「壮大なタンザニアサファリ12日間」に参加して

『壮大なタンザニアサファリ12日間』にご参加頂いた、T.A.様からのツアーレポートです。
タンザニアから帰国して2週間になるが、いまだマラリアは発症していない。ツェツェ蠅にくわれたところもやっと痒みが落ちつき瘢痕もほとんど残っていない。ナイロビ経由でのタンザニア12日間の旅はあっという間であったが、思い出されることなどを記してみたい。(名誉なことにツアーを企画・添乗されたIさんに依頼されたのです。)ちなみに私は景観や遺跡の見学・音楽鑑賞を中心に旅行しており、動物をみる旅行は初めてである。もちろん東アフリカも初訪問であった。道祖神の読者であれば東アフリカのリピーターも当然多いと思うが、これから初めて同地へ旅する読者も想定して記します。
東アフリカへのフライトに関して
今回は成田<―>インチョン<―>ナイロビの経路で大韓航空利用であった。往路はインチョンで乗り換えが5時間待ちになったが、帰路は3時間弱くらいだった。行きは暇を持て余したが、帰りはシャワーを浴びて免税店を物色しているとあっという間だった。
インチョン>ナイロビは14時間の夜間フライトだが、寝ているだけでよく、時差ボケ(ケニアと日本は6時間差)もほとんど感じなかった。早朝にナイロビに到着するため、その日の午後にはバスでタンザニアのアルーシャに到着でき、ゆっくり休養できて良かった。
逆に朝州発する帰路のナイロビ―>インチョンのフライトは超のつく暇さで、機内で映画を4本鑑賞してもまだ到着しない。一晩夜をとばした感じになって全く眠れず、日本で仕事に戻ってもなかなか疲れが取れなかった。さらにこのフライトは子連れの韓国人観光客で満員、きわめて騒がしかった。同国人にはケニア近辺は手軽な観光地として人気があるのだろうか。
大韓航空の機内食には必ず韓国料理のメニューがあるのに、韓国焼酎(ソジュ)やマッコリがおかれていないのが残念。もしかして韓国人がさらに陽気になってしまうから出さないのか?カルビタンやビビングクスにワインは合わない。安い酒だがソジュを飲みたい!
アルーシャ
単なる経由地ではなく、それなりに買い物など楽しかった。私はサトウキビを原料とした現地のスピリッツが気に入った。銘柄は忘れたが、カクテルのマティーニを少し甘くした感じの味で、アルコール度数は30%くらいだったか?ビールをチェイサーにして飲んだらすぐに酔える。往路に寄った時は昼食をCultural Heritage内のレストランでとったが、同敷地内にあるアフリカンアートの博物館は一見に値する。特に西アフリカ諸国の木彫などのコレクションはかなり貴重に思われた。往路はThe African Tulip Hotelに一泊した。室内設備などは立派でシャワーの湯量も豊富、またレストランの雰囲気・料理も良かったが、インターネット環境は貧弱。
アルーシャ>セレンゲティのフライト
10人乗りくらいの小型プロペラ機。天候が良く、わずかにキリマンジャロも垣間見えた。上空からンゴロンゴロ付近のクレーターがいくつか見え、景色がすばらしかった。観光フライトとしてもっと宣伝したほうが良いと思う。一人あたり15kgまでの機内預け荷物の重量は結構厳しくチェックしていたが、今回は全員の荷物を一緒に測定していた。重量オーバーぎみだった私の荷物もセーフ。荷物の多さには我ながらいつも悩まされる。
セレンゲティ国立公園
食べられる側の草食動物は、それこそ死ぬほどいますね!今回幸運にも、チーターが叢のなかで獲物(おそらくガゼルを)を食している場面に遭遇した。口の周りを血だらけにしたチーターの、(後ろ足)大腿部の筋肉の美しさに感動した。走る速度を上げるためには結構な筋肉量が必要なのだろうが、無駄な贅肉もなく形状もかっこいい。早朝サファリでは湖に上ってくる朝日に感動!大草原を悠々と歩くキリンの家族も優雅な雰囲気で良かったし、メスを追ってひたすら走り回っているオスのダチョウも滑稽な姿で面白かった。サファリカーの運転手兼ガイドは鳥類に詳しいようで、いろいろ美しい鳥の名前を教えてくれたが、残念ながら全部忘れた。
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今回、6人乗りサファリカーを3人ずつで使用して2台であったが、車内で余裕があって本当に良かった(Iさんのご英断に感謝!)。目当ての動物が現れてもサファリカーの左右どちらか側でしか見えないことが多く、両サイドに自由に動けるスペースが確保できないとじっくり鑑賞・写真撮影することは困難だろう。また、サファリ中はサンダル履きがよい。車の座席にさっと乗ることができますから。このコースには靴はもはや必要ないですね。
セレンゲティでは「パイオニア・キャンプ」に3連泊だった。高台にあるラウンジからの眺望は素晴らしく、広大な公園が見渡せる。ここからの朝日も素晴らしかった。当キャンプの各部屋は大きなテント張りとなっており、ツェツェ蝿の多い丘陵地帯に散在している。夜はヒヒやバッファローなどが出没するらしい。夜7時以降に部屋からレストランに移動するときはマサイ族のガードマンが付き添ってくれる。マネージャーはジンバブエ人で客の半数は英国人とのこと、日本人は5%くらいだそうだ。昼食・夕食はプレフィックス式のコースで、自分でチョイスできる。ここで特筆すべきは、ラウンジやレストランでのビール・ワインなど飲み物代も宿泊費にすでに含まれていることである(毎回の支払いやサインは面倒ですから)。サファリから帰ってシャワーを浴び、ラウンジで大草原の夕日を見ながらビールやカクテルを飲みつつ各国の観光客や支配人と談笑、8時にレストランに移動して南アフリカ産の赤ワインで乾杯する。完全に西洋人が作るタイプのリゾートである。そして、ここの料理はすばらしくおいしい。正直、毎回どんなメニューがあるか楽しみだった。メインの選択肢には必ずパスタも含まれており、肉ばかりで疲れた私の胃腸には良かった。また、洗濯サービスが宿泊費に含まれているのも便利。夕食前に部屋備え付けのカゴに洗ってほしいものを何でも入れておくと、約24時間後にきれいに洗濯して持ってきてくれる。ドライクリーニングはできないそうだが、このシステムは男の一人旅には超便利ですばらしい。部屋のシャワーなどの温水は、各部屋に一台附属しているソーラーシステムの機器で日中に温めたものとのこと。極端に多量に使わなければ、翌朝まで十分お温は出る。なお、天気が悪いときは薪でお湯を沸かして配るとのこと。また、部屋にはコンセントが存在しない。ランプなどのコードは直接電源につながっていて抜くことはできない。カメラやスマホの充電はレストラン近くの小屋にある充電用コンセントで行う(すごいタコ足配線!)。食事中やシャワー中に行えばそれほど不便ではない。盗難はないと思うが、似たようなバッテリーは数多く、間違えられてなくなる可能性はありそう。なおラウンジ付近では問題なくWi-Fiが使える。当然だがビジネスセンターなどはない。
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さて、広大なセレンゲティでは3日間毎日サファリを行ったが、結局キャンプから半径数十キロの範囲を移動しているにすぎない。次回ほかのロッジなどに宿泊すれば、また違う景色のセレンゲティを眺められるのであろうか。また楽しみができた。
オルドパイ峡谷(セレンゲティ―>ンゴロンゴロ移動日のオプショナル)
教科書にのっている地名なので、どうしても行ってみたかった。峡谷というより平原に亀裂が入った感じ。平原を車で走っていても近くまで来ないと存在に気付きにくい。普通は峡谷を見下ろす崖の上にある博物館をみて終わりらしいのだが、私は当然にアウストラロピテクスが発掘された場所に行くつもりだった。(ツアーの同行者の皆様、つき合わせてすいません。)サファリカーの運転手に頼み込んで(チップを渡して?)、谷底に降りるためのガイドを探してもらった。谷底は思ったより暑く、野生のサイザル麻が生えていた。すごいところまで来たものだと実感。今回の旅でもっとも感動した。(なんたって180万年前ですから!)
