2016.8.18発 林さんと行く!北部タンザニア・キャンプ 11日間

8月下旬に北部タンザニアへキャンピングサファリに行ってきました。動物と鳥をしっかりと沢山見ようと思い、森林性の動物が見られるアルーシャ国立公園を加えるとともに、雄大な風景と珍しい鳥や動物も期待出来るタランギレ国立公園を2泊にしました。もちろんハイライトのセレンゲティは3泊して、しっかりと動物を探します。

アルーシャ国立公園

あまりサファリに組み込まれる事は少ない保護区ですが、キリマンジャロ空港とアルーシャとの間にあり、標高4556mのMt.メルーを含む高山性熱帯雨林とモメラ湖等の湖沼群でのサファリが楽しめます。
初日は空港に午後遅くに着いたので、キャンプ場に直行して翌日のサファリに備えます。向かう途中でキリマンジャロが雲の間から時々眺められました。
翌日は夜明け前に起きてビューポイントから朝日に輝くキリマンジャロを見る予定でしたが、夜に降った雨で霧が立ちこめている朝でした。そのため行き先をフィグツリーアーチに変更しました。大木の幹を刳り抜いた車も通れるトンネルは迫力があります。戻って朝食を取ってからは本格的なサファリに出発です。モメラ湖にはフラミンゴが沢山集まっており、森林帯ではアビシニアコロブスも見られました。

アルーシャ国立公園のキャンプサイト
アルーシャ国立公園のキャンプサイト
初日に撮影したキリマンジャロ
初日に撮影したキリマンジャロ
巨大なフィグツリーアーチ
巨大なフィグツリーアーチ
モメラ湖の湖岸とフラミンゴ
モメラ湖の湖岸とフラミンゴ
レッサーフラミンゴ1
レッサーフラミンゴ1
レッサーフラミンゴ2
レッサーフラミンゴ2
開けた場所で休むマサイキリン
開けた場所で休むマサイキリン
カークディクディク
カークディクディク
ブロンズオナガタイヨウチョウ
ブロンズオナガタイヨウチョウ
ブッシュバック
ブッシュバック
アビシニアコロブス
アビシニアコロブス
ングルドトクレーターの風景
ングルドトクレーターの風景

ンゴロンゴロクレーター

ランチを食べた後にンゴロンゴロクレーターに向けて出発です。ところがアルーシャ市内で渋滞に巻き込まれて、キャンプ場に着いたのは夕暮れになってしまいました。予想通りキャンプ場はとても寒いので早々に夕食を食べて就寝しました。
夜のテントの外は野生動物の気配に満ちており、トイレに行ったらバッファローがすぐ脇にいました。
朝は夜明け前に起きて朝食を食べてサファリに出発です。クレーターには外輪山から標高差500mの急な山道を下ります。クレーター内は動物が豊富で、カップルのライオンや数多くのアンテロープ、カバ、鳥を楽しめました。ここは半日のサファリなのでランチを食べたらセレンゲティに出発です。

暮れ行くクレーター
暮れ行くクレーター
キャンプのトイレにいたバッファロー
キャンプのトイレにいたバッファロー
クレーターへ下る道
クレーターへ下る道
クレーター内のシマウマとヌー
クレーター内のシマウマとヌー
クレーター内のバッファロー
クレーター内のバッファロー
塩湖のコフラミンゴ
塩湖のコフラミンゴ
コフラミンゴの乱舞
コフラミンゴの乱舞
ホオジロカンムリヅル
ホオジロカンムリヅル
マサイダチョウ
マサイダチョウ
お昼寝のカバ
お昼寝のカバ
カバの赤ちゃん
カバの赤ちゃん
ハネムーン中のライオン1
ハネムーン中のライオン1
ハネムーン中のライオン2
ハネムーン中のライオン2
ハネムーン中のライオン3
ハネムーン中のライオン3

