2015.05.02発 インドネシア・ネイチャー・アイランド・トリップ 8日間

ゴールデンウィークに企画している、インド、イエローストーン(北米)、インドネシアの、アフリカ以外の地域での3つのワイルドライフツアーのうちの一つ、インドネシアのツアーに添乗させていただきました。目的はカリマンタン(ボルネオ島)のオランウータンと、コモド島のコモドドラゴンという、インドネシア野生動物界のBIG2を見ることです。
インドネシアという国自体が13,000を超える島々で構成された世界最大の島国ということもあり、日本と空路で結ばれているインドネシアの各国際空港、また目的となる野生動物が生息している島々がそれぞれ離れているため、首都ジャカルタのあるジャワ島、カリマンタン島(ボルネオ)、バリ島、フローレス島、コモド島、リンチャ島と、6つの島へそれぞれ空路と海路で結んだアイランド・ホッピングの旅となりました。陸路はほぼ利用せず、各島内・周辺での移動は船。かたやリバーボート、かたや沿岸用のスローボートで、この船の船室に泊まりつつ各地を訪問することも可能なのですが、今回はロッジ・ホテルに宿泊し、日帰りの船移動を繰り返す内容となりました。

飛行機の窓から見下ろすカリマンタン島南部の森
飛行機の窓から見下ろすカリマンタン島南部の森

オランウータンを見るのは、ボルネオ島のインドネシア領部分の南端にあるタンジュン・プティン国立公園。海に注ぎ、汽水域の広いクマイ川から、更に支流のセコニエル川を遡上して、森の中、川沿いに建つロッジを目指します。寝泊まりもできる快適なリバーボートでゆったりと川を進んでいくと、ニッパヤシが川沿いによく繁る汽水域から、パンダナスが繁殖する水域へと、徐々に植生も変わっていき、樹冠も高くなり、ロングテイル・マカク(カニクイザル)やテングザルを川沿いの木々に見かけるようになっていきます。オランウータンの生息域は、この川の上流に向かって右手に広がる国立公園がメインになっていますが、森の奥だけではなく、時にはパンダナスの新芽を食べるために川沿いに姿を現すこともあるようです。

こんなリバーボートで川を遡上。デッキがあり、そこから川沿いの樹上を観察したり、デッキ上のテーブルで食事もできます(本来は宿泊も)。
こんなリバーボートで川を遡上。デッキがあり、そこから川沿いの樹上を観察したり、デッキ上のテーブルで食事もできます(本来は宿泊も)。

オランウータンの像が出迎えてくれる、タンジュン・プティン国立公園への入り口。
オランウータンの像が出迎えてくれる、タンジュン・プティン国立公園への入り口。

船のデッキから川沿いを観察。
船のデッキから川沿いを観察。

インドネシア料理は日本でもおなじみ。味も美味しい。
インドネシア料理は日本でもおなじみ。味も美味しい。

ゆっくりと川を遡上していきます。
ゆっくりと川を遡上していきます。

初日は拠点となるロッジへの移動と、サルや鳥の観察、ロッジまでの途中にある餌付け場への訪問、というスケジュールです。国立公園と言っても、かつてアブラヤシのプランテーションが広がっていた二次林が多く、オランウータンの食料となる実のなる樹木や、芽などが食用に適した樹木が減っており、公園内にいくつか設けた餌付け場や調査センターを設けて、森に食料が足りなくなった時期の補助や、個体数の推移、密猟された子供のオランウータンを野生に返すためのリハビリを行っています。

