スーツをビシッと決めてナイロビを歩き回っているビジネスマンの男性たち。ここナイロビではカバンを持たずに、茶封筒に書類を入れて持ち歩く人が多い。様々な理由があると思いますが、どうも手ぶらに近い恰好のほうがカッコいいのだそう。カバンを持たずに家から会社へ行く人も多く、特に男性は弁当を持参することは滅多にないそう。昼食は外食するか、お金がないなら昼食は食べないスタイル。女性はハンドバックを持ち歩いている人が多く、男性とは勝手が違うようです。
外国人はカバンを持ち歩いていることが多いですが、私はナイロビに染まりつつあるので日中は茶封筒を片手にナイロビ市内を歩き回っています。
ナミビアと洪水
先日、GWに添乗でナミビアのツアーに同行させていただきました。
ご存知の通り、ナミビアはナミブ砂漠を抱える国で、年間降水量は120mm以下で、場所によっては5mm以下の場所もあるほど、非常に乾燥した土地になります。
ただ、この国は数年に一度、大きな洪水被害が発生します。
乾燥した国で洪水!?と思われるかもしれませんが、ナミビアと国境を接するアンゴラでは、11~4月にかけて大量の雨が降ります(特に内陸の北中部エリア)。
そこで大量に降った雨が、ナミビアへと流れこみ洪水被害をもたらすことがあり、今年は北部ナミビアでは被害が報告されています。
ちなみにアンゴラに降った雨は、ボツワナへも流れこみ、オカバンゴ・デルタを形成します。
今回、GWに訪問した際は雨季もすでに終わり、毎日晴天にも恵まれ、砂漠観光も楽しむことが出来ましたが、帰国後、2週間ほどしてから現地のガイドから送られてきた写真には我々が滞在中見る影もなかった大きな池ほどの水たまりが、ナミブ砂漠に出現していました。(こちらはナミブナウクルフト山から流れてきた水です)
こういう風景が見られることは非常に稀ですが、またナミビアのダイナミックな一面を見られた気がしました。
by 荒木
タンザニアの旅 手配旅行10日間
2018年4月27日発の手配旅行でタンザニアに行かれた愛知県の各務様からのレポートです。
今年はGWでタンザニアに行くことになりました。
とりあえず無事にドーハに到着。
皆さんがクマをバックに記念撮影をしているので同じように1枚。
ドーハでは顔がまだ白かった。
タンザニアといえばセレンゲティ平原、四国と同じくらいの面積らしいけど、地平線が見られるのかな?
ンゴロンゴロ?ん?ん?から始まる地名は日本には無い!
クレーターらしいがどんなところうだろう?
いろいろ考えながら?うとうと眠りながら?
キリマンジャロまでもうすぐというところで、機長のアナウンス“キリマンジャロが見えるGood Condition ○×△左手をご覧ください”と聞こえた様な気がしたら、乗客がたちまち左方向の座席に移動して見ていました。
僕も見ましたが、何がキリマンジャロなのか?さっぱり分かりませんでした。


空港で手続きを終えて、今回のガイド兼ドライバーのエマと合流、一夜漬けのスワヒリ語で“ハバリガニ”と挨拶したら、“スワヒリ語を本で覚えてきたの?”と聞かれたので“You Tube”と答えたら笑っていました。
アルーシャの印象は緑が綺麗で黄色い綺麗な花の街でした。
ホテルはアフリカンチューリップ、清潔なホテルで人は親切で“チップスって何?”質問したら、ポテトを細く切って揚げた物と丁寧に教えてくれました。
今日の晩ごはんは、野菜と牛肉の煮物とチップスを食べました。
美味しいづくしの始まりです。
常にゲストに対するきめ細かい対応で快適に過ごすことができました。

翌日、いよいよサファリに出発、今回のサファリカーは憧れのランクル、どんな悪路でも走り切ってしまいそうで頼もしく感じました。
後日、ランクルの本当の力を体感することになり、この時は想像もしていませんでした。
アルーシャの街を走っている間は、とうもろこし、お米やコーヒーなどの農産物の生産が盛んな印象です。
何度も言わせていただきますが、本当に花の綺麗な季節で、これからの旅に期待ができる出発となりました。
最初に訪れたマニャラ湖では、まずブルーモンキー、ベルベットモンキーに会えました。


