ネルソン・マンデラさん

ネルソン・マンデラさん

肺の感染症で、何か月にもにわたって重篤な状態となっていた、元南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラさんが、ヨハネスブルクの自宅で家族に見守られながら息を引き取りました。
反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動による政治犯から南アフリカの大統領になったマンデラさんが歩んだ長い道のりは、南アフリカを変え、世界中に影響を与えました。
弊社も、アパルトヘイト時代から、1990年のマンデラさんの釈放、1994年の全人種参加選挙を経て大統領になり、1999年に引退するまで、マンデラさんのリーダーシップによって変わっていく南アフリカという国を見守り、観光客の皆様をお送りするという立場から応援し続けてきました。

アフリカでは、地方の小さな村の真ん中や村はずれに、必ず大きな一本の木があり、その木陰で村の政(まつりごと)に関する様々な話し合いがもたれます。この木は、一つの村の誕生からずっと、村人たちの暮らしを見守っています。
南アフリカは、マンデラさんというこの大きな木を失ってしまったのかもしれません。とはいえ、「和解と平和」という彼が掲げた理想が地に落ちることなく、南アフリカだけではなく、アフリカ全体が、世界全体が良い方向に向かってゆくことを、願ってやみません。
ご冥福をお祈り致します。