2008年2月 究極のタンザニア・サファリ

タンザニアのセレンゲティ国立公園になんと7連泊。リピーターの参加が多い、こだわりのサファリツアーに参加された土井治夫さんのツアーレポートです。(2008年2月)
現地1日目 到着⇒アルーシャへ
ナイロビ到着後、貸切専用車にてケニアとタンザニアの国境の町ナマンガへ。距離は約 190Km、所要時間は約3時間。出入国手続きを済ませて、アルーシャへ。距離は約110Km、所要時間は約2時間30分。21時40分ごろ、無事ホテル着。疲れました。
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2日目 ンゴロンゴロへ
セレンゲティからアルーシャへの帰りは軽飛行機利用。一人15Kg以内で且つソフトバッグという制限、ハードケースはホテルに預けておく。朝食後、ンゴロンゴロ自然保護区のソパ・ロッジに向けてトヨタのランドクルーザを走らせる。距離は約190Kmだが、道路が舗装されているため快適なドライブ。先ず我々の車のドライバーはKMさん。日本語がかなり達者!4人の子供があり、ドライバー歴9年の性格の明るい中堅ドライバー。もう一方のサファリカーのドライバーはTAさんで、7年前と同じドライバーで、某大手TV番組の取材時は良くドライバーを務めており、かなりの有名職人気質のドライバーだ。
途中、マニャラ湖近くの道端で添乗員さんが赤いバナナの大きな一房を購入してきた。赤いバナナは太く短いが、甘味が濃くとても美味しい。中々手に入らない。
14時近くにソパ・ロッジに到着。早速、昼食をとり14時30分から初めてのクレーターサファリ開始。ロッジは標高2,400mの外輪山にあり、クレータの底まで約600mを一気に下っていく。底に着くとクレータ全体を一望でき、内部は殆ど一面の平地。最初に見た動物はバッファロー。小高い丘の斜面に黒く、大きな岩が点在していると思ったが、よく見るとバッファローの群れが寝そべっていた。少し進むと、オスライオンが3頭お腹を膨らませており、近くにバッファローが横倒しとなっていた。キンイロジャッカルがライオンを警戒しながらお裾分けをくわえ、離れていった。すると今度はハイエナが匂いを嗅ぎつけ、風下からバッファローに近づいてきた。一気に近づくと思いきや、ライオンが寝返ったり、頭を持ち上げる度に戻りかけたり、死角の方に移動したり警戒を怠らない。やっと、獲物にありついて内臓を一切れくわえると急いで離れていった。
夕方17時半ごろ、クレータに虹が架かり、我々を歓迎してくれているようであった。今回のツアーでは、親子連れの動物が多く見られるということで、出来るだけ親子一緒のシーンを、更に動物の表情が分かるように顔のアップをカメラに収めることをテーマとしたい。
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3日目 オルドバイ峡谷からンドゥトゥ地区へ
朝食後出発。今日は途中オルドバイ峡谷に寄りながらンドゥトゥ地区のキャンプ地に向かう。行程にして約150Km。オルドバイ峡谷は前回も訪れており2回目だが、今回はあの有名なグレートジャーニーを成し遂げた関野さんが2002年2月8日にここを訪れたという記念碑が立っていた。その後、ンドゥトゥ地区に向けて平原を走ると待望のヌーの群れが現れてきた。今の時期は南から北に向けて移動しており、その数は半端じゃない!!目算でざっと数千頭か?これから北のセレンゲティ国立公園を目指しているが、子供を連れたヌーも沢山いる。やっと、アフリカに来たという実感に浸る。
13時半過ぎに宿泊地クハマ・キャンプに到着。ここのテントに2泊の予定であり、節水、夜の一人歩き禁止等の説明を受ける。シャワーを浴びたいときはボーイに言うと、バケツでお湯を運んできてテント上に設置された布製の袋に入れてくれる。これで約2分間シャワーが使用可となるが、女性が髪を洗う時は大変と思う。割り当てられたテント内は意外と広くて、10畳ほどの広さがあり、ダブルベッド、シャワー室、トイレが完備している。荷物を解き、16時からのサファリまで自室でのんびり過ごす。外はカミナリが鳴り、雨模様。今までテントに泊まった経験はなく、夜は野生動物、サソリ、ヘビ等がテントに近づいてこないか一抹の不安はあったが何事も無かった。
