悠久の大地 セレンゲティ国立公園滞在型サファリ 9日間

2012年12月28日発のツアーにご参加頂いた橋本 和乃 様からのレポートです。
さい先の良いスタート
アルーシャからセレンゲティへ、一気に軽飛行機で飛んで、ドライバーさんの出迎え後、早速サファリへ。
10時過ぎからの約2時間で、ヒョウを2回見る。さい先良すぎ。木から降りて歩いたりと動きのあるヒョウが見れました。
その後は暫くパッタリで、インパラ位。でも満足!ただ自分のカメラのズーム不足が残念。
次の日、サファリ2日目も、遠くの木にヒョウがいた。写真は撮らず、双眼鏡でシルエットを確認のみ。これで3回目のヒョウ。今回はヒョウとご縁がある。
1泊目の夜、宿泊先のセレナ・ロッヂにヒョウが来たらしく、“ レストランでお客さんに写真を見せて貰った ”と、次の日、ドライバーさんが教えてくれた。その場に居合わせず、惜しい思い!
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初 木登りライオン
小雨期がまだ続いているらしく、一面の青空とはいかず曇りがち。
雨が降ったりで、暑くもなく過ごしやすい(日焼けの心配もない?!)。お陰で蚊やツエツエ蝿にも刺されず・・・。
動物が余り見かけられず、ドライバーさんが“皆チーターを探しています”と。そんな中、木登りライオンに遭遇。
それも沢山!8~9頭が樹上に。初めて木上りライオンを見たのに、いきなり群れで、凄くラッキーな状態。
ただ既にサファリ・カーで一杯で、ライオンの木まで遠い。
取り敢えず、この距離から写真を撮っておく。車が動くのを待つ。少しずつ少しずつ前進。
後もう少しでというところで、ライオン達が木から降り始めた。あ~残念。
私達の車が現場に着いた頃には、ほぼライオン達は木から降りて、背を向けて歩き始めていました。
木の下にも合わせて20頭程、ライオンがいたようです。
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我がドライバー、ヒョウを発見
サファリ最終日、小雨で屋根を開けられず。
昨日までの3日間、ランチ前にヒョウ、チーター、ライオンに会えていたので、今日はこれまでかと午前の部終了。
ピクニック・サイトでランチBOXを食べ終える頃、晴れてくる。
屋根を開けて出発。ドロドロ道ですれ違う車も少ない。
この辺には動物は居ないかなとあきらめムードの中、ドライバーさんが木の上のヒョウを見付ける。
一番良い場所を先ず確保。無線で他(同じ会社の)車に連絡。これで4回目のヒョウ。すごすぎ。
それも凄く近い! 肉眼でも充分。呼吸でのどが動いているのも分かる。背中、これそヒョウ柄、お腹のあたりも真っ白できれい! バサバサの耳毛らしきものも見られる。
枝にまたがったり、足を組んだりとポーズも又いい。
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大助かり 日本語ペラペラのドライバーさん
英語がダメなので、何よりありがたかった。
会話は必要最低限の事柄のみ、どうにか理解出来ればなんとかなるだろう・・・と。
普段よりメッキリ口数は減る覚悟で申し込んだけど、おかげさまで無口にならずに済んだ。
“ 楽してたな~ ”とありがたみをより実感したのは、アルーシャにもどり、ホテルでスーツ・ケースを引き取る時のこと。
もしもの時用に、持参したスワヒリ後の本を片手に“Sanduku Langu” スーツ・ケース、“amana”預ける と単語を指さす。ようやく手元に。
これも良い想い出に。(ドライバーさん以外は、ジャンボ、アサンテ、ンズーリの連呼で乗り切った・・・。)
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やっぱりセレンゲティ
良い場面に出くわすことが多く、大満足。そうでなくても、屋根から顔を出し風にあたってるだけでも楽しいし、サバンナの中に今いるってことがうれしい!
