タンザニア旅行レポート

タンザニア旅行レポート

2018年7月出発の手配旅行でタンザニアに行かれた、Tご夫妻からのレポートです。

今年の3~4月頃に夏休みの旅行先を協議した結果、タンザニアへ行く事に決定。これまでにアフリカ大陸へはケニア・モロッコ・セネガルと行ったが、久しぶりにまたがっつりとサファリに行きたくなり、以前道祖神さんにお願いしたケニアでのサファリがすばらしかったため、今回も道祖神さんにお願いさせて頂く事にした。
日本から団体で行くツアーだと、他のお客さんに気を遣ってやりたいことができない(例えば気になったとこがあった際、ちょっと寄ってもらったりなど)こともあり、できれば現地で自分たちの希望が通りやすいようにしたかったため、プライベートツアーを希望。しかし一方、旅行費用も節約したかったので、自分達で安い空路を探してチケットを準備し、現地集合、現地ガイドで御願いさせて頂く事にした。更に経費削減のため、細かいところがわからなくてもなんとかなるかとも思い、現地ガイドは英語ガイドをチョイスして申し込みする事に。

出発~1日目

成田空港からエチオピア航空で出発。これが他航空会社よりもお値段抑えめなのだが、ネットで見ていた前情報通り、やはりその分不便さもあり。一度韓国の仁川空港で降ろされ、手荷物検査を受けた後に再度飛行機に乗るという過程を経て、エチオピアのアディスアベベで乗り継ぎ。そこからキリマンジャロ空港へ。遅延する情報などネット上で見かけたが、我々は1時間ほどの遅延で済みそれほどの被害は無し。最後、到着近くでは窓からキリマンジャロ山も見えテンションを上げさせてくれる。
入国審査では、ビザを見せて係員に言われた列に並んだのに、どうもビザが無い人の審査の前の列らしく、直前まで来たのになかなか進まず…。うしろにいたイタリア人ファミリーも「なんですすまないんだよ」的な感じになる…。係員が適当に空いたところに入れ、的に答えたため、横の列の審査のところが空いたら乗り込んで割り込むなどするしかなく、それで入国審査はクリアー。Baggage claimのところでそのイタリア人ファミリーとも最後に声を掛け合い無事入国。出口では、現地会社のドライバー兼ガイドであるアブドラさんとご対面。このアブドラさん、結構日本語が話せ、我々のへっぽこ英語でも簡単にコミュニケーションがとれ、とても楽させて頂いた。
到着当日はそのままアルーシャ市内まで車で送迎してもらい、ホテルへ。移動の景色がアフリカの町から地方へと移動し、その景色に長旅の疲れもどこへやら、興奮して見入ってしまう。何度かアフリカに来た事があったため、懐かしさと新鮮さが混ざった感じであった。ホテルでは手配会社のスタッフのユウカさんとお会いしお話し。現地通貨のタンザニアシリングへの交換も気になり相談したのだが、必要ないとの事で、結局米ドルのままとする(結果として、確かに交換しなくても問題ならず)。このホテルが想像以上に立派で、部屋に入りようやく長旅の疲れを癒す事に。夕食のレストランでも他のお客さんが少しリッチな感じに見え、自分の服装が冒険風だったため、もう少しちゃんとした方がよかったかな、と反省…。

