あみん・安眠・アミン

「あみん」と聞いて、頭の中に「待つわ」が流れてくる方も多いかと思いますが(平成生まれの世代の方にはピンとこないでしょうか)、そのボーカルユニットあみんの由来が、ウガンダの第3代イディ・アミン大統領に由来するという事はご存知でしょうか?

正確に言うと、彼の名前の響きが面白いと思ったさだまさしさんが、ご自身の楽曲の中の歌詞で、喫茶店の名前に、安眠(あみん)と名付け、さださんのファンであった岡村孝子さんが、その名を取ったという話でした。
アミン大統領と言えば、「人食いアミン」とも「黒いヒトラー」とも呼ばれる悪名が先行しますが、一方、身長2m近く、東アフリカのヘビー級ボクシングのチャンピオンという経歴を持ち、1971年の大統領在任中にアントニオ猪木との異種格闘技戦が企画されてオファーを受けたという、有名なエピソードもあります(反体制派のクーデターのため実現はせず、同年に失脚)。
また、話変わって誰もが知る所ですと、「スタジオ・ジブリ」は、アフリカのサハラ砂漠に吹く砂嵐のGHIBULI/ギブリ(リビアで呼ばれている呼称。地域により異なる)に由来し、第2次世界大戦中に活躍した、イタリアの軍用偵察機も同じ名前を冠していて、無類の飛行機マニアの宮崎駿さんが、日本のアニメーションに熱風を!とそこから命名したというのは、有名な話です。
意外なものが、アフリカに由来、関連していると分かると、また一つ親近感が湧きますね。
Picture by Edmund S. Valtman.from Wikimedia commons
大阪営業所 荒木

アフリカで一番人気かもしれない鳥・・・ハシビロコウ

今日、ウガンダでハシビロコウに会いたいというお問い合わせがあり、数年前にハシビロコウに会った時のことを思い出しました。
ウガンダ北部のマーチソンフォールズで出会ったハシビロコウは空を飛ぶカップル。走っている車から見てもそのシルエット、そう、頭がすごく大きい!というだけですぐにハシビロコウとわかりました。
太陽の光の下でみるハシビロコウは地味なグレーの印象とは違いうす紫のきれいな色で、感動したのを覚えています。

ウガンダではマバンバ湿地がかなり高い確率で遭遇できます。
北部のマーチソンフォールズでもチャンスがあり、この公園では白ナイルが一気に流れ落ちるマーチソン滝やロスチャイルド・キリンなども見られるのでお勧めです。この2箇所に行けばかなりの高い確率で会えるのでは。
ウガンダ以外でもザンビアのシュービル・アイランドが、ハシビロコウ島の名前の通り、遭遇できる可能性ありです。

現在、日本で伊豆シャボテン公園に暮らす「ビル」君は、1971年にスーダンのハルツーム動物園からやって来たという、なんと43歳の長老。
高齢になると目の色が金色から青色になるといいますが、寿命も正確にはわからないというハシビロコウ。
ちなみにハシビロコウがお辞儀をするのは相手に親愛を表しているそうです。
見た目はごっついですが、人気のヒミツはたくさんありそうですね。

東京本社 紙田
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ウガンダに行ってきました!

つい先日ですがウガンダに行ってきました!
中学生の頃、地理の授業でアフリカの地図を広げると最初に目が行ったのは色が茶色のサハラ砂漠と白色のキリマンジャロ。そして緑のコンゴ盆地に水色のビクトリア湖。そんな遥か昔に習った場所に訪れるのは感慨深いものがあります。
その水色のビクトリア湖を初めて見た感想は…対岸見えねぇ!!、お?水底も白砂が見えて結構キレイだな。という感じでした(笑)。当たり前ですが琵琶湖の102倍もあれば見た目は海ですよね。

でも今回はビクトリア湖がメインではなく、ゴリラとチンパンジーに出会うこと!残念ながら私はゴリラの方は留守番となりましたが、キバレの森にてチンパンジーに出会うことが出来ました。もちろん、大声・カメラのフラッシュなど厳禁ですが、想像以上に近くまで来てくれました。視線の先に何か気になるものがあるような表情のチンパンジー君。出て来てくれてありがとうございました!
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東京本社 久世
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チンパンジーの森へ ウガンダでの調査体験の旅

