初心者がゼロから始める登山 キリマンジャロへの道 Lesson 5 オフシーズンの過ごし方 -メンテナンスと体力維持-

10月の机上講習会(大阪事務所)をもって、今年度の登山講習は終了しました。初心者向けの当講習会では冬&雪山登山は行わないため、冬のオフシーズンには、頼れる相棒として活躍してくれた登山靴やレインウェアなどの登山用具には、しばらくお休みしてもらうことになります。オフシーズンといっても、キリマンジャロを目指す方には欠かせない作業があります。それは登山道具のメンテナンスと体力の維持。今回はこのオフシーズンの作業について簡単にお話します。
日常の外に身を置く「登山」という行為には、その環境に身を置くことをサポートしてくれる特別な道具が欠かせません。特に、登山靴、レインウェア、バックパックは、大切な相棒とも呼べる存在です。もともとアウトドアでの使用に限定されている道具ですので、頑丈に作られてはいますが、過酷な環境にさらされ、汚れや傷みも激しくなっているでしょう。山での数々の思い出づくりに一役買ってくれた、愛着のある道具はできるだけ長く使いたいもの。オフシーズンのみならず、日頃のメンテナンスは非常に重要です。“自然の中に身を置くエコなスポーツ”、としての登山を愛好している皆さんには、大量生産・大量消費ではない、「よいモノを長く使う」という心がけを持っていただきたいと思います。各用具にはそれぞれ合った洗い方、乾かし方、保管の仕方がありますが、油や泥汚れに弱い、摩擦や折れに弱い、湿気に弱い、という3点はいずれの用具にも共通します。基本はきちんと洗って汚れを落とし、通気性の良い所で乾かして、窮屈ではない自然な形で保管すれば、どの用具も長持ちしてくれます。このメンテナンスをしながら、翌年春の計画を練ったり、新たに購入する登山用具をチェックしたりして過ごすのも、また非常に楽しい時間の過ごし方ではないかと思います。
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もう一つ重要なのは、体力の維持。今年の夏も2名の添乗員がキリマンジャロ登山ツアーに同行しましたが、どちらも「低い山でも良いから、日頃の登山経験が大事」と実感したようです。日本の場合、冬になるとほぼ全ての高い山は雪に覆われてしまい、登山には特別な技術が必要になり、かつ危険度も比較にならないほどアップしますので、夏山の経験しかない方にとっては山から足が遠のくシーズンになります。そこで、冬の山歩きは思い切って高い山を諦め、近郊の低山に的を絞りましょう。冬は晴天率も高く、歩いていても不快な汗をかくこともないので、実は非常に快適な山歩きが楽しめます。広葉樹林であれば葉も落ちますので、見晴らしも当然良くなるでしょう。余裕のある行程で山歩きを楽しみついでに温泉に入って帰るという日帰り低山歩きは、冬場こそより一層楽しいイベントになるのではないかと思います。
羽鳥