ロングテイル・マカク(カニクイザル)。
ロングテイル・マカク(カニクイザル)。

見事な鼻を持ったテングザルのオス。
見事な鼻を持ったテングザルのオス。

オランウータンの餌付け場まで、森の平坦な道を歩いていきます。
オランウータンの餌付け場まで、森の平坦な道を歩いていきます。

偶然かつラッキーなことに、最初の餌付け場で、見事なフランジ(頬だこ-顔の両側、頬の部分にある張り出し-)を持つオスのオランウータンに遭遇。

いきなり遭遇したオスのオランウータン。
いきなり遭遇したオスのオランウータン。

樹上から観察者を逆に観察しています。
樹上から観察者を逆に観察しています。

餌付け場というと「簡単に見られる」と思ってしまいがちですが、森に食料が豊富な時は餌付け場に姿を現さないこともあり、通常は単独で行動する野生のオランウータンですので、オスを見ることができたのは非常にラッキーでした。(オスは“森の王様”でもあり、時としてアグレッシブですので、メスのように近くに寄ることはできません)

餌付け場では子連れのメスとも多く遭遇します。
餌付け場では子連れのメスとも多く遭遇します。

しぐさも表情も、なんともキュートなオランウータンの子供。
しぐさも表情も、なんともキュートなオランウータンの子供。

いかにも熱帯雨林の宿泊施設といったロッジに泊まった翌日、更に川を遡上したところにある、かつてのリハビリセンターで現在は調査施設として機能しているキャンプ・リーキーを訪問しました。

公園の境界沿いにあるほぼ唯一のロッジ、リンバ・オランウータン・エコ・ロッジ。
公園の境界沿いにあるほぼ唯一のロッジ、リンバ・オランウータン・エコ・ロッジ。

ロッジは豊かな熱帯雨林に包まれています。
ロッジは豊かな熱帯雨林に包まれています。

ロッジのレセプション。オランウータン関連の本や映像も見ることができます。
ロッジのレセプション。オランウータン関連の本や映像も見ることができます。

テラスの前は豊かな熱帯雨林です。
テラスの前は豊かな熱帯雨林です。

湿度が高く、虫も多い森ですが、部屋には蚊帳もエアコンも付いており快適。
湿度が高く、虫も多い森ですが、部屋には蚊帳もエアコンも付いており快適。

美味しいインドネシア料理が供されるダイニング。
美味しいインドネシア料理が供されるダイニング。

霊長類の研究は、ケニア生まれの人類学者ルイス・リーキー博士による、自然の生息地で観察するフィールドワーク研究の促進によって大幅に進歩しましたが、その最初期の研究を行ったのがリーキー博士が選んだ3人の女性、ジェーン・グドール(チンパンジー)、ダイアン・フォッシー(ゴリラ)、ビルーテ・ガルディカス(オランウータン)でした。タンジュン・プティンはビルーテ・ガルディカス博士のフィールドとなり、そのため研究施設にはリーキー博士の名前が付けられています。そして、なんともラッキーなことに、私たちと時を同じくしてガルディカス博士も滞在しており、直接お会いすることもできました。

支流に入ると、川の水はタンニンを多く含んだいわゆる「ブラックウォーター」に変わります。
支流に入ると、川の水はタンニンを多く含んだいわゆる「ブラックウォーター」に変わります。

奥に向かうにつれ、川幅はどんどん狭くなっていきます。
奥に向かうにつれ、川幅はどんどん狭くなっていきます。

世界で最初に設置されたオランウータンのフィールドワーク施設、キャンプ・リーキー。
世界で最初に設置されたオランウータンのフィールドワーク施設、キャンプ・リーキー。

キャンプ・リーキー周辺の森の王様、貫禄あるオスのオランウータン「トム」。
キャンプ・リーキー周辺の森の王様、貫禄あるオスのオランウータン「トム」。

ヒゲイノシシとの接近遭遇。微妙な緊張感が漂います。
ヒゲイノシシとの接近遭遇。微妙な緊張感が漂います。

知性を感じるオランウータンの哲学的なまなざし。何か深~いことを考えていそうです。
知性を感じるオランウータンの哲学的なまなざし。何か深~いことを考えていそうです。