2014年7月11日に『チンパンジーの森へ ウガンダでの調査体験の旅 10日間』に参加されたM.K様からのレポートです。写真はN.T様からご提供頂きました。
7月11日深夜に関西国際空港を出発、ドバイ経由でウガンダ・エンテベ国際空港に着いたのは翌日の午後でした。その日は、空港から車で1時間、首都カンパラのホテルに宿泊しました。赤道直下にもかかわらず標高が高く、カンパラは1200m、今回の旅行の目的地であるカリンズ森林保護区は1400mと過ごしやすい気候です。ホテルでは、気持ちのいいオープンテラスのレストランで夕食、ビールで乾杯しチンパンジー達との出会いに期待を膨らませます。
7月13日7時半にホテルを出発、快適な送迎車でカリンズ森林保護区まで約380km、舗装道路を南西に向かいました。途中、赤道で記念撮影をしたり、街のレストランでランチを摂ったりしながら、現地に到着したのは午後3時頃でした。この日から5泊6日、日本人研究者の方のベースキャンプにお邪魔しました。
<宿泊施設>
ベースキャンプは森の中の開かれた場所にあり、研究者やトラッカー(チンパンジーやサルを追跡調査する現地の人)のための研究棟や宿泊所があります。我々ツーリストは、藁葺屋根に高床の建物に設置されたテントで宿泊しました。テント内には清潔なマットとシーツが用意されていて、少し狭いことを除けば快適でした。テントのある建物の隣には同様の藁葺、高床の建物があり、椅子とテーブルがしつらえられていて、食事やレクチャーが行われます。風呂場は藁の壁で囲まれたスペースで、バケツにお湯をはってもらい手桶で体を洗います。トイレはコンクリートで囲まれています。もちろん水洗ではないのですが、土をかなり深く掘った穴で自然分解するためか、思ったより臭いもありませんでした。
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<ツアーの一日>
夜明け前、チンパンジーの叫び声で目が覚めます。森全体に響き渡るオスのチンパンジー達の朝の挨拶です。否応にも気分が盛り上がります。朝食は、食パンに卵、ハム、ジュースやコーヒーとホテル並み。だんだん夜が明けて、村からトラッカー達が出勤してきます。7時半からその日のアクティビティが始まり、ランチボックスを持って森へ出かけます。たくさん遊んで、キャンプに帰ってくるのが午後2時ごろ。さっそく、コックのサミュエルさんが果物を持ってきてくれます。食事をするスペースのすぐ横まで森が迫っており、たくさんの鳥がやってきます。おやつを食べながら、野鳥観察をしたり図鑑を見たり、サルが木々の間をジャンプする姿を見ることもありました。5時ごろから研究者の方々とのミーテイングがあります。森やチンパンジー達のこと、ウガンダのことなどのレクチャーを受けたり、翌日の予定について希望を聞いてもらったりします。6時ごろから夕食。10年以上、日本人研究者のための食事を作っているとか、サミュエルさんの料理は食べやすく、健康的です。ウガンダ在住日本人ご用達の「スーパーライス」なるうるち米が毎日出されたのも、調子よくツアーを続けられた一因ではなかったでしょうか。ビールも飲んで、ゆっくりして9時にはテントに潜り込みます。
<チンパンジー観察>
まず、早朝に先陣をきるトラッカーが森に入り、チンパンジー達のいる場所をだいたい確認しておいてくれます。我々は、研究者の方について7時半ごろキャンプを出発です。すぐに森の中に入っていきます。山登りではないので傾斜もなく、けもの道のような場所は快適に歩けます。外は快晴ですが、木陰では暑くもなく、意外に虫も多くはありません。しかし、食べ物を求めて移動するチンパンジー達に追いつくには、藪の中に入っていかなければなりません。なたを持ったトラッカーに続いて、チンパンジーの声がする方向に藪の中を突き進みます。30分ぐらいで大きなオスのグループに追いつくことができました。今回は研究調査の体験をさせてもらうツアーのため、研究者の方から調査ノートとストップウォッチが手渡され、一頭のチンパンジーに注目して10分おきに行動を記録していきます。といっても、野生のチンパンジーに大興奮、記録を忘れて写真やビデオを撮ったり、じっくり見たり、立ち去った後の匂いをかいだり。チンパンジー達が移動すると、我々も移動して追いかけます。だいたいオスとメスは分かれて行動するとのことでしたが、中には「ママ友との付き合いは苦手なの」とばかりオスグループと行動を共にするメスがいたり、「こっちのほうがおちつくわい」と年配のメスと一緒にいるオスがいたり。友達を人間の罠により亡くした、一人ぼっちのワカオスがいたり。すべてのチンパンジーに名前が付けられていて、毎日観察していると、個性豊か、単なる野生動物の観察をこえた感動がありました。チンパンジーは集団でサル狩りをすることがあります。今回は、慣れないワカオス軍団で失敗はしましたが、クロシロコロブスに狩りをしかける、という貴重なシーンも見ることができました。
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<サル観察>
カリンズの森には、霊長類としてチンパンジー以外に数種類のサルも生息しています。このうち、レッドテールモンキー、ロエストモンキー、クロシロコロブス、ブルーモンキーについては人付けがされて、研究の対象となっています。サルもまた、チンパンジーとは別に専門の研究者、トラッカーに付いて観察に出かけます。それぞれ棲み分けをしており、なかには地上近くを移動することを好む種類もいて、びっくりするぐらい間近に見ることができました。日本の動物園ではなかなか見られない種類で、見た目がとてもかわいらしく、すっかりとりこになりました。
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<村訪問>
エコツアーを成立させるには、地元の人々とのコミュニケーション、理解が大切です。とうことで、研究者の方に案内され、地元の村を訪問するアクティビティもありました。商店を見たり、幼稚園を訪ねたりするわけですが、印象的だったのは一般家庭の昼食を一緒に用意する体験でした。メニューはマトケ(主食用バナナ)のふかしたものと、キビだんご。まず、畑にはえているバナナの収穫から始まります。なたで木を切り倒し、バナナの房を頭に載せて運びます。皮をむいて、大きな葉っぱでくるんで蒸す。その間に、キビの脱穀。電気がないためすべて手作業です。キャッサバと一緒に脱穀したキビを石版で挽いてパウダーにします。もちろん、ガスもないため火力は薪です。お湯で煮詰めながら、かき混ぜてお餅のようにします。とにかく重労働です。汗だくで体験させてもらい、添加物なし、合成着色料なし、素朴な自然の味を味わいました。
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<全体の感想>
ウガンダでは、ゴリラ、チンパンジーを見るツアーが盛んです。しかし、ツーリストは1日1時間と、観察時間が限られています。カリンズの森調査体験のツアーでは、朝から昼過ぎまで、たっぷりチンパンジーやサルを観察することができました。最終日には、さぼりつつも我々がなんとか集めた調査結果を、研究者の方々がまとめてくださいました。グラフにして、パワーポイントで示していただき、考察までしていただきました。施設全体の印象はやはり日本人研究者のベースキャンプだけあって、簡素ながらも清潔。果物がおいしいのは言うまでもなく、毎日のアクティビティのパワーの源、胃に優しい日本人好みの食事。村訪問では、インフラが整っていないなかでの生活といった貴重な体験をしました。薪を切り出すから森がなくなる、では電気、ガスを通して生活が豊かになって、エネルギーがさらに必要になって・・・。毎日、鳥のさえずりを聞きながら、あるいは満天の星空の下、ビールを飲みながらチンパンジーのこと、かわいいサル達、森のこと、地球全体のこと、話は尽きず、ぜいたくな大人のサマーキャンプでした。
「チンパンジーの森へ ウガンダでの調査体験の旅 10日間」ツアーページはこちら。
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ウガンダの美味しい料理の話

