アフリカ絵日記その10 タンザニアのソウル・フード

アフリカ絵日記その10 タンザニアのソウル・フード

タンザニアでは毎日のように食べていたソウル・フードがある。その名も「チプシ・ナ・マヤイ」。フライドポテトの卵とじだ。油を敷いたフライパンの上にフライドポテトを盛り、その上から塩で味付けした溶き卵をジャーッと入れて、焼けたら出来上がり。ケチャップをかけて食べる。非常に単純で安そうなジャンクフードだが、なぜかウガリ&肉の定食より少し高かった。
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日が暮れる頃、ようやく集落が遠くに見えてくる。スーパーもレストランもない。何か食べる物はないか?ウガリ定食の店もないような小さな集落でも、このチプシ・ナ・マヤイだけは、ちゃんと屋台が出ていた。これを見つけたときはほっとした。ワインがあれば、スパニッシュ・オムレッツと思えなくもない。味は淡泊で、それほど美味しいとは思えないのだが…腹は膨れるので満たされた。おそらく、ツアーではなかなか食べる機会がないと思うが、ぜひチャレンジしてほしいタンザニアのB級グルメです。食事は素朴だったけど、不思議とビールは毎日きちんと飲めた。にごった水のバケツシャワーしかないホテルだったけど、ほぼ毎日ホテルに泊まることができた。1泊3000シリングくらいだったかナ。幹線道路を走る限り、田舎でもそれなりに満たされていたタンザニアの旅。毎日地図を眺めながら、「そーだ、ザンジバルに渡ってみよう」とふと思いつく。そして旅はまだまだ続く。
文・画 吉岡健一