Hippo Poolで残念ながらカバはお出かけ中の方が多かったようでした。
お昼ごはんはマニャラ湖を眺めながら、現地のツアー会社のスタッフの手つくりのお弁当を美味しく食べていたら、ホオアカオナガゴシキトリを見ることができました。
その後は、ゾウをたくさん見ることができました。
とにかく、長い鼻をクネクネ使って、食べる食べる、水を飲む、前方のゾウを見ていて、なにげに振り返るとそこにもゾウがいて、距離が近すぎてビックリしました。

アジサイチョウにシマウマを見ていたら、エマがライオンの足跡があるから、この辺りにライオンがいるかもしれないと教えてくれました。
直ぐにライオンを発見!
それも、木登りライオンの子供です!
可愛いいちびっ子が木の上でお昼寝していました。


親ライオンは近くのブッシュに隠れているそうです。
このライオンは木の上にことが安全らしいです。
さらに、マニャラ湖の森の中をゆっくり走っていると、King Fisherが見えました。
逃げない間にカメラに収めることができました。
ブルーが綺麗な鳥でした。

ンゴロンゴロに到着。
だんだん顔が赤くなってきました。
展望台からの眺めは絶景で、ンゴロンゴロも緑の綺麗な場所でした。
ちなみに、ンゴロンゴロの由来は牛についている鈴の音がンゴロンゴロと聞こえるのでそれが地名になったそうです。
ンゴロンゴロも驚きの連続でした。
まず、ゾウがでかい!
象牙も食事をするのに邪魔になるのでは?と思うくらい立派でした。


アスピリアが綺麗に咲いていて、黄色い絨毯を象牙の立派なゾウがたくさんいました。
サイも見ることができました。
白と黒のサイがアフリカにいるようですが、ンゴロンゴロでは、クロサイが23頭いるそうです。
1日の多くの時間は山の麓の保護エリアにいるらしく、昼間はなかなか見ることができませんでしたが、朝に1頭を見ることができましたが、岩?かサイ?肉眼では、判らなく双眼鏡でサイが首を上げてくれた時に、サイの特徴である角が二本見えたときに、サイと判りました。
遠くでしたが、何回見てもサイの角は立派です!
2日目の夕方にもうだめだなっと思った時に、いきなり目の前に現れてくれて、嬉しかったですよ。
エマが3サイ3さいと冗談を言って僕たちを笑わせてくれました。

バッファローが直ぐ前で、角で地面を掘り起こして土を飛ばしたり、角と角をぶつけ合って“ボコボコ”と凄い音をたてて迫力のある、力比べをしていました。
また、遠くに見えた群れの数をエマに聞いたら、200~300頭と教えてくれました。
目の前にも、かなりの数がいますがこんなにバッファローを、今まで見たことがありませんでした。

ライオンは、サファリカーを日よけにするくらい近くまで来て、ドライバーが困っていました。
シマウマが小さい川を渡っていたので、僕が“小さいか川渡りだね”と言ったら、エマがシマウマが一列に歩いているところを“小さいマイゲクレーション”と言って笑ってました。
動物チェックリストに載っていない、ストライプジャッカルを見ることができました。
背中が黒のセグロジャッカルや背中が金色のゴールデンジャッカルでもなく来てみないと、分からない出会いがありました。


鳥類はハチクイ、大フラミンゴやアフリカオオノガン、コクホウジャクのオスがメスにアピールするために、何回もジャンプしているところを見ることができました。
花は大きい朝顔やホワイトインクフラワーを見ることができて、見ごたえのあるサファリをすることができました。
ンゴロンゴロのロッジはセレナロッジに宿泊しました、ご飯は毎食美味しいし、部屋は綺麗だし、夜はものすごく寒くなる(標高は高いので当たり前、約2000m)ので、ベットに入れてくれた湯たんぽが大変嬉しかったです。

オルドバイ渓谷、やっぱり顔が焼けています。
セレンゲティに到着、もう絶対に顔が赤いです。
しばらくしたら、ヌーとシマウマの大移動を見ることができました。
圧倒的なスケールで、今回1番見てみたい物がみれて十分満足です。
以前、マサイマラでも見たことがありますが、この大群の中には2度目の対面となるヌーとシマウマもいると思うと感慨深いものがあります。


ナービヒルでお昼ごはんを食べた後、直ぐにライオンを見ることができました。
やはり、草食動物がいるところには、肉食動物もいるようです。
その後もヌーとシマウマの大群、追うようにライオンの群れも見ることができました。
エマが良く見ていてくれたおかげで、昼間なのにライオンの散歩がみることができました。
今日はまだまだ終わりません、ゾウのファミリーで子供のゾウが嬉しそうにしていることが印象に残りました。


