アフリカ中央部にのみ生息する森の哲人「マウンテンゴリラ」

彼らはアフリカ中央部のウガンダ、ルワンダ、コンゴ民主共和国にまたがるヴィルンガ山地の死火山にわずか800頭ばかりが生息しているだけです。生息地が限られている事や、人間の生活圏とも近い事などから、大型の哺乳類の中ではトップクラスに絶滅が危惧されています。また、世界中の動物園にいるゴリラは全て「ローランドゴリラ」と呼ばれる亜種で、実は人間の飼育下にあるマウンテンゴリラは1頭もいません。
ゴリラというと、ついつい映画「キングコング」に代表されるような非常に荒々しいイメージを抱きがちですが、実は非常に繊細で優しい動物。
争いが起きそうになっても、威嚇行動は起こすものの実際に相手に攻撃を仕掛ける事は殆どありません。家族が集まった群れで行動する事が多く、群れのボスはシルバーバックと呼ばれ、うなじから背中にかけて体毛が白く変わります。情報の発達した現在でこそ、マウンテンゴリラの状況は広く世界中で知られていますが、その存在が発見されたのは20世紀に入ってから。わずか100年足らず前の事です。それまではアフリカ大陸中央部の火山地帯に住む謎の未確認生物(=UMA)という扱いでした。そんな希少な彼らですが、実は「わりと簡単」に会いに行く事が出来ます。ウガンダ、ルワンダではゴリラの保護を目的として、生息する山岳地帯を国立公園に制定し、幾つかの群れを「人付け」といって何年もかけてゴリラを人間の存在に慣れさせた状態にしています。この人間に慣れたゴリラ達は、きちんとガイド付きで山に入れば運次第ではありますが、100%近い確率で会いに行く事ができます。1日1時間のみ観察する事ができ、その為のお金はゴリラの保護へと充てられています。このゴリラ達の仕草、振る舞いはあまりにも人間臭さに満ちていて、観察していても他人事ではないような気がしてきます。またゴリラの赤ちゃんの可愛さといったら、もう反則に近く、3頭身ぐらいの変な体形にぐりぐりの眼で見つめられると、思わず力が抜けてしまいます。とにかく一挙一投足から眼が離せません!
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