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16時からサファリに出発。ここンドゥトゥ地区はンゴロンゴロ自然保護区に属しているが、オフロードサファリが可能なため、動物がいれば車で近くまで入っていくことができる。その分シャッターチャンスも多い。胸が高鳴る。ライオンのオスとメス4頭が寝そべっている。しかし、いつまでも寝ており移動しそうにないため、早々に諦めて次の動物探索に。オオミミキツネの群れ、セグロジャッカル、ハイエナ等に出会う。母親チータと1歳ほどの子供4頭の群れに出会った。ここンドゥトゥ地区の最初のサファリでチータの親子に会うとはラッキー。遠くにトムソンガゼルの群れがいたが、横取りを得意とするハイエナがいたため残念ながら狩はしなかった。18時半にキャンプ地に戻る。19時からシャワーの予約をしていたので少し待っていたら、ボーイがバケツにお湯を入れて運んできた。早速シャワーを浴びる。髪を洗ったが、電源コンセントがないためドライヤーは使えず、自然乾燥を待つしかなかった。
夜中、オスライオンが縄張りを回りながら、ウーッウーッと鳴いている声に目を覚ました。テント内は外気が直接入ってくるため、意外と寒い。多分15℃位の気温だろう。フリースを着ないと寒すぎる。
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4日目
8時からサファリに出る。出発して直ぐに、メスライオンと生後数ヶ月の赤ちゃんライオン3頭の群れに出会った。メスライオンは倒したヌーをくわえて近くの木の下に移動させている途中で、後から3頭の赤ちゃんが付いていた。匂いを嗅ぎつけたのか、近くの木に数羽のハゲワシが飛んでくる。親子とも既にお腹一杯食べた後と思われ、3頭の赤ちゃんは木に登ったり、じゃれあったりして遊んでいた。
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その後、平原に出て暫くすると昨日のチータ親子に出会った。1時間ほど様子を見ていたところ、TAさんが急に車を走らせ遠くのトムソンガゼルの群れに近づいて停めた。「今からあの赤ちゃんをハンティングするよ」と予言した。チータとガゼルの距離は300~400m、我々の車とガゼルの距離は100m以内。すると、突然チータがガゼルを目掛けて走り出し、あっという間にくわえていた。車で後を追ったが、余りにも一瞬の出来事でカメラに収めることが出来なかった。残念!チータに近づいてみると、まだガゼルの赤ちゃんは手足をバタつかせていた。これも自然の摂理と受け止めるしかない。今回でアフリカは4回目だが、初めて狩のシーンをこの目で見ることができた。やはり、オフロードサファリの強みか?昨日、今日とラッキーが続く。
キャンプ地に戻り昼食。少し休んで、16時から再度サファリに向かう。午後はヒョウを狙いたいものだ。期待はどんどん高くなる。TAさんはンドゥトゥ湖の周りのアカシアを中心にヒョウを探してくれたが、残念ながらヒョウに会うことはできなかった。ヒョウは後日の楽しみに取っておこう。湖にはフラミンゴが群れていた。逆光のためフラミンゴが湖面に映り、丁度8分音符「♪」がきれいに並んで、譜面を見ているようだ。
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5日目 セレンゲティ国立公園を目指して
朝食後、ンドゥトゥ地区をサファリしながらセレンゲティ国立公園へ車を走らせる。セレンゲティ国立公園の入り口は、ナービヒルと呼ばれる小高い丘にあり、その頂上に登ったが、ここからの見晴らしは絶景で、これから行くであろう道が公園の中心部に向けて延びている。
ロッジへ向かう途中、公園の中心部に向けて北進しているヌーの大群に出会う。まるでゴマを撒いたように黒い点が無数に散在している。あちこちで赤ちゃんを産んでいるのだろう。2匹のキンイロジャッカルがまだ新しい胎盤をしきりに食べていた。栄養は満点。よいご馳走にありつけたものだ。遠くの山では噴煙が上がっていた。オルドイニョレンガイ山(マサイ語で「神の山」の意)で毎日活発に活動しているようだ。ロッジ到着後昼食。16時から待望のセレンゲティ国立公園へサファリ開始。これからが今回のツアーのメイン。今日はロッジから南のモル・コピエと呼ばれる地域をサファリ。トピの群れに出会う。更に、ヒョウを発見。1頭のみであったが、暫くして岩山の方へ登っていった。セレンゲティ国立公園最初のサファリでヒョウに出会えるとは幸先がよい。小さな池の辺にカバの骨が横たわっていた。車から降りて骨に触ってみた。ドライバー さんによると死後3ヶ月程度経っているという話。