インパラのハーレム、トピとダチョウが一緒に草を食べているところを見ていると、みんな助け合いながら生きている様な感じがしました。
綺麗な鳥も見ながら、3連泊のTortillis Campに到着です。

Campに到着したら、テントは清潔でシャワーは24時間使うことができませんがロッジの人にお願いすれば20L~30Lのお湯を用意してくれます。
夜はフェンスが無いために、野生動物がテントの近くを通ることがあるようなのでCampの人と必ず同行すように説明があり、念の為に無線まで貸してくれました。
シャワーを浴びた後に、外に出たら大きく綺麗な虹が2重に見ることができ、しばらく見とれていました。


Tortillis Campにはアカシアの木が植えていて、キリンがアカシアを食べに来たり、ライオンキングのルンバがCampの敷地に来るそうです。
それに、アカシアの木も大きくなると“Tortillis”と呼ぶ様になるようなこともおしえてくれました。
セレンゲティビールを飲んだ後は、美味しい夕食を食べて十分な睡眠が取れることができまました。
セレンゲティの中心のセロネラ地区を中心にチーターをターゲットに出発しますが、雨季なので草丈が長く、さすがのエマも見つけられないようでした。
それでも、キリンがアカシアの葉を食べていたり、シママングース、ハーテビーストにトピとインパラとイボイノシシのごちゃ混ぜの群れ?
Tortillis Campのマークはマングースの足跡だそうです。


ライオンが見えてきました、日本に帰って来てから分かったのですが、首輪?の付いているライオンがいました。
お肌のデリケートなカバは池の中で泥パック中です、何回説明されても信じられません?

3姉妹のライオンやゾウの群れ、草原に孤独なハーテビースト。
さすがに、チーターは見つからないので、ヒョウに目標を変更すると、エマが言って直ぐにヒョウを見ることができました。
木の上で気持ち良さそうにお昼寝中って感じです。
セレンゲティでも、木登りライオンを発見!
食後らしく、口のまわりや足が赤くなっているライオンもいました。
セレンゲティでライオンが木の登っていたので、Tortillisの人に珍しいの?と聞いてみたら、木登りは毎日見れて、夕方には毎日、Campの敷地を歩いているそうです。


この日も最後に、虹を見ることができました。
今日こそ、チーターを目指してましたが、なかなか見つけられません。
それでも、昼過ぎにようやく発見?どこ?双眼鏡が無いと確認できないくらいの大きさでしたが、アリ塚の上に立つたくましいチーターでした。
とりあえず、Misstion Completです。
この日は、可愛い3頭の子供のいるライオンのファミリー、へびを食べているヘビクイワシこれも、驚きました。
足をパタパタして首を上げたら、ヘビをくわえていたんです。
パックパックと飲み込んでしまいました。
ディクディクが珍しく、その場のとどっまていてくれました。
シマウマの妙なかたまりやヌーの群れも見れました。


セレンゲティの最後の朝は太陽光に反射する雲が赤く光っていました。
毎朝の美味しいパンケーキとスパニッシュオムレツ、お昼の美味しいパスタ、セレンゲティビールと寝心地の良い大きいテントのベットとお別れです。
シンバコピを通りましたが、残念、ライオンはいませんでした。
しばらくして、大きな岩の上にライオンを発見!
今度は、少し離れていましたが、岩の上でお昼寝をしているライオンの群れを見ることができました。
とっても、セレンゲティ平原って感じです。

ヌーとシマウマの群れにグランドガゼルの力比べ、本当にセレンゲティとお別れです。
再び、ンゴロンゴロに近づくと、30~40頭くらいのキリンの群れとマサイの人を見ることができました。
ここで、マサイの人を撮影することは、だめとエマに言われて危ないところでした。
今まで、安易に撮影してきたので、現地の常識を忘れていました。
写真はありませんが、このあたりの若いマサイの人は少し怖いマスクを着けていました。
ンゴロンゴロの山を登りの途中,アスピリアの花がやっぱり綺麗に咲いていました。
ヌー、シマウマ、エマからあそこを見てと指が示した方向には、なんとエランドを発見、エマからは大変難しいと聞いていたので、うれしかったですね。
もう顔は確実に焼けている。


アフリカハゲコウに盗られないように、お昼ごはんを食べて再び出発です。
タランギレに到着。
もう顔は真っ赤です。
日本なら御神木くらい大きいバオバブの木が圧巻でした。
生後2週間くらいのゾウの赤ちゃん。
ここでも、食べる食べるタランギレの草木をすべて食べつくす勢いで食べるゾウの群れインパラのハーレム、奥さんがたくさんで大変そうなオス。
タランギレサファリロッジからの眺めは絶景でした。


