南部アフリカ、ナミビアの砂漠に生息する昆虫「キリアツメゴミムシダマシ」

アフリカで観察できる動物として、哺乳類や鳥類などに目が行きがちですが、実は、アフリカには、ユニークな昆虫もたくさんいます。

アフリカ南部のナミビア共和国の、砂漠地帯に暮らす、キリアツメゴミムシダマシもその一つ。(ゴミムシダマシは、日本にも300種以上、世界では10,000種以上いる昆虫)
ナミブ砂漠は、年間の降水量が120mm以下(年によってはそれ以下)の極度の乾燥地帯ですが、数日に一回、大西洋からの霧が発生し、砂漠を覆います。霧が発生すると、このゴミムシダマシは、それに向かって逆立ちをして霧を受け止めます。しばらくすると、体の表面についた水分が、少しずつまとまっていき、それが重力に従い下方へ流れ、ついには、一滴のしずくとなってしたたり、逆立ちをしている口元へと運ばれます。たったの一滴ですが、人間に換算すると20Lもの水を飲んだことになるそうです。
過酷な環境を生き抜く術には、驚かされるばかりです。
未だ地球上に存在する生物の70~80%以上が未確認とされています。今後、アフリカでも数多くの面白い生物が発見されるのが楽しみです。
大阪営業所スタッフ 荒木
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アフリカの島国マダガスカルでバッタが大量発生

マダガスカルの添乗から戻りました道祖神Sです。
マダガスカル帰りなのでキツネザルやバオバブ、今回の旅のハイライトである船下りの話をしようと思いましたが、話題を変えて、バッタのお話です。
キリンディからモロンダバへ行く途中でのこと。先に延びる道が、まっ黒に覆われていました。
何事かと車を進ませると、視界を遮るほど黒い物体が一斉に飛び立ちました。なんと、大量のバッタでした。
マダガスカルには、マダガスカルトノサマバッタというバッタがいますが、今年は異常大量発生しており、マダガスカルの主食であるお米を始め、牛が食べる草までもが減り、暮らしに深刻的な影響を与えているそうです。
政府は約20億円を投じてバッタ退治を進めているとのこと。

旅行者にとっては珍景ですが、早く問題が解決されることを祈ります。
こちらのリンクから動画もご覧頂けます。
http://www.cnn.co.jp/video/10859.html
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アフリカの災害、サイクロンとバッタの大発生

皆さん天気予報を注視されていることと思いますが、台風4号が紀伊半島に接近し、今晩には関西・東海地方に上陸し、関東も暴風圏内に入る恐れがあります。
弊社の東京本社がある東京都港区でも、午前中は晴れていましたが、徐々に雲行きが怪しくなってきて、激しい雨が降り始め、徐々に蒸し暑くなって来ました。多量の雨が原因で大きな災害にならなければ良いのですが。
アフリカでは、日本の台風に代わって「サイクロン」がありますが、被害を受けやすい国は南アフリカ北部、マダガスカル、モザンビークの3ヶ国。南西インド洋のサイクロンは11月から2月に発生し、毎年数十名の犠牲者を出しています。ただし以前は、例えばモザンビークやマダガスカルではインフラが整っていないこともあり、大洪水が発生し大災害になることが多かったのですが、近年はインフラ整備も進み、被害を最小限に抑えられるようになって来ました。
不思議な事に、サイクロンの猛威にさらされるのは、たとえばマダガスカルであれば、島の東&北海岸であることが多いのですが、バオバブで有名な南西岸などはほとんど被害を受けません。さすが日本の1.6倍の大きさを誇る世界で4番目に大きい島、といったところでしょうか。

大陸側で深刻な影響をおよぼすのは、サイクロンではなく「蝗害」、時々発生するバッタの超大群です。かつては日本も悩まされたようですが、農耕民にとっては「悪魔」とも呼べるこの”蝗害”を避けるため、様々な儀礼が発達したという側面もあるようです。日本では全く発生しなくなりましたが、アフリカでは今でも数年に一度発生する、この”蝗害”との戦いが今も続いています。