そんな時、今回2人でも催行して貰え、セレンゲティに来ることが出来て、ほんとうに良かったなぁ~と。つくづく、しみじみ思いました。
体調もくずれず、無事に過ごせ、さらに快眠、快食、快便で言うことなし。
ありがとうございました。
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タンザニア家族旅行

2012年12月26日出発、4歳のお子さんを連れてタンザニアへ家族旅行に行かれた、藤村ゆかり様からのレポートです。
海外旅行に行く人は増えましたが、まだまだ周囲にアフリカ旅行の経験のある人は少なく、ましてや子連れでアフリカ旅行をした方となるといなかったこともあり、今後子連れの方でアフリカ旅行を計画される方の参考になればと思いポイントを子連れに絞って経験談を書かせていただきます。
子供 : 4才
期間 : 10日間
行き先 : タンザニア(アルーシャ、ンゴロンゴロ、セレンゲティ、モシ)(手配旅行)
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行き先
夫婦で以前にケニアに旅行したこともありアフリカサファリの経験もあったので子供を連れて行くことに決定
当初は南アフリカを希望するが、南アフリカ系のサファリロッジは子供の制限が厳しく最低でも6歳以上とのことで断念
東アフリカのサファリロッジは子供の年齢制限がないということでタンザニアに決定
カタール航空のキリマンジャロ空港までの乗り入れが決定し、乗継の回数もドーハ1回になったことも追い風となった
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黄熱病予防接種について
子供も予防接種を受けました
私たち夫婦が以前に接種を受けて問題なかったこと
子供にアレルギーがなかったこと
4歳の年齢で受けれる全ての予防接種(インフルエンザやおたふく、水疱瘡などの任意も含む)を受けさせており、接種に特別な問題はなかったこと
旅行の約半年前に接種
黄熱の予防接種は大人も子供も同量の接種ですと接種前に説明を受け、漠然と子供の量は成人より少ないと思っており少し戸惑った
接種後3日目くらいで朝起きると目がうさぎの目の様に少し赤くなる⇒半日で治まる
接種後3日目くらいで接種部分が赤く腫れた⇒1週間で治まる
発熱はなかった
フライト時間、乗り継ぎについて
アフリカ以前に海外旅行に数回連れて行っており飛行機には慣れていたため子供を長時間飛行機に乗せる不安はありませんでした。
日本⇔カタール間(10-12時間)は往復共に深夜の時間帯のフライトで子供はずっと寝ていたため問題なく過ごせた
カタール⇔キリマンジャロ間(7時間)は御飯を食べたり、遊んだり、昼寝もしたので問題なく過ごせた
カタールでの乗継は約2時間だが、乗継の手続き等考えるとトイレに行く時間のみくらいでほぼジャストでの乗継で子供が待ち時間で飽きることはなかった。
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蚊について
黄熱、マラリアを心配する声もありますが、子供には長袖、長ズボン、日本の虫除けスプレーで基本レベルで保護しましたが、蚊にかまれることはありませんでした。
余談ですが、欧米からのファミリー客が多かったのですが、欧米の子供は半袖・半ズボン・セッタの子もかなり見かけた(そもそも寒くてそんな格好ができるのが不思議でしたが)
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食事について
サファリロッジはどこもビュッフェスタイルの食事なので、様々な種類のご飯があり(パン・フルーツ・お肉・魚・カレー・デザート・スープなどなど)、子供に食べ物の好き嫌いはないので何か食べたいものは毎日あった。ふりかけ、カップラーメン等用意して行ったがたまにふりかけを白ご飯にかけて食べるくらいであった。
セレナロッジでは毎朝2種類のシャンパンがビュッフェに用意されており、モーニングシャンパンができます!!
