2012.12.22発 道祖神エジプトの旅ギルフ・ケビール遠征隊15日間 前編

道祖神では最長となる10泊のキャンプ旅、エジプト最深部ギルフ・ケビールへ行ってきました。広大なサハラ砂漠とはいえ、日々変わるその表情、刻々と移り変わる雲や空の色、そして、夜ともなれば満点の星空……キャンプ旅ならではの大自然を体感できる贅沢なコースです。また、まだ緑のサハラだった約1万年前に描かれた壁画も見ごたえがあります!
カイロに降り立った一行は、発着点となるバハレイヤ・オアシスへ。4輪駆動車に乗り換え、ギルフ・ケビールに向けて出発です。
初日は朝から小雨。途中から強風に見舞われ、白砂漠が両脇に広がるはずの幹線道路は、砂しかみえず、ペースも上がりません。強風に吹かれ、じゃりじゃりと口に砂を含みながら、車に隠れるようにテント設営。移動、そして、キャンプ設営の毎日が始まりました。
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砂と岩山の世界を走り、クフ・ヒルへ。ここには、第4王朝のファラオでクフ王の息子であるジェドエフラーによるカルトゥーシュの線刻画が残されています。
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アブ・バラスには割れた水瓶が散らばっており、ここはかつてダクラ・オアシスへと向かったチャドやリビアからの略奪者たちの中継点で、ここを給水所としていたようです。ダクラ・オアシスの人々は、略奪者の後を追い水瓶を叩き割ったことで、オアシスに平和が戻った…という話もあるとか。線刻画や壁画も見ることができます。
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マッド・パンやレッド・ライオンと呼ばれるこの不可思議な風景。ここはかつて海のそこで、海底にたまった泥が長い年月で雨や風、砂に削られ、このような風景が造りだされたそうです。
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ファラオ・ラリーのチェックポイントSAVIEM22や第2次大戦時の英国軍の飛行場跡で小休止。その後、360度に広がる砂原を走り、ギルフ・ケビールの大地の脇、ワディ・バクトへ。この谷には砂丘に堰き止められた大きな湖があったそうですが、想像もつきません。今宵は満月の夜でした。
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翌日も見どころが盛りだくさん。まずは、第2次大戦時の英国軍の飛行場跡エイト・ベルズへ。ここを中継点として、リビアのクフラにあるイタリア軍基地を攻撃したそうです。その後、エル・カンタラの洞窟へ。砂山を登った先の洞窟には、約8,000年前に描かれた牛や人の壁画を見ることができます。年代が比較的新しい壁画のため、他の壁画に比べ緻密に描かれています。
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壁画のハイライトとなるのが、ワディ・スーラとフォッジーニ・メスカワティ洞窟です。まずは、ギルフ・ケビールで最も有名なワディ・スーラのスイマーの壁画を見学。かつてここを流れていた川で泳いでいる人を描いたのか、はたまた、何かに祈っているようにも見えます。すでに洞窟の壁が崩れつつあり、数年先には壁画がなくなってしまうかもしれません…。
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次に、フォッジーニ・メスカワティ洞窟へ。アマチュア探検家のフォッジーニ親子とエジプト軍人メスカワティが2002年に発見した壁画です。壁一面に描かれた人や手形、牛のような首のない超獣、動物、そしていくつかの線刻画など、一日中眺めていたくなるほど。想像と妄想の世界が広がります。
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そして、ギルフ・ケビールの台地上へと向かいます。その前に、アカバ・パス(峠)にてキャンプ。雲が美しい夕時でした。
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後編につづく
佐藤