現代アフリカ美術界を代表する彫刻家エル・アナツイ

今回は、現代アフリカ美術界を代表する彫刻家、エル・アナツイをご紹介します。

1944 年西アフリカのガーナ生まれ、現在ナイジェリアのンスカ在住。
ガーナの技術大学で彫刻を学び、木彫の制作を始めてから、1975 年にナイジェリア大学で教鞭を取るのを機に、同大学のあるンスカへ移り、アトリエを拠点に精力的な制作活動を続けています。
1990 年、アフリカの作家として初めて、ヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、選外佳作賞を受賞。
2000 年頃からは、展示空間を利用した立体作品の制作が中心となり、大量のワインやアルコール飲料の廃材キャップを一つ一つ銅線に繋いで編み上げてつくられる巨大なメタル タペストリーは、見る者を圧倒するダイナミックな作品になっています。
日本では、 2010 年 ~2011 年にかけて、大阪の国立民族学博物館、神奈川県立近代美術館で展覧会が行われました。
この先日本でまた作品を目にする機会があるかは分かりませんが、ニューヨークのメトロポリタン美術館も彼の作品を所蔵していますし、ヨーロッパの美術館などでも、作品をご覧頂く事があるかと思います。
by 大阪営業所 荒木

ガーナの国のチョコレート

この国の名前を聞くと、条件反射的に“チョコレート”が思い浮かびます。
何十年も変わらないあの真っ赤なパッケージの存在は、日本では、ガーナ=チョコレート の地位を確立させたと言っても過言ではないでしょう。

実際、チョコレートの原料、カカオ豆の日本における国別輸入量を比べると、断トツ1位がガーナ。2位のエクアドルの約11倍。そのシェアは全体の80%を超えます。(2013年 日本貿易統計より)
また、この国を旅していると、民家の庭先などでカカオ豆を天日に干している光景を頻繁に見かけます。その豆の多くが日本に輸送され、加工され、巷に出回っている訳ですが、もちろん、本家本元にも、加工された商品がたくさん出回っております。
今回はその一つをご紹介。
赤いシンプルな方は、その名も“Kingsbite”(キングス バイト)
100%プレミアム・ガーナ・カカオを使ったこの板チョコは、王様もかじりたくなるほどの美味しさなのでしょう。
手に取ると、ずっしりとした重みを感じます。
実際、ガーナは数百年前は数多くの王国がひしめき合うエリアでした。
現在は法治国家となりましたが、王国制は、特に伝統的儀式などの場では今なお健在です。そんなガーナだからこそ名づけられたこの名前に、カカオに対するこの国の思入れと誇りを感じます。
しかし、ガーナも日本も、どうして両方とも真っ赤なパッケージなんでしょう。面白いです。
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