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サファリについて
サファリカーは手配旅行ということもあり、家族で1台だったので他のお客に気兼ねすることなく、くつろいでサファリを楽しめました。
子供も間近に見える様々な動物に大興奮してました。
特にアフリカでしか見れない、動物の骨や動物が動物に食べられている瞬間、喧嘩シーンなどに興味を持ってました。
サファリカーの天井をオープンにして顔を出して動物を見ながら車で走るのがとてもお気に入りでした。
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ロッジについて
モシのプロテアホテルのベットが一番狭いくらいで、アルーシャホテル、ソパホテルのベッドはかなり大きく子供と添い寝でも全く問題のない大きさでした
どこのロッジもプールがあり、子供は入りたがったが気温的に寒くてプールに入る気分にはなれず。昼間でかなり天気のいい時に入れるかなという感じです。
セレナロッジでの毎晩演奏される、アフリカ民族音楽が子供はお気に入りでした
大晦日の夜はセレナロッジでは夕方バーがオールフリードリンク(アルコール含)になり、おつまみもフリーで振舞われ、動物柄の生地で民族衣装風に着付けしてくれ、その後その生地も頂けて、子供も大喜びでした。
どこのロッジでも子供はよく「ジャンボ!!」と声を掛けられてかわいがって頂きました。
セレンゲティのセレナホテルにはディクティクが部屋の前まで何回か来ておりとてもかわいく癒された。
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セレンゲティからアルーシャまでは長時間の車移動を避け、セスナにて手配してもらい負担を小さくした。
モシの町までキリマンジャロを見に行ったが、天候が悪く雲に覆われて頂は見れなかった。しかし、モシの町を観光し、バナナ酒を地元の小屋に入ってのんだり、市場の雰囲気を味わったりとアルーシャ市内の異なる雰囲気を味わえた。
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アフリカ屈指の観光地、タンザニアの「セレンゲティ国立公園」は大自然そのもの

タンザニアの『セレンゲティ国立公園』。アフリカ大陸の中でも1,2を争う知名度を誇る観光地ですが、観光地という言い方には語弊があるかもしれません。年間通して観光客で賑わうのは間違いありませんが、果てしなく広がる大平原と野生動物の姿は、一般的な「観光地」のイメージではなく、「大自然」そのものです。
先日、3/15日~18日までの3泊4日、短いながらもセレンゲティ国立公園に滞在して来ました。今回セレンゲティで毎日目にしたのがライオン。3日間で、計23頭もその姿を見せてくれましたが、その殆どは、写真のように樹上で寛いでいる姿ばかりでした。太陽がまだ高い頃、太い枝の間に身体を横たえ、涼しげな風に吹かれてのんびり過ごしている姿は、まさしく「優雅」の一言につきました。地上でカメラ片手にワーキャー騒いでいる人間を遥か樹上から見下ろし、チラリと一瞥をくれると、興味なしといった風情で、再びそよ風に身を携える…。周りを意に介さない振る舞いは、『王様』そのものでした。
そして、セレンゲティと言えば、気になる方も多いのではないでしょうか、「ヌーの大移動」についての10日前時点での動きです。今回、セレンゲティ南西部に位置するロッジに3連泊しましたが、狙いは的中!ヌーとシマウマの大群は、ちょうどセレンゲティの南西部を移動している最中でした。初日・2日目共に、走っても走っても圧巻の大群が途切れません。しかし、不思議な事に最終日の朝は1頭も姿を見かけません…。まさしく『大移動』を目の当たりにしました。あれから10日ばかり、今頃はセレンゲティの西の方まで移動しきってしまった頃でしょうか。北上して、ケニア側のマサイマラまで、今年も元気に旅路を続けて欲しいものです。

究極のタンザニア・サファリ 後編

2012年2月8日出発、究極のタンザニア・サファリに参加された土井 治夫 様からのレポートです。
2月15日(水)
午前のサファリへ
5時30分スタッフがモーニングコールをしてくれ起床。気温は17℃で、ベッドから出ると肌寒い。外はまだ暗いためテント内で準備をしていると、時々マサイの2人の会話が聞こえてくる。風が強くてテントを揺らす音は聞こえるが、鳥や動物の鳴き声はまだ聞こえない。朝食後サファリへ出発。