キャンプ・リーキー周辺で、キャンプを含む2カ所の餌付け場を見学し、特にキャンプの研究施設付近では、もう一頭の“森の王様”、トムと名付けられたオスのオランウータンにも出会うことができました。野生のオランウータンは、野生に近ければ近いほど、地上に降りるリスクを承知しており、ボルネオでの好敵手となる「ウンピョウ」が生息している地域では、餌付け場といっても地面に降りてきてその場で食料を食べ始めることはしません。一旦木から降りて食料となる果物等を掴み、樹上に戻って食べます。見事に木から木へと移動し、スルスルと上り下りを繰り返す様も観察できます。この餌場では、親子や若いオス、若いメスのオランウータンをじっくり観察できました。

原生林の他、かつてはアブラヤシのプランテーションだった二次林もオランウータンの生息地になっています。
原生林の他、かつてはアブラヤシのプランテーションだった二次林もオランウータンの生息地になっています。

ボルネオ島おなじみのウツボカズラ。マレーシア側だけでなくインドネシア側でも見ることができます。
ボルネオ島おなじみのウツボカズラ。マレーシア側だけでなくインドネシア側でも見ることができます。

固体によっては樹上から下りて、のんびり地上に留まって餌をもらうものも。
固体によっては樹上から下りて、のんびり地上に留まって餌をもらうものも。

大概の固体は、餌を抱えてすぐに安全な樹上に戻ります。
大概の固体は、餌を抱えてすぐに安全な樹上に戻ります。

口にくわえ、片手に持ちきれないほど餌を抱える欲張りな固体も。
口にくわえ、片手に持ちきれないほど餌を抱える欲張りな固体も。

名前どおりの「樹上の人」らしい行動も見られます。見事な樹上移動。
名前どおりの「樹上の人」らしい行動も見られます。見事な樹上移動。

大きな固体に樹上から見下ろされると、迫力に圧倒されます。
大きな固体に樹上から見下ろされると、迫力に圧倒されます。

餌場から遠く離れ、開けていない森ではこんな感じでオランウータンが見られます。
餌場から遠く離れ、開けていない森ではこんな感じでオランウータンが見られます。

オランウータンの森に2泊した後、空路カリマンタンからジャカルタを経由してバリ島へ。バリ島で1泊した翌日、さらに国内線でコモド諸島への入り口となるフローレス島へ移動します。フローレス島での目的はもちろん地上最大のトカゲ「コモドドラゴン」。主に生息しているコモド島とリンチャ島へ、こちらは海上を船で移動して訪問します。

プロペラ機でバリ島からフローレス島のラブアン・バジョーへ。
プロペラ機でバリ島からフローレス島のラブアン・バジョーへ。

コモドの島々への海上移動に利用する船。キャビン&キッチン付きで、こちらも宿泊可能です。
コモドの島々への海上移動に利用する船。キャビン&キッチン付きで、こちらも宿泊可能です。

船上でコックさんが手早く調理するインドネシア料理。
船上でコックさんが手早く調理するインドネシア料理。

コモド島を含むコモド国立公園は世界遺産にも指定されており、希少なコモドドラゴンの生息する陸上のみならず、ウミガメやイルカ、マンボウなども生息している海面下の豊かな自然でも知られており、ダイビングスポットとしても世界有数の海。

カナワ島に立ち寄って、入り江のサンゴ礁でシュノーケリング。
カナワ島に立ち寄って、入り江のサンゴ礁でシュノーケリング。

透明度の高い水で、船や桟橋の上から魚が眺められます。
透明度の高い水で、船や桟橋の上から魚が眺められます。

コモドドラゴンとともに暮らしてきた漁民たちの村、リンチャ村。
コモドドラゴンとともに暮らしてきた漁民たちの村、リンチャ村。

漁師の伝統的な家が高床になっているのは、コモドドラゴン対策という面もあるようです。
漁師の伝統的な家が高床になっているのは、コモドドラゴン対策という面もあるようです。

