セイシェル・クレオール料理ディナーコース

首都ヴィクトリアのレストラン、「マリー・アントワネット」のセイシェル・クレオール料理ディナーコース
西インド洋の島国セイシェルのホテルや街中に数多くあるレストランの中でも、最も正統派に近いセイシェル・クレオール料理が食べられるのが、首都ヴィクトリアにあるレストラン「マリー・アントワネット」。建物もかつてあのスタンレーが住んでたらしく、クレオール建築を代表する建物として文化財に登録されています。セイシェル国民の先祖はアラブ系、インド系、アフリカ系、ポリネシア系、ヨーロッパ系(主にフランス)、華人と多岐にわたりますが、その中でも特に濃いのはインドの影響。よって、カレー的な食べ物が多くなります。

セーシェル・クレオール料理ディナーコース
セーシェル・クレオール料理ディナーコース

写真の料理がデザートを除いたディナーコースの全品ですが、手前から白身魚(カジキマグロ)のガーリックフライ、2列目右がカジキマグロのソテー&クレオールソース(甘め)、左が自家製チリソース、真ん中が自家製キャベツのチャツネ、奥に行って右から野菜と白身魚のスパイス煮込み、たまねぎとパパイヤのサラダ、ナスのフリット、カジキマグロの唐揚げ、白ご飯(短粒種)、フィッシュカレー(これもカジキマグロ)。
ディナーは基本このコースのみで、一人285セイシェル・ルピー(約22ユーロ=約3,000円、ドリンクを除く)。ローカル・レストランにしてはちょっと値が張りますが、セイシェル自体物価が高いので、この内容にしてはコストパフォーマンスは悪くはないのではないかと思います。
セイシェルに足を運ぶことがあれば、是非お店に足を運んでみてください!
by 羽鳥

インド洋の真珠 「セーシェル共和国」

セーシェルは、アフリカ大陸から1,300kmほど離れ、モルディブ諸島とのほぼ中間のインド洋に浮かぶ115の島々からなる熱帯の島嶼国で、別名「インド洋の真珠」。115の島々のうち、首都ヴィクトリアのある最大の島マヘ島、世界遺産「ヴァレ・ド・メ自然保護区」のある2番目に大きなプララン島、鬱蒼と茂る森があるラディーグ島の3島が、観光客の主な訪問・滞在地です。
セーシェル
セーシェル
セーシェル

同じインド洋に浮かぶモーリシャス、レユニオン、コモロなどが火山の噴火によってできた火山島なのに対し、セーシェルを構成するのはプレートの作用でソマリアからインド亜大陸とともに分離した大地の一部で、他の島々とは地質が全く異なります。歴史の浅い島々ではないため、サンゴ礁も発達し、花崗岩が林立した特徴的なビーチもあります。
セーシェル2
民族移動の歴史により、国民の先祖はアラブ系、インド系、アフリカ系、マレー系、ヨーロッパ(フランス)系、華人と多岐にわたり、さらに各民族集団同士の交流が広く進んだ、多様なクレオールから成り立っており、食をはじめ文化もまた然り。
市場
「大リゾート地」というイメージのあるセーシェルですが、美しいサンゴ礁の海以外の自然や、文化面も面白く、大陸からかなり離れてはいますが、旅程的には大陸のいくつかの国、特にケニアと組み合わせやすく、ハネムーン等でサファリ+ビーチリゾートを楽しむには最適です。逆にビーチリゾートのみに的を絞らず、自然・文化面に目を向ければ、一国でも充分楽しめる旅ができます。
セーシェル
私のおすすめは、4月~9月末のバード島。マヘ島の北約100㎞に位置する島ですので、空路1時間程度かかりますが、周囲6㎢の小さな島にはロッジが一軒あるだけで、滞在はのんびり。ウミガメの泳ぐ穏やかな美しい海や、北から営巣&繁殖にやってくる推定300万羽(!)のセグロアジサシやその他の鳥観察が楽しめます。実はこの島でロッジのゲストより、住人(ほぼすべてがロッジのスタッフですが)より大切にされているのが、アルダブラ・ゾウガメの「エスメラルダ」(オスなのに女性名を持つ、推定200歳以上の長寿カメ)。人々に見守られて、気ままにのんびり、自由に暮らしているのを見かけます。
セーシェル3
エスメラルダ
セグロアジサシ
観光立国ではありますが、「人間の豊かさ」を表す人間開発指数 (HDI) は、アフリカ最高の全国中51位(2005年度調べ)という国ですし、アフリカ本土と比較するとかなりノンビリしていますので、アフリカ諸国の中でも『癒し系の国』といえるでしょう。
「リゾートはちょっと・・・」という方、ユニークなクレオール文化と島の自然を楽しみに行ってみませんか?
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by 羽鳥

