ナイロビの肉屋

ナイロビの肉屋

ナイロビで生活するようになって数年、自分の身体が完全に「肉食」になったのを実感する。とにかく肉をよく食べている。朝昼晩、とにかく肉。合計すると日に1キロぐらいは食べているのではないだろうか。
ケニアの地元ご飯が、ほぼ肉料理ばかりというのも理由の1つだけど、何よりもケニアの肉は新鮮で美味い。牛、豚、鳥、ヤギ、ヒツジ、何でも本当に美味しい。何というか、本来の肉の味、その動物の味がするような気がする。もう塩だけでOK。
スーパーへ行くと、日本と同じように切り分けられた肉がラップされてパックの形で売っている。冷凍食品コーナーも同じく。これはこれで便利なのだが、やはり肉は肉屋で買いたい。
肉屋の事をbutchery(ブッチャリー)と言う。直訳すると、屠殺とか畜殺という意味がある。だいたい合っていると思う。まず肉屋に行くと、牛だの豚だのは、とても大雑把に解体された姿でズラリと並んで吊るされている。
後は、その中から部位と量を指定すると、兄ちゃんがゴリゴリと鉈でさばいていってくれる。顔なじみになってくると、サービスで肝を付けてくれたり、本日のオススメ部位(今日はいい心臓が入ってるぜ!なんて具合に)を教えてくれたり、その辺りのやり取りは、日本で暮らしていた頃の大阪・西成の商店街の肉屋と変わらない感じだ。
そろそろ、自分の身体の筋肉や脂肪が100%ケニア産になって来たのを実感している今日この頃。肉体って言うぐらいだし。