日本の田舎にもありそうな、小魚が干された漁村の風景。
日本の田舎にもありそうな、小魚が干された漁村の風景。

海とともに育ってきた、屈託ない、のびのびした子供たち。
海とともに育ってきた、屈託ない、のびのびした子供たち。

コモド島周辺では、スローボートでののんびりとした海上移動を楽しみつつ、美しい海でのシュノーケリングや、数万匹のオオコウモリ(フライング・フォックス)が餌を探し求めねぐらの島を飛び立っていく圧巻の光景も堪能できます。

美しい多島海のサンセット。
美しい多島海のサンセット。

日没近く、18時15分くらいになると、数十万匹のオオコウモリが食事のために飛び立っていくフライング・フォックス・アイランド。
日没近く、18時15分くらいになると、数十万匹のオオコウモリが食事のために飛び立っていくフライング・フォックス・アイランド。

現在生息しているコモドドラゴンは、生息地の4つの島の合計で6,000匹未満。オスの方がメスより個体数が多く、8月の繁殖期にはオス同士でメスをかけて戦う“コンバット・ダンス”を見ることもできます。いずれの島でもシーズン中はほぼ間違いなくコモドドラゴンが見られるのですが、変温動物でかつ大きな体を持つコモドドラゴンは、エネルギー効率を考えて、よほど狩猟の成功率が高くない限り捕食行動はせず、食料の匂いのする国立公園施設のキッチン周辺に集まっている様子がよく見られますが、今回のツアーでは、トレッキング中の森の中、よく日の当たる丘の上で体を温めている光景を目の当たりにすることができました。

コモド島の入り江。リアル・ジュラシック・パークへの入り口。
コモド島の入り江。リアル・ジュラシック・パークへの入り口。

世界遺産コモド国立公園のゲート。ゲートは形式上で、海上の部分も含まれています。
世界遺産コモド国立公園のゲート。ゲートは形式上で、海上の部分も含まれています。

観光客に近寄ってくるコモドドラゴンを押さえつけておくためのスティック。レンジャーが持ち歩きます。
観光客に近寄ってくるコモドドラゴンを押さえつけておくためのスティック。レンジャーが持ち歩きます。

バリ島の東、ウォーレス線を越えると、気候は熱帯からサバンナ気候に変わり、コモド島もサバンナ気候帯に含まれます。
バリ島の東、ウォーレス線を越えると、気候は熱帯からサバンナ気候に変わり、コモド島もサバンナ気候帯に含まれます。

動かず、じっとしているためパッとみると岩か何かのように見えるコモドドラゴン。
動かず、じっとしているためパッとみると岩か何かのように見えるコモドドラゴン。

身体が温まるまで、無駄なエネルギーを使わずジッとしています。
身体が温まるまで、無駄なエネルギーを使わずジッとしています。

迫力十分の「現代の恐竜」
迫力十分の「現代の恐竜」

お客さんのカメラを持って限界まで近づいて接写するガイド氏。
お客さんのカメラを持って限界まで近づいて接写するガイド氏。

赤いパイプサンゴのかけらが砂浜に打ち上げられ、ピンクに見える通称「ピンクビーチ」。ここでもシュノーケリングが楽しめます。
赤いパイプサンゴのかけらが砂浜に打ち上げられ、ピンクに見える通称「ピンクビーチ」。ここでもシュノーケリングが楽しめます。

ピンク色の元になるパイプサンゴ。
ピンク色の元になるパイプサンゴ。

オスのコモドドラゴンは最大で体長3m以上、体重は100kgを超えますが、この時見た個体も、そのくらいの大きさはあったのではないかと思います。唾液中のバクテリア(なんと60種類!)を使って噛みついた動物(バッファローやイノシシなど)に敗血症を起こさせて弱らせ、捕食すると考えられていましたが、最近の研究でバクテリアとは別の毒も持っていることが知られるようになりました。いずれにしても噛まれると大変なことになるため、レンジャーが二股になった杖をもって同行し、近づいてもせいぜい3m程度の距離で観察・写真撮影を行います。2つの島で成獣・子供含め、合計14頭のコモドドラゴンを見ることができました。共食いをするため、孵化してすぐの個体は身体が大きくなるまで樹上で生活するのですが、その樹上で生活する個体を見られたのはラッキーでした。