アフリカの島国セーシェル、バード島にいる250歳のゾウガメ「エスメラルダ」

ガラパゴス諸島のゾウガメの亜種、ピンタゾウガメの「ロンサム・ジョージ」が死んだ、というニュースが届きました。
推定年齢は100歳とも120歳とも言われているようですが、まさに大往生ですね。
縄文杉やバオバブ、ナミビアのウェルウィッチャのような、樹木や苔などの植物であれば数千年という長寿の種も少なくありませんが、哺乳類で平均100年以上生きるというのは驚異的です。
ゾウガメは、肉食獣による捕食の危険に乏しいインド洋や太平洋などの島嶼で、互いに異なるリクガメから、大型化の進化をたどった種ですが、セイシェルにはおそらく地球上で最長寿の哺乳類、セイシェルゾウガメ(アルダブラゾウガメ)のメス、「エスメラルダ」が手厚く保護されていますが、彼女の推定年齢は、なんと250歳!!
250年も生きるってどんな気分なのでしょう?
欧米の旅行者の中では、セイシェルでリゾートを楽しむとともに、この『エスメラルダ』に会うためにセイシェルを訪れる観光客も少なくないようです。エスメラルダが暮らしているのはセイシェルの中でも、セグロアジサシの繁殖地として有名なバード島。ぜひ一度訪れてみてはいかがですか?

6カ国あるアフリカの島国について

ご存知の通り、アフリカには新しく独立した南スーダン共和国を含めて54の独立国があります。そのうちアフリカ大陸にあるのは48カ国、ということは島嶼国は6カ国あるということです。
内訳は、
カーボベルデ、サントメ・プリンシペ、セーシェル、コモロ、マダガスカル、モーリシャスの6カ国。
この中で、モーリシャス、セイシェルはインド洋のリゾートとして、マダガスカルは独特の自然環境を持つ島として、ご存知の方は多いと思います。
カーボベルデ、コモロ、サントメ・プリンチペの3ヶ国は、ツーリストにとってある意味マイナー(失礼!)な国かもしれません。
マイナーだからといって魅力が少ないかといえば、そんなことはありません。島というのは船を使って人や物資が移動していた古来から、十字路、あるいは混ざり合う場所として、独特の文化を育んできた場所が多く、これらの島嶼国も例外ではありません。

特にセネガルの沖、大西洋に浮かぶ島々から成るカーボベルデは、アフリカでもなく、ヨーロッパでもなく、南アメリカとも違いますが、それらの全てが混ざり合っている独特の雰囲気を持った国です。ヨーロッパの大航海時代に初めて真水のある無人島として存在が知られるようになってから、様々な国が領有し、文化を持ち込んだ国ですので、当然文化も混ざり合いますし、当時の歴史を偲ぶ街並みなども残されています。また、火山島ですので山がちな土地が多くトレッキングも楽しめます。どちらかと言うと「手付かずの自然が残る」という感じではなく、非常に勤勉に手入れされた耕地が山の中にも広がり、行き交うローカルの人々との穏やかな交流が楽しめます。
リゾート大好きな欧米人と違って、年齢的な差は大きいいものの全般的には日本のツーリストの方々にはリゾートというのは不人気なようですが、アフリカの島嶼国はリゾートではない部分の魅力が多い国ばかりです。
これまで、あまりアフリカの島嶼国のツアーラインナップが多くなかった弊社ですが、今後はリゾート面、リゾートではない面、両方を楽しめる島国ツアーを計画していければと考えています。
リゾートがテーマのツアー一覧はこちら。