南アフリカは冬です

ヨハネスブルグは今日(5月26日)の最低気温が2度でした。
南アフリカのどこかで初雪が観測されたとニュースで言っていました。明日のヨハネスブルグは最低気温は-1度との予報。昨年のFIFAワールドカップの時(6月)、-2度まで下がった中での、南アフリカチームの負け試合の取材を思い出すな~。
冬のヨハネスブルグ界隈は、青空が多いのですが、今日は天気が崩れた時だったので、朝の空は

曇天
曇天

午後には青空も出てきましたが、風が強くて本当に寒い日でした。
明日はもっと寒いのか~
快晴
快晴

2011.04.29発 雨期のサバンナ/ケニア

2011年4月29日から5月8日のゴールデンウイーク、ケニアに行ってきました。
昨年の同じ時期に比べると、降雨時期が遅かったせいか草丈が低いようでした。
草丈が短いと動物が見易いとよく言われますが、それを実感出来たサファリ行で、昨年は草の中では頭しか見えなかった大型ネコ(ライオンやチータ、ヒョウなど)が胸以上の高さが見えたのが印象的で、草の緑、空の青、白い雲の風景はアフリカ3原色をちりばめたような空間に遊ばせてくれたのでした。

チータとユーフォルビア – マサイマラ
チータとユーフォルビア – マサイマラ

雨期の厚い雲を穿つ光で切り取ったような風景の中に、獲物を狙う途中のチータ親子が一休み。 あまり神経質ではない親子だったらしくしばらくのんびりしていてくれました。 如何にも雨期の風景ですよね。

ユーフォルビアで休む前のチータ
ユーフォルビアで休む前のチータ

緑に染まるように風景の中をゆっくりとサファリカーの前を通り過ぎます。

草原のライオン – マサイマラ
草原のライオン – マサイマラ

比較的大きなプライドが短い草地帯でシマウマを食べていました。 こんなに広く見通しの良いところでどうしてやられてしまったのかな。 ライオンは狩り下手らしいですしね。

アップにしてみました
アップにしてみました

オスが2頭、子沢山ですが、お腹はいっぱいになったようですが妙にやせているし、沢山食べたくせに満足度が低い顔つきだし、天候不順で獲物があまり捕れなかった処に、ちょっと訳ありのシマウマがひょろりとプライドの中に紛れ込んで捕食されたか。

ミミヒダハゲワシ – マサイマラ
ミミヒダハゲワシ – マサイマラ

営巣中だったのか、撮影したら巣の中に待ち人(待ちワシ)が写っていました。

ライラックブレスレットローラ – マサイマラ
ライラックブレスレットローラ – マサイマラ

羽の色が緑の背景に映えます。 飛んでいる姿はピンぼけになってしまったのです。

ハイエナ – マサイマラ
ハイエナ – マサイマラ

泥浴びから出てきたと思ったら、空中でぱくぱくしている。

アップにしてみたらシロアリらしい羽虫を食べていました。
アップにしてみたらシロアリらしい羽虫を食べていました。

ムシはタンパク質たっぷりで甘い味がするそうで、雨の後に大発生。 羽を取って炒めて食べるとおいしい。らしい・・・

クロサイ – マサイマラ
クロサイ – マサイマラ

最近はマサイマラでもクロサイに会えるチャンスが増えたらしいです。シャイなクロサイは短い足のピッチ走法であっという間に通り過ぎましたが、その顔には山ほど羽虫が付いています。 ムシのせいで目を細めているのか。

樹上で寝るヒョウ – マサイマラ
樹上で寝るヒョウ – マサイマラ

写真の中の何処にいるか分かりますか。これでもアップ写真です。こんなに訳の分からない処にいる通称森の忍者ヒョウをサファリドライバーは運転しながら見つけてしまうのです。

ウオーターバックとペリカン – ナクル湖
ウオーターバックとペリカン – ナクル湖

ペリカンが多いときは湖で真水の面積が多くなるので、ソーダ性を好むフラミンゴが少なくなってしまうらしい。ナクル湖はとその周辺は大雨の日々であったようです。

ペリカン 右肩上がりに上昇! – ナクル湖
ペリカン 右肩上がりに上昇! – ナクル湖

鳥は飛ぶときに首を伸ばして飛ぶ姿になじみがあったのですが、ペリカンは首を畳んで飛んでいました。後ろはオオフラミンゴとコフラミンゴ。

クロサイ – ナクル湖
クロサイ – ナクル湖

アカシアの木をバックに、よっこらしょと座ります。落ち着いて居る姿は珍しい。口がとがっている処にご注目。

シロサイ親子 – ナクル湖
シロサイ親子 – ナクル湖

ナクル湖ではシロサイは当たり前のように観察出来ます。おおらかな性格と複数で行動するので発見し易いですが、名前の由来になったワイドな口で下を向いたまま草を食べ続ける。 本当によく食べる。
雨期のサバンナは、澄んだ空気と豊かな色彩と草原の静けさが支配する生き物の天国です。
築地

