初心者の方がゼロから始める登山 -キリマンジャロ登頂への道 東日本編 講習第5回@雲取山

講習会東日本編第5回を4月20日、21日に東京都最高峰雲取山にて開催しました。
今回の行程は、奥多摩湖湖畔近くの鴨沢登山口から中腹の七ツ石小屋を経由して雲取山(2,017m)に登頂し、七ツ石小屋泊。翌日は小屋から奥多摩駅に向かって、長大な石尾根を下るというもの。鴨沢バス停に集合し、いざ雲取山を目指します!参加者は15名とスタッフ3名の18名。
人数が多いため、2グループに分かれて出発!昼食をとる予定の七ツ石小屋に向かう山道は緩やかな斜面が多いです。途中には、慎重に歩かないといけない細い道では、ヒヤッとしました。
七ツ石小屋に近づくにつれて、山道も急になり、だんだん天気が悪くなってきました。霧が漂い始め…七ツ石小屋でお昼ご飯を食べているうちに霰が降り始め、やがて雪に変わりそして、積もり始めました。
午後からの行程は、雲取山を目指す予定。七ツ石小屋の小屋番のお兄さんとも相談し、悪天候のため小屋で待機。
次の日の天候次第では、山頂を目指すのか…もしくは、このまま下山するのか…
なにはともあれ、待機なら待機!!寒いので、小屋にある唯一の暖房の薪ストーブを囲みお話。あんな話やこんな話。ゆっくり過ごす山小屋。なかなか味わえない時間です。
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今回のごはんは昔ながらのお釜で炊いてくれました。みなさん思い思いのおかずを持参して、あったかい薪ストーブを囲んでのごはんタイム。
翌朝は、小屋付近は約20センチの積雪。残念でしたが、来た道を下山することになりました。ちなみに七ツ石山~雲取山の稜線は30cm以上の積雪と強風のようでした。
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積もったばかりの雪道を慎重に歩き、下山します。下山していくと雨に変わってきました。
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無事に集合場所だった鴨沢バス停に到着。今回は山頂を踏めない山行になってしまい、若干消化不良気味のところがありましたが、次回の第6回目登山講習会@北八ヶ岳でリベンジしたいですね。
皆様、雨&雪の中の苦しい山行、お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。
伊藤

初心者の方がゼロから始める登山―キリマンジャロ登頂への道 西日本編―講習会第5回@弥山・八経ヶ岳

4月20日~21日に講習会西日本編第5回を、奈良県の弥山・八経ヶ岳にて行いました。
今年は3月に高見山(標高1,248m)での足慣らしに始まり、今回はそれなりの達成感を求めて近畿最高峰であり百名山でもある弥山・八経ヶ岳(標高1,915m)へ。奈良、三重、和歌山にまたがる台高・大峰山脈は標高は2,000mに及ばないものの山域は広大で山深く、国内有数の降水量のために谷は鋭く切れ込み、いつも濃い霧をまとっている味わい深い山々です。いまだに女人禁制を貫いている事で有名な山上ヶ岳をはじめ、日本最古といわれる山岳信仰の聖地でもあります。山々には行者の行場が点在し、奈良の吉野から和歌山県の熊野本宮まで続く全長170㎞に及ぶ山道、大峰奥駆道は熊野の参詣道として世界遺産に登録されています。
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山域の中心部に位置する弥山は曼荼羅世界の中心点である須弥山を意味する山名で、そこに登ることはあたかもあちらの世界に潜っていくかのような、そんなストーリーも楽しみつつ、非日常を満喫してきました。
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天気の不安定なこの時期、やはり途中から気圧の谷や寒気の影響により雪が降ったり、木々や髪に霧氷がつく天気となりましたが深山はより深山らしく趣きがありました。弥山小屋は貸切状態。部屋を広く使い、調理場を借りて牛丼を作ったり、参加者全員で
おにぎりを握ったり、普段の山小屋ではできない体験ができました。
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今回の山行のポイントは長い下りにありました。山頂から長い尾根をゆるゆると下る、キリマンジャロ登頂後の長い下りを想定した行程としました。次回、講習会第6回は木曽の御嶽山です。白山、弥山に続いてまたしても霊山。
立派な行者さんになれるかも?
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ご参加いただいた皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。

ナイロビ・春の嵐

ここ1~2週間、たまに夜中に雨が降ったりしていたナイロビですが、とうとうやって来ました。4月初日の今日、朝から晩まで雹まで混じった大雨が降り注いでいます。とうとう本格的な雨季がやってきた合図でしょうか。道路は一瞬にして巨大な水たまりのようになり、ただでさえ難儀な車の運転が大変そうです。大雨が来ると、とたんに渋滞がひどくなるのも困ったものです。これから5月半ばまでは、激しく雨が降ることも増えそうですので、GWにケニア旅行をご計画の方は雨具の用意も忘れずに!
…しかし、これだけ大雨が降っているのに、いつまでもアパートのシャワーが断水しているのは一体どういうわけなんだ!
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2013年3月 カーボ・ヴェルデ フォゴ島視察報告