窓から。放牧されている牛などを見ると着いたことを実感。
窓から。放牧されている牛などを見ると着いたことを実感。

2日目

翌日、アブさんのお迎えのもとンゴロンゴロへのドライブヘ。車窓から飼われている牛や羊などを見て、あぁ、この感じいいな~、と思って車窓を見ているうちにンゴロンゴロ国立公園内へ。ここでアブさんがサファリ用に天井を上げてサファリ使用に。もちろんテンションが上がり、妻とともに立って周りの景色を見ながらのドライブ。徐々にガゼルなどの動物が見え更にテンションup。遠方に象や水牛が見えるも、方向をかえ、おあずけ的に先にランチタイムに。しかし、この初日のランチボック、旅行中のランチボックスで最もおいしいものであった。前日お会いした、ユウカさん手作りとのこと。ライス・調味料がタンザニア的なものなのだが、サーモンが入っており、日本のしゃけごはんに近い味付け。きっちり完食し、いざサファリへ。ンゴロンゴロでは、水牛や象などだけでなく、ヌーもいた。また、貴重と言われるクロサイも見つけ(結構遠方だが)、かなり久しぶりでもあり、やはりテンションが上がりまくる。そうやって見て回っているうちに気がつけばあっという間に夕方になったため、我々の泊まるロッジへ移動。このロッジ、外にあるラウンジからクレーターが見え、丁度夕日の景色を見ることができた。若干寒くなるもせっかくなので、ビールを注文し表の席で夕景を。中のラウンジでは丁度ワールドカップの決勝が放送されておりかなり盛り上がっているが、サッカーよりも景色をチョイス。この景色がとてもきれいであり、心地よいものであった。ただ、どんどん寒くなり、辛くなってきたので室内へ。このンゴロンゴロは標高が高いだけあって、確かにこの旅行の中で最も寒い夜であった。

ヌーの群れ
ヌーの群れ

ロッジから見たクレータービュー
ロッジから見たクレータービュー

3日目

この日はセレンゲティへ向けて出発。前日の夜に、初日のホテルに服を置き忘れた事に気が付く…。これは戻ってこないだろう、とほぼ諦めながアブさんに一応尋ねてみるとホテルに連絡をしてくれる。すると服はあったようで、なんと空輸でセレンゲティに運んでくれるとの事!期待しながらも、ぬか喜びのパターンもあると期待しすぎないようにする…。移動途中、オルドバイ渓谷によってもらい、小さな博物館的なところを見学したあと、実際に渓谷を眺める。広い大地が見渡せ、とても良い景色であった。再びセレンゲティへ向けて出発し、途中で展望spaceがある休憩所でランチタイムに。アブさんはランチのたびにカフェセットを出してくれて、一緒にコーヒー(アフリカでよく見かけるけど結構おいしいAfricafe)を出してくれとても有り難い。昼食を食べてると、入国審査で後ろに並んでいたイタリア人ファミリーの方々が通りかかり、我々に気が付き向こうからわざわざ声をかけてくれた。こういったのも旅の楽しさの一つだと感じる。
再びドライブにうつり、セレンゲティへ到着。このセレンゲティ、確かに広い!走っているとひたすら地平線でとても気持ちいい。車が走っていると、ダチョウ、ガゼル、イボイノシシ、シマウマなど次々に動物が現れ最高である。早速ライオンも発見。初日から様々な動物を見る事ができ、とても満足したまま宿泊先のロッジへ。セレンゲティでは3泊するが、予約が埋まっていたため、この日宿泊のトーティリス・キャンプはこの日だけ。ここはシャワーのお湯が申告した時間に短時間出るシステムのため、時間になったら急いで2人続けてシャワーを浴びるが結構せわしない。しかし、テントロッジなのに部屋が広く、スタッフもフレンドリーでとても感じが良い。夕食前にはキャンプファイヤーのような火のまわりにイスがセッティングされており、ここで少し食前酒を飲みながら、スタッフの方のトークと歌・踊りを楽しむ。さらに夕食はコース料理で味も素晴らしい!なんてサービスがいいとこなんだ、と驚く。夕食後は立派なベッドでゆっくり睡眠をとることができた。

オルドバイ渓谷
オルドバイ渓谷

セレンゲティ国立公園へ!
セレンゲティ国立公園へ!

広い!
広い!