マサイ族の村(観光村)
マサイ・ジャンプの高さに感服しただけ。総体的には時間の無駄。しかし、彼らのドルへの執着には驚く。
ンゴロンゴロ保全地域
まず、クレーターの外輪山(リム)上のホテルに向かう途中、リムの外側に広がる丘陵地帯の景色がすばらしい。マサイの村が点在している。真っ青な空・草原の緑・真っ赤な大地のコントラスト。(ただし埃っぽいですね。)
宿泊はロケーションのすばらしいンゴロンゴロ・セレナ・ロッジ(2連泊)で、部屋からのクレーターの眺望が良かった。残念ながら2日間とも早朝は濃霧のため日の出自体は見られなかったが、その後に低い雲の間からクレーターに射しこむ光の束は美しかった。ホテルの設備は整っており、温かいシャワーが朝から存分に使える(当たり前か?)。客室が多い立派なホテルのため、宿泊客も相当多い(白人ばかり)。そのためか、やや食事のメニューはパイオニア・キャンプより平凡であるが、味は十分に平均点を越えている。タンザニア産のビールは数種類置いてあったが、私はセレンゲティ・ビールが気に入った。いわゆるハーフ&ハーフのようなやや黒ずんだ色で香ばしい味。ここは有料のランドリーサービスが普通にあった。シャツが一枚100円程度なのでいくつか頼んでみたが、特に問題なく仕上がっていた。なお、ラウンジのバーカウンター付近でなんとかWi-Fiが使えるが、少しでも離れると無理。今回はタランギレでは再度キャンプ・ロッジになるので、ここでちゃんと壁のあるホテルで一服できたのは正直とても良かった。(落ち着いて寝られた。)ちなみに標高が2300m以上あるので、夜は寒くて頭がキリッとする。
クレーターに降りてほぼ一日(6時間という制限時間があるそう)のサファリを行った。ここでは若い3頭のライオンが狩りをしたシマウマを食している場面、それをハイエナとジャッカルが奪う場面に運よく遭遇した。ハイエナがくわえていたシマウマの下腿の「シマシマ」模様が妙にリアルでした。白黒に血液の赤色がとても鮮明。ヌーの大群はみられたが、残念ながらサイには出会わなかった。カバは結構いますね。ここでは動物の背景に外輪山があるので、大平原とはまた異なった趣の写真が撮れておもしろい。ホテルのスタッフによるとンゴロンゴロは雨季の5月が特にお勧めとのこと。
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ンゴロンゴロ>>タランギレの移動
すばらしい舗装道路は通っている。途中に昼食を兼ねて、キテラ・ロッジという昨年できたばかりの宿泊施設に立ち寄った。ここのロッジ周辺には農園が広がっていて、ロッジで供される野菜・果物などを有機栽培している。時間があったので、ゆっくり農園を散歩した。昼食では新鮮な野菜がサーブされた。私はここで、タンザニアで初めて生の野菜を食べたが、食あたりはしなかった。
タランギレ国立公園
サルやヒヒが多い。セレンゲティより起伏があるので、景色的には変化があって面白い。ここまで来ると、すでに十分いろいろな動物を見てしまっているので、ライオンが狩りをしている場面がぜひ見たいなどと人間さらに欲が出てくる。草食動物はもはや写真にも撮らない。象の群れは至近距離で見られて良かった。今回分かったのは、午後の陽の高い時間帯、肉食動物はほとんど日陰で寝ているということ。見学する側も食後でボーっとしているし暑いので、無理に車で走り回らずに皆で昼寝すると良さそう。ホテルにいったん帰るのは大変なので、昼食場所の近くにゆっくりできる休息できる施設を作ってほしい! また、ここではナイトサファリも体験できた。国立公園の外側で行うため、近くの村からやってきた飼い犬と野生の象の群れが一緒に見られて、なんかアットホームな感じが良かった。
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タランギレではリバー・ロッジに宿泊した。今までの二か所に比べると、かなりボロく見えてしまう。私がもっとも差を感じたのは、その電気量の少なさ。部屋の中でもレストランでも、夜間は相当に暗い。年取ると暗いところで見にくくなるので、料理の色が判別つかず少し困った。誰も入らないようなプールを作るくらいなら、発電機を増やしてほしい。また、Wi-Fiはつながらない。
帰路のナイロビ
帰路は、タランギレ>アルーシャ>ナイロビと丸一日かけて戻った。全体的には道路事情はよく、快適なドライブだった。ナイロビの夕方の渋滞はすごかった。車の増加にインフラが追い付かない例。ホテルはナイロビ・セレナ・ホテル。日本人がみても超高級ですね。浴室のアメニティがPenhaligonsなのには、英国の影響を少し感じた。夕食を取ったビュッフェのレストランも工夫した料理が多く、最後の晩餐は十分に楽しめた。翌早朝に空港に向かったが、ちょうど国際線出発ターミナルは(火事のあとで)再開されたばかりとのこと、少し運が良かったらしい。ローカルな免税店などには、特に買いたいものはなかった。ちなみに我々が離陸した直後に、ナイロビの高級ショッピングモールでテロが発生したが、インチョンに着いてから知った。
今回は、ベテラン添乗員のIさんに引率され、少人数での旅行だった。6人だと小回りがきくので、とても良かった。同行の皆様にはたいへんお世話になり、感謝しております。ありがとうございました。大きく体調を崩す人もいなかったのも良かった。タンザニアにも再訪したいが、次回はケニアでのサファリにも参加してみたいと思う。
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壮大なタンザニア・サファリ 12日間 後編

