泳ぐゾウ

一昨日放映された THE世界遺産 「親子ゾウ 決死の川渡り」~マナ・プールズ国立公園(ジンバブエ)ご覧になりましたでしょうか。

動物サファリというと、ケニアやタンザニア、南アフリカがあまりにも有名ですが、ここジンバブエ、マナ・プールズは、日本では知名度は低いものの、ビクトリアフォールズの下流、ザンベジ川沿いに広がる、まさに手付かずの自然に恵まれた動物たちの楽園です。
この場所が圧巻なのは、乾季で他の地域の水場が干上がった時期。ゾウ、バッファロー、カバ、ワニ、エランドなどのアンテロープ類などが大集結する様は、他では見られない光景です。その中でもゾウの家族が中洲の栄養価の高い草を求めて、川を渡るというより、流されながらたどり着く様子は、ドラマのワンシーンを観ているようでした。
そんな粗野でワイルドなマナ・プールズでは、ウォーキングサファリやカヌーサファリがお勧めです。車やボートのエンジン音が一切ない大自然の中に自分の身を置くと、動物、自然がより近くなると共に、大自然への畏怖の念を感じずにいられません。
アフリカには、まだまだ大自然を堪能できる知られざる場所があります。
マナ・プールズ国立公園を訪れるツアーもあります。ジンバブエのツアー旅行はこちら。

マダガスカル旅行のお土産に「天然のバニラ」はいかが?

マダガスカルの特産品といえばバニラ。
バニラと聞くと、お菓子やアイスクリームに入っているバニラエッセンスを思い浮かべますが、もともとはラン科バニラ属の蔓性の多年生植物のことです。バニラの鞘(バニラビーンズ)を採取し、ボイル、発酵、天日干し、熟成の長い過程を経てやっとバニラ特有のバニリンという甘い芳香成分がでてきます。原産はメキシコと言われますが、現在はマダガスカルだけで世界の生産量の7割を占めています。

スペインが中米から持ち帰りヨーロッパ全土に広がり、アフリカへもたらされました。スペイン軍がアステカを征服した際、カカオとコーンパウダーにバニラの粉末とハチミツで風味を付けたチョコレートの原型と言えるものの美味しさに驚き、持ち帰ったと言われます。
では私たちが普段口にしているお菓子やアイスクリームのバニラの多くがマダガスカルからやってきているかというと、そうではありません。バニラの芳香成分であるバニリンは、バニラビーンズが非常に高価であることとその魅力により、早くから人工的な合成法が研究され確立されています。一般的なバニラエッセンスは人工のものですが、天然のバニラビーンズを酒類に漬けこんで作られたエッセンスは特にバニラ・エキストラクトと呼ばれます。
天然のバニラには芳香成分のバニリン以外にも強壮効果のあるフェランドレン、抗感染効果のあるリナロールを含んでいます。甘い香りをもち、精力剤であり身体の抵抗力を高めるものとして、昔から民間療法の薬として、さらには媚薬として重宝されてきました。なにより天然のものは人工バニラにはない品の良い香りがあるとされています。
日本で買うと高価ですが、マダガスカルのマーケットにはずらりと安く並んでいますのでマストバイでしょう。マダガスカル通の話ではバニラビーンズを泡盛に漬けこむとコクがでて非常に美味しいそうです。
大阪営業所 有冨
マダガスカルのツアー一覧はこちら。

ラマダン中の食事

先日、ラマダン(断食月)についての記事もありましたが、私にとっては意外に身近なラマダン。そんなわけでラマダン中の食事に関する話です。
私の家族(西アフリカのマリ出身)は、日本にいながら毎年、もちろんラマダンを実施していて、今年は日本でのスケジュールの通り、6月29日から開始しました。さて今年のラマダン中の食事の様子はこんな感じです。
まず1日の始まり(?)の食事は、夜中の2時頃(時間は、国と日によって変わります)。タイムテーブルがあるので、それまでに食事を済ませなきゃいけません。そのあとはようやく眠りにつき、それ以降は、通常通りの生活をします。但し、2時頃に食事をしてからは一切の飲食は無し。そして日が落ちてから午後7時半頃に、2回目食事を軽く。そのあとは夕食の時間に、その日3回目の食事となります。

