タンザニアの伝統的アート「マコンデ美術」

アフリカには、数多くの伝統的アートがあります。その中の一つに、タンザニアの「マコンデ」があります。

タンザニア南部からモザンビークにかけて住む、マコンデの人達が、1960年代に、現在の黒檀を彫るスタイルを確立したと言われています。
マコンデのテーマは、多種に渡り、シェタニ(サタン、精霊)、ウジャマー(家族)や人物像、日常生活の一場面、また、彼らの「肉体は一個人のものではなく、世代を通じて肉体と生命が伝達される」といった精神世界を現した作品も興味深いです。
黒檀は、ご存じの通り、家具や装飾品に使われる高級木で、堅く重く、加工が大変ですが、イマジネーションを膨らませて、素材の形を活かした作品や、また、1980年代以降の作品は、繊細なタッチのものも多くまた、高さ数メートルにも及ぶ大きな作品は、圧巻です。
実は、日本でもそんな作品に触れられる場所があります。三重県伊勢市二見町にある「マコンデ美術館」です。
■マコンデ美術館
http://www2.ocn.ne.jp/~makonde/
館長さんが、マコンデの魅力に惹かれて、30年以上前から収集を始め、ついには、美術館を建てるまでに至った圧倒的なコレクションの数々は必見です。また、同じくタンザニアを代表するアート、「ティンガティンガ」の貴重な創始者の原画や、バチック、楽器、生活用具などの民族資料も展示されています。
伊勢湾を見下ろす閑静な場所にあり、鳥羽水族館にもほど近いので、興味のある方は、是非一度お立ち寄り下さい。
大阪営業所 荒木
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