添乗ではないですが、カーボ・ヴェルデの視察に行ってきましたので、ご報告します。
カーボ・ヴェルデは10の島と8の小島から成り立っていますが、その中のフォゴ島を中心に行ってきました。フォゴ島へは国際線が飛んでいませんので、まずは首都プライアのあるサンティアゴ島へ入り、国内線で20分ほどでフォゴ島のサン・フェリペに着きます。
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フォゴ島は島全体が火山の島です。‘フォゴ’というのも‘火’を意味し、1680年の噴火後にこの名前に変更されたそうです。(それ以前は他の島のように聖人記念日にちなんだ名前でした。)その後も1700年代に2回、1800年代に3回、そして1951年、1995年と噴火を繰り返しており、現在も活動を続けている火山島です。地図だけですとただの円い島ですが、この側面図を見ると島=山というのがよくわかると思います。
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サン・フェリペからSaltoまでは山の裾野を半周するように走り、そこから標高を上げていきます。そのあたりからすでに、溶岩流の跡などがそこここに見えます。
断面図からわかるように島(山)の上方が大きなカルデラになっています。直径10kmありCha das Caldeiras(火口原)と言われ、その中に2つの村があって、1,500人あまりが暮らしています。
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カルデラの中にはいくつか火口丘があり、一番高いものがカノ山(2,829m)で、カーボ・ヴェルデ中でも一番標高の高い地点となっています。
今回私はPORTELAという村に泊まりました。この村には昔、1人のフランス人男性が住みつき、数人の妻を持ち!?たくさんの子孫を残したそうで、この村の中にはブロンド・青い目などフランス人の血を濃く感じられる人が多いです。また、カーボ・ヴェルデはポルトガル語・クレオール語が公用語なのですが、この村はフランス語が主で、宿の食事も何となくフランス風でした。
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今回の主目的はカノ山(2,829m)ピークに登ることです。村が標高1,700mほどですので、約1,000m登ることになります。朝6時半出発。最初は細かい黒い溶岩のなだらかな道です。振り返ると外輪山に朝日があたって美しいです。途中まで登るとカルデラの様子や隣のサンティアゴ島も見えます。ピーク近くなると白い大き目の石になります。ピーク直下は急になり、鎖場もあります。ピークに立つと反対側の火口や1995年に噴火したときに出来た火口丘が見えます。
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ピークから下り数メートルはガレ場ですが、そのあとは黒い砂を駆け下りる形になります。ちょうど、雪山や砂丘を滑り降りる感じです。かなりの長距離を下りますので、結構疲れます。1995火口丘(1995年噴火時にできた火口丘をそのまま数字で呼んでいるようです)までそうやって降ります。登りには2時間半ほどかかりますが、下りは20分位でした。
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そこからは、村歩きです。「え、こんな所に。。」と思う所で耕作を行っています。外輪山の麓は土地が肥沃で、ブドウも獲れるそうで、カーボ・ヴェルデで唯一ワイン作りも行われています。1本600円位ですが、かなり質の良いものです。
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外輪山の向こう側斜面ではコーヒー豆も獲れるそうで、それもカーボ・ヴェルデ唯一です。ぱっと目には砂地ばかりの貧しい土地に見えますが、ゆっくり歩くと色々な営みを見られます。
カノ山自体は単純な山ですが、上から見られる景色は美しいですし、途中の村歩きも楽しいです。また宿の庭から眺められる外輪山の風景は見ごたえがあり、星や朝日・夕日も堪能でき、山の中のリゾートに泊まっている感覚です。人も優しいですし、食事やワインも美味しいですので、長期滞在してみたいと思いました。小さな丘に登ったり洞窟を見学したり、村を歩いたりと、ゆっくり過ごすにはとても良い場所です。外輪山の尾根縦走1泊2日コースというのもあるので、次回は試してみたいと思います。
平山