彼がもらしたラマダンの食事に関する問題は2つ。
ひとつは、ラマダン中の食事の準備。夕食の準備、といっても味見(口に入れる)ことはできないので、どんな味付けになるかわからないわけです。うっかり間違って口にしてしまわないようにしなければいけません。ラマダン中は初めての料理にはトライしないほうがよさそうですよね。
もう一つは日本でのラマダン。
ラマダンは、日没か日の出前までが基本。マリでは一年中、日の出が6時台、日の入りも6時台と時間がほとんど変わりませんが、日本ではそういうわけに行きません。夏の間は、朝4時過ぎに日が昇り、夜7時を過ぎないと日は落ちてくれません。早くラマダンが冬に来てくれないかなーと、日本に住むムスリムの方たちは思っているかもしれません。(毎年約10日ずつ前にずれるため、いつかは冬に来るのです)
7月13日大相撲名古屋場所を迎える、エジプト出身の大砂嵐。去年もラマダン中の大砂嵐の頑張りが話題になりましたが、今年も名古屋場所はぴったりラマダンの期間。初のアフリカ大陸出身横綱を目指して頑張れ、大砂嵐!!
by KQ

アフリカのサイクロン

今現在、大型で強い台風第8号は五島列島の西側を北上、これから東に進路を変え九州方面へ向かうと予想されています。
こういった事態が発生すると、どうしてもアフリカと結び付けて考えてしまうのですが、アフリカでも毎年台風の影響を大きく受ける国々があります。マダガスカルをはじめとするインド洋の国々です。こちらは太平洋ではなくインド洋ですので、呼び名も台風(タイフーン)ではなく、サイクロン(ちなみに大西洋はハリケーン)。インド洋でサイクロンが発生する時期は、日本の逆の2月から3月になります。
例えばマダガスカルの場合、この時期の旅行が無理かというとそんなことはなく、大きい島なので地域の差が大きく、特に影響を受けやすい島の東側やセントマリー島のある北東部などを避ければ、普通に旅行は可能です。ただ最近の日本と同様に、やってくる時期もずれ始め、軒並み巨大化し、島の南端から北端までご丁寧に縦断していくことも増えているようで、2004年、2006年、2007年、2012年と、中央部の高地にある首都アンタナナリボを直撃するサイクロンが年に2つも、4つも来るような状況(最大で45万人が被災したことも)になっているようです。島の南西部は通常であればこのサイクロンの影響を受けることは殆どなかったのですが、最近はそうでもなく、胴回り20m近い巨大なバオバブが、根こそぎ倒されるような暴風に見舞われたこともあるとか。

沖縄地方では記録的な豪雨となっており、TVのニュースで街路樹がなぎ倒されているのを見て、以前聞いたバオバブの話と重なりました。今日の夕方には九州・四国の西側も暴風圏内入り、10日、11日と関西や関東に向けて移動してくると予想されていますが、皆さま台風情報に注意し、どうぞ安全にお過ごしください。

東京からアフリカまでの距離

良く、お客様から質問をされることがあります。
それは、「アフリカは南米の次に遠いんですよね」が一番多いのですが、ちょっと調べてみました。→お前ヒマなのか?というツッコミは無しで(笑)。
メルカトル図法やモルワイデ図法の地図の場合は距離を出すには難しいのですが、簡単に方角と大体の距離なら「地球儀」が一番です。
東京に針などを刺して糸を括り付けてみましょう。例えば、東京から一番近いアフリカ大陸はどこか・・・実際にやってみますと、「アフリカの角」と呼ばれるソマリアのアルーラでした。都市ではエジプトのカイロがもっとも近い都市でした。それでも距離は9,594km!ちなみに東京-ロンドンは9,585kmなので殆ど同じ距離ですね。
ではでは、賞品はありませんがここでクイズです。
東京からもっとも遠いアフリカの都市はどこでしょう。
1 セネガルのダカール
2 ガーナのアクラ
3 ケニアのナイロビ
4 南アフリカのケープタウン
チッチッチッチッチッチッチッチ・・・・はい、そこまで!

正解は・・・4の南アフリカ・ケープタウンでした。ちなみに距離は14,720km、東京からの方角は西南西です。このケープタウンまでの距離は北米・中米・欧州・ニュージーランド、ガラパゴス島、はてはイースター島よりも遠いのです。
日本と同じ北半球のセネガル・ダカールは方角でみますとなんと北北西。地球儀だと分かりやすいですがヘルシンキ・パリ・マドリードの真上を通り、ダカールまで行きつきます。普通の世界地図ですとほぼ真西に感じてしまいますね。
2014070801
弊社で取扱いっているアフリカのツアーでもっとも遠い国となりますと、それは・・・「島を歩く!カーボ・ヴェルデ~海と緑と火山の島々~」です!
日本から最遠の島々を歩いて見ませんか??
※マグロのソテー(アトゥンアラバッサ・コンバタタ)や貝のニンニク・オリーブ油ソテー(ブージオ・コンアルホ)めちゃ美味ですよ~笑
東京本社予約発券担当 久世