セレンゲティ国立公園とオルドバイ渓谷

ンゴロンゴロから下っていくと果てしないサバンナが延々と続きます。ナアビ・ヒルのチェックポストで手続きを済ませて、コピエと呼ばれる岩山が見えてくればセロネラのキャンプ場はもうすぐです。
朝は夜明け前に起きて、暖かい飲み物とクッキーなど食べたらサバンナの夜明けを撮影に出発です。地平線から登る朝日を堪能したら、動物を本格的に探しに行きます。すると、早速縄張りを持っていないライオンに遭遇しました。更に子連れのチーター2組、更に一瞬ですがコピエにはヒョウもいました。
十分満足してキャンプ場に戻ってブランチを食べてシャワーを浴びます。キャンプ場にも鳥やマングースが遊びに来て飽きる事はありません。その後、夕方のサファリではヒョウが間近でゆっくり見られて、更にフクロウまで近くの枝にとまってくれました。

乾燥しきったセレンゲティの大平原
乾燥しきったセレンゲティの大平原
サバンナに登る朝日
サバンナに登る朝日
縄張りを持っていない放浪中のライオン
縄張りを持っていない放浪中のライオン
子連れのチーター1
子連れのチーター1
子連れのチーター2
子連れのチーター2
残飯を物色に来たシママングース
残飯を物色に来たシママングース
シャワー室の近くにはコビトマングース
シャワー室の近くにはコビトマングース
チャバラテリムク
チャバラテリムク
ツキノワテリムク
ツキノワテリムク
セイキムクドリ
セイキムクドリ
コオナガテリムク
コオナガテリムク

キャンプ場にはおこぼれを狙って色鮮やかなムクドリの仲間が沢山来ます

コピエにいたヒョウ
コピエにいたヒョウ
アフリカワシミミズク
アフリカワシミミズク

2日はランチボックスを持って、モルコピエのエリアまでフルデイサファリです。出発早々にラッキーな事にサーバルの親子に出会えました。その後は川や湖の水辺に集まる動物を観察しながらの移動です。モルコピエではマサイのコミュニケーションに使われたというゴングロックやロックペイントを見て帰路につきました。

サーバルの親子
サーバルの親子
サーバルのアップ
サーバルのアップ
ゾウさん、こんにちは
ゾウさん、こんにちは
木陰で休む親子キリン
木陰で休む親子キリン
ハンティング中のヘビクイワシ
ハンティング中のヘビクイワシ
東アフリカ固有のギンビタキ
東アフリカ固有のギンビタキ
モルコピエのゴングロック
モルコピエのゴングロック
マサイのロックペイント
マサイのロックペイント
コピエにいるアガマ
コピエにいるアガマ

3日目もランチボックスを持ってサファリをしながらタランギレに向かいます。セロネラ近くの水場で獲物を狙うライオンがいましたが、相手はトムソンガゼルだったので、あっさり失敗しました。
その後動物を探しながら進みましたが、シンバコピエ辺りから天候がおかしくなってきました。最初は視界が悪い程度でしたが、強風が吹きすさぶ砂嵐の中を進むはめになってしまいました。そのため、立ち寄ったオルドバイ渓谷は強風の中での見学となりましたが、雄大な景色と人類の歴史に皆さんは感慨深げでした。その後、ンゴロンゴロの外輪山にあるピクニックサイトでランチを食べて、タランギレ国立公園に向かい夕刻に着きました。

獲物を狙うライオン
獲物を狙うライオン
逃げるトムソンガゼル
逃げるトムソンガゼル
砂嵐のセレンゲティ
砂嵐のセレンゲティ
砂嵐で霞むオルドバイ渓谷
砂嵐で霞むオルドバイ渓谷

タランギレ国立公園

バオバブが点在するサバンナや起伏に富んだ疎林帯をタランギレ川が流れる雄大な景色を楽しめるのが大きな魅力です。また、他の保護区では見られない、動物や鳥が見られます。ここでもも早起きをしてサファリに出発です。キャンプ近くで朝日を浴びている動物を眺めた後は川に沿って動物や鳥を探しながら車を進めます。やはり印象に残ったのはラブバードの仲間のキエリボタンインコで愛らしい姿を何度も楽しませてくれました。他では、猛禽類も沢山現れて、エランドも見られましたが、オリックスは2泊では難しいのかダメでした。
サファリ最終日はキャンプに帰る直前にウォーターホールでライオンが若いヌーを捕食しているシーンに出会えました。一番最後に食事風景が見られて皆さんも満足されたと思います。 その後、ランチを食べてアルーシャに向かいながらお土産を購入して、森の中にあるンガレ・セレ・マウンテン・ロッジでアフリカ最後の晩を過ごしました。翌朝は大きな敷地の森の中や池を散策した後、空港に向かいました。離陸してすぐに、雲海の上にキリマンジャロが浮かんでいました。