【出会えた動物】
●チータ
母親と1ヶ月弱位の赤ちゃん4頭に出会う。母親が残り少なくなったトムソンガゼルの子供を口にくわえてアカシアの木の下に移動。4頭の赤ちゃんが後を付いていく。生後1ヶ月のため自分でエサを食べることはできないが、一応真似事をしてエサに噛み付いていた。
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●ライオン
11頭の群れ。構成は赤ちゃん2頭、子供3頭、メスの大人6頭。但し、母親は50mほど離れた所に1頭のみ。2頭の赤ちゃんがサファリカーを気にしながら母親のところへ移動。母親に会うとお互いの顔を摺り合わせて挨拶し、早速おっぱいをもらっていた。赤ちゃんのころは、群れから少し離れたところで子育てをしているようだ。メスが左側から2頭、右側から1頭がヌーの群れを目指して進んでいく。狩が始まったのか。サファリカーでヌーの向こう側に先回りして狩の瞬間を待つ。しかし、ヌーが移動してしまったため狩を諦めた様子。
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●その他
オオミミキツネ5匹、ハイネナ2頭、ダチョウ20羽の群れ
キャンプを目指してンドトゥ湖底を走る。しかし、風が強くて砂埃のため100m先が見えない。
午後のサファリへ
昼食後、ジンバブエから写真撮影に来ているプロの写真家Cliveさんが声を掛けてきた。オーストラリア人でジンバブエに住んでおり、自分のゾウを持っているとのこと。今回は2週間の予定でンドトゥの動物を撮影に来ている。iPad2で自分が作ったプロモションビデオを見せてくれた。ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、ケニア、タンザニア等の国立公園で撮影した動物をコンパクトに纏めて紹介していた。午後4時サファリに出発。
●チータ
母親と4頭の子供(1才以上)。木陰で寝そべっており、時々寝返りを打ったり頭を持ち上げる程度で動こうとしないため諦めた。
●スティンボック
サファリカーの前を突然2頭が横切った。一瞬のためカメラを構える余裕がなかったが、30mほど離れて安心したのか、2頭が立ち止まってこちらを興味深く見ていた。オスとメスのペアー。
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●オオミミキツネ
キャンプのすぐ近くで2匹の親と7匹の子供の家族に出会う。巣穴があり子供たちは穴を行ったり、来たり。多分、穴が縦横に掘られているのだろう。
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2月16日(木)
セレンゲティ北東部のビリラロッジへ
6時起床。朝食を摂り、荷物を入口ドアの外に出す。直ぐにスタッフがサファリカーのところまで運んでくれる。ここはスタッフへのチップを個別に行うのではなく、チェックアウト時に一括してチップボックスに入れるシステムとなっている。5,000シリング(日本円で約250円)投入。添乗員から「忘れ物はないですね?」という確認に、全員「なし」と答える。ところが、スタッフが各テントの中をチェックして忘れ物を2個持ってきた。その中の1つは私の物。やはりなにか忘れてしまうものだ。反省!!
今日は、クハマキャンプを後にして次の目的地セレンゲティ北東部のビリラロッジまでサファリをしながらドライブ。ビリラロッジは3年前にオープン。アラブ系資本で開発され、セレンゲティでは最高に豪華なロッジとの評価あり。
昼にはビリラロッジに到着。案内された部屋は広くて、シャワー、バスタブ、トイレは区画され。各設備は今まで利用した中ではトップ。
【出会えた動物】
●トムソンガゼル、グラントガゼル
クハマキャンプからセレンゲティに向かう途中の平原には、トムソンガゼルとグラントガゼルが混在した群れが10km以上に亘って見られた。いかにもセレンゲティを代表するシーンの連続。のどかで、平和的で見る人の心を和ませてくれる。時にはライオンやチータの狩の対象になるものの、表面上は平和そのもの。
●カメレオン
サファリをしながらゆっくり進んでいた車が突然停止。ドライバーが道路上にカメレオンを発見。10cmほどの大きさで、黄色いカメレオンが道路を横切ろうとしていた。体を前後に揺すりながらゆっくりゆっくり進むため、横断に時間がかかる。別の車が来たら轢かれかねないが、やっと横断して草むらに消えた。ホッ!!