リンチャ島の国立公園事務所への入り口。
リンチャ島の国立公園事務所への入り口。

リンチャ島では、多少アップダウンのあるコースを歩いてドラゴン探し。
リンチャ島では、多少アップダウンのあるコースを歩いてドラゴン探し。

公園事務所のキッチン付近には、常に数匹のコモドドラゴンが固まっているのが見られます。
公園事務所のキッチン付近には、常に数匹のコモドドラゴンが固まっているのが見られます。

皮膚の質感、頭部の大きさ、そして爪。迫力満点。
皮膚の質感、頭部の大きさ、そして爪。迫力満点。

歩く姿もパワフルです。
歩く姿もパワフルです。

眼はほとんど見えず、舌を使って外気温と匂いを感じることができます。
眼はほとんど見えず、舌を使って外気温と匂いを感じることができます。

成獣に捕食される危険があるため、地上に下りた幼獣は素早く動きます。
成獣に捕食される危険があるため、地上に下りた幼獣は素早く動きます。

刺激されると、のどの部分を太く広げ「シューッ」っと威嚇音を出します。
刺激されると、のどの部分を太く広げ「シューッ」っと威嚇音を出します。

観光客が最大限近寄れる距離はこんなところ。約3m程度でしょうか?
観光客が最大限近寄れる距離はこんなところ。約3m程度でしょうか?

幼獣は、成獣に捕食されるのを防ぐため、孵化してすぐ木に登り、ある程度大きくなるまで樹上で生活します。
幼獣は、成獣に捕食されるのを防ぐため、孵化してすぐ木に登り、ある程度大きくなるまで樹上で生活します。

インドネシアと言えば、ジャワ島の仏教遺跡やバリ島があまりにも有名ですが、あえてそこに注目しないことによって、他の島々の良さのようなものも見ることができた旅でした。コモド諸島の漁村の人々の暮らしぶり、歴史的にクリスチャン(カトリック)の多いフローレス島、勇猛果敢な森の狩人として名をはせたダヤクの人々が暮らすカリマンタンなど、島々それぞれに特色があり、人々も明るく親切で、その意味でも楽しめたインドネシアの島々の旅でした。何より、食事が日本人の味覚に合います。これは旅する上でやはり重要ですね。

スラウェシ島発祥の伝統木造帆船「ピニシ」が今でも活躍しているフローレスの海。
スラウェシ島発祥の伝統木造帆船「ピニシ」が今でも活躍しているフローレスの海。

ラブアン・バジョーの魚市場では、ボラ、サワラ、タイなど、日本でもおなじみの魚も多く売られています。
ラブアン・バジョーの魚市場では、ボラ、サワラ、タイなど、日本でもおなじみの魚も多く売られています。

干し魚の類はとにかく豊富。良い出汁がとれそうです。
干し魚の類はとにかく豊富。良い出汁がとれそうです。

普段から激しい潮流で洗われているコモド諸島の海は、11月~2月の雨期には大荒れとなり、船の航行が難しくなります。ですので、このインドネシア野生動物界の2大巨頭を一回の旅で見ることができるのは、上記を除いた約8か月間となります。意外に長い期間、この内容の旅はできますので、ゴールデンウィークに限らずまたこのツアーを企画する予定です。
東南アジアの野生動物を見る旅は、アフリカとはまた違った体験ができ、異なる自然や文化に触れることもできますので、まだ足を運んでいない方は、是非訪問してみてください。
羽鳥

