カーボヴェルデの珍味なドリンク「カシューナッツジュース」

先日、カーボヴェルデから帰国しました。
最高峰、カノ山の登山をメインに、起伏多い山がちな自然と、それに上手く融合して人々が生活を営んでいる4島を、歩いて、歩いて、歩いてきました。カラッと晴れ渡り、心地よい島風を感じながらのトレッキングは気持ちの良いひと時でした。
さて、こちらの写真。そんなトレッキングの合間の昼下がりに、ローカルレストランで注文した一品です。いったい何の果物のジュースでしょう?
正解は・・・『カシューナッツ』です。もっと詳細に言うなら、カシューナッツの果実(花托)部分100%のジュース。
カシューナッツってどうやって生っているかご存じですか?
赤から黄色を帯びたプラムを縦長にしたような実のような先端に、お馴染みの三日月型の種子が殻に覆われてくっついている不思議な形状をしています。
おつまみとして食べるのは、三日月型の種子部分。残ったプラムもどきの果汁を絞ったのがこちらです。
珍しさに惹かれて注文してみましたが、お味は。。。何とも形容しがたいので、星の数で表すと(最大★3つ)
甘味:★★★
酸味:★
苦味:無星
舌触り(滑らかさ):★
個人的満足度:★
といったところでしょうか。
珍しいさに惹かれるのは1回だけで十分。改めて思ったのでした。
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小さな島国カーボベルデのラム酒

今日は休日ですので、ちょっと長めのお話を。

突然ですが、皆さんは「ラム」をいうお酒をご存知ですか?カリブ海を舞台にした海賊ものの映画などにも登場しますが、サトウキビを原料にした蒸留酒です。名産地として知られるカリブ海・中南米諸国以外に、モーリシャスやセイシェル、マダガスカルなどアフリカの国々でも作られており、つい先日ツアーを催行したカーボベルデでも同様です。
ラムにはインダストリアルとアグリコールという2種類の製法があります。インダストリアルは、サトウキビから砂糖を精製する際の副産物であるモラセス(廃糖蜜)を原料とし、一方のアグリコールはサトウキビの搾り汁から砂糖を精製せずに、搾り汁を直接原料として製造したもの。発酵させてできた醸造酒を蒸留してエタノールの濃度を高め、さらに熟成させる過程はいずれも同じ。
主目的を製糖に置いてその残滓を使った前者より、純粋にラム酒の製造を目的にした後者の方が味わいが良く、高級ですが、サトウキビは刈り取った瞬間から加水分解やバクテリア発酵が始まるので、必然的に栽培地の近くでないとこの製法は採用できず、サトウキビの収穫時期以外だと製造が行えません。カーボベルデのラムは、もちろんアグリコール、そして今では機械化したところも多くありますが、サトウキビを絞る際に牛を使って搾り機を回転させる、最古の「トラピチェ式(歯車を意味するトラピチョの訛り)」と呼ばれる方法で搾った搾り汁を使って作られています。
カーボベルデの地元の方々は「パンチ」と呼ばれる、フルーツジュース割りや、フルーツ漬けラム(ちょうど梅酒のような感じで作ります)、もしくは熟成前の無色透明なホワイトラムと呼ばれるものを好みます。琥珀色やより深い茶色の液体にするためには、樽で熟成させる必要があります。その分高価になるので、熟成ものは輸出用が多くなります。
ラムの熟成には、フレンチオーク樽、シェリー樽、スコッチ樽、バーボン樽などがあり、各国の植民地だったカリブ・中南米諸国それぞれが、本国の酒の風味が加わってそれぞれ別の味わいを持っています。ハイチ、マルティニークなどはフランス(ブランデー樽等)、ドミニカ、キューバ、グアテマラ、パナマ、コロンビアなどはスペイン(シェリー樽等)、ジャマイカ、バルバドス、ガイアナなどはイギリス(スコッチ樽等)などなど。
カーボベルデは様々な国の支配を代わる代わる受けてきたため、色々な国の文化の名残があり、味わいは本場カリブにも引けをとりません。行かれた際には、是非ローカルのラム酒(カーボベルデでは古風にグロッグと呼びます)をご賞味ください!
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東京本社 羽鳥
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6カ国あるアフリカの島国について

ご存知の通り、アフリカには新しく独立した南スーダン共和国を含めて54の独立国があります。そのうちアフリカ大陸にあるのは48カ国、ということは島嶼国は6カ国あるということです。
内訳は、
カーボベルデ、サントメ・プリンシペ、セーシェル、コモロ、マダガスカル、モーリシャスの6カ国。
この中で、モーリシャス、セイシェルはインド洋のリゾートとして、マダガスカルは独特の自然環境を持つ島として、ご存知の方は多いと思います。
カーボベルデ、コモロ、サントメ・プリンチペの3ヶ国は、ツーリストにとってある意味マイナー(失礼!)な国かもしれません。
マイナーだからといって魅力が少ないかといえば、そんなことはありません。島というのは船を使って人や物資が移動していた古来から、十字路、あるいは混ざり合う場所として、独特の文化を育んできた場所が多く、これらの島嶼国も例外ではありません。

特にセネガルの沖、大西洋に浮かぶ島々から成るカーボベルデは、アフリカでもなく、ヨーロッパでもなく、南アメリカとも違いますが、それらの全てが混ざり合っている独特の雰囲気を持った国です。ヨーロッパの大航海時代に初めて真水のある無人島として存在が知られるようになってから、様々な国が領有し、文化を持ち込んだ国ですので、当然文化も混ざり合いますし、当時の歴史を偲ぶ街並みなども残されています。また、火山島ですので山がちな土地が多くトレッキングも楽しめます。どちらかと言うと「手付かずの自然が残る」という感じではなく、非常に勤勉に手入れされた耕地が山の中にも広がり、行き交うローカルの人々との穏やかな交流が楽しめます。
リゾート大好きな欧米人と違って、年齢的な差は大きいいものの全般的には日本のツーリストの方々にはリゾートというのは不人気なようですが、アフリカの島嶼国はリゾートではない部分の魅力が多い国ばかりです。
これまで、あまりアフリカの島嶼国のツアーラインナップが多くなかった弊社ですが、今後はリゾート面、リゾートではない面、両方を楽しめる島国ツアーを計画していければと考えています。
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