昨年は、命の重さについて、改めて考えさせられる年だった。
西アフリカでは、エボラ出血熱が猛威を振るい、発症国であるリベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国では、当初致死率90%以上ともいわれ、満足な治療も受けられずに、すでに8,000人を超える人々が亡くなった。一方、エボラを発症した欧米人は、チャーター機で本国に戻り、最先端の医療を受けることができたため、治癒した人も多い。
アフリカ大陸のその3カ国には、14-5年前に訪れている。独立後長く続いた内戦、政治的な混乱がやっと収束し、本格的な国づくりが始まったばかりだった。当時のリベリアは、首都の空港から町へ至る幹線道路に爆弾で開いた大きな穴がそのまま残っていたし、道端には破壊された戦車の残骸が放置されていた。宿泊したホテルでも、散発的に停電が続いていた。フリータウン(シエラレオネ)の空港は破壊され、バラックの建物には机を並べただけのイミグレがあった。街の角ごとには土嚢が積まれ、兵士が機関銃を構えていた。しかし、そんな中でも市場は活気に溢れ、アフリカ人の逞しさに、ただただ感心した。
豊富な資源をバックにしているとはいえ、ようやく機能し始めたばかりの国々だ。現在でも、首都でさえインフラ整備は大きく遅れている。まして田舎では電気や水道はないのが当たり前。当然設備の整った病院など望むべくもない。子供が発熱しエボラと言われても、マスクも手袋も消毒液さえない中で、母親は、家族はそれこそ素手で子供を抱いてあげるだけで何もできない。そして家族全員が罹患し全員が死亡する。そんなケースが連鎖することは容易に想像できる。本当にアフリカでは信じられない程、簡単に人が死ぬ。命の重さは同じはずなのに。
「TIME」誌は、年末恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー“今年の人”」に、西アフリカでエボラと闘う医療従事者や、感染からの生存者を選んだ。確かにその通りだと思う。エボラと闘う人々には、心から拍手を送りたい。
今年、エボラの終息が発表されたら、3カ国を再び訪れてみたいと思う。もともと美しい海や森に囲まれて、豊かな文化や音楽を持つ、陽気で明るい人々が住む国々なのだから。
写真 : リベリアの海岸
アフリカの水
特に水に詳しいわけではないが、興味はある。
アフリカで池や川を見るとまず“飲めるだろうか”と考えてしまう。
日本では山の湧水や川の源流部の水を思い浮かべるが、地表に長時間さらされている水となるとなにかしらの汚れを想像し躊躇する。
例えば、東京ドーム3,800個分くらいの広がりをもつ湿地帯のオカバンゴであったり、コンゴの熱帯雨林に流れる支流であったり、山岳地帯の池塘群などになるが、いずれも長く地表で大気に接しているものだ。これらは現地の人が飲めるという通りに飲める。
共通して黄色、茶色がかった透明で、これは植物のタンニンが溶けだしている為だ。つまりお茶みたいなもので、甘みがあって美味しい。
人的な汚れがなく、動植物の有機物が微生物に分解される環境のバランスがある。
人が生活し、水道や井戸のインフラがないエリアでは、現地の人が飲んでいても慎重を要する。酸性土壌のたまり水などを常飲しているサバンナの放牧民などを見ると、到底真似できないと思う。
ウソかホントか、我々がこれらの水を飲むとお腹を下すことに反して、彼らはミネラルウォーターを飲むとお腹を下すという話がある。
我々のお腹が、良いか悪いかではなく、慣れたものか不慣れなものかを判別しているのだとしたら、例え現地でお腹を壊してもそれが悪いものだとは限らないのかもしれない。
by 有冨
ケニアの小学校に通う90歳の小学生
たまたま見つけたニュースですがとってもよかったのでご紹介します。
65年間助産師として働き続けたプリシラさんは、現在、6人の彼女のやしゃご(ひ孫の孫)とともに、地元の小学校に6年生として通っています。
学校では、おばあさんという意味の「ゴゴ」という愛称で呼ばれ、彼女の周りにはいつもたくさんの子供たちが集まり、彼女の持つ様々な知識を学んでいるそうです。
彼女が子供だった頃はケニアがイギリスの植民地だった時代、そして20~30代の頃はケニアが独立のために戦っていた時代です。
学校に行けない子供たちは多かったことでしょう。
2003年にケニア政府が小学校教育の無料化を実施してから学校に通い始めた大人がいたのですが、彼女もそんな1人でした。
現在ギネスで登録されているのは同じくケニアのキマニ・マルゲさんで、84歳で小学校に入学しています。(残念ながら卒業を前にして亡くなられてます)
彼をモデルにした映画「おじいさんと草原の小学校」は日本でも数年前に上映されたのでご覧になった方もいらっしゃるのでは?(これもいい映画です!)