在日ウガンダ大使館から、大使のベティ・グレイス・アケチ・オクロさん(写真右)と、一等書記官のナムテビ・イーデス・ムスブガさん(左)が弊社にご来店くださいました!ウガンダの観光について、のお話だったのですが、そんな中、盛り上がったのがウガンダの食べ物のこと。

オクロ大使のご出身である北部のアチョリの人たちは、カロという名前の、ミレット(ヒエの種類)などから作る主食がありますが、私はこのカロが大好物。よくウガンダの知り合いには、「噛んじゃダメだ。スルッと呑み込むもんだよ」と言われたものですが、やわらかいお餅みたいな食感のカロには、ジーナッツ(ピーナッツ)味のソースが最高に合います。
一方、ナムテビさんのご出身であるガンダの人たちは、食用バナナからつくるマトケが一番の主食。これにガンダの伝統料理ルウォンボ(煮込んだソースをバナナの葉で巻いたもの)があれば完璧です。
さらに、幹線道路沿いで売り子が焼きたてを売りにくる、ムチョモ・エンブジ(ヤギ肉の串焼き)、これとセットで食べるのがお勧めのゴンジャ(焼きバナナ。石焼き芋みたいな味)などなど、グルメな女子会のように話題はつきませんでした。
ゴリラやハシビロコウも人気ですが、美味しい料理、そしてお2人のようにフレンドリーでお茶目な人が多いのも魅力のウガンダです。
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