バオバブとサバンナ
バオバブとサバンナ
タランギレ川と水を飲みに集まる動物1
タランギレ川と水を飲みに集まる動物1
タランギレ川と水を飲みに集まる動物2
タランギレ川と水を飲みに集まる動物2
夜明けのウォーターホール
夜明けのウォーターホール
崖を走り下るヌーの群れ
崖を走り下るヌーの群れ
イランド
イランド
キボシイワハイラックス
キボシイワハイラックス
キエリボタンインコ
キエリボタンインコ
ムラクモインコ
ムラクモインコ
ニシライラックブッポウソウ
ニシライラックブッポウソウ
カタグロトビ
カタグロトビ
ゴマバラワシ
ゴマバラワシ
カオジロハゲワシ
カオジロハゲワシ
アフリカスズメフクロウ
アフリカスズメフクロウ
ライオンの食事風景1
ライオンの食事風景1
ライオンの食事風景2
ライオンの食事風景2
水が飲めない草食動物
水が飲めない草食動物
アルーシャから眺めるメルー山
アルーシャから眺めるメルー山
森の中のンガレ・セレ・マウンテン・ロッジ
森の中のンガレ・セレ・マウンテン・ロッジ
敷地で見たブルーモンキー
敷地で見たブルーモンキー
機内から撮影したキリマンジャロとマウウェンジ
機内から撮影したキリマンジャロとマウウェンジ

個人的には20年振りとなる北部タンザニアでしたが、素晴らしい景色と沢山見られた肉食獣や可愛らしい動物の子供、美しい鳥に出会えました。そしてアフリカに興味いっぱいで楽しんで頂けるお客様や優秀なガイドのお蔭で充実した楽しいサファリが出来たと思います。ありがとうございました。
これからも楽しい動物を沢山楽しめるサファリを企画していきたいと思います。
林弘道

2015.08.01発 林さんと行く!ザンビア・キャンプ 11日間

01
夏にザンビアキャンプに行ってきました。
目的は動かない鳥で有名になったシュービル(ハシビロコウ)とサウスルアングア国立公園のサファリです。なお、ザンビアはワイルドな手付かずの自然と東や南部アフリカでは見られない動物が多い事も魅力の一つです。
ところで、ザンビアのキャンプって10年以上催行していないけれど大丈夫?と思いながら日本を出発しました。
いつもながらの飛行機での長時間の移動です。巨大な人造湖であるカリバ湖が見えて来るとザンビアの首都であるルサカはもうすぐです。
空港のイミグレーションはビザ取得の旅行客が多く並んでいて出るのに2時間もかかり、更にこれとルサカは渋滞しており、ムクシ郊外のロッジに着いたのは8時を過ぎてしまいました。
現地ではガイドと運転手&コックという2人が付いて、更に現地でサファリガイドを雇うというスタイルでした。
車はランドローバーを改造したもので窓がありますので、移動時に80~100kmで走っても、風が当たらないので大丈夫です。
しかし、窓はアクリルで開閉が出来ず、サファリの時は窓を外すという造りでした。
02-Safaricar
2日目からいよいよキャンピングサファリに出発です!
最初の目的地のシュービルアイランドはバングウェル湿原にあり、コンゴ川の源流部です。この湿原からは熱帯雨林を流れる大河になるとはとても想像出来ません。
途中まで舗装道路を快適に走り、カサンカ国立公園内ので昼食を食べました。残念な事に公園内は乾燥しており、動物は殆ど見られませんでした。
03-Kasanka
その後、Lake Waka Waka経由でキャンプ地に向かいましたが、今日も到着した時は日が暮れてしまいました。とても寒い夜で、朝にテントの外に出たら霜が降りていたのはびっくりしました。
04-Bangweulu