2011年9月17日出発、壮大なタンザニア サファリ 12日間に参加された戸田 克之さんからのレポート 後編です。
“ビッグファイブ”と云うのは聞いたことがあった。今回のツアーでは、探すのに苦労することなく割と早い時点で結構それぞれを近くで見ることが出来て、「やったー、ビッグファイブ制覇!!」と、ある種のミーハー的満足感があった。が、その昔ヨーロッパのお金持ち達が、サバンナにやって来てハンティングを楽しみ、その倒しがいのある動物5種のことを言うのだと聞いて少し複雑な気持ちになった。選ばれし動物たちもさぞ迷惑だったに違いない。
日本を出発する前、オプションでの“マサイ村訪問”希望は、私一人だけと聞いていた。ほかのオプション(オルドバイ峡谷見学)希望者と別コースに分かれて行くことになるらしい。ドライバーが村まで送ってくれて、2~3時間したら迎えに来てくれるだろうという。・・・ということは、たった私一人だけで村に放り込まれて「じゃあね~っ」て、ことだよね。ツアー紹介文には、英語通じますと書いてあったが、私にはほとんど意味をなさない・・・。スワヒリ語、もっと無理。さて、う~ん、村で何をどうしよう。優しく出迎えてくれるのかな~?・・・身ぐるみ剥されて、バッグやカメラ盗られて、枯れ枝で囲われた村の門からポイってか!・・・一人では抵抗できないし、やっぱりキャンセル?・・・でも、メッチャ興味あるし・・・かの有名なマサイ族(カメラ向けると、魂盗られると信じて拒絶し槍もって追いかけてくるらしい・・・と、少し前に教えられた!!)怖いけど張り合ってみたいし・・・。二度とチャンスはないだろうから、やっぱり後悔しないためにも一大決心し行くことにした。でも、遺書は書き忘れた。
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神は、私に救いの手を伸べてくれた。当日になって、ツアーグループのうち3人が、同行してくれることになった。おまけに、ドライバーのT氏も帰るまで車で待っていてくれるという。「いや~、ハハハ!」
村の入り口で出迎えてくれた青年“ニナ”(写真の強面の大きな剣を持った人・・・恐れていたことが起きてしまうのか!?)が仕切ってくれるという。彼は、大学を出ていて村長の代理とのこと。村の住民は120人、男性は全員赤の衣装、女性は青で統一されている。始まりは、ブー、ブーと筒(寸切りしただけの塩ビ管!!)を吹く音楽で足踏みする大勢の人の歓迎の踊り。その後続けて周知・恒例のマサイのハイジャンプ、勿論お前もやれと言われ張り合ってみるが敵うものではなかった。自分では結構飛べたほうだと思っている(自己満足)。
飛ぶ時に手荷物のバッグが邪魔になるので、ニナに持って欲しいと渡すと、すかさずドライバーのT氏が割って入り「俺が持つ、渡せ」とニナから取り上げた。ガイドとセキュリティーを預かるドライバーの行為に、プロの気概を感じさせられた。でもニナには、気まずい思いをさせてしまった、私の軽率な行為が故に。
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村の中は生活ゴミひとつなく家畜のフンも葉っぱも落ちていない、不自然なほど整然としていて綺麗だ。家畜の臭いもほとんど気にならないぐらい。観光案内で生計を立てている村だからなのか、ゴミが出るほどの物資を持たない・持てないからなのか、まるで生活感がない。乾季故か牛のフンで塗られた家は予想に反して臭わなかったし、かなり古く見えた。“この村”は、彼らの”職場“であって、実生活の村は他にあるのかな?
我々は二人ずつのグループに分けられ、別々に家庭訪問をして欲しいと他の男性に案内された。彼の家では、奥さんがせっせとビーズの編み物の内職をしていて乳飲み子が脇で泣いていた。横に立っている弟も一緒に住んでいるという。
予期した通り、奥さんが作ったものを買って欲しいと持ちかけられ商談が始まった。彼は細い小枝を拾って手の甲に値段を書いた。黒褐色の肌に数字が白く浮き出て、黒板代わりになった・・・紙も鉛筆もいらない・・・アフリカだ~・・・妙なところで感心してしまった。浪速で修業をしたことがあるのかと疑うほど彼は、値交渉に妥協を許さない。かなり粘る、まだ粘る。こちらも負けてはいられない。日本からお土産として持って行った女性用アクセサリーをオマケにあげるから私のいう値でどうだと言ってみた、一瞬彼は目を輝かせたが少し躊躇して「NO!」・・・すごく欲しそうだった。アクセサリーでは食べて行けない、生活の足しにならないのだろう。果たして折半で話は付いた。勿論+オマケもしてあげた。
この間、商談を続けながら子供たち(3~7歳ぐらい)の学校に案内された。スワヒリ語と英語と算数を15人ほどが、大きな声で一生懸命学んでいた。日常は、部族の言葉を使う、バイリンガル×2である。これに比べたら日本の学校教育は生温い、挨拶程度の英語もろくに話せない私が言うのもおこがましいけど。うまく表現できないが、こういった彼らの真剣さを目の当りにして何故か私は、心のどこかに少し恐れのようなものを感じていた。
許可をもらったうえで学校の子供たちと先生(若い女性)に、キャンディーを一つずつ配ってあげた。一つ余ったので先生に二つ目をあげた。村のマサイの男の人が、その二つ目は取り上げた。