そして、タンザニアから帰国の日になりました。
雨季で動物が少ないかったり、草丈が長くて動物が見づらい季節ではあったのかもしれないですが、僕には十分なものを見せてくれた、タンザニアとっびきり楽しい7日間でした。
空港が近くなって、キリマンジャロの麓が見えてきました。
雨季の季節はキリマンジャロの頂を見ることは難しいですが、空港を離陸して数分後右手にキリマンジャロの頂が見えてきました。
最後のサプライズです。
積乱雲で再び隠れてしまいましたが、もう1度見ることができました。

今回の旅の最後に、大きなプレゼントが待っていました。
あ~本当に楽しかった。
今回のタンザニアの旅をサポートしていただいた方にどれだけ感謝しても足りることはありません。
みなさん、ありがとうございました。
また、タンザニアを訪れたいです。
2018.4.28発 GWスペシャル ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 9日間
GWにナミビアのキャンプツアーに同行させていただきました。個人的には2年ぶりぐらいの訪問でしたが、相変わらずスケールの大きな自然が魅力の素晴らしい国でした。
まず訪問したのは、ハイライトの一つナミブ砂漠観光です。
今回のツアーはキャンプ泊がメインとなりますので、観光のベースとなるセスリエムでは、キャンプサイトに宿泊しました。
ナミビアはキャンプ天国とも言えるほど、各地に充実したキャンプサイトがあり、テント泊未経験の方でも、安心してご参加いただけます。
こちらのキャンプサイトも、シャワー・トイレ棟はもちろんのこと、バーや売店もあります。キャンプサイトには電源もありますので、バッテリーの充電も可能です。
「DUNE45」「ソーサスフライ」「デッドフライ」などの観光は、2つのゲートを通過する必要があります。特に日の出前にこれらを観光するためには、前日に第一ゲートの中に滞在することが必須条件になります。
第1ゲートの中にある宿泊施設は、ロッジ一つとキャンプサイト一つのみとなります。そのため、年間を通してロッジは非常に混みあいます。キャンプ場もしかりですが、なんとか確保することが出来ました(年末のツアーもゲート内のキャンプサイトを確保済みです)。
今回は、日の出前にデッドフライを訪問して、異世界空間を楽しむことが出来ました。




もちろん一番美しい砂丘と言われるDUNE45も訪問しました。


ナミブ砂漠を堪能した後は、一路北上していきます。途中、南回帰線を通過して、クイセブ峠を通過します。


途中ウェルウィッチャと呼ばれるナミビアと北にある国アンゴラにしか生息しない植物を鑑賞。


この日は、海辺の町、スワコプムントに宿泊します。コロニアル時代の建物が残るこの町は、街並みも綺麗です。
そして海沿いということは、美味しいシーフードも外せません!冷たいベンゲラ海流が流れていて、年中生牡蠣を食べることも出来ます(食べる方は自己責任でお願いします!)


さらに北上を続けて辿り着いたのは、ケープクロス。
ここは、数万頭のケープオットセイが営巣している場所で、鳴き声なども迫力があります。


進路を内陸部に変えて移動を続けます。


次に訪れたのは、トワイフェルフォンテイン。こちらには、2000年以上前から、南部アフリカに広く暮らしてきた、狩猟・採集民サンの人達が描いた岩絵(線刻画)が残されており、キリンやゾウ、サイなどの野生動物や、ペンギン、オットセイなど、彼らのテリトリーの広さを示す絵や、半獣半人のライオンが描かれています。




旅も佳境に入ってきました。
次は、遊牧民ヒンバの人たちの集落を訪問しました。
ヒンバの女性は、独特の紅い色を全身に纏います。
これは、バターや牛の油、赤土などを混ぜたものを髪や体に塗りつけているためです。水がまともに手に入らない地域に暮らす人々の知恵で、体を洗う代わりにこれで体の匂いを消したり、また虫よけの代わりになるそうです。
村の生活風景や生活習慣を教えてもらいながら、集落を巡りました。





その後、最後のハイライト、エトーシャ国立公園へ。日本の四国が丸ごとすっぽりと入ってしまうほど大きな国立降雨園で、100種以上の動物、300種以上の鳥類が生息しています。
この時期は、雨季が終わってから3週間程度すぎたところで適度に乾燥していて、動物も比較的集中していた。ちょうど西側から東側へと移動をする時期で、たくさんのシマウマやスプリンボックが見られました。
また、食事中のライオンのプライドやハネムーン中のカップルも見かけました。
エトーシャ国立公園の一つの特徴として、園内の3分の1ほども占めるパン(塩湖)があります。白い大地がどこまでも続くユニークな風景が広がります。