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●その他
カバ、ワニ、キリン、シマウマ、ヌー
午後のサファリへ
午後2時ごろ昼食。部屋からは広大な平原が一望でき、直ぐ近くでバッファロー1頭が草を食み、遠くの岩山にはバブーンの群れが遊んでいた。のどかな風景。昨日までのクハマキャンプは水が貴重で洗濯ができなかったので、溜まった汚れ物を一気に洗濯。また、今回のツアーで初めてバスタブにゆっくり体を沈めた。午後4時からサファリに出発。
【出会えた動物】
●カバ
「Hippo pool」と呼ばれるカバが生息する川へ行くと、20台ほどのサファリカーが駐車しており、多くの人がカバを撮影していた。川の水が減っていたため、狭いところにカバがいっぱい。まさに「うじゃうじゃ」という表現がピッタリ。母親の背中に顔を載せて寝ている赤ちゃんカバがいれば、母親の傍で2~3分毎に息継ぎのため顔を出す赤ちゃんカバもいた。
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●その他
インパラ、シマウマ、バブーン、ウォーターバック、コウノトリ
午後7時ごろロッジに戻る。7時半から夕食。隣の席にはドイツから来た20名ほどの団体さんがいた。突然コックやウエイターが鍋、フライパン等を鳴らしながら歌を歌って出てきた。お客の中に、今日が誕生日の人がいる。誰だろうと見渡していると団体さんのところへいく。ある男性に向かって「Happy Birthday」の歌を歌い出した。おめでとう!!4年前も同様のイベントがありケーキのお裾分けを頂いたが、今回は人数が多いため残念ながら諦めざるをえなかった。
2月17日(金)
ランチボックス持参でサファリへ
今朝6時ごろ3回の停電があった。1回目と2回目は直ぐに回復。トイレに入っている時に3回目の停電。暗くて何も見えなかったが、直ぐに回復するだろうと待っていた。しかし、待てど暮らせど回復せず。20分以上経ってようやく回復。その間、トイレで座りっぱなしであった。豪華なロッジにしては意外。これもアフリカか?
今日はランチボックスを持参して1日中サファリ。セレンゲティの南に動物が多くいるということで期待が膨らむ。
【出会えた動物】
●コウノトリ
ロッジ近くの平原の所々で枯れ草が燃えており、追い出される虫を狙って多くのコウノトリが廻りに群がっていた。その数は500羽を超える。枯れ草が燃えるのは自然発火と思っていたら、ガソリンを撒いて強制的に焼いているとのこと。今は乾期だが、もう直ぐ雨期を迎えるための準備という。日本では、兵庫県の豊岡で人工繁殖させ放鳥しているが、数は中々増えないらしい。誰かが「この鳥を捕まえて日本に持って行ったら、多くの赤ちゃんが生まれ、少子化の問題も解決するよ」と言っていた。
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●シマウマ、ヌー
シマウマやヌーの大群はセレンゲティの大平原と隣国ケニアのマサイマラを1年掛けて1周している。時々テレビ等でヌーの河渡りを放映しているが、今の時期はセレンゲティを南から北へ移動している。水飲み場に寄ると、圧倒的な数のシマウマとヌーが交代交代で水を飲んでいた。これだけの数がいると、我先にと水飲み場に殺到するのではと思うが、ある群れが飲み終わると次の群れが水を飲みに行く。どのように順番を決めているのか?今日1日で、シマウマの3様の死に出会う。