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ツアー日程途中2回洗濯をした。赤茶けた大地の土は非常に細かく埃っぽい。時々小さな竜巻にも出くわす。サファリ中はフィールドを歩き廻るのではなく殆ど車中に居るにもかかわらず、服を洗ってみるとご覧の通り洗面器の水が赤黒く濁る。目には見えないが、かなり土埃を浴びているようだ。目薬や洗眼剤・防塵サングラスは、やはり必携である。他の人達は、こんなに濁らなかったという。私だけなぜ!?・・・近くの人が私から一歩遠ざかった、ディナーの時の隣の椅子の距離もいつもより遠かった気がする。・・・う~んっ、探究心旺盛な筆者が絞り出した結論は、・・・鉄分の多い土埃が付いた服を漂白成分の多い洗剤で洗うとFeとClが化学反応して・・・因みに使った洗剤名は、“部屋干しトッ〇”でした。空気が乾燥しているのでサファリに行っている間に乾きます。ンゴロンゴロのホテルでは、暖房用スチームパネルの上に吊るせば一晩でOKです。(ベッドには、湯タンポも入っていました、アフリカなのに結構寒いのです。)洗濯に、プールに、シャワーに、トイレに、・・・日本に居るときと同じように、ついついたっぷりと水を使ってしまいました。翌朝、大型給水車がホテルの前に・・・。この車が干ばつで困っている地域へ行っていたら・・・、・・・。「ごめんなさい!!」
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日本のODAで作られた道路は、イタリアなど他の国が支援したものと比べると格段に出来が良いので現地でも高い評価を受けている。日本の鴻〇組に拍手!道路脇を通る牛車を追い越した。荷台に直に人が横たわっていて、四人の若い男性が囲むように随行している。布も何も掛けてはいない。寝ているのか、病人を運んでいるのか、霊柩なのか、少し気になった。一直線に数キロも延びているところもあり、ついウツラウツラと心地よく気だるい夢の世界をさまよってしまう。ドライバーに眠くならないかと聞いてみた。「just now!」の返答に、我々はアタフタと飴を手渡したり、一生懸命話しかけたり・・・。
行程途中2台のサファリカーで延べ3回パンクした。日常茶飯事らしい。やっぱり予備タイヤは2つずつ必要なんだ。
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セレンゲティーの蟻塚は、丸っぽい普通の形。写真は、タランギレのもの。こちらは、気温と湿度が高いので蟻塚内部の空調効率が良いように表面積を増やすためにこんなツインタワー形になったりもする。しかし、ンゴロンゴロには、蟻塚がない。太古の昔、海にあったクレーターが隆起して形成されたので塩分を含んでいる、アリは塩が嫌い。アカシアの木も塩が嫌い、だからこの木を好むキリンもいない。と、ドライバーのS氏は、私の疑問に拙くない日本語で明確に教えてくれた。バオバブのことも聞いてみた。この木の樹齢は六百年程らしいが、ここタランギレは巨木ばかりで若木や幼木が見当たらない。増え過ぎた象たちは喉が渇くと、スポンジ状の内部に豊富に水を蓄えるこれらのバオバブを食べてしまうらしい。象でも倒せない巨木だけが残っているという訳だ。彼は、殆どの質問に答えられる。勉強会にはできる限り参加し、日本語教室にも時々通うらしい。“一番怖い動物は?“の問いに・・・「ワタシノオクサンネ!」・・・三十代後半、部族語、スワヒリ語、英語、日本語、今はフランス語も勉強中。
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タランギレのロッジは、個別コテージになっていて高床式タイプが多い。見晴らしと侵入者(動物?)を防ぐためらしい。らせん階段には、蓋が付いていて朝・夕にマサイ族のガードマンが開閉してくれる。私たち人間が、勝手に“あぶない動物たち”の居住地で寝泊まりさせてもらっているので夜間は外出禁止、ディナーの時はガードマンが迎えに来てくれるし、終わるとコテージまで送り届けてくれるので安心だ。遠いコテージの場合彼らは、勝手知ったる近道を誘導する。闇の中を附いて歩いていると、時々柔らかいものを踏むことがある、動物たちの〇〇だ。そこは、ケモノ道。マサイ族のガードマンが履いている靴は、バイクのタイヤで作った廃材利用のエコシューズだ。ブッシュでも泥濘でもとても調子が良いし長持ちするのだと自慢していた。“この形ならフンを踏んでも大丈夫だろう。”・・・ m(__)m
夜になるとそこら中でミシミシ、パキポキ、ノシリノシリと音がする。時には、揺れることも。デッキに出て暗闇を懐中電灯で照らしてみると、目の前に灰色の大きなゆっくりと移動する壁!えっ壁?その時ブフーッ・ブルブルとそれが唸った、象の背中だった、血の気が引いた。・・・超サファリ!
昨夜は、時折“ウー・ウーッツ”と近くで響く低音の唸り声が聞こえていたが、耳を傾けているうちに、眠りに落ちていた。
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移動の途中で立ち寄ったコーヒー専門店、注文するとその場で挽いてくれる。種類も豊富で香りも良いので人気らしい。エスプレッソを何人かが頼んだ。白い泡の上にココアで☆の絵が描いてある。ドライバーのS氏にも運ばれてきたので模様は?と尋ねたら、隠しながらニヤッと笑って ♡ と答えた。皆が、「No! it’s a lie!」。彼は、残念自分も☆だったと悔しがった。最後に私のところに、・・・来たのは唯一の ♡ マーク!! “オー、イエッ!!”持って来てくれるウエイトレスが、ジーンズの似合うとてもグラマラスなプリティーガールなんです!!・・・人気の秘密は、こっちか!?・・・とっても美味しかった!!
