現代アフリカ美術界を代表する彫刻家エル・アナツイ

今回は、現代アフリカ美術界を代表する彫刻家、エル・アナツイをご紹介します。

1944 年西アフリカのガーナ生まれ、現在ナイジェリアのンスカ在住。
ガーナの技術大学で彫刻を学び、木彫の制作を始めてから、1975 年にナイジェリア大学で教鞭を取るのを機に、同大学のあるンスカへ移り、アトリエを拠点に精力的な制作活動を続けています。
1990 年、アフリカの作家として初めて、ヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、選外佳作賞を受賞。
2000 年頃からは、展示空間を利用した立体作品の制作が中心となり、大量のワインやアルコール飲料の廃材キャップを一つ一つ銅線に繋いで編み上げてつくられる巨大なメタル タペストリーは、見る者を圧倒するダイナミックな作品になっています。
日本では、 2010 年 ~2011 年にかけて、大阪の国立民族学博物館、神奈川県立近代美術館で展覧会が行われました。
この先日本でまた作品を目にする機会があるかは分かりませんが、ニューヨークのメトロポリタン美術館も彼の作品を所蔵していますし、ヨーロッパの美術館などでも、作品をご覧頂く事があるかと思います。
by 大阪営業所 荒木

アフリカ人初のノーベル文学賞受賞者ウォレ・ショインカ

今回は、アーティストではないですが、
アフリカ人初のノーベル文学賞受賞者、
ウォレ・ショインカをご紹介します。

1934年ナイジェリア生まれの、詩人でもあり劇作家。
1986年にアフリカ人としては、初めてノーベル文学賞を受賞し、
また、小説や他の分野でも非凡な才能を発揮しています。
ナイジェリアでは、
強盗に襲われても顔を見せれば、強盗が恐れをなして逃げていく
人物が二人いたとい言われています。
一人目は、アフリカを代表するレジェンドアーティストの
フェラ・クティと、このウォレ・ショインカです。
彼が人々に畏敬の念で見られたのには、作家の面だけではなく、
彼のアグレッシブな政治運動のためです。
「沈黙は死」と、不正選挙に激怒してラジオ局を乗っ取ったり、
67年には、内戦について当時の軍事政権に異を唱えて、2年間に渡り投獄されます。また、97年には軍事政権から国家反逆罪で追われる事に。
2009年に南アフリカで、彼を取り上げたドキュメンタリー映画「森のこども ウォレ・ショインカ」が制作されています。
日本では、シネマアフリカさんが、2010年に上映されています。
不定期に過去の作品も上映されているようなので、興味をお持ちの方はチェックしてみて下さい。
http://www.cinemaafrica.com/?p=476
大阪営業所 荒木

ナイジェリアの踊るお巡りさん

アフリカの中でも人口、経済、消費において圧倒的パワーを誇る国、ナイジェリア。

この国へ行くと、怒涛のように押し迫る人々の熱気にもみくちゃにされ、良い意味でも、そうでない意味でも、さまざまなことに翻弄されます。
非常にタフな自分が要求される。その様は、ある種、精神修行のよう。
そんなメガシティをいくつも抱えるナイジェリアでは、交通渋滞は深刻な問題です。ツアーで訪れると、気が気でない心境になりますが、そんな時、こんな方に出会ったら、心配なんて吹き飛ぶんだろうなぁ、と思ったのがこちら。
踊る交通警察官。
実際、ナイジェリア、アブジャで話題のお方。
ご覧いただければ、一目瞭然。
路上で交通整理をする華麗な手さばき、身のこなし、ステップ。
見せ方にこだわりながらも、ドライバー達を次から次へと導いてしまうのは、きっと天性の才能。これで分かってしまうドライバー達もスゴイ。
次回行ったら、ぜひ、お会いしてみたいものです。

ナイジェリアでヨルバの人たちのお祭りを見学

今回は2500年に渡るナイジェリアのアートに焦点を当てたツアーですが、ラッキーにも年に1度のお祭りを見学することが出来ました。
ヨルバの人たち固有の宗教で最大のお祭り、聖なる森に、一般市民や聖職者たちが集まり、クライマックスはオショボの王様と、そして巫女さんの登場。
写真はちょうど王様が登場された場面ですが、このあとチラリとだけお顔が見れたくらい。とにかく人、人、人。
たくさんの警官に警備される緊張の場面もありましたが、パワフルな国、これぞナイジェリア!という醍醐味を味わうことができました。
地元のお偉い方、長老の方もにこやかに写真に納まってくださったり、おまけに地元の人たちからは、珍しい(?)日本人観光客と一緒に写真を撮りたいのか、バシバシと写真を撮られたり。
交流も楽しみながらのお祭り見学となりました。

ナイジェリアのツアー一覧はこちら。

アフリカ経済の現状を知るのに役立つ「アフリカビジネス」

“2050年には、ナイジェリア1国の人口が米国を抜き、インド・中国に次ぐ。”
今、最後のビジネスフロンティアとして、今後の経済発展が最も期待されているアフリカ。
この6月には横浜で、第5回 アフリカ開発会議(TICAD V)も開催され、日本でもアフリカ諸国の認知度が高まっているこのタイミングに、“アフリカの今” を知るのに打ってつけの一冊が発売されました。
その名もズバリ、

『アフリカビジネス』(日経BP社発行)
爆発する人口&消費パワー、豊かな資源・・・。
観光だけでは分かり得ないアフリカ諸国の多面性を知ることで、実際訪れた際、その国への理解度がさらに高まる内容です。オススメ。