【その1】
昨夜来、出産に苦しんでいた母親が今日になっても出産できず、赤ちゃんは死に母親も悲しいかな死を迎えた。近くでは兄弟と思われるシマウマがジーと見つめていた。
【その2】
今朝、ヒョウのハンティングにより犠牲になった子供のシマウマがアカシアの木の枝にぶら下っていた。近くには母親と思われるシマウマがいつまでも離れずにいた。
【その3】
水飲み場で脚を泥に取られ抜け出すことができず、徐々に体が沈んで首から上を出すだけの状態。もう助からない。4日前にも同様のシマウマを見たが、人間が手を貸すわけにもいかない。近くでは、家族と思われるシマウマ達が時々悲しい声で鳴きながら必死で励ましていた。シマウマは家族の絆が強いようだ。誰かが不幸に会うと、残りのもの達が励ましたり、いつまでも近くにいて死を悼んでいるようだ。
●その他
インパラの群れ、ライオン11頭、ヒョウ3頭、ゾウ10頭の群れと11頭の群れ、クリップスプリンガー
今日は午後4時で切り上げロッジにてゆっくり過ごす。アフリカの風を肌で感じながらベランダの椅子に体を委ねる。私にとっては正に至福の時。この時間を過ごすためにアフリカに来たようなものだ。
2月18日(土)
最後のサファリへ
今日でサファリは最終日。8時に出発。ドライバーに「もう一度チータとヒョウが見たい」とお願いしたところ、チータは無理、ヒョウなら見られるよ」という話。今朝、雨が降っていて外は肌寒い。100円ショップで購入した雨用ポンチョを着る。これが大いに役立つ。1つ目は防寒、2つ目は防雨、3つ目は防ツェツェ蝿。
【出会えた動物】
●ハゲワシ
草原およびアカシアの枯れ木に、おびただしい数のハゲワシ。ドライバーによると、昨日難産で死んだシマウマが夜間にライオンに食べられ、今朝、ハゲワシが掃除をしたとのこと。確かに、ワシの群れの中からあばら骨らしきものが見えた。これも自然のリサイクル。ライオン、ワシに命がつながった。
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●シマウマ
何台ものサファリカーが1頭のシマウマの所で駐車している。今回こそはシマウマの出産と期待したが、どうも8ヶ月位の赤ちゃんはお腹の中で死んだ状態で、出てきていないらしい。母親も助からない!!出産が原因で死に至るシマウマは今回で2回目。なんともやり切れない。
●ヒョウ
ドライバーの予言通りヒョウに出会うことができた。1本のアカシアの木に母親のヒョウ。50mほど離れた別のアカシアの木に2才位のオスとメスのヒョウ。オスとメスの区別は、アミリさんの例の「見分け方」による。(写真の左はオス)
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昨日は野焼き跡にあんなに沢山いたコウノトリが、今日はどこにも見当たらない。彼らの生活圏は随分広いようだ。昼過ぎにてサファリを終了。後はロッジでゆっくり休養に当てる。
ロッジに戻り昼食を摂っていると、隣に子供3人(5,4,2才位)と両親の家族がいたが、一番下の子供がぐずっていた。そこで、最近始めたバルーンアートで喜ばせてあげようと思い、部屋に戻り風船を取ってきて犬やキリンを作って子供たちにプレゼント。下の子供は直ぐに泣き止み、上の子2人とともに風船で遊び始めた。少しは喜んでくれたかな!