霜が降りた湿原の朝
霜が降りた湿原の朝

朝の湿原を行くリーチュエ
朝の湿原を行くリーチュエ

3日目はシュービルに逢いに出発です!
キャンプ地から車で更に奥へ走りますが、水が引いた湿原にはブラックリーチュエの大群がいくつも見られ、鳥も多くて気分は盛り上がります。
07-Lechwe02

バングウェル湿原とその周辺のみで見られるブラックリーチュエ
バングウェル湿原とその周辺のみで見られるブラックリーチュエ

Kittlitz’s Plover(ヒメチドリ)
Kittlitz’s Plover(ヒメチドリ)

Collared Pratincole(ニシツバメチドリ)
Collared Pratincole(ニシツバメチドリ)

30km程度行ったら、湿原を徒歩でシュービルの巣へ向かいます。ここではロッジのガイド1人と漁師らしきガイドの3人が付いてくれました。長靴をロッジから借りていったので、足元が見えないブッシュでも安全でしたが、水深が膝上まであるので靴の中まで濡れます。
11-Bangweulu
12-Bangweulu
歩いている途中でも、シュービルが上空を旋回してくれたのを眺められたのはラッキーでした。
13-Shoebill_06

Shoebill(ハシビロコウ)
Shoebill(ハシビロコウ)

巣の近く着いたらカメラ以外は置いて、パピルスの強烈なブッシュに突入です。格闘しながら歩いて行くと親鳥が見えて来ました。
動かないイメージなので近寄れると思っていましたが、我々が見た個体は意外と神経質で巣の100m位手前で逃げてしまいました。しかし巣には雛鳥がじっとうずくまっていたのでそれを観察しました。卵は2つ産むのですが、成鳥になるのは1羽だけとの事でした。
15-Bangweulu
16-Shoebill_04
更に帰路の途中のロッジ近くで、過去に怪我の手当てをしたため人馴れした個体がいて、近くで皆さんが撮影出来たのでホッとしました。
17-Shoebill05
その後、夕方には近くの大きな池で手漕ぎボートから鳥を観察しました。アフリカハサミアジサシが近くを旋回してくれて、美しい姿を堪能しました。
18-Skimmer_01

African Skimmer(アフリカハサミアジサシ)
African Skimmer(アフリカハサミアジサシ)

ここでは、キャンプ場のスタッフが食事の調理やシャワー用のお湯を準備してくれるので助かります。更にトイレは常設でブッシュ式ですが水洗で、シャワーも常設でした。更に洗濯も無料にしてくれます。昨晩が寒かったので、毛布を借りたので快適に眠れました。
20-Bangweulu
4日目はムティノンドへ向かいます。
ミオンボと呼ばれるマメ科の木々が続く道をひたすら移動します。道中の途中で Lavushi Manda National Parkを通過しましたが、動物は見られませんでした。舗装された国道に出たら北上してムピカという街で食料の買い出しです。今回は移動の途中に街があるので、新鮮な野菜など食料が手に入るのは嬉しいことです。私は日本へのお土産にモパニワームを購入しました。
今日もキャンプ地のムティノンドへの到着夕方遅くになってしまい、散策はお預けになりました。
このキャンプ場は木立の中で気持ち良く、シャワー、トイレ、洗面所(トイレと別)、炊事場が常設されており、何と洗面所や炊事場でもお湯が使えました。もう1泊して、近くの丘陵を散策したくなる場所です。
21-Mionbo
22-Mutinondo

道を横断していたカメレオン
道を横断していたカメレオン

モパニワームと干し魚、後方は現地のどぶろくとローカルビール
モパニワームと干し魚、後方は現地のどぶろくとローカルビール

5日目は最後の目的地であるサウスルアングア国立公園へ向かいます。
悪路と長距離移動に考慮して、夜明けと同時に出発しました。
噂の通り、ムチンガ断崖からサウスルアングアに下る標高差が1000m近くある道はかなりの悪路で、殆ど使われていない様です。段差が30cm近くあったり、一枚岩の上を走る場所もあり、結局出会った車は1台のみでした。その上、ツェツェバエは沢山いたのは参りました。
ルアングア川近くになると、道も整備されて動物も沢山現れてきて、車も多く走っていました。
キャンプ場はロッジ併設のため、電気もあり、シャワー、トイレ、炊事場が完備され、ここも炊事場でもお湯が使えました。更に無料のランドリーサービスも付いていました。