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6日目 ランチボックス持参で終日サファリへ
毎日同一パターンで6時起床、7時朝食。今日はランチボックスを持参で終日サファリの予定。そろそろ疲れが出てくるころで、動物になかなか会えず。
12時30分ごろビジターズ・センターに行き、ランチボックスで昼食をとる。既に20台ほどのサファリカーが集結しており、用意されている場所は満杯状態。補助の椅子を出してもらいどうにか場所を確保。添乗員さんが日本からミニカップラーメンを持参しており、全員に差し入れしてくれた。久し振りの日本食に感激、美味しく頂いた。
その後、広い平原に動物を求めて車を走らせたが、殆ど見つからず。まだ時期が早いのか、ヌー、シマウマ、バッファロー等の草食動物ですら1頭もいない。ロッジに帰る途中、インパラのハーレムに出会う。今日は張り切って終日サファリをした割には収穫が無かった。これが本来の姿で、今までが余りにも幸運でありすぎたのだと自分を納得させる。
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7日目
6時サファリに出発。今日はいつもとは違って、朝食ボックスを持参して早朝サファリに挑戦。シンバ・コピエと呼ばれている場所にライオンの狩を期待したが、残念!この辺りには小さな池があり、カバが10数頭の群れで池を占領していたり、池の中ほどにある島でカンムリツルが卵を抱いていた。9時過ぎにナービヒルに行き、少し遅めの朝食。朝食後は、更に南の方をサファリするとシマウマやヌーが草を食みながら北に向けて移動している群れに出会った。先頭がまだこの辺を移動している状態。角がハートの形をしたハーティビーストの親子に出会う。
14時過ぎにロッジに戻る。直ぐに昼食をとり、暫くはベランダにてお茶。こののんびりした時間がなんともいえない至福の時。ロッジのプールでは白人の家族が泳いだり、日光浴していた。プールで泳いでいる日本人は見たことがない。今日は、午前中のサファリでお仕舞い。走行距離にして約200Km、ドライバーも我々も少々疲れ気味。丁度良い休養となった。明日は、ここから更に北方のセレナ・ロッジへ移動するため、荷物の整理およびバッグへの詰め込みを行う。
夜の食事が済んだ時、3日目の最後の夜ということでレストランのコック、ボーイそれにウエイトレス達がお別れの歌を歌いながらケーキを差し入れてくれた。ケーキに立てられた花火に火をつけ、より一層声を張り上げ歓送してくれたので我々は手拍子で応えた。
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8日目 更に北のセレナ・ロッジを目指して
朝食後、サファリをしながら、北方の宿泊地セレナ・ロッジを目指す。朝の外気温は15℃前後、いくら夏といえども標高が1,400,mあると流石に朝晩は寒い。
早速、インパラの群れに出会う。約50頭の群れで相当に大きい。オスは流石に凛々しい。しかし、ハーレムに君臨できるのは平均3ヶ月という短さを思うと頑張れよと励ましたくなる。キリンの親子をカメラに収める。子供にはまだへその緒が付いており、生後1週間程度という。この辺りには、ソーセージツリーが生えており一杯の実を付けていた。遠くから見ると確かにソーセージが縦にぶら下がっているように見える。しかし、この実は硬くて頭の上に落ちてくると怪我どころではないという。こちらではこの実から酒をつくっているという話を聞いた。
ヒヒの群れを発見。面白い光景が見られた。赤ちゃんを連れた母親が座っていると、後から来たヒヒが大人も子供も1頭ずつ、赤ちゃんにハグしたり、手で触ったり何らかのスキンシップをしながら追い越していく。多分、ボスの赤ちゃんであろう。動物の世界は上下関係が厳しいようだ。
セレナ・ロッジの近くまできたところ、突然車の左手からヒョウが出てきた。我々は立ち上がってカメラに収めようと必死。夢中でシャッターを切った。よく見ると子連れであった。車の後ろを横切って草むらに隠れてしまうまで10秒以内。後でカメラを確認したら、どうにか親子のヒョウが写っていた。ラッキー!!