2012.12.28発 ウガンダ・ゴリラ・トレッキングとサファリ10日間 後編

2013年の年明けはコンゴ国境近く、クィーンエリザベス国立公園で迎えました。
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幻想的な初日の出から始まった公園内の車でのサファリは、正直、振るいませんでしたが、エドワード湖とジョージ湖を結ぶカジンガ水路でのボート・サファリは、晴天に恵まれ大当たり。水辺に棲息する多種多様の動物、鳥類が集う野生動物の楽園でした。
たくさんのゾウたちが喉の渇きを潤しています。
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気持ち良さそうですね~、バッファロー。
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ワニとカバがこうして並び、
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ゾウのオーケストラ隊まで・・・
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カラフルな鳥たちがたくさん。クィーンエリザベス国立公園では、約540種の鳥が観察できると言われています。左上のセネガルショウビンって、小さいけど本当に美しい。
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ウガンダの国鳥、ホオジロカンムリヅル。
気品高いこの鳥のカラーは、ウガンダ国旗と同じ、黒・金・赤なんですね。
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今回、ボートは比較的小型のものでした。このサイズだと、岸まで近づいて動物を観察できる上に、モーター音がさほど響かないので、動物たちが逃げないのです。
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さて、ツアーのメインであるマウンテン・ゴリラに出会うために、ブウィンディの森でトレッキングに臨みました。絶滅の危機にさられているマウンテン・ゴリラですが、ブウィンディ原生国立公園では保護活動の成果を受け、少しずつ数を増やし、現在は400頭ほど棲息しています。そのうち、観光客の観察が許されているのは3組のグループ。私たちは、ルシェグラと名付けられた17頭程の大きなグループを観察させてもらうことに。現在、ルシェグラは、人里近い地域を棲息エリアにしているので、1時間余りのトレッキングでゴリラのグループに遭遇。こちらも晴天の下、1時間、間近でしっかり観察、お昼には下山となりました。トレッキングは通常、夕方までかかることがほとんどですが、今回は早くに終わったので、午後は希望者を募ってブホマ村の見学に出かけることにしました。
ブホマはマウンテン・ゴリラ・トレッキングの拠点地で、村を挙げてゴリラの保護活動に力を入れていると共に、多くの観光客が訪れることにより仕事や金銭的に恩恵を受けています。山肌に沿って紅茶、コーヒーのプランテーションが広がりますが、さまざまなプロジェクトで支援を受けて成り立っている部分もあるそうです。
紅茶、コーヒーのプランテーション
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収穫したコーヒー豆は、村人たちによって、こうして乾燥作業に入ります。
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バナナのプランテーションは圧巻です。
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ここでは、4種類のバナナの木を栽培しています。バナナにこんなに種類があるとは・・・知りませんでした。幹の種類によって生るバナナが異なり、私たちが良く知るところのデザート用バナナはもちろん、主食用の甘くないバナナ、アルコールに向くバナナとさまざま。この国にとってバナナはなくてはならない農作物です。
バナナのお酒を作る工程も丁寧に教えてくれます。バナナを潰し果汁を取り、1週間から10日程発酵させるとバナナワインに。さらに写真のように蒸留しアルコール度数を高めると、WARAGI(ワラギ)というバナナの蒸留酒が出来上がります。度数40%の非常に強いお酒です。
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ここでは、ジュース、ワイン、蒸留酒の試飲をさせてくれます。飲み比べると、その違いが良く分かります。また、ワインは他のお酒と比べると、かなり酸味が強いのが特徴です。
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村のチーフの一人でもあり、伝統的な薬草療法士でもある方のお宅を訪問しました。頭痛、胃痛、風邪、下痢、便秘、傷、打ち身などに良いそれぞれの薬草(ハーブ)の効能を、留守中のチーフに代わって奥様に教えてもらいました。
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そして、少数ながら、昔からこの地に住むピグミーの人々の集落も訪れました。狩猟採集で営んできた彼らの生活について簡単に教えてもらいます。皆、すごく小柄で身軽なので、森の中もひょいひょいと進み案内してくれます。狩で得た獲物は、木の上に作られた貯蔵小屋に一時保存。肉食獣や小動物からの被害を防ぐためとのことですが、まるで、トム・ソーヤの冒険に出てくる小屋のようですね。
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火起こしのデモンストレーションやダンスも披露してくれます。
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徒歩3時間かけて、村内をゆっくり案内してもらいましたが、どこへ行っても暖かく出迎えてくれる村人たちの気持ちがうれしかったです。注)上記、ブホマ村見学は、時間がある場合に限り、現地にて別途料金で手配可能なオプショナルツアーです。
そして、ツアーも終盤、カンパラへ帰る途中では赤道を通過します。ウガンダはアフリカでも数少ない赤道直下の国です。ツアーでは少なくとも2回は通過しますが、赤道地点には、このようなモニュメントが道路を挟んで左右に位置しています。円を縦半分にして、左側が北半球、右側が南半球。
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今回は、『コリオリの力』をこの目で確かめる実験を行ってもらいました。一言で説明するなら、地球の自転により、運動する物体に対して北半球では反時計回り、南半球では時計回りの力が働く、という現象です。(詳しくは、インターネットなどでお調べください。)
北半球、南半球、赤道の各地点に設置された円錐型の器具に水を流すと・・・、
こちら北半球。水が反時計回りの渦を巻きながら流れ落ちます。(矢印の方向)
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南半球では、同様の器具が時計回りの渦を巻きながら流れ落ちます。そして、赤道地点では・・・。まったく渦を巻くことなく流れ落ちるのです。(矢印の方向)
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実験後、ご希望の方には赤道(到達)証明書が発行されます。(別途有料)
さて、この実験。信じる、信じないは皆さん次第!? でしょうか・・・。
以上、マウンテン・ゴリラ、チンパンジーだけではない今回のウガンダの旅について触れてみましたがいかがでしたでしょうか。感じ方は十人十色。どうぞご自身の眼で確かめてみてください。
今野