ナイロビ・グルメ その1

ナイロビは、和洋中、イタリアン、エチオピア、レバノン、スペイン、メキシコ等々、多くの外国料理のレストランがあるので外食にはそれほど困らない街なのですが、そんな中で、駐在員が独断と偏見に基づいて選ぶ、ナイロビ・グルメBEST 3を紹介したいと思います。
BEST 3とはいうものの、順不同。その日の気分で、どれが1位になってもおかしくないのですが、取り敢えず1つめはこちら。
『チキン・ビリヤニ / Malindi Dishes』
ナイロビの市内中心部に隣接するダウンタウンにある、ムスリム系の食堂「Malindi Dishes」。
創業30年以上を誇る、老舗の名店なのですが、店のオヤジも3代目。流行り廃りの激しいナイロビでは街の様子は日に日にめまぐるしく変わります。そんな中でも、ガンコ一徹、30年以上も匠の味を守り続けてきた逸品がこちら。
元々ビリヤニはインド料理の一種ですが、東南アジア、中東諸国、そして海を渡って東アフリカの海岸地方まで伝播してきた料理です。一見すると、カレーライスのようですが、もう少しマイルドな味わい。多種多様なスパイスが練りこまれたソースを米にかけて食べます。
マニアックな食べ方としては、プレーンのヨーグルトをさらに上からかけてグチャグチャに混ぜ込んで食べるというのもあります。絵的には難がありますが、これが非常に美味い。
東アフリカでは、基本的に海岸地方の料理なので、ナイロビで食べるビリヤニは本流から離れているという意見もありますが、色々食べ比べしてみても、やはりこのMalindi Dishesのビリヤニが私にとっては一番美味しい。
ちなみに、一緒に飲んでいるジュースは100%タマリンド・ジュース。タマリンドとは、元々アフリカの熱帯が原産のマメ科の植物で、果肉が食物となります。今ではインド、東南アジア、ラテンアメリカ諸国でも食されています。甘さ控えめ、少し酸味があり、さっぱりとした後口。濃い味のビリヤニにこれが良く合います。
店がナイロビ市内のダウンタウン地区に位置する為、なかなか一般の旅行者の方が食べるのは難しい点もあるのですが、是非機会があれば食して欲しい一品です。
金曜日はムスリムの方々にとっては安息日なので、お祈りの為店が開くのが遅めなのでご注意を。

タンザニアの炊き込みご飯 「ピラウ」

急に暑くなった大阪。暑くなると食べたくなる料理が、ピラウ。
(ピラウとはタンザニアのご馳走・炊き込みご飯です。)
昨夜、ふと食べたくなったので帰りに材料を買い込み、作ってみました!
GW中、チャンスがありましたら是非挑戦していただきたい料理です!

材料:
お米2カップ、牛肉250~300g(量はお好みで)、にんじん1本、トマト3個、玉ねぎ1個、にんにく・生姜…適量、塩多め、水250ml(加減が必要です)
*スパイスたち(ここが重要!)
クローブ、カルダモン、シナモン、ナツメグ、クミン、黒胡椒、
パプリカ粉…お好みの量を。無い物があっても、問題ないですよ!
~作り方~
1.タップリの油を鍋にしき、にんにく、生姜、玉ねぎを入れて炒める。
2.牛肉、スパイスたち、塩もタップリ加え、トマトも投入してさらに炒める。
3.洗って水を切っておいたお米をスープに馴染ませ、水を加える。
4.蓋をして、鍋が静かになるまで炊く。
5.味を調えて、完成!
この料理のポイントは、多めの油と、お塩!
不安になるくらい投入すると丁度良い美味しさになります!
本当は付け合せのサラダは、これまたタンザニア料理の「カチュンバリ」がぴったりなのですが、、、空腹をこれ以上我慢できず。適当なサラダとなりました。残念!
盛り付けもそこそこに、たらふく食べて、う~ん満足!
by 歌津