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お昼前、日本でいう片田舎のドライブインのような土産物店でトイレ休憩をした。厨房兼従業員(?)食堂を恐々覗き込んでみたら、「カムイン、ノープロブレム、フォトオーケー」と明るく気さくに迎え入れてくれた。流し台の前で、若い男女が水仕事。男性が隣の女性を指さし「マイワイフ」と教えてくれた。「プリティー!」と言ってあげたら、彼は「サンキュー!」と彼女の頬にキスをした。周りにいた彼の仕事仲間たち(?)が「オーッ、イエー!」「ヒューッ!」・・・ウガリが美味しそうだった、食べたかったな~。
<終>
■余談のトイレレポート
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写真左:ドバイ空港のトイレ、和式に近い造り。“小”用は別にあり。入り口に向かってしゃがむ。かなり違和感があり落ち着かない。的中させるのが難しそう。大きな空港なのに数が少なく朝は混み合うので要注意。モップを持ったトイレ掃除専門の人が24時間常駐するのがすごい。
写真中:ナショナルパークの休憩所。見慣れた和式に類似するが、何故かドアのカギは外側にしか付いていないので、中に置いてある石で閉めた戸が開かないよう押さえる(アフリカの七不思議には入っていないらしい)。何処も綺麗に掃除が行き届いていました。ツアーでは、そういうところしか選んでいないと思いますが・・・。
そして噂通りやっぱりありました写真右:便座のない洋式便器・・・ウワッ!お尻が触れちゃった、どうしよう!!スクワットでもっと足腰鍛えておけば良かった!!・・・苦労しました、半分くらいしか果たせませんでした。
これで私も“故臭い人(国際人)”になりました。・・・ m(__)m
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タンザニアのツアー・旅行一覧はこちら。
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壮大なタンザニア・サファリ 12日間

2010年9月13日発、壮大なタンザニア・サファリ12日間にご参加された 山田 直子 様 からのレポートです。
プロローグ
前世も来世も猫の私にとって、アフリカの猫達は“憧れ”なのです。一昨年の年末年始でケニアハイライトに参加して、チーターの親子やライオンには会ったのですが、豹にはあえなくて・・・壮大なタンザニア・サファリ12日間のサファリ三昧なら、きっと豹に会えるだろう。と勝手に思い込み、早くからツアー参加を決めていました。
ドバイ国際空港で集合、タンザニア7回目のK氏が “やっぱり豹だな” とコメント。ツアーを企画された添乗員のIさんからも”豹が一番奇麗ですよね。“と付け加えられたので、「絶対豹が見れるぞー」と確信して、長―い ドバイ→ナイロビ→アルーシャを乗り切ったのでした。(ただ、道路が悪く、アルーシャに辿り着いた時は、髪の毛も砂だらけ、鼻の中も、耳の中も真っ黒になってしまいました。)
アルーシャで最初の朝、現地のツアーは現在シェアNO.1 Loprad ToursドライバーのTさんはNHK「生物地球紀行」とか色々なテレビ取材の時に指名されるベテランドライバー。Iさんもタンザニアの企画をする時はいつも指名されます。もう一人のKさんは日本に住んでたこともあり、日本語がペラペラ、面白いジョークでランドクルーザーの中、皆の笑い声が響きます。
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タランギレ国立公園
Tさんから、マサイの言葉で「イボイノシシを殺す」と凄い意味の公園であることが判明。イボイノシシってしっぽをアンテナみたいに直角に立てて走る姿が可愛いのに、殺すなんてなんだかなぁ・・・
目に入ってきた景色はバオバブの木と椰子が赤い大地に根ざした、エキゾチックな風景。出迎えてくれた最初の動物たちはヌーやシマウマなどの草食動物でした。
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到着後、公園内の展望の良い場所にあるロッジでまず昼食。
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タランギレ川を見下ろす展望台へ、象の群れが水を飲みに来ていて、壮大な眺めが広がります。アフリカに来たことを実感する瞬間です。
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その後、少しサファリをして、イボイノシシやキリンと対面し、公園の外側にある今日の宿、ツリートップスへ。出迎えてくれた草食動物たちに心の中で「お出迎え有り難う。これからのサファリよろしくね!」と挨拶をしました。その横でK氏が秋田弁で「豹とライオンの餌がいっぱいやなぁ。豹に会いてぃ。」と呟かれました。「本当に食べられるのは気の毒だけど、弱肉強食の世界だし、私も会いたい!!」今日は夕食後、ナイトサファリ!楽しみです。
トゥリー・トップス(タランギレのロッジ)
憧れのトゥリー・トップスです。最初に目に飛び込んだのは、木が建物の真ん中からニョッキとそびえるレセプション。マサイの人にガードされながらコテージへ。木の上のコテージはまさに森の中に浮かぶ、隠れや。200度位の部屋のどこからもタランギレの森が眺められ、仕切りのないコテージの内部はリビング、ベッド、バスルームと空間が作られ、シャワー部分のみ、カーテンがありますが、本当に広々。コテージの下にウォーターバックが遊びに来たり、夜は象も来たりして、本当に素晴らしいロッジです。飲み物もシャンペン以外はオールインクルーシブ。クリーニングまでしてもらいました。
メインの建物とマサイのスタッフ、レセプション横には洒落た椅子と堀下げられ暖炉があって、レストランもとても静かで落ち着いています。食べ残しを盗みに来る小鳥達が又、可愛い。
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バーの横にあるプール。その先の水場は、ウォーターバックや象が水を飲みに来ます。
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コテージのテラスからは、タランギレの森を独り占めできます。夜、ベッドサイドに用意してくれた“アマルーラ”というお酒が美味しかった。シャワーにおいてあるシャンプーの入れ物はダチョウの卵でした。
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ナイトサファリ -ナイトサファリのアイドルはスプリングヘアーに決定-
公園の外に位置しているため、ナイトサファリが可能なんです!!昼と違う動物達に会えるのが楽しみ。ロッジの四輪駆動でいざサファリへ。ドライバーとサーチライトをあててくれるスタッフとともに道なき道をかき分けて走って行きます。象やインパラ達が光にびっくりしている姿が面白い。ジネットを暫く追いかけたのですが、動きが早いのと暗いので、カメラには収められず、がっくり・・・。ウサギとカンガルーみたいに飛び跳ねるスプリンングヘアーをget。ほんとうにカンガルーみたいにピョンピョン飛び跳ねるので可愛い!
うさぎはカメラ目線です。
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しっぽが長ーいのです。
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タランギレ終日7サファリ -豹が出た。象もやっぱ可愛い-
さぁ.本格サファリの開始。朝から大きな象の群れに遭遇。生後3週間くらいの小象がお母さんの足の下に入り、道路を横断したりして。象を眺めていると時間がゆっくりと流れていく。ただ、ゆっくりと流れる時間の中で、都会であくせく時間に追われ働いている自分の小ささを感じ、又、忘れてしまう瞬間です。
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象の集団を見た後に枯れ木に豹がいるのをTさんが発見。”遠い”フォルムが確認できるだけ、でも木の又にしっかりと立って、獲物を見ている姿が美しい!タランギレの最初から豹が見れるなんて、“本当に幸せ!!”
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今日の昼食はピクニックランチ。ランチボックスかと思ったら、ちゃんとしたピクニックランチ。スープや食器などもあって、眺めのいいピクニック場でみんなで楽しく昼食。360度何もないところでのランチは最高です。解放感いっぱい。食事も美味しく感じます。ただ、味の全くないパスタはやっぱり美味しくなかったかなぁ・・・
昼食後は水のある湿地帯へ、ここも象が沢山水を飲みに来てました。タランギレは象で有名なところ、こういう風景がタランギレらしいのかも。湿地の濃い色の緑と象の姿って、本当に絵になる。小象が大好きな私にはたまらない風景です。
象の親子が楽しそうに水を飲んでいる姿。どの子も笑っていると感じるのは、私だけかなぁ。象は水脈を見つけることができるそうです。鼻が長いのはそのため?
