アフリカのマラソン王国エチオピア

去る4月13日、ロンドンマラソン2014が開催されましたが、男女ともにケニアがワンツーフィニッシュ、3位は男女ともにエチオピアという、アフリカ勢が表彰台を独占して幕を閉じました。ということで、今日は自他ともに認めるマラソン王国、エチオピアに関して。
エチオピアの首都アジスアベバの標高は2,400m。富士山でいうと5合目から6合目あたり。平均標高の高い国土での暮らしがマラソンランナーにとって理想的な肉体を作り上げるのか、エチオピアは数多くの名マラソンランナー輩出してきました。元マラソン世界記録保持者ハイレゲブレセラシエもエチオピア出身です。
そんなマラソン大国のエチオピアで年に1度、国内最大のマラソン大会『グレートラン』が開催され、毎年3万人近くのランナーが首都アジスアベバの街を駆け巡ります。

私もエチオピア滞在中に参加する機会を得ました。10キロのコースを参加者全員同じTシャツで走ります。道路が黄色一色、赤一色になりとても鮮やか。このTシャツ、毎年が色が変わります。
10キロの間には、給水コーナー、水シャワーがザーザー流れているコーナー、バンドが演奏しているコーナーなどなど、走っているだけで楽しい気分になります。
コースは決まっているのですが、平気でショートカットしているランナー、仮装して走るランナー、露店で買い物するランナー、途中のカフェで休憩するランナーなどなど、何でもありのマラソン大会です。
しかし、その中でも熱い、本気の戦いを繰り広げている選手ももちろんいます。そんな本気の男子選手は10キロを30分切る速さで走ります。2001年に初めて開催された第1回目の大会ではハイレゲブレセラシエが優勝しました。
大会参加者には、ゴールした際に全員メダルがもらえます。いや、もらえるはずですが・・・参加2回目の際、ゴールが遅れたため私はもらえませんでした。なぜ!?発注ミスなのか?それとも1人2個もらっているのか・・・?大会運営も何でもありです。でも、なぜか許せてしまう。不思議ですね~
さすがに標高2,400m でのスパートは息が上がりますので、ゆっくり走るのが丁度いいです(私には!)。走り終わった後は、汗びっしょりでしたが、エチオピアの気候は乾燥しているので、直ぐ蒸発してしまい走り終わってもベタつかずさわやかです。
どうですか?走りたくなってきましたか?
道祖神 伊藤
マラソンツアーはありませんが…エチオピアのツアー一覧はこちら。

エチオピアの主食 「インジェラ」

エチオピアの主食はインジェラ。
日本人には馴染みのない食べ物ですが、エチオピアでは日本人がお米を食べるように毎日食べる食生活には欠かせないもの。
インジェラとはどんなものなのか?

形は、クレープみたいに丸く薄い。色は、灰色っぽい。味は、酸っぱい。ある旅行者が使い古した雑巾のようとも言っていたらしい(言うに事欠いて雑巾とは・・・)。
インジェラは、テフというイネ科の穀物を粉末状にし、それと水を混ぜ、2~3日発酵させる。そして、発酵させたものをクレープ状に焼く。これで出来上がり。
そして野菜やお肉などのおかずと一緒にいただく。ちなみに手でインジェラを適当にちぎり、野菜やお肉などを巻いて食べる。箸を使う日本人には少し難しいかもしれない。
私自身、初めは苦手だったインジェラだったが、食べていくにつれてはまってしまった。しかし、酸っぱさが苦手と言って二度と食べたくないという人もいる。
なんだか、不思議すぎる食べ物だが、インジェラには鉄分が豊富に含まれている。かの東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベ・ビキラも、インジェラを食べてスタミナを培ったとコメントしている。
生涯一度は挑戦しても良いかもしれません!
by よしまつ(エチオピアで2年間暮らしていました!)
本場のインジェラに挑戦してみては?エチオピアのツアー一覧はこちら。

