ナイロビ ダイアリー no.19 身近なナイロビ国立公園

ナイロビ ダイアリー no.19 身近なナイロビ国立公園

ナイロビに赴任して、早くも2カ月が経とうとしている。年末年始の旅行シーズンのため、日々市内を奔走していたが、幸いにも先日サファリに行く時間が取れた。私のナイロビダイアリー初回は、「ナイロビ国立公園」を紹介させていただきます。

サファリといえばケニア

ケニアのサファリでは、まず「マサイ・マラ国立保護区」が挙げられる。誰もが認める野生動物の楽園で、日本から訪れるお客様のほとんどがマサイ・マラを楽しみにしている。ヌーの川渡りは、テレビの映像でもお馴染みの光景だ。次に有名なのは、「アンボセリ国立公園」。キリマンジャロの裾野に広がる国立公園で、ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』を執筆したことでも知られる(キリマンジャロはタンザニアにある)。他にも「ナクル湖国立公園」や「ツァボ国立公園」、「メルー国立公園」、「アバーディア国立公園」、「ケニア山国立公園」、「サンブル国立保護区」など、赤道の北と南に広がるケニアの国立公園はそれぞれに魅力的だ。

空港からの通り道

ケニアに数ある国立公園の中でもナイロビ国立公園は、ナイロビの中心から10数キロ。車を30分も走らせれば到着してしまう距離にある。お客様が到着するジョモ・ケニアッタ国際空港から市内へ向かう道の左手がナイロビ国立公園となるので、運が良ければ空港から5分も経たないうちにキリンやシマウマを見ることができる。

遠くにビルが見える不思議な光景
遠くにビルが見える不思議な光景

ナイロビ国立公園の入り口には、「KWS(Kenya Wildlife Service)」の本部、小さなお土産屋さん、レストランなどもあり、動物孤児院も併設されている。動物孤児院はなんらかの理由から親とはぐれてしまった動物を保護している施設で、私が訪れたときにはリカオンも保護されていた。

種類も数も、大満足!

肝心なナイロビ国立公園でのサファリの質は、私自身が想像していたより遥かに高いレベルだった。ここには、ビック5(ライオン・ゾウ・ヒョウ・サイ・バッファロー)のうちゾウを除く4種類が生息しているが、私は4時間ほどのサファリで、ライオン、サイ、バッファローと出会うことができた。

オリーブヒヒがお出迎え
オリーブヒヒがお出迎え

特にクロサイは、マサイ・マラでも見つけることが難しいので、興奮のあまり声をあげてしまったほど。すぐに草むらの中に隠れられてしまったが…。シロサイの親子とみられる2頭も見つけることができ、幸運にも近くでじっくりと観察させてもらった。実はナイロビ国立公園ではクロサイの保護に力を入れており、また、干ばつの際にナクル湖からシロサイを移入させたため、比較的高い確率でサイを見ることができる。この他にも、ライオン5頭、たくさんのバッファローも見たし、もちろんキリンやインパラ、シマウマもたくさん生息している。
シロサイの親子?
シロサイの親子?

「ガイドがいないとダメ」といった規制もないので、自分で運転してもいいし、タクシーに連れてきてもらう手もある。実際にセダンタイプの車が多く走っていて、実は私自身も車を運転しながらのサファリは初挑戦だった。そんなわけで、道の状況ばかりに気をとられ、なかなか動物を探せなかったのだが…。運転に集中するあまり、車のすぐ隣にキリンがいたときには、本当に驚いてしまった。
自分で運転しながらのサファリに挑戦!
自分で運転しながらのサファリに挑戦!

車のすぐ隣にいたキリン
車のすぐ隣にいたキリン

飛行機の関係でナイロビに長時間滞在する必要があるときには、ナイロビ国立公園に足を伸ばしてみるのも良いかもしれない。