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前回、ケニアでちょっとだけお目にかかれ、ビデオに少しだけ残せたディクディク発見。“超可愛い”耳も柄が入っていて小さい頃大好きだったバンビが実写版で現れた感じです。
目が可愛いでしょ。本当は怖がりなのです。
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Tさんが又豹を発見。今度はさっきより近い!ビデオを覗くと”豹柄“が。大阪のおばさんの憧れの”豹柄“が。なんて美しいのか。輝いている。後光がさしている。ビデオのモニター眺めてはため息。体型も美しい。ずっと眺めていてもあきない。でも、少し動いて欲しいと願っていたら、木から下りてくれました。降りるときは少しぎこちないけど、降り際、オスであることを確認。なんて良い日なんだろう。
顔が取れれば、最高なんだけど・・・そんな贅沢は言えないですよね。動物園じゃないのだから。「遠くに見えているのが近付いてくるかも」とか、「ちょっと柄が見えたとか」少しの動きに一喜一憂それがサファリの醍醐味かもしれません。
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タランギレの最後の夜はバーベキュー。やっぱりトゥリー・トップスは最高でした。
ンゴロンゴロへ移動 -鴻池の道路は凄い-
もっと木の上のコテージで過ごしたい気持ちでいっぱいですが、次のンゴロンンゴロに向けて、出発。公園の出口付近でキリンの子供が見送りに来てくれました。赤い土の道を1時間位行くと鴻池組が作った美しいアスファルトの道へ。まっすぐなアスファルトの道の傍らでキリンや象が、食事をしている。シュールな感じだけど、素敵!昼食を食べるファームまでの町で、路上で売っている赤いバナナを購入。k氏の奥様がお薦めのバナナは本当に美味しかった。Tさんは友達のお土産に黄色いバナナを購入。お土産なのに自分で摘み食い。大らかでいいなぁ。町の路上市場には色鮮やかな野菜が並べられています。荷物を頭に乗せて歩く姿が“アフリカッぽい“のです。
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昼食を取るファームに到着。コーヒー農場で、レストランや宿泊施設も併設。お庭がとても奇麗。色々な花と小鳥がいて、建物も可愛く、家具も素敵。ここのショップで販売していたお土産類が一番センスあって、良かった。アフリカじゃなく、ヨーロッパにいるみたいな感じでした。
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お昼を食べて、ンゴロンゴロのクレーターの見える展望台へ、車を降りて、撮影開始。何処からともなく物売りが・・・ 何処に行っても同じものばかり、どこの国も商魂たくましい人ばかりです。すると道路に「山田温泉病院」のマイクロバスが・・・。タンザニアでも日本の中古車は人気。漢字が書いてあるとカッコいいと思っているらしく、他に幼稚園も名前のある送迎バスも見つけました。温泉病院は決してカッコよくないけど、まぁいいか。
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ンゴロンゴロのゲートで、公園の説明はタンザニア7回目のK氏が差し棒を使って丁寧にしてくれました。まるで、ガイドさんのようでした。
ソパ・ロッジ
クレーターの周囲に建つロッジは見晴らしが良く、初日の夕日が美しかった。メインの建物のガラス窓が大きく解放的で、双子のように立っているバーとレストランの外でくつろいでいる人達がチェスをしたりして、絵になっていました。標高が高いので涼しいというより、肌寒いのですが、何故か欧州の人達はプールで泳いでいるんですよね。同じ人間とは思えない。
お猿さんがコテージに遊びに来ます。
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ンゴロンゴロクレーターサファリ -百獣の王はやっぱりスターでした-
今日は朝早くから一日サファリ。朝7時半は寒い!ロッジからクレーターに降りて行く。その森にはシダ類やイエローアカシアが生い茂り、今までの公園と違う雰囲気。それが終わるとテレビでよく見るンゴロンゴロの草原が広がってきました。最初に背黒ジャッカルの子供が兄弟でお出向かいに。一頭は人間なんて怖くないのか、リラックスしてずっと見ている。もう一頭は怖がりなのか、警戒しながらも、気になるから、こちらを見に来ます。ジャッカルの子供は優しい目をしていて、可愛い。
左がリラックスした子。右が警戒心の強い子です。兄弟でも一人一人個性が違うんですね。
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テレビや動物カレンダーでライオンと言えば、撮影地はンゴロンゴロというイメージがあります。その主役のプライドがムンバプライド。ムンバという川の名前をもらったプライドで、見に行ったとき、貫禄ある雄ライオンはじめ、みんなでお昼寝中でした。ケニアでもそうでしたが、夜行性のライオンを昼に見るからか、ライオンはいつもダラダラ寝ているんですよね。しかも無防備な姿で。怖いものが無いから、お腹を上にして、凄い格好です。
お父さんはゴロゴロ。子供たちは少し退屈。子供達がどこかへお散歩に行くと、お母さん達は少し心配そうです。
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寝むそう。大きな口だなぁ。私の頭くらい簡単に入りそう。大阪の女子達は食べられてもいいかも・・・と。でも食べられるのは嫌かも・・・
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目を閉じた時のライオンの顔は昔のロックバンドのKissに似てませんか?
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なんとなく哀愁が何を考えているのかなぁ。
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ダチョウ。あっダチョウ。またダチョウ。何故かダチョウがいっぱい。そして、オスがダンスしている。一生懸命ダンスして、メスに接近。顔を真っ赤にして、膨らまして、身体を右に左に、力を消耗するダンスを披露。そして、メスをget。交尾が始まりました。メスの上で身体を右へ。左へ。暫く続くと、急に終わり。あっさり離れて後は知らん顔。
子孫をつなぐことが、動物達の基本的な運命。世の男子達は女子の気を引く 引くために、頑張っているのです。最近の日本人男子みたい。
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そして、この日ダチョウと同じくらい見たのが、ホオジロカンムリヅル。子育てのシーズンなのか、どの鶴も3匹で行動。良く見ると子供らしい少しちいさいのがいます。家族の仲がいいので、微笑ましい情景でした。
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途中、トイレ休憩。何もない場所に清潔なトイレが、みんな寒いのでトイレへ。トイレを出たら、どこからかマサイの人達がお土産品を売りに来た。外貨獲得のため、一日中トイレ付近で待ち伏せ?