12時半過ぎにセレナ・ロッジに到着。昼食後、暫く休み16時からサファリを再開。先ほど親子のヒョウに遭遇した場所近くに来たところ、木にヒョウが登って休んでいるということで数台のサファリカーが集結していた。よく見ると、インパラを木の上に持ち上げており、既に食後なのかお腹を大きく膨らませたオスのヒョウがいた。結局、16時からのサファリではこのヒョウ達を見ているだけで暗くなってしまったが、このようなシーンは簡単に見られるものではなく、今日はツキにツイていた。名残惜しいが、そろそろ帰らなければと帰路についた。
20時に食事。ここのロッジでは毎夜21時から専属の若手黒人たちによる楽器演奏と民族舞踊、それにアクロバット・ショーが披露されている。男女3人ずつ6人が激しく腰を振る民族舞踊を踊っていた。30分で終演。
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9日目
今日もランチ・ボックスを持参して終日サファリの予定。 最初は池の辺でサバンナモンキーの群れに出会う。赤ちゃんをお腹に抱えた母親がいれば、既に母親から離れて盛んに木登り等の遊びに夢中な子供もいて楽しい限り。更に車を走らせていると、道路上をノッシノッシと歩いているアフリカオオトカゲに遭遇。体長は約70~80cmありグロテスク。直ぐに道路から離れ、草むらに入っていった。
ムバラゲティ川のカバの生息地に行きトイレ休憩。ここの川は川幅が50mほどあり、川に入って頭だけを出しているカバ、岸辺に上がって寝そべっているカバ、総数は約 50頭。正にウジャウジャいるという言葉がピッタリ。また、近くにはワニの姿も見られ、共存しているようだ。
道端に1頭のキリンが立ち止まっていた。よく見るとキリンの首から背中にかけて ウシツツキという鳥が数羽止まっていた。
ドライバーさんは、象の親子を見たいという我々の要望を聞き入れて、早速象の群れに案内してくれた。約40頭の群れで、数家族が集団を作っているようだ。親子をねらってカメラに収めた。象は人間と同様に大人になるまでに10年以上要するため、子供の象といえども大から小まで様々。今日は朝から終日サファリのためドライバーも少々疲れ気味、16時半にはロッジに戻った。
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10日目
バルーンサファリに参加するOご夫妻は既に飛行地点に向け出発。我々は朝食ボックスを持参して早朝サファリ。まず、4羽のダチョウに遭遇。メス1羽に3羽のオス。オス達が羽根を少し広げてくるくる回転したり、羽根をばたつかせたり盛んに求愛ダンス?をしている様子。その後、一斉に走り出したが、足の速いこと、確かに歩幅は広いが、それにしても時速50Kmほどは出ていると思われた。
遠くにはバルーンが2機、朝焼けの空に浮かんでいた。前回来たときはバルーンに乗ったが、高所恐怖症の筆者でも怖がらずに乗ることができ、上昇下降もエレベータのように重力を感じないため非常に気持ちがよい。
バッファローの大群に出会う。動物の移動は、最初にバッファロー、その後にシマウマ、ヌーが続くという。草を食みながらゆっくりゆっくりセレンゲティ国立公園の中心部に向けて移動していく。やっと、先頭がここまで移動してきたということだ。遠くから見ると、黒い帯が延々と続いているようで数百頭は下らない。親子のバッファローや顔の表情をカメラに収める。近くで見るととてつもなく大きい!なるほどビッグ5の中の1つに数えられるはずだ。これほど大きな獲物を倒すとはライオンもすごい。
遠くの地平線上にキリンを発見。その数20頭以上。子供はいなかったが、地平線 上に首を斜めに突き出した姿は、まるで工事現場のクレーン車の様。その後、象、ウォーターバック、エボシクマタカ等を見ながらロッジに戻る。今日のサファリはこれにて終了。昼食後の時間は休養に当てる。
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11日目 最後のサファリ
5時30分モーニング・コール、6時サファリに出発。今日はサファリ最後の日となるため、ドライバーも気合が入っており、我々も幸運を祈りつつ車に乗り込む。出発して暫くすると平原に出た直後に朝日が昇り、タイミングよくご来光を拝むことができた。目指す方角は、セレンゲティ国立公園の南東に位置するゴル・コピエ。枯れた木にヨーロッパ・コウノトリが20羽ほど止まっていた。最初、遠くから見たときは白と黒の花が咲いているよう面白い光景であった。無線でヒョウとライオンがいるという情報が入った。目的の地点まで、全速力で車を走らせる。最初はヒョウ。