霧の森の叡智 ザフィマニリに学ぶものづくり 11日間 手配旅行

2015年4月に『霧の森の叡智 ザフィマニリに学ぶものづくり 11日間』手配旅行にご参加頂いた、R.K.様からのツアーレポートです。
アイアイとバオバブの木についてしか知らないマダガスカル。車も通らない山道を歩き、無形文化遺産の物作りをする人々の暮らしを学ぶ旅という木彫りの家を背に洒落た帽子をかぶった母子の案内リーフに飛びついた。
首都アンタナナリボ→アントエチャ
首都アンタナナリボから車で南にザフィマニリの人々が住む地域に向かう車窓から稲作風景を目にする。二期作、二毛作が可能な土地柄だと知る。柿の木もある。地域ごとに得意な工芸物産があるらしい。木製のおもちゃの車、楽器、草素材の籠、アルミの鍋食器、刺繍、廃物利用のミニ自転車作り、コブウシの角細工・・・どうやらマダガスカルの人々は器用でアイデアが溢れ出てくるらしい。
01

ザフィマニリの村々へ
アントエチャから歩き開始(ルートは道祖神HPを参照)、ファライリブ村までは道幅もあり、周りの景色を眺める余裕も。途中から雷と雹に遭う、現地ガイドがマイ・ダイアモンド!と面白がるほどの大きさ。いくつもの山を越えてやっと辿り着いた村は鞍部のような所にあった。狭い山肌での暮らしは大変だろうに・・・。次のアンブヒマナリブ村への道は細く生活道路とは程遠い山道そのものに思えてくる。村の人々は裸足で歩くから窪んだ道で十分なのだろうが、トレッキングシューズでは何とも歩きにくく体幹を試される。よそ見をしている暇はない。その上、ぬかるみと丸木橋が現れる。こんな道を、荷物を背負ったり、頭に乗せたりしてスタスタ歩く毎日を知らされる。
02 03

村の滞在
家々の中にはトウモロコシが所狭しとぶら下がっている。黒光りしているものもある。うす暗い朝早くから一日中ずーっとどこかで杵でついている音がすることに気付く。女性の仕事だろうか、写真を撮りたいが無理そうだ。来る途中に訪ねた家でごちそうになった豆の煮物は柔らかくやさしい味だった。私たちの7日間の食料となった鶏、あひるは新鮮そのもの、煮込み料理は美味しくご飯にかけて食が進む。初めてのグアバのサラダ、これにはビックリ、美味しい。焼きバナナこれもいい。キャッサバ入りのお粥もなかなか。アラビカコーヒーの土地、毎朝、豆を布でドリップしたのをいただく。
04 05

無形文化遺産の木彫りに挑戦
現地に行く前は帽子編みと椅子の木彫りの2つをやることが出来るだろうと欲張ったことを考えていたが、お邪魔した家で帽子編みを見せていただいた。細い繊維を根気よく縦横に締めていく作業を見た瞬間これは無理と判断。木彫りを優先させることに。しかし、この木彫りは彫刻刀を使うのではない。鑿と木槌。やったことが無い。アンブヒマナリブ村で一本の丸木から彫り出すものと組み立て式椅子の制作現場を見せてもらったが、驚いたことに私たちど素人にここを彫ってみてと鑿と木槌を持たせてくれた。ここに鑿を当てて、この角度にして、叩いて、と手取り足取り。そのたびにハイハイと返事するので村の人の笑いを買う。木彫りの文様には意味があり大概は家族の結び付きを表しているそうだが村によって得意とするものがあるとのこと。彫り方の研修を受けた後、本番を前に下絵の構想作りのヒントを求め村を歩く。蜘蛛の巣、ハチの巣、太陽、バナナの実・・これまた欲張ってしまいたくなる。師匠に下絵を椅子に書いてもらい、いよいよ彫り始める。力むせいもあって深彫りになってしまう。見かねて村の人も手を貸して教えてくれる。足でしっかと椅子を抑えてコンコンとやるのだが何せ俄か彫り師、冷や汗たらたら。それでも夕方前には一応の形となった時は正直ほっとした。足の形を整え、紙やすりをかけ、靴墨を塗り艶出しをして完成。村を出発の朝、師匠が完成品とプレゼントの鑿を持って来てくれた。感謝。
06 07 08 09 13 14