この後、遠くにサイを発見。でも、遠い。絶滅の危機にさらされた黒サイ。ンゴロンゴロでいっぱい見れるのかと期待していたけど、その後に見た時も、サイの親子は遠くだった。でも、怖がりで遠くに見える方が良いのかも。サイの角を狙って、絶滅の危機にさらしたのは、私達人間。人間は怖いものだと思う方が身を守るためには必要かもしれません。
森の中でブッシュバック発見!
怖がりでなかなか見れないと聞いていたので、嬉しい。ケニアでは、草の中ではっきりビデオに撮れなかった けど、今回は背中と顔の斑点も取れました。レイヨウ類は耳も可愛い。
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車はナトロン湖へ。目に入って来たのは、一面のピンク。“フラミンゴだ”ケニアのナクル湖に行った時は季節がずれていたので、その時より沢山のフラミンゴ。昔、「愛と追憶の日々」のタイトルで壮大なアフリカの風景が映されていて、その中のピンクのフラミンゴを見てみたいと憧れていた風景が目の前に広がっていることに感動!!
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シマウマも平和に草を食べています。バーチャル種の模様がイマイチわからない。シマウマの柄は一頭一頭違うと言うけど、尻尾は?一頭一頭違います。
やっぱり、バーチャル種。尻尾の模様も全然違いました。
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お昼を食べにピクニックサイトへ。一か所しかないので、サファリしている車が、池の周りに20台以上止まっていました。上空をトンビが飛んでいて、草の上でシートを広げ食べている人のランチを狙って、急降下してきます。危険なので、私達は車の中で昼食。昼食後、その辺を散歩と思っていたら、ライオンが近くにいるので、近くに行かないよう注意されました。それでも、近づいて記念撮影している他のグループの人がいる中、ライオンの方が水を飲みに池に異動。止まっていた全ての車にゲストが戻って、ライオンを取り囲みます。どの車のゲストもカメラやビデオで必死になってライオンを撮っている。ライオンはスターの自覚があるのか、悠々と水を飲み、堂々と歩いてきます。やっぱり、ライオンはスターだ。
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昼食後、再びサファリへ。ライオンの遥か彼方にサイの親子発見。遠くて、双眼鏡で確認するのがやっとです。それでも、どの車のゲストも一生懸命にサイを見ていました。人気物ですね。
岩みたいだけど、サイです。
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暫く、草原を走って、チーター発見。美しい雄のチーターです。でも空腹なのか、お腹がペッチャンコ。Tさんはこれからチーター狩をすると予想して、このチーターを観察することに。無線でチーターの姿を見たことが分かると、次々と車が・・・。私達が一番最初に見つけたのに、後から車が厚かましく割り込んでくる。なんだか悔しい。Tさんはチーターが道路を渡って、インパラ達を襲うと予想して、待っていると、チーターが道路を渡りそうな気配。その時、後ろから他の車が大きな音を立てて、私達を追い越したので、チーターも渡るのを断念。チーターの反対側にはトムソンガゼルが一杯いるのに・・・。チーターは腐って、昼寝を始めた。「ごめんね。」次はいつ狩できるのかしら。人間はいつも自分勝手で、恥ずかしくなります。
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チーターが少し気の毒になって、車を移動した。あたりの雰囲気が緊張しているみたい・・・
ライオンがシマウマを仕留めたところに遭遇。首を噛んで留めを刺した後、おしりをなめてから食事。
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ライオン一頭で倒したのか、ぬかるみで足を取られたのか・・・。これが弱肉強食のあるべき姿なのだから、可愛そうなんて人間の甘えた感情は、抑えないといけない。テレビで見るときはいつも目を背けるけど、真の姿はやっぱり、この目でちゃんと見ないといけない。そう思って、しっかりと見ました。
ンゴロンゴロのサファリも終盤。もう一度フラミンゴにいる湖へ。朝とは空の色や日の光も違うので、また違ったピンクに染まっていました。
今度は鷲のお食事です。ネズミを食べてます。
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サーバルキャットを探したけど、会えなかった。クレーターの最後は朝のジャッカルが見送りに来てくれました。(本当はここに巣があるんです。)
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ンゴロの夕日は美しかった。ソパロッジのレストランで、スタッフのオセアさんがいつもハイテンションでサービス過剰で面白い。
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オルドバイ峡谷へ
初めて、タンザニアに来た人には、一度見て欲しいとIさんに言われ、大阪の女子チームがKのガイドと運転でオルドバイ峡谷経由でセレンゲッティへ先に出発。霧の深い道路をクレーターの周りをドライブ。途中脱輪したサファリカーが。一晩寒い中、車で夜を過ごしたらしい。Kさんの日本語はとても丁寧なんだけど、突然「何やってんだ?」と命令調になる。ホイッスルアカシアという風でヒューと音のするアカシアの地域を抜けると、低いアカシアが見えて来た。すると視界にキリンが・・・
ゴル山脈を背景に、絵になる~壮大な景色に、キリンの長い美しい首の姿が本当に奇麗。キリンはいつもこちらを見ている。
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サングラスをかけているみたいでしょ?!所ジョージに似てるなぁなんて思ったり。
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ガイドは楽しかったけど、化石より生きた動物が好きなので、早くサファリしたい大阪組。
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セレンゲティのゲート到着。360度地平線。何もない。四国の大きさに感動。ゲートで記念撮影。その時、後発隊のTさんの車がゲート通過。凄い。時間調整完璧。さすがプロと一人感動。公園を突き抜けるビクトリア行きのバスが通過。Kさんの故郷直通便です。
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セレンゲティ国立公園 -ため息。ため息。美しさに声もでない。-
Tさんがセレンゲティの入場手続。その間私達は展望台へ。美しいトカゲ発見。凄いポップなカラー。神様はどうしてこんなカラフルにしたのかなぁ。補色には見えないけれど・・・メスへのアピールか。トカゲを可愛いと初めて思った。
コモドドラゴンと同じ爬虫類とは思えない。
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入場料結構高い。一日の料金×日数と泊る料金とドライバー達の料金と・・・個人ではいくらになるか考えると恐ろしい。ツアーでないと無理だなぁ。と実感。
セロネラワイルドライフロッジ到着。昼食を食べて、夕方のサファリ。Iさんが言われる通り、変な電気が接続されてない無駄なジムとかインターネットできる空間だけあるとか聞いたけど、本当に不思議な感じのロッジ。でも、岩場を上手く利用した建物は雰囲気があるし、空港に近く、公園の中心で異動し易い。岩場なので、バーは蝙蝠が飛んでいて、雰囲気抜群。食べ物は毎回同じ。景色は最高に良いし、中庭に住むハイラックスが超可愛い。
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お猿さん達も沢山いて可愛い。部屋に入るとガラス越しにハイラックスが今度のお客はどんなだろうと覗きに来た。お猿さんもすぐに部屋に侵入してくる。窓の向こうで小人マングースが走り、インパラが柵をジャンプ。3日目の夜部屋に入る時、横をカバが通った。2日目の夜、ライオンが来て吠えたので、猿、カバ達は大騒ぎで、大興奮。なかなか寝付けなかった。これって幸せな眠れない夜ですよね。
