コートジボワールの外国人の就職事情 2

コートジボワールの外国人の就職事情 2

前回の1では、コートジボワールで働いている非アフリカ系外国人とアフリカ系外国人の国籍などについて書きましたが、今回は非アフリカ系外国人に焦点を当ててみたいと思います。

非アフリカ系外国人の筆頭は旧宗主国のフランス人で、フランス企業のコートジボワール支社やコートジボワール企業への出資に伴う転勤、現地で起業したフランス人も多く、ヨーロッパ系外国人では一番多いのではないかと思います。
フランス人は主に運輸、インフラ、建設、商社、金融など比較的スケールが大きなものを商っており、例えば、植民地時代から進出しているCFAO(西アフリカフランス会社:現在は豊田通商子会社)はトヨタ車の総代理店をしています。
その次に多いのは、レバノン人で、主にやや大きめの小売店などを経営しています。フランスが第1次世界大戦後にシリアやレバノンを委任統治してからの流入かと思いますが、詳細な経緯はよく分かりません。
それ以外にもアビジャンは、ダカール、アクラ、ラゴスなどとともに、西アフリカの大都市であるので、各国企業の駐在員も非常に多いです。さらに、アフリカ開発銀行の本店もあり、内戦後ということで国連コートジボワール活動(UNOCI)などの国際機関で働いている非アフリカ系外国人もいます。
次回はアフリカ系外国人について書きたいと思います。
by 虎