サファリを楽しんだ後は、一路首都のウィントフックへ戻り、日本への帰路へとつきました。
キャンプツアーと聞いて抵抗のある方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、恐らく日本でキャンプするよりも格段に快適だと思います。
中日と最終日には、ホテル泊も入れてありますので、しっかりとリフレッシュしていただけます。
次回は、年末年始に添乗員同行でツアーを設定していますので、是非、ご参加ください!
■年末スペシャル ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 9日間
荒木
2018.4.28発 GWスペシャル ボツワナ・セントラル・カラハリ動物保護区でキャンプ 9日間
ゴールデンウィークは、ボツワナ中央部のセントラル・カラハリとナイ・パン国立公園をピンポイントで訪問、サファリとキャンプをメインに据えたツアーに同行させていただきました。
このツアーをゴールデンウィークに企画するのは久しぶりでしたが、ここ最近のカラハリ人気のおかげか(同じカラハリでも、人気のカラハリ・トランス・フロンティアと今回訪問したセントラル・カラハリとは異なるのですが)、ツアーは早々に満員御礼となり、無事催行することができました。他のボツワナでのキャンプツアーと同様に、『小回りの利く小規模のグループで、サファリ・カー1台でサファリをする』というのが前提のツアーですので、人数は6名様限定+添乗員の私という超少人数で、サファリをする公園も2カ所のみというコンパクトなツアーです。
ゴールデンウィークのボツワナは、これから冬(乾季)を迎えようという季節の変わり目で、日中の気温はそれなりに上がりますが、朝夕は冷え込み、朝は日が昇っても9時近くまでは肌寒くて上着が脱げないような状況でしたが、そのおかげで毎夜の焚火がありがたく、野生動物も日中の日が高くなった時間でも活発で、その生き生きとした姿を見せてくれました。





先に訪問したナイ・パン国立公園は、その名の通り公園内に多くのパン(塩湖)があり、そのほとりに自生するベインズ・バオバブに代表されるバオバブの大木で有名ですが、雨季になって水がたまると湖になるパンを含め、ミネラルを含んだ土壌が豊かで、ここに集まるゾウは草だけではなくミネラルを含んだ土も食します。そのため、最近はあまり見かけなくなった太く、立派な象牙を持ったオスゾウを多く見かけました。




次に訪問した、面積52800km²という広大な領域からなるセントラル・カラハリでは、チーター、ヒョウ、ライオンをはじめ、猛禽類をはじめとする多くの野鳥も観察できました。しかし、今回のサファリはアフリカオオノガンに始まり、アフリカオオノガンに終わる、と言い切れるほど、とにかくたくさんのアフリカオオノガン(Kori Bustard)を見ました。飛ぶ鳥の中で最も重い鳥と言われ、群れを作らず単独やつがいで暮らすかなり大きな鳥ですが、5日間でおそらく200羽以上は見たのではないかと思います。あまりにも多く出会うので、最初の数羽こそ写真に収めましたが、特別に大きかったり、捕食活動などのアクションをとっていたりしないかぎり写真は撮らなくなっていきましたが、今思うと、1羽に対して1枚ずつでも撮っておけばよかったと思います。








弊社では季節と野生動物の動きに合わせて、訪問地の異なるいくつかのボツワナを舞台にしたキャンプツアーを企画していますが、いずれも質の高いサファリ(遭遇する野生動物の個体数・種類ともに多く、遭遇率も高いという意味で)はもちろんのこと、自然に抱かれるようなキャンプ体験そのものもお楽しみいただけます。


より多くの野生動物との遭遇が期待できるのは、夏に行っているオカバンゴからチョベへと移動していくツアーですが、このセントラル・カラハリとナイ・パンでのサファリも、北側とは異なる野生動物たちを見ることができます。より乾燥に強いオリックス、スプリングボックなどのレイヨウをはじめ、ジャッカル、オオミミギツネ、チーター、ヒョウ、そしてカラハリの代名詞である黒いタテガミのライオンなどです。






このツアー、来年も企画予定ですので、サファリとキャンプにご興味がおありの方、ぜひご参加をご検討ください。
ゴールデンウィークのボツワナのツアーは、前年の末には満員となっていることが多いので、お早めにどうぞ!
羽鳥