2011.03.18発 エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり16日間 前編

先日、エチオピアに行ってきました。この国は、旅行者が求めるものに対して、実に様々な表情を見せてくれる、懐の深い国です。エチオピアのどこを訪れて、誰に会い、何を見て、何を聞いたか、旅の仕方によって本当に違った印象を与えてくれます。この国が、本当に多様な魅力が溢れている証拠です。
今回は、そんなエチオピアの北部へ行ってきました。平均して標高2000m近い峠が連なる高原の地域です。また、各地には3000年に及ぶ建国の歴史を通して遺された数々の世界遺産が点在しています。全行程2,700㎞を陸路で走り抜けて、長い歴史と文化や素晴らしい大自然の景観、その中で日々の暮らしを営む人々と触れ合い、じっくりと地を這うように旅してきました。
01
まずは、首都のアディスアベバを出発して3日かけて世界遺産の岩窟教会群が有名な古都ラリベラを目指します。このエチオピアの北部を旅行するには、2,000~3,000m級の峻険な山岳地帯が広がる為に、一つ街を移動するのにも、ひたすら峠道を超えていかなければなりません。自ずと移動には時間がかかってしまう事になります。世界遺産のある有名な訪問地には、飛行機の路線がある為に、ひとっ飛びしてしまう方が効率良く観光できて、体力的にも楽なのですが、実はこの長い旅路こそが何と言っても今ツアーの魅力でした。次々と超えて行く峠道の圧倒的な景観、グレート・リフトバレー(大地溝帯)によって分断されたダイナミックな地形の中を走るのは、言葉を失う素晴らしさでした。そして、道中では、そんな自然環境の中でも逞しく生きる地元の村のマーケット等にも立寄り、彼らの日常生活が持っているエネルギーに圧倒されてしまいました。
02
勿論、世界に名だたる世界文化遺産の数々の素晴らしさは、言うまでもありません。まず最初に訪れたのは聖地ラリベラ、1月7日のエチオピアン・クリスマス、ゲンナでも有名な街です。(ご興味のある方は、年末年始に特別ツアーがありますので是非!)ラリベラでの岩窟教会群では、槌とノミの時代にどうやってこんなものを造りあげたのか目を見張る教会の数々と、現代にも何ら変わることなく信仰に生きるエチオピア正教徒の人々、どれもが神話の世界から現代に出て来たようで、タイムスリップしてしまったような不思議な感覚にとらわれました。実際に徒歩で、教会群を歩いてみると案外と修道士達も気さくな雰囲気の方が多く、また子供達はどこへ行っても元気に後を追ってきます。また、ラリベラでは伝統的なコーヒー・セレモニーやエチオピアの地酒でもある蜂蜜酒(タッジ)にも挑戦しました。コクがあって濃厚な味わいなのですが、実際の度数以上に“効く”飲み物なので、ついつい飲み過ぎは要注意です。
03
ラリベラを出発した後は、ティグレ州を抜けて、エチオピアの最北・古都アクスムを目指します。途中、立寄ったティグレ州の州都メケレという街で1泊して一休み。このティグレ州にも、多くの岩窟教会があります。ラリベラでは、街中にあり気軽に訪問する事が出来る岩窟教会ですが、ここらでは人里離れた場所にひっそりと造られているものが多く(中には断崖絶壁の中腹に彫り込まれている教会も!)観光整備されていない分、その歴史と厳粛な雰囲気には、何とも言えない剥き出しの迫力がありました。
04
翌日のメケレから次の目的地アクスムまでは、またも山越え谷越え…、つづら折りの峠道を越えて行きます。途中、1896年にエチオピア軍がイタリアの侵略を破った『アドワの戦い』と呼ばれる会戦の起こった山岳地帯を抜けて行きます。ガイドさん曰く、エチオピアには「自分で自分の指を切り落とす事がないのと同じように、エチオピア人はアドワの戦いを忘れる事はない」という諺(?)があるそうです。このアドワの戦いの戦勝記念日、3月2日は祝日にもなっています。
05
さて、日本を出発して8日目、いよいよエチオピア北部の旅行も半分やってきました。エチオピア観光のハイライト1つ、古都アクスムを訪れます。エチオピア文化発祥の地であり、紀元前の時代から数々の王が栄えたエチオピア王朝の中心だった場所です。数多くの文化遺産が発見されていて、古代の遺跡や歴代の皇帝達の遺品も見応えがありますが、このアクスムには1つの伝説があります。旧約聖書に記されている、モーセの十戒が刻まれた石板を納めている「アーク(契約の箱)」がイスラエルよりこの地に渡り、現在まで3000年以上も受け継がれているそうな…。エチオピア全土にあるエチオピア正教(オルトドクス)の全ての教会は、一般人が立ち入れない最奥部の部屋に、「タボット(聖櫃)」と呼ばれるご神体を安置していますが、それらは全てのものが、この「アーク」のレプリカだと言われています。勿論、我々のような外国人観光客がその至宝を見る事など出来ないのですが、安置されている至聖所(以下の写真・左上)とその番人の姿を見る事は出来ます。何でも、至聖所の番人に選ばれると、生涯その敷地内から出る事はなく、「アーク」を守り続けるのだとか。
06
毎年1月19日のティムカットと呼ばれる大祭には、エチオピア全土から人が集まり、このアクスムでは大規模な祭典が執り行われますが、特別な時期でもないアクスムは、静かでゆったりとした雰囲気の過ごしやすい街でした。神話の世界からの歴史が地続きに積み重なって形成されている街なのですが、遺跡の数々も日常にすんなりと溶け込んでいる様が何とも印象的です。エチオピアの北部を北へ北へと上がってきましたが、いよいよこのアクスムが折り返しです。ここからは南北60Kmにも及ぶセミエン山塊を横目に南下していき、再び首都のアディスアベバへと向かいます。
後編へつづく
生野

