マニアックなお土産

皆さんお察しのことと思いますが、弊社スタッフは何度もアフリカに足を運んでいますので、イベント等でのお客様へのプレゼントととして購入する場合を除き、お土産を買うことは多くありません。
ですが、各スタッフそれぞれ趣味趣向がありますので、つい購入してしまう「お気に入りのもの」があるだろうと、いち社員としては想像できます。私の場合、20年くらい前にアフリカ各地で見かけた懐かしいモノを発見すると、多少高くても手に入れずにはいられなくなります。

そんなモノの一つに、エチオピアの古いホーローのカップがあります。このカップ、エチオピアの伝統的なお酒の一つである「タッラ」を飲む専用のカップで、一般庶民男性達が集まり、その日一日の疲れを癒すであろうタッラベット(タッラ専用バーのようなもの)で使われていました。まだハイレ・セラシエ皇帝が在位中に、タッラベットに無料で配布されたモノと聞いていますが、あながちウソでもないだろうなと思えるユダのライオン(ソロモン王家の紋章)がカップの横に描かれています(絵がヘタウマなのがミソです)。
最近ではどこのタッラベットに行ってもブリキのカップ(空き缶の再利用)が主流で、よほど地方の古い店でもない限り見かけなくなってしまいました。たまたま見かけて、「売ってください!」と頼んでも店主は「これはどうしても売れない!」と断られることが殆どです。
20年近く前エチオピア北部を旅した際、滞在する街々でタッラベットに足を運び、このカップで貧乏旅行者にはありがたい、安いタッラをよく飲みました。初めて飲む時には決しておいしいと感じられない味のローカルビールですが、慣れるにつれて美味しくなっていったことを覚えています。
エチオピアに足を運ぶ度に、他のお土産には目もくれずこのカップを探し続け、売ってくれないか聞き続けましたが、長い間手に入りませんでした。最終的に見つけたのはアディスアベバの骨董品屋。本来は無料配布されたはずのこのカップも、今では一つ40ドルもします。それでもずっと欲しかった気持ちにはあらがえず、2個で70ドルにまけてもらい購入。これに冷えたビールを注ぎ、20代前半の頃のエチオピアの旅を思い出しつつ、暑い夏の夕を過ごしています。
東京本社 羽鳥
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