枯れ木にメスのヒョウが背中を向けてチョコンと座っていた。ドライバーさんが言うには、ヒョウはライオンの存在に気づいて木に登っているが、ライオンはヒョウに気づいていないとのこと。暫くするとヒョウは木から下りて草むらの中に消えてしまった。そこで、今度はライオンのところへ移動したが、ゴロンと寝そべっているのみで、全く動く気配無し。諦めて、別の場所に移動。水辺の草地にインパラの大群を発見。40頭は下らない大きなハーレム。オスの顔は流石に凛として、同行の女性からは思わず「すてき」という言葉がでた。
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暫くすると、遠くを見つめているオスライオンに出会う。視線の先を追うと、そこにはシマウマの群れ。ライオンの存在に気づいていないかのように親子のシマウマがどんどん近づいてきた。このままでは危ないと思ったが、30mほどに近づいた時ピタッと足を止めた。
その後、やっとチータに出会うことができた。草地に1頭のチータが寝そべっていて、時々頭を上げ様子を伺っていた。徐々に運が向いてきた。更に車を走らせると岩の上に2頭のチータを発見。親離れして間もない兄弟のチータらしい。これからは自分たちで狩をしなければならない。君たちには厳しい現実が待っているよ。
この先の岩山で昼食をとろうして到着した時、先客がいて、「あの岩山でチータの親子を見かけた」という話を聞き、昼食は後にして直ぐ車を走らせた。2台で岩山の周りを探したところ、生後3週間ほどの赤ちゃんを2頭連れたチータを発見。チータ親子は危険を察知して岩山の中腹まで登って身を潜めた。両者の根競べで、お互いジッと待つこと10分。チータ親子が動き出し、岩山を降りて木陰の中に姿を隠してしまった。
昼食地点に戻ってランチボックス。今日はロッジから直線距離にして60Km以上南東に来てしまっていたので、少し早目ではあったが、帰路についた。途中、オスの象が1頭ゆったりゆったりと草原を歩いている姿が目に入ってきた。これぞまさしくアフリカの景色、アカシアの木をバックにシャッターを切った。最後の日にヒョウ、ライオン、チータ、象という大物を見ることができ、ドライバーに感謝。そして、このセレンゲティ国立公園にも感謝。
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12日目 帰路につく
9時にサファリをしながらキリマンジャロ空港を目指す。Nご夫妻の奥さんがドライバーさんに「最後にヒョウが見たい!」と半分冗談で難しい注文を出した。ドライバーのKMさんは90%以上不可能と分かっていたためYESとは言えず、自分は虫や花が専門で動物は専門ではないと冗談を飛ばしてはぐらかしていた。ところが、出発して直ぐにヒョウがいるという情報が無線で入り、その場所を目指 して車を走らせた。メスのヒョウで、木の枝に頭を向こうに向けて寝そべっていた。 半分冗談の注文が現実となり、我々もドライバーさんもハッピー。
飛行機のフライトまで余り時間が無かったので、早々に切り上げ空港に向かった。ところが、途中にもう1頭ヒョウがいるという情報。我々の行く手には既に10台程の車が停まっており、行く手を遮っていた。このヒョウで本当に最後の見納め。どうにかカメラに収めることができた。幸運は続くというが、怖いくらい!
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今回のツアーでは、アフリカの風を肌で感じ、更に野生動物の様々なシーンに出会い、感動を受けました。ドライバーさんたちの一方ならない熱意と努力、そして参加された皆さんの幸運の賜物と感謝しています。最後に、このような感動を与えてくれたタンザニアに「ありがとう」とお礼を言うとともに、何らかのお返しができたらと思っています。
Asante Sana(どうもありがとう)
Tutaonana(また会いましょう)
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