部屋に戻り、汚れ物を洗濯するとともに、荷物を整理し、写真も整理。後はバスタブに体を沈めて疲れを取る。夕食までの時間ベランダの椅子に腰掛け最後のアフリカに浸る。
2月19日(日)
飛行機でアルーシャへ
朝食に、最後まで残しておいた味噌汁を皆さんに振舞う。8時にセレンゲティのセロレナ空港へ向けて出発。途中、シマウマの大群に出会う。草を食みながら北へ向かって進んでいく。ヌーには殆ど会えず。ベルベットモンキー、インパラの群れ等見納めと思い、目に焼き付ける。残念ながらライオンやヒョウには会えず。
空港には、プロペラ機が4機停まっており、我々は18人乗りの双発機で予定時間より早く、アルーシャに向けて飛行。雲を避けながら快適な空の旅。キリマンジャロ山は雲の中で見えず。1時間弱で無事アルーシャ空港に着陸。既に迎えのバスが来ており、バスに乗り込む。
先ずインド人経営の有名な土産物店に寄る。ここでTシャツを購入。地元のスーパー、コーヒー専門店に寄った後、中華料理店にて遅い昼食。味付けは必ずしも日本人に合うとは限らない。お客の多くはインド系で、彼らの口に合うように味付けされているようだ。
午後3時過ぎにスノー・クレスト・ホテルに入る。ここで、預けたハードケースを受け取り、荷物の詰め替え。
タンザニアのお金を持っていても使えなくなるため、ホテルのギフトショップに入り、Tシャツ、コースターを購入。今日はここに泊まり、明日には国境を越えてケニアのナイロビ空港からドバイ経由で関空に帰る予定。
2月20日(月)
帰国の途へ
6時モーニングコール。7時には朝食ボックスを持参してホテルを出発。国境の町ナマンガに近づくと、左手にキリマンジャロ山が顔を出してくれた。ナマンガにてタンザニアの出国手続き、ケニアの入国手続きを行う。ケニアに入って直ぐ土産物店にてトイレ休憩。余り食欲は無いが、薬を飲むため朝食ボックスから少し口に入れる。その後、ここの店で素敵なインパラの壁掛け用彫刻を見つけ早速購入。最初は50ドルと吹っかけてきたが、店主のビッグママの了解をとり20ドルで購入。そのお礼に朝食ボックスの残りをプレゼント。早速、ケーキを取り、口に運んでいた。
ナイロビ空港にて搭乗手続きを済ませ、フライトまでの時間を買い物等で過ごす。先ず、免税店にて「out of Africa」というマカデミア・チョコレートを探す。このマカデミアナッツは日本人がケニアで栽培しているもので、明治製菓にも提供しているとのこと。応援したい気持ちもあり13個も購入。ここで、Tさん、Yさんとアドレスの交換。良い写真があれば送ってもらうようにお願いした。
午後3時過ぎに搭乗し、一路ドバイへ5時間のフライト。ドバイに到着後、乗り換えのため荷物検査を受け、東京組とはここでお別れ。ショッピングセンターにて、高橋さんから勧められたスイスのLindt製の高級チョコレートを購入。
午前2時過ぎ、搭乗手続きを済ませ関空まで約8時間のフライト。自席の前のモニターでフライトの状況をチェックしていたら、色々なデータが出ていた。参考までにある地点のデータは以下の通りであった。
・飛行機の速度 : 913km/h
・グランド速度 : 1,183km/h
・尾翼の風速 : 270km/h
・外気温 : -36℃
・ドバイー関空の距離 : 8,117km
これからのデータから単純計算した場合
・ドバイ→関空への飛行は、偏西風により1,183km/hのスピードで所要時間は6時間51分
・逆に関空→ドバイへの飛行は、偏西風により643km/hのスピードで所要時間は12時間36分となる。
同じ距離を同じ飛行機の速度で飛行した場合、偏西風の影響により所要時間が大きく変わることが分かる。しかし、実際には飛行機の速度を調整することにより、ドバイ→関空を8時間、関空→ドバイを11時間位で飛行している。
午後4時半ごろ関空に無事到着。入国審査、税関の手続きを済ませ、エミレーツ航空が運行している無料シャトルバスにて名古屋に向かう。約3時間で名古屋駅西に到着。名鉄の南加木屋駅まで迎えに来てもらい、2週間ぶりに我が家に帰るも、ジロウに吼えられてしまった。
Asante Sana(どうもありがとう)
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タンザニア・サファリ 添乗

数日前、弊社のベテランスタッフが20数回目となるタンザニア・サファリの添乗より戻りました。
セレンゲティ、ンゴロンゴロのタンザニア北部の定番コース。セレンゲティ国立公園では雨が少なく、ヌーの大群は例年通りの動きをしていなかったようですが、一方のンゴロンゴロ自然保全区のクレーター内ではヌーが続々と出産しているようです。ンゴロンゴロのヌーはセレンゲティ~マサイマラの群れのように大移動はしませんが、ンゴロンゴロに生息する個体には、セレンゲティに生息する個体より近づけるため、観察がしやすいことで知られています。