ナイロビ ダイアリー no.13 ニュース好きのナイロビの人々

ナイロビの人達はとってもニュースが好き、
そして話好き、噂好きだ。
みんな朝から晩まで新聞を読んでいるし、
見ているTV番組はサッカーかニュース番組ばかり。
若い人たちはどこでもスマートフォンとにらめっこしながら、
facebookやtwitterに夢中。
そして、身内ごとの噂話が飛び交うスピードも凄まじく早い…。

TVのニュース番組

インターネットニュースの即時性には適わないが、それでもやはりニュース番組の基本はTVとラジオ。昼も夜も、食堂に備え付けられたTVから流れるニュースを見ながら食事している人が多い。
最も古い放送局はKBCチャンネル(Kenya Broadcasting Corporation)。歴史のある国営放送なのだが、評判はあまり宜しくない。地元の人曰く、ニュースの出るスピードが遅い、他の放送局の後追いばかり、後日に訂正してばかり、アナウンサーも可愛くないetc. そんなKBCチャンネルだが、人々がこの番組に夢中になる時期が4年に1度やってくる。サッカーのワールド・カップだ。KBCが唯一の放送権をがっちり握っているため、この期間だけはKBCに夢中。皆4年ぶりにKBCにチャンネルを合わす。

街の食堂では、食事時もニュースに夢中
街の食堂では、食事時もニュースに夢中

民放で最も影響力のある番組は2社。NationチャンネルとKTNチャンネルだ。それぞれ、Nation紙とSTANDARD紙というケニアの2大新聞社を母体に持っているので、ニュースの出るスピードが早くしっかりしている。新聞でも、民放のニュース番組でも、ビッグ・ライバルのこの2社だが、それぞれに独自のカラーがあるようで、2社を読み比べているケニアの人も多い。
次いで、影響力のあるニュース番組は、K24だ。ニュースの出るスピードがどこよりも早く、何かが起きると、まずはK24で状況をチェックしてから、追々他のニュース番組などを見て整理していく…というパターンが多い。このK24は無料の新聞を毎日配っているが、放送も新聞も、政府の提灯記事ばかり垂れ流していて公平性に欠けるとの批判も多く、たびたび、他のメディアから攻撃されている。放送局のオーナーが、現職大統領なので、よくよく考えればそれも仕方ないのかも。うーむ、なるほど。

ラジオのニュース番組

ラジオ局は、TVよりももっと多彩だ。英語の放送局、スワヒリ語の放送局、各エスニック・グループ毎に、キクユ語放送、ルオ語放送、カンバ語放送、ギリヤマ語放送…と、あまりにも多過ぎて把握しきれない。TVのニュース番組と違って、巨大資本が要らないためか、言いたいことを言うような小さなラジオ局も、次から次にたくさん出て来て、ケニアのラジオ業界は群雄割拠の状態。中でも最近目立っているのが、GHETTO RADIO FM89.5。元々、若者向けの音楽番組だったのだが、DJの政治的な発言も目立ってきている。何度か見かけたのが、街中で即座に簡易の放送局を組み立ててしまい、ゲリラ的にラジオ放送をライブで行い、聴衆を煽りまくる。若者の熱狂的な支持を受けているのが、このラジオ局だ。ラジオでは、まだまだケニアのメディアの勢いと熱を感じることができる。

街中でラジオDJが人々を盛り上げる
街中でラジオDJが人々を盛り上げる

新聞

何と言っても一番のメディアは新聞だ。ケニアの人は、皆朝から晩まで新聞を読んでいる。新聞各紙は、全部で4~5紙あるが、前述したNation紙とSTANDARD紙が2大新聞。Nation紙は元々ケニア資本で設立された新聞、どちらかというと政府寄りと言われるが、広くケニア全土のニュースを網羅しており、地方の小さなニュースも良く掲載されている。対するSTANDARD紙は、元々イギリス資本で設立され、現在はケニア資本で運営されている。外国人も含め、最も広く読まれている新聞といえる。Nation紙に比べ、わかり易い英語表現が多いので、我々外国人にとっても助かる。余談だが、このSTANDARD紙が別冊として毎週金曜日に出版している週刊紙の名前がThe Nairobian。中身は、公人や芸能人の下世話なゴシップ記事が満載。タイトルと言い、中身と言い、この週刊紙が一番、ナイロビアン達の思いを代弁しているのかもしれない…。

ケニアの2大新聞、NationとSTANDARD
ケニアの2大新聞、NationとSTANDARD

ケニアの東スポ?“The Nairobian”
ケニアの東スポ?“The Nairobian”

生野