伝統帽の編みに挑戦
これを作れないとお嫁入りの資格はないという帽子編み。民宿の女将さんの指導を受ける。よそ見しても手は動くという腕前を前に果たして何日かかることやら。少し編み進んだところで、やってみなさいと言われる。おっかなびっくりの手付きで次に通すところを捜す。「ザイ―(良い)?」「ザイ―」と確認しながら進む。何とか形になってきたがやはり編み方が緩い。仕上げは女将さんが。完成品をいただく。髪が薄くなって頭に似合うだろうか。
10

とにかく元気な子供たち
電気のない部屋は暗く鬱陶しいので窓を開ける。と子供たちが覗く。持参した折り紙、新聞紙、チラシを折ってプレゼントする。人数が多く間に合わない。教えて一緒に折ろうとするが上手く伝わらない。小さい子供たちは学校でフランス語を習ったばかりだそうで使おうとして話しかけてくるがこちらは知らない。「マダーム」と窓から何かを欲しそうに声をかけてくるのだが。新聞紙も底をつきボール状にしてキャッチボールをしたがすぐほぐれる。丸め直しているうちに少年が草紐を持ってきて丸め直してくれた。嬉しかった。狭い山の背での暮らしは子供たちの運動神経に磨きをかけるのだろうか。高い所からジャンプして下の草むらに飛び込む様子には驚いた。度胸が要求される。
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伝統木造住居の棟上げ式と基礎作り
木の家の棟上げ式と土作りの家の基礎作りを見る機会に恵まれた。お神酒(?)を撒いたり、振舞うのは日本と同じ。結いがあるのだろうか、近隣の村から助っ人が集まったと聞いた。
サカイブ村最後の夜は子供たちが歓迎の踊りを披露してくれた。学齢前の子供たちも一緒に見様見真似で踊っている。日が暮れた中での踊りをヘッドランプで照らすと力強い動きが浮かび上がった。「すごい」しか出てこなかった。
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本当に楽しさてんこ盛りの旅だった。木を生かす生活に触れる旅だったが、木おけを作ってはどうかと出しゃばった事を思いついた。竹もあるからタガを作れるし、洗濯板も。柿があるから柿の葉寿司もどうだろうか。
霧の森の叡智 ザフィマニリに学ぶものづくり 11日間
マダガスカルのツアー・旅行
スタディ・体験がテーマのツアー・旅行

フルーツがおいしい!ケニアの果物屋

以前に、ケニアでは肉が非常に美味しい、という話を書いたけれども、実は野菜も果物も絶品だ。特に果物。
ケニアに住むまでは、大の男が果物を好んで食べるというのは何だか女々しいような気がして(偏見)、特別好んで食べるような事もなかったのだが、今では毎日の果物がかかせない。特に熱帯の果物、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、アボカドあたりは、どこでも簡単に手に入る上に、驚くほど美味しい。
写真のような、路上の果物屋がたくさんあり、朝や昼の食事時には、盛り合わせのフルーツサラダも作ってくれる。だいたい50円ぐらいで食べれるのだが、このフルーツサラダの大盛り具合がなかなかのもので、お腹の持ち具合も相当なもの。何より乾燥しているケニアでは、果物の瑞々しい果汁が喉を癒してくれる。
季節によって中身は多少変わるが、マンゴー、アボカド、パイナップル、バナナ、パパイヤ、スイカ、イチゴ、ブドウ類などの盛り合わせが山盛りになって出てくる。見ているだけで、何だか幸せな気分になって来る。
何度も言うが、この国の果物の美味しさは格別!是非、ツアーで来られてホテルに宿泊される方も、朝食のビュッフェでは、果物を味わってみてほしい。
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