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展望台と景色
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セレンゲティ初日は、気球に乗る組と二つに分かれ、サファリへ。気球チームは5時起きで、空からのサファリへ。円高のお陰で車2台になったので、オルドバイ峡谷同様、自由自在にサファリを楽しめる。朝からライオンの家族を発見。子供が4匹以上いて、みんなお母さんのおっぱいに食らいついている。ライオンは本当に人間なんて怖くないみたい。
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この後、木の上で食事する豹を発見。今日の食事はトムソンガゼル。豹のいる木の前の道はパパラッチが一杯。豹の人気は凄い。木の上の豹はなかなか動いてくれない。いつも我慢比べになってしまう。
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セレンゲティは広いので、何かが出れば凄いけど、出るまではひたすら走り続ける。1日目の夕方のサファリ、ハイエナを発見。まだ子供みたい。とにかく可愛い。ハイエナはいつも悪い比喩として使われて、可愛いイメージを持ってもらえないけど、実際はとてもキュートキリンと同じ祖先のような気がする体型。丸くてぬいぐるみのような漆黒の目が熊に似ている。と大阪の女子で「熊みたいに可愛い」と騒ぐとマサイの言葉では女性猥褻な意味があるらしくKが大興奮。「クマ」はタンザニアでは禁句みたい。Iさんに聞くと「熊谷」とかクマという名字の人は自己紹介しにくいとか・・・言葉って面白いですね。
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こどものキリンはふさふさしていて、可愛いです。キリンのまつ毛、今の女子がつける付けまつげみたい!
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セレンゲティの背黒ジャッカルの子供が、巣の前で辺りを見回している。車が近いので、お母さんジャッカルが心配そうに走り出した。どんな世界も母は子供の心配をするんだな。
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ワニの子だって、とってもキュートです。
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Kさんは日本に何年か住んでいたから、日本語が話せるのですが、日本で一番好きな歌は、千昌男の「北国の春」なんだそうだ。そんな話をしていたら、いきなり表情が変わった。「ハイエナが走っている。」車を止めて、双眼鏡を手に必死で何かを探し出した。「豹がいます。」と私たちは「エッー。何処?何処?」必死に探します。豹かなと思ったら、ただの草。ただの岩。すると何かが動いているのを発見。歩いている豹だ。「すっごーいぃ」こんな陳腐な言葉しか出てこない。何度も何度も、「すっごーいぃ」「高いの無理して来た甲斐あったわ!」等等、興奮止まず。ビデオを持つ手も緊張で震えて・・・
豹はやっぱりBIGCATです。この毛づくろい。うちの猫と同じ。
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セレンゲティで3日目の朝。今日は朝食ボックスを持って、長―いサファリへ。チーターが居る地域は少し遠く、7時半出発で向かいます。草原で朝食。青空トイレ。解放的な一日。最初に気球が目に入った。気球に驚いて、焦って逃げるカバの親子を発見。
一人5万円24人乗りでぼろ儲けだわぁ。
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結構、走るのが早くてびっくり。
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なかなか、チーターが出てこない。こんな広い草原のなか、草と同じ色のチーターを探すなんて無理なんじゃないかなぁと半ば諦めていたら、他の車から「チーターが出た」と無線が。
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一昔前、動物占いが流行ったことがある。私はチーターだったので、チーターに対しての思い入れは人以上なのです。チーターの体型、輝く毛並み、小さい頭、きゅっと引き締まったお腹。「美しい」なんて「美しい」一人興奮冷めやらず感動していると、「もう一匹出た。」との無線さっきは雄で今度は雌らしい。
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私にとって、お初のリードバック。この後、豹のご飯になっていたのは違うリードバックだった。
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次にライオンの雌がのんびりと昼寝していた。
この2匹のライオンはずっと、ユニゾンで動く。息ぴったり。顔もそっくり。変な所に感動してしまった。
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道路の真ん中で、水溜りで行水しているハイエナの子供が。車が来ても気持ちが良いので、「動きたくないよー」という表情です。
こどもは背中に産毛が残って馬みたい。ライオン達が金色に輝く毛で、ハイエナは銀色に輝く毛。お風呂好きみたいです。
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“やんちゃな小象の鼻相撲” -実写バージョン-
「お兄ちゃん、鼻相撲しようよ!」「いいよ。はっけよーいノコッタ。」「お兄ちゃん強―い」
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「困った子ね」「早く起こさなきゃ。」「みんなの鼻を合わせて」「よいしょ。よいしょ」
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「お兄ちゃん。もう一回しようよ!」
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みたいな感じでした。
また、歩いている豹がでたと無線が。エンジン全開“レッツラゴー”超ぶっ飛ばして現場へ直行この時のビデオに残った自分の声は“凄い”“あー”とかため息ばかり
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木を見たら、マーキング。うちの子は家でするので、困っています。
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最後の日、飛行機に乗るまで、サファリ。最後の最後まで、豹を眺めた。動いて欲しいけど、なかなか動いてくれませんでした。
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昨日仕留めた獲物が左に・・・
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セレンゲティからアルーシャは軽飛行機で2時間。「あー。とうとう終わった。」なんとも寂しい気分。次はいつ来れるかな。楽しい時間はいつもあっという間。一生懸命働いて、お金貯めて、また来たい。今回のスペシャルツアーはロッジも本当に良かった。サファリ中心のタンザニアを知り尽くしたIさん企画だけあって、本当に満足。2月は究極のタンザニア・サファリ 16日間かぁ・・・現役には難しい日数だ。Tさん・Kさんとはここでお別れ。全員で記念撮影。アルーシャ→ナイロビ→ドバイ→日本。日本とタンザニアは遠いなぁ。せめて、直通便があれば・・・
9時間も取ったビデオの編集。楽しみだけど、いつ完成するか。また帰ってくることを目標に一生懸命仕事します。それまでは「ダーウィンが来た」でも見ておこう。
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タンザニアのツアー・旅行一覧はこちら。
サファリ・動物がテーマのツアー・旅行一覧はこちら。