2011.04.29発 スーパー・ナミビア 10日間

日本出発前からナミビアでは、10数年ぶりに雨がたくさん降り、例年では水の流れていない川に水流が戻ってきたと聞いていました。旅の一番のごちそうは晴天です。道路状況、砂丘、川の増水等、持ちきれないほどの不安を抱えて旅立ちましたが、降雨は夜間のみで、川の増水もあっという間に引け、例年は全く水流がない所に川幅いっぱいとは行きませんが川の流れも写真に収めることが出来ました。一か所だけ泥水のため、立ち往生している車がありましたが、トヨタランドクルーザーはすいすいと通り抜け、他の車から拍手喝さい頂きました。
01
砂丘の前に水たまりが出来るのも10数年ぶりのこと。砂に湿り気があり、登りも下りもサラサラの砂より楽でした。
02
砂丘と雲です。
03
奇想天外、この花はなんと800年位生きているそうです。
04
こちらは5年物とのこと。
05
ナミビアで見ることの出来る動物は、たくさんありますが、今回はスプリンボック、オリックス、イエローマングース等々。カメレオンが道路を横断中です。色をどんどん変えて行きます。
06
鳥はなかなかきれいには撮れませんでしたが、ダチョウの大きな群れに遭遇しました。大人のオス、メスに挟まれて、大きくなった子供たちが20頭位いたでしょうか?一列に綺麗に並んでいました。
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夕陽に向かって歩いていたオリックス。
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ロッジの庭にある巣穴から出てきて、回りをうかがうイエローマングース。
09
走行中に見たつがいのアフリカオオノガン。飛ぶ鳥の中では一番体重が重いそうです。このあと、重そうな体を持ち上げて、少し飛びました。
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ケニア・タンザニアのシマウマにもよくこんな姿を見かけます。しまが少し違いますね。
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ウインドフックのレストランの椅子です。なんと本物の便座です。この席でお食事していた人が帰られ、椅子を見てびっくり。ついでに写真撮りました。
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ヨハネスブルグ空港のお手洗いの手洗い場です。水を受ける所がありません。水道から出た水は手を洗った後、そのまま向こう側に流れるように傾斜が付いています。あらっ?と思って写真撮りました。
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ツアー中のロッジのタオルです。白鳥の頭の葉がナミビア北部でよく見られるモパネの木の葉です。使用するときにこの白鳥さんを分解するのはすこしもったいない気がしました。
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夕闇の中、ロッジの明かりだけがぽつんと。
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このロッジでは、各お客様の部屋の庭で野菜を栽培していました。一滴の水も無駄にしないということでしょうか?お花もたくさん植えられていて、涼しげで、美しく、一石3丁以上ですね。
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手前はかかし、向こうはお世話する人。どちらも本物です。
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エトーシャ国立公園から帰る道中、チーターが現れ、なんとこちらを見てくれました。
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チーターの次はナミビア固有のカオグロインパラです。
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木下