ムチンガ断崖から眺めるルアングアバレー
ムチンガ断崖から眺めるルアングアバレー

川を渡る
川を渡る

キャンプサイト
キャンプサイト

ルアングア川の夕日
ルアングア川の夕日

6日目はサウスルアングア国立公園でのサファリです。
午前中はNsefuエリアで現地ガイドが助手席に座ってサファリをしました。サウスルアングア国立公園にはここだけに棲むキリンやヌー及びザンビア周辺のみで見られるシマウマやアンテロープが見られます。

ルアングアバレー固有のソーニクロフトキリン
ルアングアバレー固有のソーニクロフトキリン

ルアングアバレー固有のザンビアオグロヌー
ルアングアバレー固有のザンビアオグロヌー

ザンビア周辺固有のクロウシェイズシマウマ
ザンビア周辺固有のクロウシェイズシマウマ

ザンビア周辺固有のプク
ザンビア周辺固有のプク

Grey Crowned-Crane(ホオジロカンムリヅル)
Grey Crowned-Crane(ホオジロカンムリヅル)

Saddle-billed Stork(クラハシコウ)
Saddle-billed Stork(クラハシコウ)

Southern Ground-Hornbill(ミナミジサイチョウ)
Southern Ground-Hornbill(ミナミジサイチョウ)

Great White Pelican(モモイロペリカン)
Great White Pelican(モモイロペリカン)

Tawny Eagle(アフリカソウゲンワシ)
Tawny Eagle(アフリカソウゲンワシ)

一通りの動物を見た後にヒョウが間近でハンティングの行動をしてくれたので、皆喜んでくれました。しかし、追跡をしようとしたら、車のバッテリーがあがって動かなくなったのはご愛嬌です。その後、他の車に助けられてサファリは続けられました。
38-Leopard_05
39-Leopard_01
40-Leopard_02
昼食後にキャンプ場を移動して、Mufuwe エリアで午後のサファリをしました。川の向こう岸遠くでカバを捕食しているライオンを眺めたりした後で川岸でサンセットドリンクを楽しみます。
41-Bushbuck
42-Hippopotamus01
43-Lion
44-Luangwa
日が暮れたナイトサファリに出発です!ラッキーな事にヒョウのペアを間近で見られました。
45-Leopard_07
46-Leopard_08
7日目もサウスルアングア国立公園でのサファリです。
午前はウォーキングサファリに出掛けました。動物の痕跡を探しながら歩くものですが、車で向かう途中でヒョウに出会い、更に歩き始めて5分程度で別のヒョウに出会うという幸運に恵まれて、多少暑かったけれど皆元気に動物の痕跡や植物を観察しながら歩き通しました。
ここでグリーン5という植物のビッグ5を教えてもらったので、紹介します。ライオンは Lion’s tail(シソ科のオドリコソウに近い種)、ヒョウは Leopard Orchid(蘭)、ゾウは Elephant Grass(イネ科のヒエに近い種)、サイは Rhino Thistle(あざみ)、バッファローは Buffalo Beans(ハッショウマメ)です。
47-Leopard_03resized
48-Leopard_11
49-Walking
50-Walking

Lilian’s Lovebird(ボタンインコ)
Lilian’s Lovebird(ボタンインコ)

Brown-hooded Kingfisher(チャガシラショウビン)
Brown-hooded Kingfisher(チャガシラショウビン)

White-fronted Bee-eater(シロビタイハチクイ)
White-fronted Bee-eater(シロビタイハチクイ)

Blue-breasted Cordonbleu(フナシセイキチョウ)
Blue-breasted Cordonbleu(フナシセイキチョウ)

午後はライオンがバッファローを倒したという連絡が入り出掛けましたが、とても遠い場所で着いたのは日没直前で、しかもライオンはいませんでした。しかし、またもやヒョウが近くにいたので観察しました。その後、川辺で休んでいるライオンを遠くで見つけて、お茶をしてから、延々と長い道のりをナイトサファリをしながらキャンプに戻りました。
55-Buffalo
56-Elephant02
57-Hyaena
58-Hippopotamus02