90歳になるプリシラさんはギネスの記録を更新することになりそうです。
彼女が学校に通う理由のひとつが「学校に行かないでいるたくさんの子供たちがいるのを見て、学校にいくべきだと伝えたいと思った」からだそうです。
学校の壁には「Education has no age limit(教育を受けるには年齢制限などない)」と書かれた紙が貼られていました。
アフリカでは、一人の老人が亡くなるのは、一つの図書館を失うのと同じことである、という話しをよく聞きます。
プリシラさんの話しを読んでそんなことを思い出しました。
by KQ
http://www.bbc.com/news/world-africa-30935874
道祖神でケニアへの取材渡航も。中島らも著「ガダラの豚」
中島らも/1996年5月/集英社
アフリカ書籍と括ると少しジャンルが違うかもしれませんが、お勧めの一冊を。
主人公でアフリカの呪術を専門とする民俗学教授の大生部と、彼の家族や彼を取り巻く人間たちとの冒険ミステリー小説です。
3巻構成になっているのですが、第2巻は、舞台を日本からケニアに移して展開します。
1巻から続くストーリーの面白さは言うまでもないのですが、この巻では、物語の骨子となるアフリカの呪術や民族、風土などについて綿密に調べられていて、かつ、軽妙な主人公教授に、その内容を噛み砕いて代弁させているので、深く解りづらくなりがちなテーマでも、すんなりと物語の舞台に感情移入する事ができます。
らもさんは、この作品のために、実際にケニアへ取材渡航に出掛けておられます。
第2巻の小説中の本文中には、律儀に、主人公ご一行をケニアに手配した旅行会社として、「道祖神」を登場させていただいています。
一度読みだすと止まらない、今でもまだ繰り返し読んでしまう、そんなオススメの一冊です。
まだ読まれた事が無い方は是非!
読んだ事がある方も、「道祖神」を探してもう一度読んでみては、いかがでしょうか?
by 荒木
2015年道祖神新年会「アフリカンパーティー」
1月24日(土)、毎年恒例の新年会「アフリカンパーティー」を渋谷のアフリカ料理店「Yinega(イェネガ)」で、開催いたしました。妙に落ち着くアフリカンテイストの店内では、つい長居してしまう居心地良い空間です。
ゲストに東京・高尾でカフェを経営されている白川由紀さんをお迎えし、アフリカ旅の写真とともに、白川さんの五感で感じたアフリカのお話を伺いました。アフリカの大自然、人々、動物、ハプニング…。

白川さんのお話や写真を見ていると、「アフリカ行きたい!」と感じた方も多いはず!アフリカに行ったことのある方は、懐かしさも感じたのではないでしょうか。笑顔がとっても素敵な白川さん、貴重なお話ありがとうございました。
その後は、弊社のオススメツアー紹介!!新しいツアーには、アフリカの動物好きの方にオススメしたいアジアのツアーも!!ご興味のある方は、是非ご連絡くださいね!パンフレットをお送りしますよ!
アフリカ料理も大好評!!作りたてのアフリカ料理を食べながら、アフリカ話に花が咲いたのでは!?
会の終盤にはお待ちかね、スタッフがアフリカ各国からかき集めてきたアフリカ土産が当たるビンゴ大会!!!毎年空クジはありませんよ~。ボツワナのバスケット、ケニアビール、映画チケットなどなど。
今回も、沢山の方々にご参加いただき、大盛況となりました。
ご協力いただいた、白川さん、Yinegaスタッフの皆様、そして、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
