ナイロビ ダイアリー no.21 ナイロビでの食事

ナイロビ ダイアリー no.21 ナイロビでの食事

ケニアに来られる方々は
サファリやケニアについて
いろいろな質問や疑問を持たれている。
中でも意外と多いのが「普段は何を食べているのか?」。
今回はその質問に答えたいと思う。

ソマリ料理

道祖神ナイロビオフィスのあるタウンはビジネス街であり、たくさんの飲食店が並んでいる。最近はソマリア料理店がどんどん増えてきており、いつも混んでいる印象だ。タウンにはソマリア人がかなり多く、ナイロビオフィスの入っているビルにもソマリア人経営の会社が多数ある。隣国とはいえ、やはり故郷の味が恋しくなるのだろう。
ソマリア料理店では、ラクダの肉が食べられる。1度食べたが、次からはラクダか牛を選べと言われたら牛を選ぶだろう。部位にもよるだろうが、骨ばかりで食べにくかった。他にもヤギや羊の肉料理もあるが、ソマリ料理のカバーブ(kabaab)は一般的に想像するケバブではなく、肉団子のことなので知っておこう。

中華料理

ナイロビオフィスの前に1軒、自宅近くにも1軒、中華料理の店がある。ケニアには中国人が数多く住んでおり、やはり客層はアジア人が多い。食事会などでしか行く機会はないが、カニなど海外ではあまり食べる文化のないものから、ケニアのものまでが一緒に入った鍋はおいしかった。日本で食べる中華料理とは違うイメージだが、皆で鍋をつつくひと時は格別だ。

日本料理

残念ながら日本人経営の日本食レストランは、居酒屋「CHEKA」を除いてケニアには存在しない。ケニアにある日本食レストランの多くが、韓国人か中国人の経営だ。一時期、日本の飲食系企業がケニアに進出したと話題になった「TERIYAKI JAPAN」も、今はケニア人が経営していると聞いている。私は不思議と日本食が恋しくならないので滅多に行くことはない。

ケニア料理

ケニアに住んでいる以上、ケニア料理を避けることはできない。ロッジやホテルではお目にかかる機会が少ないが、ウガリをはじめ、ニャマチョマ、マンダジ等々…。インドから来ているものも多いが、サモサやチャパティ、ビリヤニなどもケニアの食事と言って過言ではないだろう。

何十年も続けているビリヤニ屋のビリヤニ
何十年も続けているビリヤニ屋のビリヤニ

特にウガリは日本人にとってのお米以上に大事な主食であり、奥さんが夕食にウガリを出さないと夫婦ゲンカなることも多々あるとか…。サファリドライバーの一人は「米なんかお菓子だ。ウガリじゃないと腹に溜まらない」と、大きなお腹を反らせて豪語していた。確かにウガリは腹持ちが非常にいいが、あの大きいお腹を見ると、ウガリは控え目にしとかないと…などと思ってしまう。
ケニアでは欠かせないウガリ
ケニアでは欠かせないウガリ

日常の食事

私はオフィス周辺で昼食をさっと済ませてしまうことがほとんどで、やはりケニア料理が大半を占めている。特に気に入っているのは、マトゥンボとチャパティの組み合わせだ。マトゥンボとは牛の胃という意味で、癖が少しあるので好き嫌いが分かれるかもしれないが、歯ごたえがあってたまらない。マトゥンボにライスの組み合わせが一番なのだが、なにしろ量が多いのでチャパティで済ませている。ちなみにウガリを頼むと、夕食も食べられなくなるような量が出てくる。それでも300円前後で済んでしまうのだから財布にはやさしい。

お気に入りのマトゥンボ・チャパティ
お気に入りのマトゥンボ・チャパティ

正直なところ、何を食べても美味しいと感じてしまう私の舌には豪華な食事はもったいない気がしてしまい、いつも同じようなケニア料理ばかり食べている。
表紙 : オフィス近くにあるハラール料理屋。ソマリア人も多いが、お昼時にはケニア人のお客さんで賑わう