北アフリカ、サハラ砂漠のベドウィンが飲むミントティーの淹れ方

昨日の話題の続き・・・
せっかくなので、ミントティーの淹れ方をご紹介します。日本で販売している材料でも簡単に淹れることができます。淹れ方は地域・人によって違いますが、今回はモロッコスタイルをご紹介します。
■材料

★中国産の緑茶適量
茶葉は、「ガンパウダー」と呼ばれる丸くて小さい茶葉をよく使います。日本で売られているものは平水珠茶(ピンシュイヂューチャア/へいすいたまちゃ)。紅茶でも代用できますが、全く味が変わってしまいます。
★フレッシュミント ひとつかみ(20cm長さのものを7~8本、実際は適当)
★角砂糖 適量(お好みで)
※モロッコでは、円錐形の大きな砂糖の塊をハンマーで割って使ったりします。
■淹れ方
①ポットに熱湯を入れ1分ほどポットを温め、お湯を捨てる。茶葉を入れてさらに少量の熱湯を入れ、一回お湯を捨てる。
②フレッシュミント、角砂糖を入れる。
③高い位置から熱湯を入れる。
④フタをせず、しばらく火にかける。
⑤茶葉が開いたら、まず1杯分だけグラスに注ぎ、ポットに戻す。これを2回繰り返し、高いところから人数分コップに注ぐ。
※グラスにフレッシュミントを入れるか、入れないかはお好みで。もちろん入れるとミントの香りが更に引き立ちます。
※砂糖は、はじめからポットに入れるのではなく、後からグラスに入れてもOKです。
コップに数回注ぐのは、中の葉が混ざるため。
美味しく淹れるポイントは、高いところからジャバジャバ注ぐこと。
これで、泡立ちますが香りもたちます。
甘さはお好みによって調節を。
フレッシュミントを長めに火にかけると、苦味が気にならなくなります。
是非、お試しを。
因みに砂漠のベドウィンの人たちは、ドライミントを使って、お茶と一緒に煮立ててしまいます。苦味が強いですが、砂糖を多めに入れると非常に美味しいです。ベドウィン・スタイルであれば、ホーローのポットを直接炭火の上に置いて煮立ててしまうと、雰囲気が出ます。野外向きですね。

北アフリカ、サハラ砂漠で飲まれる伝統的なミントティー

「アフリカは暑い!」と想像される方が多いとは思いますが、多くの場所は湿度が低く、また標高の高い場所も多いので、意外に過ごしやすい土地の方が多いくらいです。もちろん、時期によって気温が極端に高くなる場所もあり、特に日本の夏の時期のサハラ砂漠の日中の暑さは、非常に厳しいものがあります。一般的な意味での”快適な”旅行をするのが難しいため、弊社では気候がマイルドになる秋~冬の時期をメインにサハラへのツアーを企画しています。
乾燥しているものの気温が上がる砂漠では、のどが渇いても水をがぶ飲みする地元の方をまず見かけません。多くの方はミントティーを飲んでいます。ミントには直接体温を下げ、気分を爽快にし、また交感神経の興奮を抑える効果もありますので、ミントティーという形で水分を摂る事によって交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。
人によって色々言い回しは違うようですが、ミントティーをよく飲むサハラの人達には、1杯2杯と飲みついでいくに従って味が変わっていく様子を表現した、ミントティーに関することわざがあります。

一杯目は人生のようになめらかに
二杯目は愛と同じ程に強く
三杯目は死のように苦い
日本の夏でもミントティーの効果は絶大ですので、夏バテ防止に今からご準備いただいても良いかもしれません。
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