セネガル、いえアフリカを代表するアーティスト、ユッスー・ンドゥール。
彼の音楽を聴いたことがある方はわかると思いますが、とにかく彼の歌の歌詞は言語、そして内容ともに多様です。
私が好きな「マーム・バンバ」は、ムーリッド教団の始祖の逸話をうたっていて、植民地政府に島流しにされる途中の船上で祈ることを禁止されたバンバがなんと海の上で祈り始める、という有名な一場面がうたわれています。あと面白いのは「MIYOKO」という歌。何度もミヨコアキヤマとリピートされるのですが、この歌、80年代にユッスーの来日に尽力された、秋山美代子さんという方のことなのだそうです。ミヨコアキヤマさんへの感謝のメッセージだったのですね。
1994年に世界的にヒットした「7second」では、この世に生まれてから7秒までは誰もが、世界の不条理などに縛られない無垢な存在である、という深い歌詞。どの歌もユッスーの深いメッセージがこめられています。2009年に公開された映画「魂の帰郷」は、かつて遠くアフリカへ送られた奴隷のルーツを音楽と通して遡るというストーリーで、じわじわと感動する映画です。
ユッスーの音楽は、ダカールでそのライブを聴きたいところですが、ご本人所有のライブハウス「チョサン」での復帰はまだの様子。その日がきたらダカールに行かないと!
by KQ
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