アフリカジャコウネコ
アフリカジャコウネコ

アカクビノウサギ
アカクビノウサギ

8日目は国境を越えてマラウイのリロングウェより南アフリカに戻ります。
夜明け前にはキャンプを撤収して日の出前に出発しました。これが正解で、リロングエの空港まで殆ど休み無しでのドライブで5時間かかりました。国境でザンビアのガイドとお別れです。イミグレーションは日曜午前中のためか空いていました。
マラウイ側のイミグレーションでドライバーと会って、リロングウェまでのドライブです。道路からは主要産業となっているタバコのプランテーションが沢山見られました。
空港では無事に出国手続きを終えて、南アフリカへと戻りました。

国境を越えて、空港まで出発!
国境を越えて、空港まで出発!

洗濯を終えた女性と後方に広がるタバコのプランテーション
洗濯を終えた女性と後方に広がるタバコのプランテーション

今回はザンビア北東部のエリアでのサファリでしたが、目的のシュービルに出会えたとともに、ヒョウが大当たりで、ライオンが大外れでした。
ただし、日程を短くしたので結構ハードな移動でした。もう1~2泊あると楽な移動とサファリが楽しめると思います。
ザンビアはボツワナやケニアに比べるとサファリをする旅行者がとても少ない事と、ワイルドな自然が多く残っているので、リピーターの方はとても楽しめると思います。キャンプ場もロッジ併設のためか、設備が整っており快適なのも魅力の一つです。
また、サウスルアングア国立公園が目的ならならロワーザンベジ国立公園やビクトリアフォールズと組み合わせた方が日程的に効率的だと思います。
林弘道

2014.08.09発 林さんと行くボツワナ・キャンプ

夏に道祖神さん主催のボツワナキャンプに行ってきました。ボツワナは14回訪れているので場所に不安は無いのですが、ガイド&添乗では初めての経験なので多少緊張しながら成田へと向かいました。
今回はオカバンゴデルタからサブチ、チョベと7泊8日を全てキャンプで巡ります。キャンプ地は全て保護区の中で、防護柵などはありません。
トイレやシャワーも手作りで、簡易な囲いを作っているだけです。食事も燃料は途中で拾った焚き木で作ります。その様な状況でもコックさんの作る料理は工夫を凝らしており、出来立てを食べられるのでとても美味しく、スープやデザートも出てきます。
01-map
飛行機での長時間の移動をやり過ごし、オカバンゴデルタの玄関であるマウンに到着します。空港に近づくとデルタから溢れた水がカラハリ砂漠へ流れ込むボテティ川が見えてきます。今回はたっぷりと水が流れており、デルタ内の湿原も期待出来そうです。
マウンでセスナに乗り換えて、今回のキャンプ地であるオカバンゴデルタ内のクワイエリアへと向かいます。飛び立つとすぐに眼下にオカバンゴデルタの雄大な風景が広がり、上空からも時々ゾウの姿も見られて、気分は一気に盛り上がります。
02-flight
30分程で未舗装の滑走路に着陸すると、現地ガイドの「ショウゾウさん」が車で迎えに来てくれました。ショウゾウさんはこのキャンプツアーの定番ガイドで、日本語も少し分かる愉快でサービス満点な方です。
その後、ミニサファリをしながらキャンプ地に向かいます。キャンプサイトは片側が川に面した眺望の良い林の中にあり、他のサイトとは距離が離れているのでプライベートが保たれる様になっています。
キャンプ場には毎夜、肉の匂いにつられてハイエナが何回もやって来て、ヒョウまで現れました。ゾウも水や食料を求めて近くまでやって来ます。ハイエナに怒って、シャワーのすぐ後ろでパオーンと大きな声が聞こえた時はびっくりしました。ライオンの遠吠えも毎夜聞こえてくるという、かなりワイルドな場所です。
03-camp
04-okavango