アフリカからコンニチハ!VOL.10 FROM エチオピア

今回は、再びエチオピアから。
2月の「エチオピア・ダナキル砂漠訪問ダイジェスト10日間」ツアーのガイドをして頂いたガブリエルさんです。

●ガイド自己紹介:
-はじめまして。私はガブリエルです。エチオピアでガイドをしています。ツアーガイドとして6年働いています。よろしくお願いします。
●インタビュー:
Q.あなたの国で一番好きな場所はどこですか?
A.皆さんもご承知の通り、エチオピアはとても素晴らしい歴史と文化、自然や野生動物、また多数のエスニックグループを持ち、その全てが美しいです。ですので、残念ながら一つを上げる事ができません。エチオピアに訪れていただければ、その意味が分かっていただけると思います。
Q.あなたの国で一番エキサイティングなお祭りはなんですか?
A.ティムカット祭(キリスト洗礼式)とマスカル祭(真の十字架祭り)です。どちらもエチオピア人にとって、とても重要なお祭りです。
Q.日本に来ることがあったらどこに行きたいですか?
A.日本に行く機会があれば、京都に行ってみたいです。京都は日本の歴史がよく分かる都市の一つだと聞きましたので。私は、国内外問わず、歴史が感じられるものにとても興味があります。
Q.あなたの国の格言をひとつ教えてください。
A.「EUKULAL KES BEKES BEGRU YIHEDAL」
(何事も、少しずつ行えば、なせば成る)
「DIR BYABIR ANIBESA YASIR」
(結束は力なり)
Q.日本人に対する印象は?
A.社交的で、我々の文化を尊重し、また自身の文化にも誇りを持っている人達だと思います。また皆さん時間にとても正確なので、一緒に仕事をさせて頂く度に感心させられます。
細やかな気遣いと、落ち着いた雰囲気、歴史や宗教に関する造詣も深く、丁寧な仕事ぶりでガイドしてくれるガブリエルさん。
ありがとうございました!
ガブリエルさんも活躍しているエチオピアのツアー一覧はこちら。

アフリカからコンニチハ!VOL.6 FROM エチオピア

今回は、弊社でも複数の人気ツアーを企画している見所満載の国、エチオピアより、手配会社のマネージャーでもあり、ツアーガイドもこなす、フィクレさんのインタビューをご案内します。
●ガイド自己紹介:
はじめまして、フィクレです。皆様とお目にかかる機会がある事を楽しみにしています。

●インタビュー:
Q.あなたの国で一番好きな場所はどこですか?
A.エチオピア北部のラリベラを中心とした岩窟教会です。特に、毎年1月7日のゲンナと呼ばれる、エチオピア正教のクリスマスに行われるお祭りは、エチオピア全土から正装した人々が集まり、執り行われます。この荘厳な儀式は、皆様にも一度是非ご覧頂きたいです。
Q.あなたの国で一番エキサイティングなお祭りはなんですか?
A.毎年9月(9月26日)に行われる、マスカル祭(真の十字架顕現祭)です。各家庭でも前夜祭から行われ、とても盛大なお祭りです。
Q.お母さんの得意料理は何ですか?
A.ご存じの方も多いかもしれませんが、「ドロワット」と「インジェラ」です。エチオピア人にとっては外せないソウルフードです。ドロは当地のアムハラ語でチキン、ワットは玉ねぎや他の香辛料を煮込んで、ソース(シチュー)のようなもので、主にインジェラ(テフという穀物から作る、酸味の強いクレープのようなもの)と一緒に食べます。
Q.あなたの国の格言をひとつ教えてください。
A.「Lalefew kiremt Bet Ayiseram! (アムハラ語)」
≪同じ川に二度足を踏み入れる事はできない≫
過ぎ去った事は元に戻らない。過去をやり直す事はできないし、失ったものは取り返す事ができない。つまり、今を生きなさい、という意味です。
Q.日本に来ることがあったらどこに行きたいですか。また何をしたいですか?
A.富士山に行きたい、そして、広島と長崎を訪れたいです。
Q.日本人に対する印象は?
A.規律正しく勤勉で、そしてとても文化的な方達だと思います。なぜなら、日本のように近代化された国で、自分達の文化や伝統を維持する事はとても難しい事ですから。
日本についても造詣の深いフィクレさん。現地でお会い頂いた際には、日本・エチオピア両国の文化談義にも花が咲くかもしれませんね。
フィクレさんも活躍しているエチオピアのツアー一覧はこちら。

新年明けましておめでとうございます。

どっかーん!
新年明けましておめでとうございます。
エチオピア・ダナキル砂漠のエルタ・アレ火山にて新しい年を迎えました。
アフリカ大地溝帯の北東部、厳つい火山がならぶこの地域には地球の原初の姿を想像できるような景色が広がっています。
エルタ・アレ火山のマグマの蠢きにには不思議なリズムがあり、あたかも地球の心臓の鼓動を目の当たりにしているような感覚を覚えました。
いまもなお、パソコンを叩いているときも、電車に揺られているときも、信号をぼーっと待っているときも、ここでは確かに地球の時間を刻んでいます。

新しい一年が皆さまの力強い一歩になりますように。
道祖神 有冨
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