あくびするライオン
あくびするライオン

4日目~5日目

2日とも、場所の関係で1日サファリへ。ライオンはちょこちょこ見るのだが、ケニアに行った時にヒョウが一度も見られなかった事をアブさんに伝えていた。今回もなかなか見れないか、と思っていたら一度でなく数回、木の上で寝ているヒョウを意外とすんなり見る事が出来る。さすがアブさん!ゾウやキリン、ハイエナ、ジャッカル、カバ、水牛、インパラ、トピ、ハゲワシなど、様々な動物をセレンゲティで拝むことが出来た。おかげであっという間に1日が過ぎてしまうのであった。また、初日のホテルに置き忘れた服も空港に無事到着!本当に届いた!疑ってすみません、と心の中でお詫びする…。
セレンゲティ2日目からの宿はアカシア・キャンプでの2連泊であった。このキャンプの近くになると草や木が生えているエリアになり、ツェツェバエが大量発生…。窓を閉じるも何匹か内部に侵入してしまい、こいつらを退治しながらキャンプへ。しかしこいつは飛ぶだけならいいのだが、人を刺すので痛くて厄介なのである。妻は何カ所か刺されてしまう…。さすがにキャンプに着けばいなくなるだろう、と思い到着後車外へでるもまだツェツェバエがブンブンとんでいる…。宿泊するロッジに案内してもらう道にもブンブンしており、ロッジのスタッフが運んでくれている我々の荷物にもたくさん止まっている。そしてそのままロッジの中へ…。かくしてテントロッジの中には10匹近いツェツェバエが侵入する事に。フロントで虫用スプレーが必要であれば言ってくれ、といっていたのでその場でスタッフに持って来てもらうように御願いするもその後全くこない。仕方ないので、全てのハエを叩いて退治。意外と普通のハエよりも倒しやすく、思ったより時間はかからず。スタッフの対応もなんだかそっけない感があり、これは選択をミスったか、と思うも、ツェツェバエは暑い時間帯のみ飛んでいて、夕方~朝はほとんどいなくなるのであまり困らなかった。また、スタッフも過剰なサービスは無いがしばらくいると別に対応が悪いわけでなく、自然な感じでむしろ気を遣わず自分達には逆に心地よいくらいに感じられた。そしてこのロッジの素晴らしい所は、いつでもお湯のシャワーが使える事である。おかげでゆっくりと体を洗う事が出来た。夕食はビュッフェ形式であり、アブさんと一緒に夕食。サファリでは毎食アブさんと食事をし、タンザニアの分化など様々な話を聞く事ができ、とても楽しい時間を過ごせた。また、アブさんが部屋に戻った後、二人でコーヒーなど飲んでいると、横のテーブルの若いイタリア人カップルが話しかけてきて、食堂が閉まる時間まで色々な話をする事ができ、また貴重な時間を過ごす事が出来た。

初ヒョウ
初ヒョウ

小象がかわいい…。
小象がかわいい…。

走るチーター
走るチーター

5日目

この日でサファリは最後であり、アブさんとのお別れの日でもあった。飛行機の時間までサファリを案内してくれ、昼前発の飛行機に乗るため空港へ。国立公園内の小さな空港であり、小型のセスナ機が発着しているのみの空港であった。預け荷物はソフトスーツケースorソフトバッグで、20kg以下とか大きさは機内持ち込み可能サイズまで、など聞いてはいたのだが、我々のバッグは実はちょっとサイズが大きかったので少しだけ心配する。しかしアブさんは、問題ないよ、との答え。預け荷物はスタッフに渡すも、重さなど全くノーチェック…。周囲を見ると、なかにはハードタイプのスーツケースの人までみかける…。全く無駄な心配であった。
最後にアブさんがランチボックスを渡してくれ、ここでお別れ。本当にいいガイドさんだったと心から思い、ザンジバルへ島へと旅立つのであった。

我々が乗るセスナ機。手前のグレーの服の人がアブさん。ナイスガイ。
我々が乗るセスナ機。手前のグレーの服の人がアブさん。ナイスガイ。

セスナ窓から。キリマンジャロ山?
セスナ窓から。キリマンジャロ山?

※ザンジバルは個人手配のため、ここまでで…。