ここには3泊して、オカバンゴデルタの雄大な湿原の風景を楽しみながら、動物や鳥を探します。サファリではライオンが良く見られ、子連れの群れや立派なオスも見られました。鳥は水鳥を中心に様々な種類が見られ、キャンプ場にも可愛い小鳥がやってくるので、休憩する時間がありません。
05-Lion01
06-Lion02
07-Lion03
08-Lechwe
09-Squirrel
10-Roller
11-Owlet

また、今回はモコロと呼ばれる現地の丸木舟を模した小さな人力の船で湿原を巡りました。エンジンの音がしない静寂な中で、水面すれすれをゆっくりと小舟で進む雰囲気は何ともいえません。
12-mokoro
13-Waterlily
14-Jacana
15-Bee-eater

次はチョベのサブチに向けて出発です。皆で手際良くテントをたたんで、キャンプ道具を車に乗せたので、早く出発する事が出来ました。サブチに近づくにつれて周囲は乾燥してきてサバンナの風景が広がってきます。途中でお昼になったので、木陰でランチボックスでの食事を楽しみました。岩山が見えてきたらキャンプ場はもうすぐです。
16-Gate
17-lunch
18-savuti01

サブチは3年前からリニヤンティ川からの水の流れが復活しており、サブチチャネルには豊富な水が流れ、サブチマーシュも乾いたサバンナであった場所の一部は湿原に変わっていました。キャンプ場はサブチチャネル脇に新たに作られた場所で、ゾウが水を飲みにすぐ傍までやってきます。
19-savuti03
20-Elephant04

サファリでは大きなアフリカゾウやライオンのオス、猛禽類やダチョウに出会えました。
21-Elephant03
22-Mongoose
23-Tawny-Eagle
24-Ostrich

ここではサファリの他に、ブッシュマンのペイントや大きなバオバブの大木を訪れました。また、夜には雄大な星空も楽しめます。
25-Baobab
26-paint
27-savuti02
28-star

最後のキャンプ地はチョベのリバーフロントです。昔は砂が深い道路を延々と走って苦労した記憶がありましたが、現在は保護区のゲート近くまで舗装道路が来ており、移動がかなり楽になっていました。ゲートまではゴハヒルズのバオバブ林の風景と動物を楽しめ、ゴハヒルズのゲートを過ぎてしばらくすると、チョベ川と大きな湿原の風景が広がります。ンゴマのゲートから再入場して川に下って行くと、川原にはシマウマやゾウなどの群れが次々と現れて歓声が上がりました。
29-Chobe01
30-Elephant02
31-Chobe02

チョベは乾季なのため水を求めて沢山の動物が集まり、次々と現れるのでカメラを手放せません。ライオンの大きな群れやヒョウも近くで見られました。
32-lion04
33-Leopard02
34-Leopard01
35-Giraffe
36-Kudu
37-Martial
38-Carmine
39-Starling

ここではボートサファリも楽しめ、運が良くゾウの川渡りを間近で見られました。他にはカバやワニ、水鳥などを楽しめます。川面の風が気持ち良く、広々とした風景を眺めると心が洗われます。
40-Chobe_boat
41-Elephant01
42-Hippo
43-Crocodile
44-Fish-Eagle
45-Spoonbill
46-Whistling-Duck
47-Skimmer

7泊8日のキャンプ生活はあっという間に終わり、カサネの空港でショウゾウさんと別れてヨハネスブルグへ移動です。ヨハネスブルグでは現地スタッフの高達さんのアテンドでスーパーでの買い物とシーフードの食事を楽しみ、熱いバスタブでゆっくりと旅の疲れを癒しました。
今回のボツワナも期待を裏切らず、素晴らしい出会いが沢山ありました。
なお、オカバンゴの雨季も緑が美しく、渡り鳥が多く訪れ、草食獣が子供を産むのでお勧めです。雨は短時間のスコールなので、サファリに支障はありません。また、砂漠のエリアも魅力的で、マカディカディの巨大な塩湖やセントラルカラハリでの動物サファリも大変魅力的です。
まだ行かれていない是非訪れてみてください!
行かれている方はリピーターで違う季節や場所を訪れてください!
ダイナミックな手付かずの自然に出会えることでしょう。
林弘道