようで随所に険しい岩肌が露出した斜面や崖っぷちの道に出くわしますが、馬はそんなものをいとも簡単にグイグイ登る・歩く。改めて馬の凄さというものを感じました。
村ではレソト伝統の丸い家で宿泊。隣の家は地元の家族が住んでいましたので、夕方には放牧から帰ってきたヤギとヒツジの群れがドドド!と家の周りに殺到するという光景を目にすることができました。朝はヤギとヒツジの鳴き声とベルの音で起床。出発の準備の間に隣の家族と仲良くなって一緒に写真を撮ったりしました。



【伝統のブランケットと帽子】


レソトの衣装といえばマントみたいに着こなしているブランケットとトンガリ帽子。これに興味があったので、オプショナルのブランケット説明のツアーにも参加。セモンコンの街でブランケットの柄にこめられた意味や男女の着方などを教えてもらいました。その時に「ブランケットを買うにはどこで買えますか?」と聞いたら、街のマーケット(観光向けではなく庶民の)に案内してもらったので、そこでお気に入りの色とデザインのものを購入。宿に帰って着たらみんなに大ウケだったので、そのまま街まで買い物に行ったりもしました。トンガリ帽子(バソトハット)は帰りにマセルの観光案内所で購入。思ったよりも丈夫なので日本まで被って帰りました。やはり現地の文化に触れることはその国の人々の近づくキッカケになりますね。

【日本じゃできない飲み歩きツアー】





最後にどうしてもやってみたいオプショナルツアーがあったのでロッジのレセプションで申し込みました。それは「ドンキー・パブ・ツアー」。ドンキーとはロバのこと。つまりロバに乗って街の飲み屋で酒を飲むというツアー。しかもはしご酒(飲み代は自腹)。
ブランケットを身に纏いロバに乗って街に行けば、みなさん気さくに接してくれました。飲み屋では教師をやっているというおじさんと飲みながらお話をしたり、ビリヤードをやったり、一緒に写真を撮ったり、ブランケットの着こなしを教えてもらったりとありまして、レソトの人々に一番近づいたツアーだったのかもしれません。
レソトという聞きなれない国でしたのでどんなところなのか不安もありましたが、行ってみると素朴な生活で空と大地の大きさを感じることができる良い国でした。
また再び訪れてみたい国です。



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